夢中になる

ライ子

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「ほら、足出して。」
手術後、瑠羽華の足はよく浮腫むようになった。普段から、加圧靴下を履いたり、塩分に気をつけた食事を摂ったりしているが、なかなか改善されなかった。
「お願いします。」
京介は、ネットでマッサージの方法を調べたりしていた。少しでも、瑠羽華の辛さを取り除いてあげたかった。
「あの、京介さん、私ね…。また、前の施設で働こうと思ってるんです。」
「いつから?」
「来週から…。」
「え?大丈夫なの?体調は?」
「大丈夫です。事情も話してありますから、最初は、そんなに負担の多くない仕事をさせてもらいます。」
「まぁ、俺がどうこう言える立場じゃないけど、無理だけは絶対にしないこと。」
「はい。」
瑠羽華には、本当は、ずっと家にいてほしかったが、それは、京介のエゴだと思い、応援することにした。
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