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ヴェルタの町に戻ってきて五日目。
体の疲れも癒え、西へ向けて旅立とうという日。
「じゃあコベリアの故郷に向かうとするか」
「えぇ。ソルスカっていう村でしょ。今は無いけど、ある程度の場所なら知っているわ」
「え? ソル?」
『ソ・ル・ス・カ。ソディアに聞かれて話したんだけど、彼女もそっちの生まれみたいよ』
「そっちっていうか、まぁ同じ地方ってことかしら」
そうだったのか。
だから道案内が出来る――そう言って、俺たちに同行してくれたのか。
それは有難い。非常に嬉しい。
だって、彼女がいなければ、この一行で生きているのは俺ひとりになる。
まぁソディアがいたところで、生者二名、残り全部死人なんだけどな。
『もう出立ですか? 先輩たち、遅いなぁ』
「だいぶん深いんだろ、あの迷宮」
『ボクもあれ以上深い所には行ってませんが、なんでも地下二百階以上あるだろうって』
そんなに広いのなら、なかなか地上には上がって来ないだろう。
何もしないで待っているのはマズい。
なんせ、俺とソディア、そしてコラッダの宿賃がどんどん飛んでいくのだから。
失敗したよ。
コラッダも影に潜らせて宿に入ればよかったと。
まさかの三人分請求に、今更こいつはアンデッドなんですとも言えず部屋代を支払っているんだ。
しかもちょっと高級宿だからして、四泊五日で食費込み、金貨四枚が飛んでいる。
このまま騎士団が戻ってくるまで宿に泊まり続けたら……。
「レイジくん、どうしたの? なんだか遠い目なんかしてるけど」
「あ、あぁ。宿代のことを考えててね」
「そ、そうね。お金は十分あるけど、ここだって決して安くないものね」
『う……すみません。ボクのせいで』
「いや、過ぎたことは仕方がないとして、そういうことだからそろそろ出発したいんだ」
『分かりました。先輩方は後から追いつくと言っていましたし、行きましょう』
高級宿を出て、まずは食料を買い込む。
それから雑貨屋でこの辺一帯の地図も買って、あと光る石用のランタンも購入。
これで夜は焚火以外にも光源が出来る。
店を出て町を出ようとしたところで、誰かに足を引っかけられこけそうになった。
「おぅ、不注意すぎるぞ御霊」
「か、樫田……迷宮から出てきたのか。五十階層に行ったのか?」
「あぁ。んで、昨日の夜遅く、やっと戻ってきたところだ。それでてめぇは、俺らが出てくるまで待っていた――って訳じゃないよな」
「違う。そろそろ当初の目的通り、西の方へ旅をしようと思って」
「西? んまぁいいや。西にって言うなら、ついでにこの国を出ろ」
樫田が「顔貸せや」と、学校でよくやっていたジェスチャーで俺を路地裏へと呼び込む。
ソディア、そしてコラッダも続くが、それに関して樫田は文句を言うこともなく奥へと歩いて行った。
表通りから離れ、雑多な音も届かなくなると、やがて樫田が立ち止まりくるりを振り向く。
「俺たちを召喚した第二王子だけどな、どうもお前の首を狙ってるかもしれねーんだ」
「首?」
『殺そうとしているってことですよ、レイジ様』
「ころっ。え? 厄介払いしたじゃないか。だいたい俺が何をしたっていうんだよ」
「俺が知るかボケ! とにかくだ――」
召喚されて、俺が厄介払いされた後、樫田たちは帝都へと移動。
武器防具を与えられ、基本的な扱いだけを受けてこの町に連れてこられたと。
帝都にいる間、王子は俺のことをしきりに訪ねていたらしい。
そして元々霊媒体質だったと知ると、
「殺しておけばよかった。そう呟くのを俺は聞いた。まぁ思い過ごしかもしれねえけどな、なぁんかあの王子様は偽善者っぽいんだよ」
「俺を本気で殺そうとしているかも、と?」
樫田は頷き、あの王子が王宮内でも家臣から恐れられていると話す。
なんでも自分の意に従わない奴は、失脚どころか暗殺者を雇って殺してしまうのだとか。
「奴には兄貴がいてよ。けど腹違いなうえに、生まれは一日違いだってんだ。そのたった一日の差て、帝位の順番が下ってのが許せないらしくてな」
「許せないって……世襲制なら仕方ないだろうに」
「けどな、兄貴ってのが妾の子なんだとさ」
「うわぁ……」
王位だなんだのに縁は無いけど、それが泥沼を招く内容だってのは分かる。
第二王子はそういったこともあって、異世界から勇者を召喚したのではないか。その功績で次期皇帝の座を、父に迫っているのではないか――というのが、王宮内で噂されている。
「ったく。俺らは政治に利用されていただけってことだ。で、召喚した勇者の中に、死霊使いが混ざってたって知られるのがマズいんだろう」
「うぅん、まぁそういう理屈なら理解できなくもないわね。死霊使いは死者を操り、自らの軍団を集めるため死者を増やす。200年前に起こった戦争では、ひとりの死霊使いが一国を滅ぼしたほどと。その記憶がまだ人々の心から消えてなくならないこの時期に、異世界から死霊使いを召喚したなんて世間に知れたら――」
『帝位どころか、国内追放もあるやもしれぬからのぉ』
「帝位どころか、追放ものよ」
相変わらずこの二人は息ピッタリだな。
「まぁそんな訳だから、お前、早いとここの国から出ろ。あとは職業を隠して、バレないようにするんだぞ」
「あ、あぁ……でも樫田、なんでお前、そんなことをわざわざ俺に教えてくれるんだ?」
「な、なんでって……お、俺が教えてやったら、何か困ることでもあんのか、あぁ?」
語気を荒げ俺の胸倉を掴もうとした樫田だったが、その瞬間――。
ピシィーッという鞭がしなるような音が。
そして実際にしなっている鞭――と、その鞭に絡まっている樫田。
『んふふ。威勢の良い坊やだこと。でもね、お痛はダメよ、お痛は』
「う、ぐっ……」
『あら、抵抗するの? じゃあもっとキツ~イお仕置きが必要かしらねぇ』
「ふぎっ」
「コ、コベリア?」
鞭で樫田を縛り上げたコベリアは、妖艶な笑みを浮かべて樫田に迫る。
樫田、締め上げられて顔真っ赤なのか、それともお色気たっぷりのコベリアを見て顔真っ赤なのか、どっちなのか分からない。
『んふふ。あぁん、これ、楽しいぃ』
「む、むぐふ――ふぎーっ!」
『あん、そこはダメよ』
「むはっ!?」
『それとも坊や、アタシと……やる?』
「むおおぉぉぉっ!」
何をやっているんだ、あの二人は。
鞭で締め上げられじたばたもがく樫田の腕が、コベリアの体をすり抜ける。
そのすり抜けた所が、コベリアの胸――だった。
からかうようにコベリアは、自身の胸を樫田の眼前にさらす。
その豊満な胸を凝視しながら、真っ赤な顔で樫田はもがく。
で、コベリアが再びからかう――と。
樫田って、年上のお姉さんが好みだったのか。
「むがあぁぁっ。い、行くならさっさと行けよ! こ、これでてめーとの貸し借りは無しだからな!」
「貸し借り? 俺、いつ樫田に貸しなんか作ったっけ?」
「お前が覚えてないだけだろう! 墓地の下にあった、公園でのこと。幽霊に命を狙われるのも、てめーは日常茶飯事で覚えてないのかもなっ」
墓地の下にあった、公園……。
俺と同じ年ごろの子供がひとり、崩れ落ちてきた墓石の下敷きになって死んだ、あの事件か?
確かにあの時、他にも子供がいた。その子たちは俺が呼び止め、駆け出したのが遅れたおかげで落石に巻き込まれなかった。
「え、あの時の子供の中に、樫田がいたのか!?」
「い、いたんだよっ。じゃあな、御霊。早くこの国を出ろ。いいな! あの、そろそろこの鞭、ほどいてくれませんか?」
『んふ。いいわよ。坊や、案外いい男ね。アタシが生きてたら、一晩ぐらいタダで遊んであげたのに』
「タ、タダ!? おお、女がなぁ、簡単に金で体なんて、う、売るんじゃねーよ!」
顔を真っ赤に染めた樫田は、まるで捨てセリフのようにそう吐き捨てて大通りへと逃げていった。
樫田……予想外に初心な奴。
『んふふ。可愛い』
体の疲れも癒え、西へ向けて旅立とうという日。
「じゃあコベリアの故郷に向かうとするか」
「えぇ。ソルスカっていう村でしょ。今は無いけど、ある程度の場所なら知っているわ」
「え? ソル?」
『ソ・ル・ス・カ。ソディアに聞かれて話したんだけど、彼女もそっちの生まれみたいよ』
「そっちっていうか、まぁ同じ地方ってことかしら」
そうだったのか。
だから道案内が出来る――そう言って、俺たちに同行してくれたのか。
それは有難い。非常に嬉しい。
だって、彼女がいなければ、この一行で生きているのは俺ひとりになる。
まぁソディアがいたところで、生者二名、残り全部死人なんだけどな。
『もう出立ですか? 先輩たち、遅いなぁ』
「だいぶん深いんだろ、あの迷宮」
『ボクもあれ以上深い所には行ってませんが、なんでも地下二百階以上あるだろうって』
そんなに広いのなら、なかなか地上には上がって来ないだろう。
何もしないで待っているのはマズい。
なんせ、俺とソディア、そしてコラッダの宿賃がどんどん飛んでいくのだから。
失敗したよ。
コラッダも影に潜らせて宿に入ればよかったと。
まさかの三人分請求に、今更こいつはアンデッドなんですとも言えず部屋代を支払っているんだ。
しかもちょっと高級宿だからして、四泊五日で食費込み、金貨四枚が飛んでいる。
このまま騎士団が戻ってくるまで宿に泊まり続けたら……。
「レイジくん、どうしたの? なんだか遠い目なんかしてるけど」
「あ、あぁ。宿代のことを考えててね」
「そ、そうね。お金は十分あるけど、ここだって決して安くないものね」
『う……すみません。ボクのせいで』
「いや、過ぎたことは仕方がないとして、そういうことだからそろそろ出発したいんだ」
『分かりました。先輩方は後から追いつくと言っていましたし、行きましょう』
高級宿を出て、まずは食料を買い込む。
それから雑貨屋でこの辺一帯の地図も買って、あと光る石用のランタンも購入。
これで夜は焚火以外にも光源が出来る。
店を出て町を出ようとしたところで、誰かに足を引っかけられこけそうになった。
「おぅ、不注意すぎるぞ御霊」
「か、樫田……迷宮から出てきたのか。五十階層に行ったのか?」
「あぁ。んで、昨日の夜遅く、やっと戻ってきたところだ。それでてめぇは、俺らが出てくるまで待っていた――って訳じゃないよな」
「違う。そろそろ当初の目的通り、西の方へ旅をしようと思って」
「西? んまぁいいや。西にって言うなら、ついでにこの国を出ろ」
樫田が「顔貸せや」と、学校でよくやっていたジェスチャーで俺を路地裏へと呼び込む。
ソディア、そしてコラッダも続くが、それに関して樫田は文句を言うこともなく奥へと歩いて行った。
表通りから離れ、雑多な音も届かなくなると、やがて樫田が立ち止まりくるりを振り向く。
「俺たちを召喚した第二王子だけどな、どうもお前の首を狙ってるかもしれねーんだ」
「首?」
『殺そうとしているってことですよ、レイジ様』
「ころっ。え? 厄介払いしたじゃないか。だいたい俺が何をしたっていうんだよ」
「俺が知るかボケ! とにかくだ――」
召喚されて、俺が厄介払いされた後、樫田たちは帝都へと移動。
武器防具を与えられ、基本的な扱いだけを受けてこの町に連れてこられたと。
帝都にいる間、王子は俺のことをしきりに訪ねていたらしい。
そして元々霊媒体質だったと知ると、
「殺しておけばよかった。そう呟くのを俺は聞いた。まぁ思い過ごしかもしれねえけどな、なぁんかあの王子様は偽善者っぽいんだよ」
「俺を本気で殺そうとしているかも、と?」
樫田は頷き、あの王子が王宮内でも家臣から恐れられていると話す。
なんでも自分の意に従わない奴は、失脚どころか暗殺者を雇って殺してしまうのだとか。
「奴には兄貴がいてよ。けど腹違いなうえに、生まれは一日違いだってんだ。そのたった一日の差て、帝位の順番が下ってのが許せないらしくてな」
「許せないって……世襲制なら仕方ないだろうに」
「けどな、兄貴ってのが妾の子なんだとさ」
「うわぁ……」
王位だなんだのに縁は無いけど、それが泥沼を招く内容だってのは分かる。
第二王子はそういったこともあって、異世界から勇者を召喚したのではないか。その功績で次期皇帝の座を、父に迫っているのではないか――というのが、王宮内で噂されている。
「ったく。俺らは政治に利用されていただけってことだ。で、召喚した勇者の中に、死霊使いが混ざってたって知られるのがマズいんだろう」
「うぅん、まぁそういう理屈なら理解できなくもないわね。死霊使いは死者を操り、自らの軍団を集めるため死者を増やす。200年前に起こった戦争では、ひとりの死霊使いが一国を滅ぼしたほどと。その記憶がまだ人々の心から消えてなくならないこの時期に、異世界から死霊使いを召喚したなんて世間に知れたら――」
『帝位どころか、国内追放もあるやもしれぬからのぉ』
「帝位どころか、追放ものよ」
相変わらずこの二人は息ピッタリだな。
「まぁそんな訳だから、お前、早いとここの国から出ろ。あとは職業を隠して、バレないようにするんだぞ」
「あ、あぁ……でも樫田、なんでお前、そんなことをわざわざ俺に教えてくれるんだ?」
「な、なんでって……お、俺が教えてやったら、何か困ることでもあんのか、あぁ?」
語気を荒げ俺の胸倉を掴もうとした樫田だったが、その瞬間――。
ピシィーッという鞭がしなるような音が。
そして実際にしなっている鞭――と、その鞭に絡まっている樫田。
『んふふ。威勢の良い坊やだこと。でもね、お痛はダメよ、お痛は』
「う、ぐっ……」
『あら、抵抗するの? じゃあもっとキツ~イお仕置きが必要かしらねぇ』
「ふぎっ」
「コ、コベリア?」
鞭で樫田を縛り上げたコベリアは、妖艶な笑みを浮かべて樫田に迫る。
樫田、締め上げられて顔真っ赤なのか、それともお色気たっぷりのコベリアを見て顔真っ赤なのか、どっちなのか分からない。
『んふふ。あぁん、これ、楽しいぃ』
「む、むぐふ――ふぎーっ!」
『あん、そこはダメよ』
「むはっ!?」
『それとも坊や、アタシと……やる?』
「むおおぉぉぉっ!」
何をやっているんだ、あの二人は。
鞭で締め上げられじたばたもがく樫田の腕が、コベリアの体をすり抜ける。
そのすり抜けた所が、コベリアの胸――だった。
からかうようにコベリアは、自身の胸を樫田の眼前にさらす。
その豊満な胸を凝視しながら、真っ赤な顔で樫田はもがく。
で、コベリアが再びからかう――と。
樫田って、年上のお姉さんが好みだったのか。
「むがあぁぁっ。い、行くならさっさと行けよ! こ、これでてめーとの貸し借りは無しだからな!」
「貸し借り? 俺、いつ樫田に貸しなんか作ったっけ?」
「お前が覚えてないだけだろう! 墓地の下にあった、公園でのこと。幽霊に命を狙われるのも、てめーは日常茶飯事で覚えてないのかもなっ」
墓地の下にあった、公園……。
俺と同じ年ごろの子供がひとり、崩れ落ちてきた墓石の下敷きになって死んだ、あの事件か?
確かにあの時、他にも子供がいた。その子たちは俺が呼び止め、駆け出したのが遅れたおかげで落石に巻き込まれなかった。
「え、あの時の子供の中に、樫田がいたのか!?」
「い、いたんだよっ。じゃあな、御霊。早くこの国を出ろ。いいな! あの、そろそろこの鞭、ほどいてくれませんか?」
『んふ。いいわよ。坊や、案外いい男ね。アタシが生きてたら、一晩ぐらいタダで遊んであげたのに』
「タ、タダ!? おお、女がなぁ、簡単に金で体なんて、う、売るんじゃねーよ!」
顔を真っ赤に染めた樫田は、まるで捨てセリフのようにそう吐き捨てて大通りへと逃げていった。
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『んふふ。可愛い』
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