8 / 43
8:紅葉
しおりを挟む
「某、名を紅葉と申す。恩人たる主殿にこの命、捧げる所存でござる!」
「え、えぇっと……恩人なんて大袈裟だよぉ」
「いいえ、大袈裟などでは──おや? 主殿とはどこかであったでござるか?」
「うん。さっき町でぶつかった──」
「おおぉぉ! そうでござる。町でぶつかったハーフリングの女人であったか」
にょ、にょにん……。
忍者になりたいって言ってたけど、口調も徹底してるなぁ。
あ、でも女の子なんだし、くノ一かな?
「主殿はこの森でクエストでござるか?」
「あ、うん。錬金術師ギルドのお姉さんからお仕事を貰って。あの、わたしの名前は──」
「チョコ・ミント殿でござるね。戦闘態勢になれば、頭上にHPバーとキャラ名が浮かぶので知っているでござるよ主殿」
つまり名前では呼んでくれる気はないらしい。
「主殿はクエストが残っているでござるか?」
「うん。あと四つ」
「じゃあ某、手伝うでござる」
紅葉ちゃんがそう言って右手を出す。
握手ってこと?
えへ、えへへ。なんだか嬉しい。
ゲームの中で、友達ができたみたい。
差し出されたその手を掴むと、ピコンっと音がしてディスプレイが浮かぶ。
【紅葉さんからパーティーの申請が届きました】
【承諾しますか?】
【はい / いいえ】
「握手がパーティーを作るやりかたなの?」
「そうでござるよ。パーティーを組めば手分けしてクエストが出来るでござる。討伐系クエストなら、某が倒したモンスターもカウントされるでござるから」
「おぉ! それ助かるぅ。えっとね、残り四つのうち、二つは討伐だったの」
えぇっと……あ、さっきのトカゲさんが討伐対象だったんだ。
二十匹倒せっていう内容だったけど、カウントが[1/20]になってた。
ふむふむ。あのトカゲさん、赤黄色キノコを食べちゃうのか。キノコは解毒ポーションの材料なんだって。だから食べつくされると困るから、討伐依頼をギルドが出したって書いてある。
「紅葉ちゃん。さっきの小さなトカゲ、あと十九匹お願いっ」
「承知いたした。HPも今ので全快したでござるから、もりもり行くでござるよ!」
私のリボンだと十回ぐらい攻撃しなきゃ倒せないトカゲさん。
それを紅葉ちゃんは三回で倒しちゃうの。
やっぱり短剣は強いんだなぁ。
「終わりでござる! 次はなんでござるか?」
「え、えぇっとね。次は『三ツ星テントウ』ってモンスターなんだけど……」
「それならあっちの草原にいたでござるよ」
紅葉ちゃんの案内で森を出ると、そこは町へ向かうのとは別の方角。
草原にはブーンっと飛び回ってる蜂とかテントウ虫が。
ただし、すっごく大きいの。蜂さんなんてわたしの顔ぐらいある!
「あ、蜂蜜が収集クエストだ」
「ふむ。あの蜂でござろうか? 試しに叩いてみるでござるか。主殿、一匹釣って貰っていいでござるか?」
「つる? でもわたし、釣り竿なんて持って──」
「いやいや。その武器で攻撃するだけでいいでござる。ただしこちらに向かって来るまで、追加攻撃は必要ないでござるよ」
紅葉ちゃんは、離れた位置のモンスターを呼び寄せたり攻撃してここまで戻ってきたり。そういったのが釣るっていう意味だって教えてくれた。
紅葉ちゃんって、私ぐらいの年齢に見えるけど──プロだ!
言われた通り、一匹の蜂さんにリボンでピシッ。
ブーンって飛んで来たところを、紅葉ちゃんが短剣でズバーって。
「森トカゲよりは硬くないでござるな」
森トカゲっていうのがさっきのトカゲさんのこと。
そっかぁ。トカゲさんより弱いのかぁ。
だけど──
「くっ。すばしっこいでござる。某のDEXだと、攻撃のミスも目立つでござるな」
「そ、そうなの? わたしは全然ミスしないけど」
「主殿、DEXはいくつでござるか?」
「96+5」
「たっかっ!」
え、高いの?
「つまり他のステータスは、全部1でござるか!」
「う、うん。だって錬成するのにDEXが必要だから」
「あぁ、なるほどでござる。よし、戦術を変えるでござるよ」
せ、戦術!
なんだかカッコいい~。
紅葉ちゃんの戦術だと、まず私が蜂さんを釣る。そしたら『巻き付け』で蜂さんの動きを封じ込める。その後は紅葉ちゃんが素早く止めを刺すってこと。
うん。協力プレイでステキっ。
さっそくやってみると、リボンに捕まった蜂さん相手に紅葉ちゃんの攻撃は100%当たってる。
そして蜂蜜は、やっぱりこの蜂さん──ビータン──からドロップした。
必要なのは十五個。
ビータンと一緒に三ツ星テントウも同じように倒していく。
「揃ったぁ~」
「やったでござるな。最後のクエストはなんでござるか?」
「うん、これは簡単そうなんだけど──砂と貝を集めてきなさいって。近くに川があるから、そこで手に入るって」
「お、あの川でござるな」
草原の先に川が見えた。
二人でそこまで駆けて行くと川はとても浅くって、中にはシジミ貝みたいなのがいっぱい!
「あのシジミはモンスターでござるな」
「う、うん……」
「じゃあ行くでござるよ!」
「お、おう!!」
「ふえぇ。シジミ硬かったぁ」
「貝でござるからねぇ」
「砂の方は川底にあるのを掬うだけでいいから、よかったぁ。ありがとう紅葉ちゃん。おかげで全部終わったよ」
「では町に戻るでござるよ」
「うんっ」
ここからでも町は見える。
迷子にならず、まっすぐ町まで戻ると──
「某もクエストの報告をしてくるでござる。それが終わったら一度ログアウトしなきゃならないでござるよ」
「ログ──あ、今何時だろう?」
「リアルだと夕方の5時を過ぎたところでござるな」
「ひやぁ。お昼からずっとやってたけど、もうそんなに経っちゃったんだ。私もお風呂掃除とかあるし、ログアウトしなきゃ」
「某と同じでござるな。じゃあ主殿──某とその……フレンド登録、してくださるか?」
「え」
フレンド登録。確かこれって、友達になった相手とどこにいても連絡が取れるようになる機能だよね。
そ、それじゃあ……。
「紅葉ちゃん。わ、わたしと、お友達になってくれるの!?」
思わず興奮して紅葉ちゃんに詰め寄る。
「ん。あ、いや、某は主殿の忠実な家臣でござるから。んー、家臣も違うなぁ。忍者なのだし、忠実な……影!?」
「あはは。紅葉ちゃんったらぁ、お友達だよぉ」
えへへ。
本当にお友達出来ちゃった。
VRMMOって、すっごくすっごく楽しい!
「え、えぇっと……恩人なんて大袈裟だよぉ」
「いいえ、大袈裟などでは──おや? 主殿とはどこかであったでござるか?」
「うん。さっき町でぶつかった──」
「おおぉぉ! そうでござる。町でぶつかったハーフリングの女人であったか」
にょ、にょにん……。
忍者になりたいって言ってたけど、口調も徹底してるなぁ。
あ、でも女の子なんだし、くノ一かな?
「主殿はこの森でクエストでござるか?」
「あ、うん。錬金術師ギルドのお姉さんからお仕事を貰って。あの、わたしの名前は──」
「チョコ・ミント殿でござるね。戦闘態勢になれば、頭上にHPバーとキャラ名が浮かぶので知っているでござるよ主殿」
つまり名前では呼んでくれる気はないらしい。
「主殿はクエストが残っているでござるか?」
「うん。あと四つ」
「じゃあ某、手伝うでござる」
紅葉ちゃんがそう言って右手を出す。
握手ってこと?
えへ、えへへ。なんだか嬉しい。
ゲームの中で、友達ができたみたい。
差し出されたその手を掴むと、ピコンっと音がしてディスプレイが浮かぶ。
【紅葉さんからパーティーの申請が届きました】
【承諾しますか?】
【はい / いいえ】
「握手がパーティーを作るやりかたなの?」
「そうでござるよ。パーティーを組めば手分けしてクエストが出来るでござる。討伐系クエストなら、某が倒したモンスターもカウントされるでござるから」
「おぉ! それ助かるぅ。えっとね、残り四つのうち、二つは討伐だったの」
えぇっと……あ、さっきのトカゲさんが討伐対象だったんだ。
二十匹倒せっていう内容だったけど、カウントが[1/20]になってた。
ふむふむ。あのトカゲさん、赤黄色キノコを食べちゃうのか。キノコは解毒ポーションの材料なんだって。だから食べつくされると困るから、討伐依頼をギルドが出したって書いてある。
「紅葉ちゃん。さっきの小さなトカゲ、あと十九匹お願いっ」
「承知いたした。HPも今ので全快したでござるから、もりもり行くでござるよ!」
私のリボンだと十回ぐらい攻撃しなきゃ倒せないトカゲさん。
それを紅葉ちゃんは三回で倒しちゃうの。
やっぱり短剣は強いんだなぁ。
「終わりでござる! 次はなんでござるか?」
「え、えぇっとね。次は『三ツ星テントウ』ってモンスターなんだけど……」
「それならあっちの草原にいたでござるよ」
紅葉ちゃんの案内で森を出ると、そこは町へ向かうのとは別の方角。
草原にはブーンっと飛び回ってる蜂とかテントウ虫が。
ただし、すっごく大きいの。蜂さんなんてわたしの顔ぐらいある!
「あ、蜂蜜が収集クエストだ」
「ふむ。あの蜂でござろうか? 試しに叩いてみるでござるか。主殿、一匹釣って貰っていいでござるか?」
「つる? でもわたし、釣り竿なんて持って──」
「いやいや。その武器で攻撃するだけでいいでござる。ただしこちらに向かって来るまで、追加攻撃は必要ないでござるよ」
紅葉ちゃんは、離れた位置のモンスターを呼び寄せたり攻撃してここまで戻ってきたり。そういったのが釣るっていう意味だって教えてくれた。
紅葉ちゃんって、私ぐらいの年齢に見えるけど──プロだ!
言われた通り、一匹の蜂さんにリボンでピシッ。
ブーンって飛んで来たところを、紅葉ちゃんが短剣でズバーって。
「森トカゲよりは硬くないでござるな」
森トカゲっていうのがさっきのトカゲさんのこと。
そっかぁ。トカゲさんより弱いのかぁ。
だけど──
「くっ。すばしっこいでござる。某のDEXだと、攻撃のミスも目立つでござるな」
「そ、そうなの? わたしは全然ミスしないけど」
「主殿、DEXはいくつでござるか?」
「96+5」
「たっかっ!」
え、高いの?
「つまり他のステータスは、全部1でござるか!」
「う、うん。だって錬成するのにDEXが必要だから」
「あぁ、なるほどでござる。よし、戦術を変えるでござるよ」
せ、戦術!
なんだかカッコいい~。
紅葉ちゃんの戦術だと、まず私が蜂さんを釣る。そしたら『巻き付け』で蜂さんの動きを封じ込める。その後は紅葉ちゃんが素早く止めを刺すってこと。
うん。協力プレイでステキっ。
さっそくやってみると、リボンに捕まった蜂さん相手に紅葉ちゃんの攻撃は100%当たってる。
そして蜂蜜は、やっぱりこの蜂さん──ビータン──からドロップした。
必要なのは十五個。
ビータンと一緒に三ツ星テントウも同じように倒していく。
「揃ったぁ~」
「やったでござるな。最後のクエストはなんでござるか?」
「うん、これは簡単そうなんだけど──砂と貝を集めてきなさいって。近くに川があるから、そこで手に入るって」
「お、あの川でござるな」
草原の先に川が見えた。
二人でそこまで駆けて行くと川はとても浅くって、中にはシジミ貝みたいなのがいっぱい!
「あのシジミはモンスターでござるな」
「う、うん……」
「じゃあ行くでござるよ!」
「お、おう!!」
「ふえぇ。シジミ硬かったぁ」
「貝でござるからねぇ」
「砂の方は川底にあるのを掬うだけでいいから、よかったぁ。ありがとう紅葉ちゃん。おかげで全部終わったよ」
「では町に戻るでござるよ」
「うんっ」
ここからでも町は見える。
迷子にならず、まっすぐ町まで戻ると──
「某もクエストの報告をしてくるでござる。それが終わったら一度ログアウトしなきゃならないでござるよ」
「ログ──あ、今何時だろう?」
「リアルだと夕方の5時を過ぎたところでござるな」
「ひやぁ。お昼からずっとやってたけど、もうそんなに経っちゃったんだ。私もお風呂掃除とかあるし、ログアウトしなきゃ」
「某と同じでござるな。じゃあ主殿──某とその……フレンド登録、してくださるか?」
「え」
フレンド登録。確かこれって、友達になった相手とどこにいても連絡が取れるようになる機能だよね。
そ、それじゃあ……。
「紅葉ちゃん。わ、わたしと、お友達になってくれるの!?」
思わず興奮して紅葉ちゃんに詰め寄る。
「ん。あ、いや、某は主殿の忠実な家臣でござるから。んー、家臣も違うなぁ。忍者なのだし、忠実な……影!?」
「あはは。紅葉ちゃんったらぁ、お友達だよぉ」
えへへ。
本当にお友達出来ちゃった。
VRMMOって、すっごくすっごく楽しい!
1
お気に入りに追加
708
あなたにおすすめの小説
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
普通の勇者とハーレム勇者
リョウタ
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞】に投稿しました。
超イケメン勇者は幼馴染や妹達と一緒に異世界に召喚された、驚くべき程に頭の痛い男である。
だが、この物語の主人公は彼では無く、それに巻き込まれた普通の高校生。
国王や第一王女がイケメン勇者に期待する中、優秀である第二王女、第一王子はだんだん普通の勇者に興味を持っていく。
そんな普通の勇者の周りには、とんでもない奴らが集まって来て彼は過保護過ぎる扱いを受けてしまう…
最終的にイケメン勇者は酷い目にあいますが、基本ほのぼのした物語にしていくつもりです。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
ダンジョンで温泉宿とモフモフライフをはじめましょう!〜置き去りにされて8年後、復讐心で観光地計画が止まらない〜
猪鹿蝶
ファンタジー
仲間はモフモフとプニプニなモンスター?関わる悪党は知らないうちにざまぁされ、気づけば英雄?いえ無自覚です。これが新境地癒し系ざまぁ!?(*´ω`*)
あらすじ
ディフェンダーのバンは無能だからとダンジョンに置き去りにされるも、何故かダンジョンマスターになっていた。
8年後、バンは元凶である女剣士アンナに復讐するためダンジョンに罠をしかけて待ちながら、モフモフとプニプニに挟まれた日々を過ごしていた。
ある日、女の子を助けたバンは彼女の助言でダンジョンに宿屋を開業しようと考えはじめるが……。
そして気がつけばお面の英雄として、噂に尾びれがつき、町では意外な広まりを見せている事をバンは知らない。
バンはダンジョンを観光地にする事でアンナを誘き寄せる事ができるのだろうか?
「あの女!観光地トラップで心も体も堕落させてやる!!」
仲間にはのじゃロリ幼女スライムや、モフモフウルフ、モフモフ綿毛モンスターなど、個性豊かなモンスターが登場します。
ー ▲ ー △ ー ▲ ー
マッタリいくので、タイトル回収は遅めです。
更新頻度が多忙の為遅れております申し訳ございません。
必ず最後まで書き切りますのでよろしくお願いします。
次世代ファンタジーカップ34位でした、本当にありがとうございます!!
現在、だいたい週1更新。
睡眠スキルは最強です! 〜現代日本にモンスター!? 眠らせて一方的に倒し生き延びます!〜
八代奏多
ファンタジー
不眠症に悩んでいた伊藤晴人はいつものように「寝たい」と思っていた。
すると突然、視界にこんな文字が浮かんだ。
〈スキル【睡眠】を習得しました〉
気付いた時にはもう遅く、そのまま眠りについてしまう。
翌朝、大寝坊した彼を待っていたのはこんなものだった。
モンスターが徘徊し、スキルやステータスが存在する日本。
しかし持っているのは睡眠という自分を眠らせるスキルと頼りない包丁だけ。
だが、その睡眠スキルはとんでもなく強力なもので──
「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~
平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。
しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。
カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。
一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。
もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~
ゆるり
ファンタジー
☆第17回ファンタジー小説大賞で【癒し系ほっこり賞】を受賞しました!☆
ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。
最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。
この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう!
……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは?
***
ゲーム生活をのんびり楽しむ話。
バトルもありますが、基本はスローライフ。
主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。
カクヨム様にて先行公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる