18 / 50
元魔王は師匠になる。
しおりを挟む
「来たぞ」
聖域と呼ばれる大神殿の奥の区画。そこと他とを分け隔てる壁の前でそう声を掛けると、程なくしてラフィが顔をひょっこり出してきた。
「なんであたいが居るの、分かったの?」
「感知魔法だ」
「……ねぇあんた。神官になりたいの? 魔術師になりたいの?」
首を傾げ、それから彼女は壁から飛び降りた。
三メートルの壁だが、一般的には飛び越えられる高さではない――と言われている。
まぁだから奥とこちらを隔てる壁なのだろうが。
そこを彼女は木を利用しているとはいえ、軽々と越え、飛び降りるのだ。
ラフィ自身、剣士を目指しているようだが――ぼくの目から見ても、その方が活躍できると思う。
「な、何さ。人の顔なんか、じっと見ちゃってさ」
「ん。ラフィは身が軽いから、スピード重視の剣士に適しているだろうなと考えていたのだ」
「え? ほんと!?」
ラフィは目を輝かせて大きな声を出す。
「しっ。他の者に気づかれたら事だぞ」
「あっ。……ごめんごめん」
「まぁいい。今からこの一帯に不可視の結界を張る。あとは音が外に漏れないよう、防音効果の魔法もっと――」
「え? え? ちょっと待って。結界? 防音?」
ラフィには構わず二つの魔法を同時に展開。
それほど広くはない空間だが、これでぼくやラフィの姿は外からは見えなくなる。
代わりにぼくらの居ない風景が投影されるという仕掛けも忘れてはいない。
「な、何がどうやってんの? 何も変わってない気がするけど」
「こちらから見る分には何も変わらないさ。そうだな、今は誰も居ないし、試しにあの木の根元まで行ってぼくの方を見ると言い」
「う、うん」
ラフィは素直に、少し離れた木の根元まで歩いて行く。
そしてくるりと振り向いて、慌てた様子で辺りを見渡していた。
「ど、どこ? ルインどこ?」
ここだ――と言っても、彼女には聞こえない。
結界内の音は、結界内では聞こえても、外には漏れないから。
ぼくの姿を探すラフィは、直ぐに駆けて戻って来た。
結界内に入るや否や――
「ふわっ!? ルイン居た!」
「ずっとここに居たぞ。どうだ、分かったか?」
「うん。あんたすっごいね! 神官なんかより、魔術師の方が向いてるんじゃない?」
「魔法は得意だ。だけど武術だって得意だ。しかしぼくが欲しているのは神聖魔法! これだけは未だに使えないんだ」
項垂れるぼくに、ラフィが肩を叩く。
「人間誰にだって向き不向きがあるんだよ。きっとあんたは神官に向いてないんだね」
「向いて……いない……だからといって諦める理由にはならない! 努力すれば必ず使えるようになる。努力は報われるのだ!!」
ローリエだってそう言ったんだ。神が嘘を付く訳がない。もし嘘だったら……。
地獄の底に叩き落としてくれるわ。
「ど、どうしたんだよルイン。な、なんか急に怖い顔して」
「ん。なんでもない。さぁラフィ、始めよう。時間は有限なのだから」
「うん。お願いします、師匠!」
「ふ、師匠か。よかろう。ぼくを師と仰ぐがいい」
まずはひたすら木刀の素振りから。
木刀もその辺に落ちている物を拾い集め、錬金魔法で形を作り替えてある。
重量も彼女が将来扱うであろう細身の長剣に合わせ、石などを混ぜ合わせ加重してみた。
「重さ、そして長さに慣れなければな」
「う、うん」
「それを今日はひたすら素振りする」
「え? それだけ?」
「基本がまったく無いのだ。いきなり実践しても無意味だぞ。なんならやってみるか?」
「やってやろうじゃんっ」
挑発的な視線でぼくを見つめるラフィに、同じような木刀でぼくは構えて見せる。
そして「来い」と、手招きして見せた。
「たぁ!」
上段構えから振り下ろされた木刀をひょいと躱し、そのまま軽く上からこちらの木刀を当てる。
力など加える必要はない。そもそも彼女がしっかり木刀を握っていないから。
からん――と乾いた音を立て、ラフィが握った木刀は地面へと転がった。
「ふにゅっ!?」
「ただ持っているだけではダメだ。だからといって力いっぱい握ってもダメ。しっかり握りつつ、手首は柔軟に」
「うぐ……しっかり握って手首は――って、どうすんだよ!」
「だから素振りをしろ。そのうち木刀がしっかり手に馴染む」
まず剣を握っている――という事に慣れなければならない。
剣を異物ととらえている限り、先ほどのように些細な妨害でぽろりと取りこぼすだろう。
「ただの素振り……あたいはもっとしっかりとした剣術を学べるかと思ってたのに」
そうぶつぶつ文句を垂れ流しながらも彼女は素振りを始めた。
一時間。
根を上げるのはいつだろうと思っていたが、ラフィは根気強く頑張っていた。
だが、手の皮はそうもいかなかったようだ。
「痛っ」
「剥けたか?」
「う、うん……」
「よし。今日はここまでにしよう。ラフィ、治癒の魔法は?」
彼女は首を横に振るう。
聖女候補でも簡単には使えない魔法――それが神聖魔法!
ぼくがどんくさい訳じゃないんだ、きっとそうだ!
あ――
「ラフィ、君はフィリアを知っているかい?」
「え? フィリア?」
そう。フィリアなら治癒が使える。
彼女に癒して貰おう。そして――
「ぼくはフィリアへ会いに行く」
聖域と呼ばれる大神殿の奥の区画。そこと他とを分け隔てる壁の前でそう声を掛けると、程なくしてラフィが顔をひょっこり出してきた。
「なんであたいが居るの、分かったの?」
「感知魔法だ」
「……ねぇあんた。神官になりたいの? 魔術師になりたいの?」
首を傾げ、それから彼女は壁から飛び降りた。
三メートルの壁だが、一般的には飛び越えられる高さではない――と言われている。
まぁだから奥とこちらを隔てる壁なのだろうが。
そこを彼女は木を利用しているとはいえ、軽々と越え、飛び降りるのだ。
ラフィ自身、剣士を目指しているようだが――ぼくの目から見ても、その方が活躍できると思う。
「な、何さ。人の顔なんか、じっと見ちゃってさ」
「ん。ラフィは身が軽いから、スピード重視の剣士に適しているだろうなと考えていたのだ」
「え? ほんと!?」
ラフィは目を輝かせて大きな声を出す。
「しっ。他の者に気づかれたら事だぞ」
「あっ。……ごめんごめん」
「まぁいい。今からこの一帯に不可視の結界を張る。あとは音が外に漏れないよう、防音効果の魔法もっと――」
「え? え? ちょっと待って。結界? 防音?」
ラフィには構わず二つの魔法を同時に展開。
それほど広くはない空間だが、これでぼくやラフィの姿は外からは見えなくなる。
代わりにぼくらの居ない風景が投影されるという仕掛けも忘れてはいない。
「な、何がどうやってんの? 何も変わってない気がするけど」
「こちらから見る分には何も変わらないさ。そうだな、今は誰も居ないし、試しにあの木の根元まで行ってぼくの方を見ると言い」
「う、うん」
ラフィは素直に、少し離れた木の根元まで歩いて行く。
そしてくるりと振り向いて、慌てた様子で辺りを見渡していた。
「ど、どこ? ルインどこ?」
ここだ――と言っても、彼女には聞こえない。
結界内の音は、結界内では聞こえても、外には漏れないから。
ぼくの姿を探すラフィは、直ぐに駆けて戻って来た。
結界内に入るや否や――
「ふわっ!? ルイン居た!」
「ずっとここに居たぞ。どうだ、分かったか?」
「うん。あんたすっごいね! 神官なんかより、魔術師の方が向いてるんじゃない?」
「魔法は得意だ。だけど武術だって得意だ。しかしぼくが欲しているのは神聖魔法! これだけは未だに使えないんだ」
項垂れるぼくに、ラフィが肩を叩く。
「人間誰にだって向き不向きがあるんだよ。きっとあんたは神官に向いてないんだね」
「向いて……いない……だからといって諦める理由にはならない! 努力すれば必ず使えるようになる。努力は報われるのだ!!」
ローリエだってそう言ったんだ。神が嘘を付く訳がない。もし嘘だったら……。
地獄の底に叩き落としてくれるわ。
「ど、どうしたんだよルイン。な、なんか急に怖い顔して」
「ん。なんでもない。さぁラフィ、始めよう。時間は有限なのだから」
「うん。お願いします、師匠!」
「ふ、師匠か。よかろう。ぼくを師と仰ぐがいい」
まずはひたすら木刀の素振りから。
木刀もその辺に落ちている物を拾い集め、錬金魔法で形を作り替えてある。
重量も彼女が将来扱うであろう細身の長剣に合わせ、石などを混ぜ合わせ加重してみた。
「重さ、そして長さに慣れなければな」
「う、うん」
「それを今日はひたすら素振りする」
「え? それだけ?」
「基本がまったく無いのだ。いきなり実践しても無意味だぞ。なんならやってみるか?」
「やってやろうじゃんっ」
挑発的な視線でぼくを見つめるラフィに、同じような木刀でぼくは構えて見せる。
そして「来い」と、手招きして見せた。
「たぁ!」
上段構えから振り下ろされた木刀をひょいと躱し、そのまま軽く上からこちらの木刀を当てる。
力など加える必要はない。そもそも彼女がしっかり木刀を握っていないから。
からん――と乾いた音を立て、ラフィが握った木刀は地面へと転がった。
「ふにゅっ!?」
「ただ持っているだけではダメだ。だからといって力いっぱい握ってもダメ。しっかり握りつつ、手首は柔軟に」
「うぐ……しっかり握って手首は――って、どうすんだよ!」
「だから素振りをしろ。そのうち木刀がしっかり手に馴染む」
まず剣を握っている――という事に慣れなければならない。
剣を異物ととらえている限り、先ほどのように些細な妨害でぽろりと取りこぼすだろう。
「ただの素振り……あたいはもっとしっかりとした剣術を学べるかと思ってたのに」
そうぶつぶつ文句を垂れ流しながらも彼女は素振りを始めた。
一時間。
根を上げるのはいつだろうと思っていたが、ラフィは根気強く頑張っていた。
だが、手の皮はそうもいかなかったようだ。
「痛っ」
「剥けたか?」
「う、うん……」
「よし。今日はここまでにしよう。ラフィ、治癒の魔法は?」
彼女は首を横に振るう。
聖女候補でも簡単には使えない魔法――それが神聖魔法!
ぼくがどんくさい訳じゃないんだ、きっとそうだ!
あ――
「ラフィ、君はフィリアを知っているかい?」
「え? フィリア?」
そう。フィリアなら治癒が使える。
彼女に癒して貰おう。そして――
「ぼくはフィリアへ会いに行く」
0
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
転生無双の金属支配者《メタルマスター》
芍薬甘草湯
ファンタジー
異世界【エウロパ】の少年アウルムは辺境の村の少年だったが、とある事件をきっかけに前世の記憶が蘇る。蘇った記憶とは現代日本の記憶。それと共に新しいスキル【金属支配】に目覚める。
成長したアウルムは冒険の旅へ。
そこで巻き起こる田舎者特有の非常識な勘違いと現代日本の記憶とスキルで多方面に無双するテンプレファンタジーです。
(ハーレム展開はありません、と以前は記載しましたがご指摘があり様々なご意見を伺ったところ当作品はハーレムに該当するようです。申し訳ありませんでした)
お時間ありましたら読んでやってください。
感想や誤字報告なんかも気軽に送っていただけるとありがたいです。
同作者の完結作品「転生の水神様〜使える魔法は水属性のみだが最強です〜」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/743079207/901553269
も良かったら読んでみてくださいませ。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる