43 / 50
43元魔王は馬車に乗る
しおりを挟む
「相変わらずめちゃくちゃだな、ルインは」
「そうか? 聖職者として怪我人を見過ごす方がまずいだろう」
「うん、まぁそうなんだろうけどね。ところでルインは冒険者登録したのかい?」
「ん? 冒険者登録?」
「やっぱりしてないのか。ま、いっか」
くすりと笑うラフィは、閑散としたギルドを見渡した。
あれだけ人でごった返していたギルドは、まるで嘘のように静かだ。
「人が少ないと、張り紙見るのも楽でいいね」
「張り紙? あぁ、あの壁のヤツか。あれがどうした?」
僕の魔力に充てられていなかった何人かの冒険者が、張り紙を凝視しているのがよく分かる。
張り紙に書かれた内容を読んでは、また別の紙を見ているようだな。
「あれにね、ギルドから出てる仕事の依頼が書かれてんだよ。比較的条件の緩い依頼がね」
「緩い? 仕儀とを引き受けるのに条件などあるのか」
「あったりまえじゃん。重要な仕事だと、受ける側の冒険者の保証も必要なんだよ」
「保障?」
「そ。本当にその依頼内容に実力が見合っているのかどうか。あと信用できるかどうかってね」
なるほど。
壁に貼ってあるものは容易に完遂できる仕事内容なのだろう。
ラフィもその張り紙へと近づき物色を始める。
「せ、せっかくパーティー組んだんだからさ……。そ、その、なんか簡単な依頼受けてみない?」
「僕は冒険者ではないが、大丈夫なのか?」
「アタイが冒険者だからね。アタイが引き受ける形になるよ。それとも冒険者登録する?」
「冒険者か……」
「まぁちょっと時間かかるけどね」
「なら断ろう」
「はいはい。じゃ、この辺りの仕事とか、どう?」
ラフィが引っぺがしたのは、家畜の運搬中の護衛依頼だった。
目的地は王都から北西の農村オムーア。
そこから再び王都に向け、家畜を伴って戻ってくる。もちろん畜産農家の方も一緒にだ。
オムーアまで徒歩だと三日は掛かると言う。ラフィの勧めで乗り合い馬車なる物に乗り込むことになった。
オムーアまでは一日の距離。途中で野宿することになるが、ラフィが乗車賃をタダにしてくれる代わりに、こちらも護衛をタダで引き受けるという。
もちろん僕も彼女と一緒に護衛を引き受けた。
そして夜。街道沿いにある休憩所での一泊となった。
「ラフィ、先に眠るといい」
「で、でもルインひとりで……うん、大丈夫だね」
「あぁ、大丈夫だ。僕ひとりで手に負えないような事態になったら、その時は助けて貰うぞ」
「ふふ。まっかせて。じゃあ、おやすみルイン」
「おやすみラフィ」
街道の要所にある休憩所は小さな小屋になっていて、中では十数人が眠るためのベッドがある。
お世辞にも柔らかいベッドではない。だが地面に寝転ぶよりはいい。
だがラフィは小屋へは行かず、僕の後ろに寝袋を敷いてその上に転がった。
「ラフィ、寒いだろう」
「平気。ここがいいもん……おやすみ……」
「仕方のない奴だ」
兄上がくれた紺色のおさがりのマント。それをラフィにかけてやる。
「おやすみラフィ。良い夢を――」
焚火の火が消えぬよう、時々薪をくべながらスローライフへと想いを馳せる。
馳せてみたものの……のんびり暮らすだけでよいのだろうか?
前世ではとにかく椅子に座っているだけだった。
無駄に頑丈だったせいか、特に尻が痛くなることもなかったが……。
もちろん椅子から立ち上がり、歩くことも出来た。ただし玉座から半径五メートル内だけ。
やることも無く、話し相手もおらず。初めて勇者がやって来た時には歓喜したものだ。
まぁそのあと、こちらの話も聞かず問答無用で殺しにかかって来た勇者には絶望したが。
くくく。今となってはよき思い出。
おや。誰かきたようだ。
灯りを持たず、音もたてずやって来るか。焚火の灯りを頼りに近づいて来るにしては、随分と不自然だな。
人数は十三人。全員が武器を手に持っている……か。
神聖魔法の試し打ちをしていた時代、この辺りはあまり来ていなかったな。
「見張りは優男がひとりのようだな」
「なんだ、ひとりかよ。だとすると、馬車の客も期待できねえな」
「だな。金持ちが乗ってりゃあ、もうちょっとまともな護衛を雇っているだろうし」
確かに。裕福そうな者は僕らを含め、乗客には居なかったな。
なかなか鋭い奴らめ。
男たちは忍ぶ様子もなく、焚火の灯りが届く場所までやって来た。
「よお、兄ちゃ「静かにしろ――静寂《サイレンス》」――!?」
「――!?」
騒ぐとせっかく眠ったラフィが起きてしまうだろう。
まったく、空気の読めない奴らだ。
あ、こいつらが悪党かそうでないのか、尋ねるのを忘れていた。
立ち上がり、そして空間を捻じ曲げ一歩でひとりの男の前に出る。
「☆×Д△〇!?」
「静かにしろ。お前たちは何をしに来た?」
僕が触れる男にだけ、魔法の効果を解除する。
「な、何しやがったこのやさ――お? 喋れる?」
「いいから答えろ。地獄に落とすぞ」
「はっ。魔法を使うようだが、魔術師ってのはな、近づきさえすりゃあ簡単に殺せんだ――」
うん。悪党決定だ。
男は剣を掲げ、そのまま僕の頭上へ振り下ろそうとする。
それよりも早く、男に触れた手に魔力を注いだ。
吹っ飛んだ拍子に静寂の魔法効果が再び掛かり、男の悲鳴は聞こえない。
さっきの男の声で、ラフィを起こしてはいないだろうか?
うん。よく眠っている。
さて、では――
地獄に落ちて貰おうか?
「そうか? 聖職者として怪我人を見過ごす方がまずいだろう」
「うん、まぁそうなんだろうけどね。ところでルインは冒険者登録したのかい?」
「ん? 冒険者登録?」
「やっぱりしてないのか。ま、いっか」
くすりと笑うラフィは、閑散としたギルドを見渡した。
あれだけ人でごった返していたギルドは、まるで嘘のように静かだ。
「人が少ないと、張り紙見るのも楽でいいね」
「張り紙? あぁ、あの壁のヤツか。あれがどうした?」
僕の魔力に充てられていなかった何人かの冒険者が、張り紙を凝視しているのがよく分かる。
張り紙に書かれた内容を読んでは、また別の紙を見ているようだな。
「あれにね、ギルドから出てる仕事の依頼が書かれてんだよ。比較的条件の緩い依頼がね」
「緩い? 仕儀とを引き受けるのに条件などあるのか」
「あったりまえじゃん。重要な仕事だと、受ける側の冒険者の保証も必要なんだよ」
「保障?」
「そ。本当にその依頼内容に実力が見合っているのかどうか。あと信用できるかどうかってね」
なるほど。
壁に貼ってあるものは容易に完遂できる仕事内容なのだろう。
ラフィもその張り紙へと近づき物色を始める。
「せ、せっかくパーティー組んだんだからさ……。そ、その、なんか簡単な依頼受けてみない?」
「僕は冒険者ではないが、大丈夫なのか?」
「アタイが冒険者だからね。アタイが引き受ける形になるよ。それとも冒険者登録する?」
「冒険者か……」
「まぁちょっと時間かかるけどね」
「なら断ろう」
「はいはい。じゃ、この辺りの仕事とか、どう?」
ラフィが引っぺがしたのは、家畜の運搬中の護衛依頼だった。
目的地は王都から北西の農村オムーア。
そこから再び王都に向け、家畜を伴って戻ってくる。もちろん畜産農家の方も一緒にだ。
オムーアまで徒歩だと三日は掛かると言う。ラフィの勧めで乗り合い馬車なる物に乗り込むことになった。
オムーアまでは一日の距離。途中で野宿することになるが、ラフィが乗車賃をタダにしてくれる代わりに、こちらも護衛をタダで引き受けるという。
もちろん僕も彼女と一緒に護衛を引き受けた。
そして夜。街道沿いにある休憩所での一泊となった。
「ラフィ、先に眠るといい」
「で、でもルインひとりで……うん、大丈夫だね」
「あぁ、大丈夫だ。僕ひとりで手に負えないような事態になったら、その時は助けて貰うぞ」
「ふふ。まっかせて。じゃあ、おやすみルイン」
「おやすみラフィ」
街道の要所にある休憩所は小さな小屋になっていて、中では十数人が眠るためのベッドがある。
お世辞にも柔らかいベッドではない。だが地面に寝転ぶよりはいい。
だがラフィは小屋へは行かず、僕の後ろに寝袋を敷いてその上に転がった。
「ラフィ、寒いだろう」
「平気。ここがいいもん……おやすみ……」
「仕方のない奴だ」
兄上がくれた紺色のおさがりのマント。それをラフィにかけてやる。
「おやすみラフィ。良い夢を――」
焚火の火が消えぬよう、時々薪をくべながらスローライフへと想いを馳せる。
馳せてみたものの……のんびり暮らすだけでよいのだろうか?
前世ではとにかく椅子に座っているだけだった。
無駄に頑丈だったせいか、特に尻が痛くなることもなかったが……。
もちろん椅子から立ち上がり、歩くことも出来た。ただし玉座から半径五メートル内だけ。
やることも無く、話し相手もおらず。初めて勇者がやって来た時には歓喜したものだ。
まぁそのあと、こちらの話も聞かず問答無用で殺しにかかって来た勇者には絶望したが。
くくく。今となってはよき思い出。
おや。誰かきたようだ。
灯りを持たず、音もたてずやって来るか。焚火の灯りを頼りに近づいて来るにしては、随分と不自然だな。
人数は十三人。全員が武器を手に持っている……か。
神聖魔法の試し打ちをしていた時代、この辺りはあまり来ていなかったな。
「見張りは優男がひとりのようだな」
「なんだ、ひとりかよ。だとすると、馬車の客も期待できねえな」
「だな。金持ちが乗ってりゃあ、もうちょっとまともな護衛を雇っているだろうし」
確かに。裕福そうな者は僕らを含め、乗客には居なかったな。
なかなか鋭い奴らめ。
男たちは忍ぶ様子もなく、焚火の灯りが届く場所までやって来た。
「よお、兄ちゃ「静かにしろ――静寂《サイレンス》」――!?」
「――!?」
騒ぐとせっかく眠ったラフィが起きてしまうだろう。
まったく、空気の読めない奴らだ。
あ、こいつらが悪党かそうでないのか、尋ねるのを忘れていた。
立ち上がり、そして空間を捻じ曲げ一歩でひとりの男の前に出る。
「☆×Д△〇!?」
「静かにしろ。お前たちは何をしに来た?」
僕が触れる男にだけ、魔法の効果を解除する。
「な、何しやがったこのやさ――お? 喋れる?」
「いいから答えろ。地獄に落とすぞ」
「はっ。魔法を使うようだが、魔術師ってのはな、近づきさえすりゃあ簡単に殺せんだ――」
うん。悪党決定だ。
男は剣を掲げ、そのまま僕の頭上へ振り下ろそうとする。
それよりも早く、男に触れた手に魔力を注いだ。
吹っ飛んだ拍子に静寂の魔法効果が再び掛かり、男の悲鳴は聞こえない。
さっきの男の声で、ラフィを起こしてはいないだろうか?
うん。よく眠っている。
さて、では――
地獄に落ちて貰おうか?
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
転生無双の金属支配者《メタルマスター》
芍薬甘草湯
ファンタジー
異世界【エウロパ】の少年アウルムは辺境の村の少年だったが、とある事件をきっかけに前世の記憶が蘇る。蘇った記憶とは現代日本の記憶。それと共に新しいスキル【金属支配】に目覚める。
成長したアウルムは冒険の旅へ。
そこで巻き起こる田舎者特有の非常識な勘違いと現代日本の記憶とスキルで多方面に無双するテンプレファンタジーです。
(ハーレム展開はありません、と以前は記載しましたがご指摘があり様々なご意見を伺ったところ当作品はハーレムに該当するようです。申し訳ありませんでした)
お時間ありましたら読んでやってください。
感想や誤字報告なんかも気軽に送っていただけるとありがたいです。
同作者の完結作品「転生の水神様〜使える魔法は水属性のみだが最強です〜」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/743079207/901553269
も良かったら読んでみてくださいませ。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
シャルロット姫の食卓外交〜おかん姫と騎士息子の詰め所ごはん
ムギ・オブ・アレキサンドリア
ファンタジー
お料理や世話焼きおかんなお姫様シャルロット✖️超箱入り?な深窓のイケメン王子様グレース✖️溺愛わんこ系オオカミの精霊クロウ(時々チワワ)の魔法と精霊とグルメファンタジー
プリンが大好きな白ウサギの獣人美少年護衛騎士キャロル、自分のレストランを持つことを夢見る公爵令息ユハなど、[美味しいゴハン]を通してココロが繋がる、ハートウォーミング♫ストーリーです☆
エブリスタでも掲載中
https://estar.jp/novels/25573975
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる