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18:キャンプ風呂
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町へ戻ったらそのまま、冒険者ギルドで素材の買取をして貰った。
蛇尻尾二十八本、魔晶石二十八個で金貨一枚と大銅貨三枚になった。
魔晶石は一つ大銅貨三枚ぐらいだが、尻尾のほうは一本銅貨六枚ぐらいにしかならなかった。
魔晶石はなかなかいい稼ぎだな。
でも地上のモンスターで魔晶石を持っている奴は少ないらしい。
サンドハウンド、あんなにいっぱいいたのにな。
「なんかギルドの人の話だと、最近はモンスターが生息域を離れて町の近くまで来てんだってさ」
「じゃあサンドハウンドも、普段はあの辺りにいないってことなの?」
「あぁ。本来はもっと南の方にいるんだってさ。それこそ町から二日以上離れた場所らしい」
冒険者じゃない者に情報は売らない。
だけど情報は買う。
昨日の今日でサンドハウンドの素材を持って行ったもんだから、ギルドのお姉さんは相当驚いていた。
その時に、サンドハウンドは町から徒歩二日以上も南に~って、ポロったんだよね。
で、その後はサンドハウンドをどのあたりで狩ったのかと聞かれ、それに対しての情報料として銀貨三枚貰った。
「モンスターが生息域を離れて移動するって、珍しいことよ」
「その珍しいって、いい意味で? それとも──」
市場へと向かう中、アイラが足を止めた。
「だいたい……悪い意味ね」
「悪い、か」
『雑魚が住処を離れるのは、だいたい逃げる時だな』
逃げる?
『もしくは同種が増えすぎ、群れを分割してより弱い方が他のえさ場を探して移動をする。ぐらいだ』
だがその場合、その群れだけが生息域を出るだけだと銀次郎は言う。
「ギルド職員の話だと、いろんなモンスターがって話なんだよな。ってことは──」
「逃げるため、ね」
『くふふふ。主よ、よかったな』
「何がいいんだよ」
銀次郎がリュックから身を乗り出す。
『冒険らしくなってくるぞ。楽しみだな』
楽しそうに笑う銀次郎を見ていると、なんかめっちゃ不安になるんだけどさ。
「あぁ、洗濯用ね」
市場で探したのは、そう、洗濯桶だ。
「いや、違う用途で使うために買うんだけど。でも洗濯用としてもあったらいいのか」
「え、違う用途?」
買ったものは三つ。
一つは直径180センチほどの大きな洗濯桶で、もう一つは直径70センチ程の樽。あと手桶だ。
「こっちの大きい桶の中に、こっちの樽を置いてだな。樽にお湯を貯めれば、風呂に出来ないかなってね」
「お風呂なの!? え、でもどうしてわざわざ大きいヤツの中にもう一つ桶を?」
「まぁテントの中で使うからさ。濡れ防止かな」
テントの素材は防水性だけど、それでもなるべく水を零さない方がいい。
それを気にしならが風呂に入るより、対策があった方が気持ち的に楽だしな。
「他にもさ、この樽にキャンプ用品入れられるだろう? 桶を覆いかぶせてしまうのもいい」
「あぁー、それで素材からの汚れを防ぐってことね」
「そういうこと」
「あ、お風呂だけど。お湯を沸かす必要はないわよ」
「沸かさなくて、いい?」
アイラは笑顔で辺りを見渡した。そして何かを見つけると、俺の腕を引いて駆け出す。
「ね、タック。この石買って」
満面の笑みで「買って」なんて言われたら、速攻で買っちゃうよね。
でももっとこう……アクセサリーとか服とかさ、そういう可愛いものとかでもいいのに。
なんで石?
「これで、お風呂のお湯を沸かすための石なの。ほら、魔晶石があったでしょ? あれと鉱石と溶かして固めたとかなんとか。そういう石なのよ」
「へぇ。え、これどうやって使うんだ?」
「火で熱して、それを水の中に入れるだけ」
焼き石……え、それ買わなくても、その辺の石でよくない?
「あ、今『その辺の石でいいんじゃないか』って思ったでしょ」
「思った」
「ふっふっふ。この石はね、火で炙ったらすぐに熱くなるのよ。そこが普通の石と違うところよ」
「え、マジか?」
市場での買い物を続けた後、さっそく町を出てテント風呂を試してみた。
水を溜めるのが少し面倒だけど、まぁそこは仕方ないか。
ペットボトルを百本用意し、キャップを外したら、
「銀次郎、よろしく」
「ドラゴン使いが荒い! 美味いホットサンドを所望する!!」
「はいはい。準備しとくから、頼むよ」
あとはペットボトルの水を、浮遊魔法で樽へと移動させて貰うだけ。
じゃ、昼食の用意でもしましょうか。
「手伝うわ。何をするの?」
「市場で果物も買って来たし、フルーツサンドにしようかなと思ってさ」
バナナ、パイナップル、マンゴー。
皮を剝いてスライスしたら、それ単品だったり組み合わせたりといろいろなパターンで、チーズと一緒に挟んでホットサンドメーカーで焼くだけだ。
甘いものだけだと口が飽きてしまうので、スモークハムと生卵でもホットサンドを用意。
失敗すると卵がパンからはみ出すんだよなぁ。これがなかなか難しい。
「水移し、終わっ──キャンプ飯いいぃぃぃぃ」
「よし、石使ってみるか」
「すぐに熱くなるから気を付けてね」
石は握り拳大。それをトングで掴んで、バーナーの火に当てた。
すると灰色だった石が、すぐに赤くなる。
「おぉ、本当に一瞬だな。そんじゃ、樽に入れますか」
奥の部屋に用意した樽に、水が半分ほど入っている。その中へ、トングで摘まんだ石を浸けてみた。
じゅーっという音とともに白い湯気が立ち上る。
「さすがに一回じゃ温まらないよな」
「そうでもないわよ。手を付けてみたら?」
いやいや、この水の量だと一個の焼き石程度じゃ──
「温かい。え、たったこれだけで沸くのか!?」
「安くはなかったでしょ? それにこれ、たまに割れちゃうことがあるのよ。割れたらそこでお終い。また新しいのを買わなきゃいけなくなるから」
確かにこの石は一つで金貨二枚した。素材の一つである魔晶石が大銅貨三枚だし、それを考えたら高いと思う。
「えぇい、風呂なんかより飯だメシ!!」
「はぁ……だってさ。アイラはどうする?」
「……わ、私、お風呂……先、入ってもいいかな?」
「あぁ、いいよ。じゃあ俺は先に食ってるね」
「うんっ」
彼女が風呂を使うということで、俺はテントの外で銀次郎とホットサンドを食べた。
フツールサンド、なかなか美味い。
ただ──
「暑い……」
日中の砂漠は暑い。
テント、3ルームにならないかなぁ。
蛇尻尾二十八本、魔晶石二十八個で金貨一枚と大銅貨三枚になった。
魔晶石は一つ大銅貨三枚ぐらいだが、尻尾のほうは一本銅貨六枚ぐらいにしかならなかった。
魔晶石はなかなかいい稼ぎだな。
でも地上のモンスターで魔晶石を持っている奴は少ないらしい。
サンドハウンド、あんなにいっぱいいたのにな。
「なんかギルドの人の話だと、最近はモンスターが生息域を離れて町の近くまで来てんだってさ」
「じゃあサンドハウンドも、普段はあの辺りにいないってことなの?」
「あぁ。本来はもっと南の方にいるんだってさ。それこそ町から二日以上離れた場所らしい」
冒険者じゃない者に情報は売らない。
だけど情報は買う。
昨日の今日でサンドハウンドの素材を持って行ったもんだから、ギルドのお姉さんは相当驚いていた。
その時に、サンドハウンドは町から徒歩二日以上も南に~って、ポロったんだよね。
で、その後はサンドハウンドをどのあたりで狩ったのかと聞かれ、それに対しての情報料として銀貨三枚貰った。
「モンスターが生息域を離れて移動するって、珍しいことよ」
「その珍しいって、いい意味で? それとも──」
市場へと向かう中、アイラが足を止めた。
「だいたい……悪い意味ね」
「悪い、か」
『雑魚が住処を離れるのは、だいたい逃げる時だな』
逃げる?
『もしくは同種が増えすぎ、群れを分割してより弱い方が他のえさ場を探して移動をする。ぐらいだ』
だがその場合、その群れだけが生息域を出るだけだと銀次郎は言う。
「ギルド職員の話だと、いろんなモンスターがって話なんだよな。ってことは──」
「逃げるため、ね」
『くふふふ。主よ、よかったな』
「何がいいんだよ」
銀次郎がリュックから身を乗り出す。
『冒険らしくなってくるぞ。楽しみだな』
楽しそうに笑う銀次郎を見ていると、なんかめっちゃ不安になるんだけどさ。
「あぁ、洗濯用ね」
市場で探したのは、そう、洗濯桶だ。
「いや、違う用途で使うために買うんだけど。でも洗濯用としてもあったらいいのか」
「え、違う用途?」
買ったものは三つ。
一つは直径180センチほどの大きな洗濯桶で、もう一つは直径70センチ程の樽。あと手桶だ。
「こっちの大きい桶の中に、こっちの樽を置いてだな。樽にお湯を貯めれば、風呂に出来ないかなってね」
「お風呂なの!? え、でもどうしてわざわざ大きいヤツの中にもう一つ桶を?」
「まぁテントの中で使うからさ。濡れ防止かな」
テントの素材は防水性だけど、それでもなるべく水を零さない方がいい。
それを気にしならが風呂に入るより、対策があった方が気持ち的に楽だしな。
「他にもさ、この樽にキャンプ用品入れられるだろう? 桶を覆いかぶせてしまうのもいい」
「あぁー、それで素材からの汚れを防ぐってことね」
「そういうこと」
「あ、お風呂だけど。お湯を沸かす必要はないわよ」
「沸かさなくて、いい?」
アイラは笑顔で辺りを見渡した。そして何かを見つけると、俺の腕を引いて駆け出す。
「ね、タック。この石買って」
満面の笑みで「買って」なんて言われたら、速攻で買っちゃうよね。
でももっとこう……アクセサリーとか服とかさ、そういう可愛いものとかでもいいのに。
なんで石?
「これで、お風呂のお湯を沸かすための石なの。ほら、魔晶石があったでしょ? あれと鉱石と溶かして固めたとかなんとか。そういう石なのよ」
「へぇ。え、これどうやって使うんだ?」
「火で熱して、それを水の中に入れるだけ」
焼き石……え、それ買わなくても、その辺の石でよくない?
「あ、今『その辺の石でいいんじゃないか』って思ったでしょ」
「思った」
「ふっふっふ。この石はね、火で炙ったらすぐに熱くなるのよ。そこが普通の石と違うところよ」
「え、マジか?」
市場での買い物を続けた後、さっそく町を出てテント風呂を試してみた。
水を溜めるのが少し面倒だけど、まぁそこは仕方ないか。
ペットボトルを百本用意し、キャップを外したら、
「銀次郎、よろしく」
「ドラゴン使いが荒い! 美味いホットサンドを所望する!!」
「はいはい。準備しとくから、頼むよ」
あとはペットボトルの水を、浮遊魔法で樽へと移動させて貰うだけ。
じゃ、昼食の用意でもしましょうか。
「手伝うわ。何をするの?」
「市場で果物も買って来たし、フルーツサンドにしようかなと思ってさ」
バナナ、パイナップル、マンゴー。
皮を剝いてスライスしたら、それ単品だったり組み合わせたりといろいろなパターンで、チーズと一緒に挟んでホットサンドメーカーで焼くだけだ。
甘いものだけだと口が飽きてしまうので、スモークハムと生卵でもホットサンドを用意。
失敗すると卵がパンからはみ出すんだよなぁ。これがなかなか難しい。
「水移し、終わっ──キャンプ飯いいぃぃぃぃ」
「よし、石使ってみるか」
「すぐに熱くなるから気を付けてね」
石は握り拳大。それをトングで掴んで、バーナーの火に当てた。
すると灰色だった石が、すぐに赤くなる。
「おぉ、本当に一瞬だな。そんじゃ、樽に入れますか」
奥の部屋に用意した樽に、水が半分ほど入っている。その中へ、トングで摘まんだ石を浸けてみた。
じゅーっという音とともに白い湯気が立ち上る。
「さすがに一回じゃ温まらないよな」
「そうでもないわよ。手を付けてみたら?」
いやいや、この水の量だと一個の焼き石程度じゃ──
「温かい。え、たったこれだけで沸くのか!?」
「安くはなかったでしょ? それにこれ、たまに割れちゃうことがあるのよ。割れたらそこでお終い。また新しいのを買わなきゃいけなくなるから」
確かにこの石は一つで金貨二枚した。素材の一つである魔晶石が大銅貨三枚だし、それを考えたら高いと思う。
「えぇい、風呂なんかより飯だメシ!!」
「はぁ……だってさ。アイラはどうする?」
「……わ、私、お風呂……先、入ってもいいかな?」
「あぁ、いいよ。じゃあ俺は先に食ってるね」
「うんっ」
彼女が風呂を使うということで、俺はテントの外で銀次郎とホットサンドを食べた。
フツールサンド、なかなか美味い。
ただ──
「暑い……」
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テント、3ルームにならないかなぁ。
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