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3:扉の向こう側
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「あれ? 着替えてないのかい?」
厨房隣から薪を抱え、気を使ってゆっくり戻って来たのだが、セリスって言ったかな? 彼女、濡れたまま部屋の中にいた。
「着替えは……」
「あ、持ってないのか。そっか。あぁ、じゃあ……男物だけど、これ着るかい? 濡れたままよりもいいだろう」
クソウェルソンに少しだけ感謝してやろう。
さすがに男物のパンツはアレなんで、シャツと寝間着用のズボンを彼女に渡して部屋を出る。
そういや三階はどうなっているんだろう?
「俺、三階見てくるよ」
「こ、こことあまり変わらないわよ。あと屋上に出る階段もあるけど」
「そっか。確認してくるよ」
三階は使っていないのか、途中の階段からは埃がいっぱい。彼女のものと思わしき足跡がいくつもついていた。
三階は彼女の言う通り、二階と同じ造りだ。
まずは狭い方の扉を開けたけど、雨戸が締まっていて暗い。
次!
「お、下の回より家具が良さそうだ。ここが隊長部屋で、下が副隊長かな?」
と言っても、数人しかいない砦の隊長副隊長だけどさ。
ちょっと豪華そうな机の上でいいもの発見。
ランタンではなく、手持ち可能な燭台が見つかった。
「蝋燭は下の階にあるけど……今引き返したら、キャー、ディオンのエッチーなことになるし」
ちょっと懐かしいアニメのワンシーンを思い出しながら、机の引き出しをあちこち開けて蝋燭を探す。
お、あったあった。年代物の蝋燭!
セットと言わんばかりに火打ち石もあったので、ちゃちゃっと火をつけて辺りを照らす。
埃臭いのでまずは窓を開けてっと。
机の引き出しには羊皮紙やインクもあったけど、インクは乾ききって中身は空。
あと子の時代のものとはデザインの異なる銅貨が数枚出てきた。
銀貨と金貨は持ち帰ったんだろうな。
それと鍵を見つけた。
これ、一階の鍵部屋のだろうか? あとで見てこよう。
クローゼットには外套が残っているだけ。
「隣の部屋も見ておくか」
燭台を持って隣の部屋へ行き、先に窓を開けた。
雨戸を開けたことで部屋全体が明るくなり、中の様子も見やすくなる。
「書斎? にしては空の棚が多いな」
持ち帰ったのか、それとも本が少なかっただけなのか。
壁の両端に本棚がずらーっと並んでいたが、置かれた本の数は二十冊もなさそうだ。
よし。一階に行くか。
階段を下りて行くと、二階のところで彼女が扉の前に立っていた。
俺の肌着に着替えたようだ。
とりあえず、上着を貸してあげよう。なんか目のやり場に困る。
「これ、着て」
「え、でも悪いわ」
「いや、やっぱり肌着だけじゃ寒そうだし。俺は下にシャツも肌着も着こんでるから平気」
「そ、そう……ありがとう。三階、特に何もなかったでしょ?」
言われて思い出した。
彼女に渡したポケットに鍵を入れていたことを。
そのことを話すと、彼女がポケットに手を突っ込んで鍵を取り出す。
「これ?」
「そう。たぶんさ、この下の鍵のかかってる部屋のだと思うんだ」
「あっ。そうだわ。下の部屋、開けられないんだった」
「じゃあ見に行く?」
そう尋ねると、彼女は「もちろん」と言って微笑む。
綺麗な……子、だよな。
亜人の国からやって来たってことは、人間ではない?
いや、亜人の国に暮らす人全員が亜人って訳ではない。
治めているのが亜人ってだけで、人も暮らしている──とは聞いた。
この国もそうだけど、人間と亜人の比率は99:1ぐらいだ。それが亜人の国だと5:5ぐらいなんだとか。
彼女は──セリスは人間なのかな。
そう思ったが、鍵を手に持って俺の前を彼女が通り過ぎた時。
なびいた髪の間から見えた耳は、人間のそれよりもほんの少し長く、そして尖っていた。
ハーフエルフ?
「どうしたのディオン」
「あ、行くよ。セリスはその……いつからここに?」
「んー、たぶん二カ月は経ってないと思う。山に入った時は他にも人がいたのよ。一緒に帝国から逃げてきた人たちが」
だけど山に入って何日もしないうちに、山越えは不可能だって引き返す人が現れ、更には少ない食料を独り占めしようと夜のうちにそれを持って逃亡した人もでたり。
結局、彼女はここに到着する随分前にひとりぼっちになったんだとか。
「この建物を見つけてほっとしたわ。何日も草だけを食べて凌いでいたし、体力も限界だったから……」
「そうだったのか……俺は突然魔法で飛ばされたし、まったく位置関係も分からないんだよね」
「私も正直、ここがどの辺りなのかとか分からないわ。ただひたすら南を目指して、それこそ二カ月以上歩いていたもの」
「二カ月以上!?」
確かに記憶にある地図でも、国一つ丸ごと入るぐらい大きな山脈だったけど……。
「じゃあ開けてみるわね」
「あ、うん。錆びついてないといいけど」
セリスが鍵を挿し、それから回す。
やっぱり錆びているのだろうか、直ぐには回らず四苦八苦していた。
が、それも数秒の事。
カチャリ──と音がして、彼女が満面の笑みを浮かべて振り向いた。
「開いたわ!」
随分と楽しそうだ。まぁ俺も何があるのか凄く気になってるけど。
「うん。じゃあ開けてみようか。埃臭いだろうから気を付けて」
「大丈夫。ここに到着した時、散々経験したもの」
確かにそうだ。
百年ぶりの最初の来訪者は彼女だろうからね。
燭台を彼女に渡すと、嬉々としてそれを受け取って中へと入っていった。
「窓開けるわね」
「うん。よろしく頼むよ」
これまた細長い部屋だな。壁際に何か立てかけてあるようだけど……。
「よいしょっと──これで部屋の中が明るくなったでしょ?」
「あぁ、見えるようにな──武器庫か!?」
セリスが窓を開けたことで室内全体が明るくなった。
この部屋は武器庫だ。
正確には装備を置いた部屋というべきか。
通路側の壁には槍や片手剣、数本の短剣と木製の盾がいくつか立てかけてある。
奥の壁には厚手の外套が数着掛けてあった。
「使えるものがあるかな?」
「ずっと手入れしていないのでしょう? 錆びてたりするんじゃないかしら」
「まぁそれならそれで、手入れ用の砥石があればいいんだけど」
武具を置いてあるなら、手入れ用の道具もあっていいんだけど。
奥の隅に棚が一つだけある。そこにないかなぁ。
「この槍があったら、魚も仕留めやすくなりそう」
「魚? どこかに川でもあるのか?」
「近くとは言えないわ。一時間ぐらいかかるもの」
「そっか。あ、砥石があった!」
比較的錆の少ないのを選んで研いでおこう。
「使えるの?」
「まぁ一応……たぶん……」
剣術は学んだけど、武具の手入れは布で汚れを拭き取るぐらいしかやったことないんだよなぁ。
刃こぼれまですると、屋敷近くの町の鍛冶屋に出していたし。
「まぁなんとかなるよ」
失敗したら、俺のユニークスキル『リカバリー』で元の状態に戻せばいいしね。
厨房隣から薪を抱え、気を使ってゆっくり戻って来たのだが、セリスって言ったかな? 彼女、濡れたまま部屋の中にいた。
「着替えは……」
「あ、持ってないのか。そっか。あぁ、じゃあ……男物だけど、これ着るかい? 濡れたままよりもいいだろう」
クソウェルソンに少しだけ感謝してやろう。
さすがに男物のパンツはアレなんで、シャツと寝間着用のズボンを彼女に渡して部屋を出る。
そういや三階はどうなっているんだろう?
「俺、三階見てくるよ」
「こ、こことあまり変わらないわよ。あと屋上に出る階段もあるけど」
「そっか。確認してくるよ」
三階は使っていないのか、途中の階段からは埃がいっぱい。彼女のものと思わしき足跡がいくつもついていた。
三階は彼女の言う通り、二階と同じ造りだ。
まずは狭い方の扉を開けたけど、雨戸が締まっていて暗い。
次!
「お、下の回より家具が良さそうだ。ここが隊長部屋で、下が副隊長かな?」
と言っても、数人しかいない砦の隊長副隊長だけどさ。
ちょっと豪華そうな机の上でいいもの発見。
ランタンではなく、手持ち可能な燭台が見つかった。
「蝋燭は下の階にあるけど……今引き返したら、キャー、ディオンのエッチーなことになるし」
ちょっと懐かしいアニメのワンシーンを思い出しながら、机の引き出しをあちこち開けて蝋燭を探す。
お、あったあった。年代物の蝋燭!
セットと言わんばかりに火打ち石もあったので、ちゃちゃっと火をつけて辺りを照らす。
埃臭いのでまずは窓を開けてっと。
机の引き出しには羊皮紙やインクもあったけど、インクは乾ききって中身は空。
あと子の時代のものとはデザインの異なる銅貨が数枚出てきた。
銀貨と金貨は持ち帰ったんだろうな。
それと鍵を見つけた。
これ、一階の鍵部屋のだろうか? あとで見てこよう。
クローゼットには外套が残っているだけ。
「隣の部屋も見ておくか」
燭台を持って隣の部屋へ行き、先に窓を開けた。
雨戸を開けたことで部屋全体が明るくなり、中の様子も見やすくなる。
「書斎? にしては空の棚が多いな」
持ち帰ったのか、それとも本が少なかっただけなのか。
壁の両端に本棚がずらーっと並んでいたが、置かれた本の数は二十冊もなさそうだ。
よし。一階に行くか。
階段を下りて行くと、二階のところで彼女が扉の前に立っていた。
俺の肌着に着替えたようだ。
とりあえず、上着を貸してあげよう。なんか目のやり場に困る。
「これ、着て」
「え、でも悪いわ」
「いや、やっぱり肌着だけじゃ寒そうだし。俺は下にシャツも肌着も着こんでるから平気」
「そ、そう……ありがとう。三階、特に何もなかったでしょ?」
言われて思い出した。
彼女に渡したポケットに鍵を入れていたことを。
そのことを話すと、彼女がポケットに手を突っ込んで鍵を取り出す。
「これ?」
「そう。たぶんさ、この下の鍵のかかってる部屋のだと思うんだ」
「あっ。そうだわ。下の部屋、開けられないんだった」
「じゃあ見に行く?」
そう尋ねると、彼女は「もちろん」と言って微笑む。
綺麗な……子、だよな。
亜人の国からやって来たってことは、人間ではない?
いや、亜人の国に暮らす人全員が亜人って訳ではない。
治めているのが亜人ってだけで、人も暮らしている──とは聞いた。
この国もそうだけど、人間と亜人の比率は99:1ぐらいだ。それが亜人の国だと5:5ぐらいなんだとか。
彼女は──セリスは人間なのかな。
そう思ったが、鍵を手に持って俺の前を彼女が通り過ぎた時。
なびいた髪の間から見えた耳は、人間のそれよりもほんの少し長く、そして尖っていた。
ハーフエルフ?
「どうしたのディオン」
「あ、行くよ。セリスはその……いつからここに?」
「んー、たぶん二カ月は経ってないと思う。山に入った時は他にも人がいたのよ。一緒に帝国から逃げてきた人たちが」
だけど山に入って何日もしないうちに、山越えは不可能だって引き返す人が現れ、更には少ない食料を独り占めしようと夜のうちにそれを持って逃亡した人もでたり。
結局、彼女はここに到着する随分前にひとりぼっちになったんだとか。
「この建物を見つけてほっとしたわ。何日も草だけを食べて凌いでいたし、体力も限界だったから……」
「そうだったのか……俺は突然魔法で飛ばされたし、まったく位置関係も分からないんだよね」
「私も正直、ここがどの辺りなのかとか分からないわ。ただひたすら南を目指して、それこそ二カ月以上歩いていたもの」
「二カ月以上!?」
確かに記憶にある地図でも、国一つ丸ごと入るぐらい大きな山脈だったけど……。
「じゃあ開けてみるわね」
「あ、うん。錆びついてないといいけど」
セリスが鍵を挿し、それから回す。
やっぱり錆びているのだろうか、直ぐには回らず四苦八苦していた。
が、それも数秒の事。
カチャリ──と音がして、彼女が満面の笑みを浮かべて振り向いた。
「開いたわ!」
随分と楽しそうだ。まぁ俺も何があるのか凄く気になってるけど。
「うん。じゃあ開けてみようか。埃臭いだろうから気を付けて」
「大丈夫。ここに到着した時、散々経験したもの」
確かにそうだ。
百年ぶりの最初の来訪者は彼女だろうからね。
燭台を彼女に渡すと、嬉々としてそれを受け取って中へと入っていった。
「窓開けるわね」
「うん。よろしく頼むよ」
これまた細長い部屋だな。壁際に何か立てかけてあるようだけど……。
「よいしょっと──これで部屋の中が明るくなったでしょ?」
「あぁ、見えるようにな──武器庫か!?」
セリスが窓を開けたことで室内全体が明るくなった。
この部屋は武器庫だ。
正確には装備を置いた部屋というべきか。
通路側の壁には槍や片手剣、数本の短剣と木製の盾がいくつか立てかけてある。
奥の壁には厚手の外套が数着掛けてあった。
「使えるものがあるかな?」
「ずっと手入れしていないのでしょう? 錆びてたりするんじゃないかしら」
「まぁそれならそれで、手入れ用の砥石があればいいんだけど」
武具を置いてあるなら、手入れ用の道具もあっていいんだけど。
奥の隅に棚が一つだけある。そこにないかなぁ。
「この槍があったら、魚も仕留めやすくなりそう」
「魚? どこかに川でもあるのか?」
「近くとは言えないわ。一時間ぐらいかかるもの」
「そっか。あ、砥石があった!」
比較的錆の少ないのを選んで研いでおこう。
「使えるの?」
「まぁ一応……たぶん……」
剣術は学んだけど、武具の手入れは布で汚れを拭き取るぐらいしかやったことないんだよなぁ。
刃こぼれまですると、屋敷近くの町の鍛冶屋に出していたし。
「まぁなんとかなるよ」
失敗したら、俺のユニークスキル『リカバリー』で元の状態に戻せばいいしね。
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