夢中になる

ライ子

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「瑠羽華。手出して。」
京介に言われて、瑠羽華は、右手を出した。
「これ…瑠羽華に似合うと思って。クリスマスプレゼント。」
京介は、瑠羽華の右手首に、シルバーのブレスレットをつけた。
「ありがとうございます。嬉しい…もったいないです。」
瑠羽華は、ブレスレットと京介を交互に見た。戸惑っているようだった。
「指輪のサイズ…分かんなかったから…。」
「指輪…?」
京介は、瑠羽華の目を真っ直ぐに見た。大好きだと思った。苦しいぐらいに。
「瑠羽華…俺、ずっと瑠羽華と一緒にいたい。すごく好きなんだ。」
京介は、瑠羽華の視線に耐えかねて、抱きしめた。
「京介さん…。」
「一緒に暮らさない?もう少し広い部屋探して。」
「あの…私…。」
「俺、瑠羽華と結婚したい。家族になりたいよ。」
「京介さん。」
「まだ、付き合い始めてそんなにたってないけど、俺は瑠羽華とずっと一緒にいたい。失いたくない。」
瑠羽華は、京介の胸の中から顔を上げた。

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