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『パシリの天下』
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――実は、ゼノリカの下部組織である『楽連』の『更に下部組織』である『愚連』に名を連ねるだけでも、現世(第2~第9アルファ)基準では、かなりの栄誉。
それぞれの世界における、それぞれの国の『武における逸脱者』が漏れなく集まっている治安維持機構。
それこそが、ゼノリカの下部組織の下部組織。
――『愚連』――
楽連の武士は滅多に表に出ないが、『愚連のE級武士』は、まあまあ頻繁に犯罪者と殺し合ったりする。
『妙に強いモンスターなどが暴れ出した際』や『天災発生時』にも出動するので、現世の者達からは、ヒーロー扱いされることも多い。
ちなみに、『勇者ハルス』は、『愚連のC級武士クラス』の下の方。
・楽連・愚連の実力順位は次の通り。
上から、
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『楽連の武士』筆頭~360位
~~分厚い壁~~
『愚連S級武士』1位~100位
『愚連A級武士』101位~500位 ←ホルスド・シャドー、ここの真ん中。
『愚連B級武士』501位~5000位
『愚連C級武士』5001位~25000位 ←ハルス、ここの下の方
『愚連D級武士』25001位~50000位
『愚連E級武士』50001位~
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『愚連の武士』たちからすれば、『楽連の武士』は、憧れのスーパーヒーロー。
楽連の武士は、『ゼノリカに属する』という栄誉を賜った、選ばれし『武の極み』。
『その上』である『天上』に至っては、『もはや思考が及ばない』というレベル。
愚連を『ゼノリカ所属の機関』と勘違いしている者もたまにいるが、その勘違いをしている者を前にすると、『楽連の武士』は、例外なく、顔を真っ赤にして、『一緒にするんじゃねぇ!』『どんだけ苦労して愚連から楽連に上がったと思っていやがる!』とブチ切れる。
ゼノリカに所属している者は、パシリの『天下』であっても、ただの一人の例外もなく、『それぞれの世界の最高峰』に座する者達。
ということは、当然、『その下』にも、強大な組織が存在するため、ゼノリカの実質的な構成員数は膨大。
『楽連の武士』は、それぞれの世界で、弟子を数万単位で抱えているというのが一般的。
一匹オオカミを貫くような例外もいるが、その数は極めて少ない。
ゼノリカは、『一番上』であり、その下にも、その下にも、その下にも、その下にも、大きな組織はある。
――というか、『正式にゼノリカの所属だ』と名乗れるのが『天上』と『天下』に属する者だけというだけで、実質、第2~第9アルファの丸ごと全部が配下みたいなもの。
『現世』には、『世界』という『枠』が無数にあるが、その中でも、質・量ともに、ぶっとびで圧倒的に優れた世界――それを超最上級世界アルファと呼ぶ。
そんなアルファの『トップ2~9』を完全に支配している、間違いなく、全世界で最も強大な究極統治機関。
世界の支配構造そのものを掌握した、『理想』の具現。
誰もが妄想する『絶対にありえない夢』を実現してみせた『完全平和』の象徴。
あまねく虚像を過去にして、現実を平伏させてみせた、まさしく、神の至業。
――それがゼノリカ――
――ちなみに、『そんなゼノリカの頂点に立つ神』は、
膨れ上がってしまった『己の組織』に対して、できあがった当初は、
『えっと……五聖命王が? 上から三番目?』
『いえ、五聖命王は、師の系譜に連なる者ですので、上から二番目です』
『あ、五聖が【異守こともり】とか【銃崎じゅうざき】達の事なわけね。じゃあ、ぇと、ちょっと待ってね、平……あれ? じゃあ、上から三番目はなんだっけ?』
『九華です』
『……ぁのさ、それ、なんだっけ? 俺、知らないんだけど』
『九華は、今は亡き我らの同胞を忘れぬために設置した部署です。……決裁書には判をいただいたはずですが?』
『あんな鈍器、全部読んでられるか! 何万枚あったと思ってんだ!』
といった感じの認識だった。
天下に対する意識に至っては、
『……この天下っていう下部組織……なんか、三つとも、所属している人数が妙に多くない? こんなにいる? それぞれ五人くらいでも――』
『いえ、最低でもこれぐらいは必要かと』
『あ……そう。ぇと……この愚連っていうのも、ゼノリカなの?』
『違います』
(なんか難しいなぁ……社会科の授業で、国会の仕組みを聞かされていた時と同じ気分だ……楽連の議席数とか、テストで出てこないだろうな……ぁあ、別に議員って訳じゃないから、議席ではないか……あ、でも、なんか、隅の方に、楽連の武士は、それぞれが、天下総員閣議での発言権を持つ『世界代表の一人』って書いてある……じゃあ、議員でもあるのか? もう、よう分からん。知らん! 情報量が、多すぎる!!)
流石に、今では、ゼノリカの構成をキチンと認識しているが、出来あがったばかりの当初は、
(めんどくせぇなぁ、てか、基本的には、平とゾメガが『元々もっていた組織』を合体させてつくった組織だって話なのに、なんで俺が代表になってんだよ、たるいわぁ……もう、いいや。あいつらに丸投げしておこう)
ぐらいにしか考えていなかった。
ちなみに、『天下』の者が足を踏み入れる事が出来るのは裏ダンジョン『ゼノリカ』全五層中、一番下の『塔最下層』まで。
塔最下層『1階~9999階』の中でもガチガチの序列があり、『ここより上の階』は『~~の地位にある者だけ』などと、厳格に決められており、『半分以上の者』は、『2階』に上がる事すらできない。
天下の最上位である『十人蒼天(沙良想衆八星会と、楽連筆頭と、百済頭目を合わせた委員会の名前)』だけが、『塔最下層』の最上階である『9999階(通称、天頂階)』の『天頂会議室』に入室する事が出来、『天上の御方々(九華限定)』と直接お会いし、命を受ける事ができる。
Q 十人蒼天は、『五聖命王』以上の地位の者とは会えるの?
A 会える訳がない。『神の系譜に連なる者』をナメてないけない。
『現世(第2~第9アルファ)の頂点』と言っても過言ではない『十人蒼天のメンバー』であっても、『五聖命王』には、一生の内で一度、その『尊き御姿』を『チラ見できる機会』があれば、この上ない至福(もちろん、『九華の第十席』に上がれれば、出会える頻度は爆発的に上昇するが、なかなか『上』には上がれない)。
『三至天帝』ともなれば、もはや、存在の次元が違いすぎて、もし何かの間違いで『お会いできる』となっても、体が震えて動けなくなるという次元。
その上の神?
ははっ
ゼノリカの支配構造と統制力は全世界一ィィィ!!
それぞれの世界における、それぞれの国の『武における逸脱者』が漏れなく集まっている治安維持機構。
それこそが、ゼノリカの下部組織の下部組織。
――『愚連』――
楽連の武士は滅多に表に出ないが、『愚連のE級武士』は、まあまあ頻繁に犯罪者と殺し合ったりする。
『妙に強いモンスターなどが暴れ出した際』や『天災発生時』にも出動するので、現世の者達からは、ヒーロー扱いされることも多い。
ちなみに、『勇者ハルス』は、『愚連のC級武士クラス』の下の方。
・楽連・愚連の実力順位は次の通り。
上から、
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『楽連の武士』筆頭~360位
~~分厚い壁~~
『愚連S級武士』1位~100位
『愚連A級武士』101位~500位 ←ホルスド・シャドー、ここの真ん中。
『愚連B級武士』501位~5000位
『愚連C級武士』5001位~25000位 ←ハルス、ここの下の方
『愚連D級武士』25001位~50000位
『愚連E級武士』50001位~
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『愚連の武士』たちからすれば、『楽連の武士』は、憧れのスーパーヒーロー。
楽連の武士は、『ゼノリカに属する』という栄誉を賜った、選ばれし『武の極み』。
『その上』である『天上』に至っては、『もはや思考が及ばない』というレベル。
愚連を『ゼノリカ所属の機関』と勘違いしている者もたまにいるが、その勘違いをしている者を前にすると、『楽連の武士』は、例外なく、顔を真っ赤にして、『一緒にするんじゃねぇ!』『どんだけ苦労して愚連から楽連に上がったと思っていやがる!』とブチ切れる。
ゼノリカに所属している者は、パシリの『天下』であっても、ただの一人の例外もなく、『それぞれの世界の最高峰』に座する者達。
ということは、当然、『その下』にも、強大な組織が存在するため、ゼノリカの実質的な構成員数は膨大。
『楽連の武士』は、それぞれの世界で、弟子を数万単位で抱えているというのが一般的。
一匹オオカミを貫くような例外もいるが、その数は極めて少ない。
ゼノリカは、『一番上』であり、その下にも、その下にも、その下にも、その下にも、大きな組織はある。
――というか、『正式にゼノリカの所属だ』と名乗れるのが『天上』と『天下』に属する者だけというだけで、実質、第2~第9アルファの丸ごと全部が配下みたいなもの。
『現世』には、『世界』という『枠』が無数にあるが、その中でも、質・量ともに、ぶっとびで圧倒的に優れた世界――それを超最上級世界アルファと呼ぶ。
そんなアルファの『トップ2~9』を完全に支配している、間違いなく、全世界で最も強大な究極統治機関。
世界の支配構造そのものを掌握した、『理想』の具現。
誰もが妄想する『絶対にありえない夢』を実現してみせた『完全平和』の象徴。
あまねく虚像を過去にして、現実を平伏させてみせた、まさしく、神の至業。
――それがゼノリカ――
――ちなみに、『そんなゼノリカの頂点に立つ神』は、
膨れ上がってしまった『己の組織』に対して、できあがった当初は、
『えっと……五聖命王が? 上から三番目?』
『いえ、五聖命王は、師の系譜に連なる者ですので、上から二番目です』
『あ、五聖が【異守こともり】とか【銃崎じゅうざき】達の事なわけね。じゃあ、ぇと、ちょっと待ってね、平……あれ? じゃあ、上から三番目はなんだっけ?』
『九華です』
『……ぁのさ、それ、なんだっけ? 俺、知らないんだけど』
『九華は、今は亡き我らの同胞を忘れぬために設置した部署です。……決裁書には判をいただいたはずですが?』
『あんな鈍器、全部読んでられるか! 何万枚あったと思ってんだ!』
といった感じの認識だった。
天下に対する意識に至っては、
『……この天下っていう下部組織……なんか、三つとも、所属している人数が妙に多くない? こんなにいる? それぞれ五人くらいでも――』
『いえ、最低でもこれぐらいは必要かと』
『あ……そう。ぇと……この愚連っていうのも、ゼノリカなの?』
『違います』
(なんか難しいなぁ……社会科の授業で、国会の仕組みを聞かされていた時と同じ気分だ……楽連の議席数とか、テストで出てこないだろうな……ぁあ、別に議員って訳じゃないから、議席ではないか……あ、でも、なんか、隅の方に、楽連の武士は、それぞれが、天下総員閣議での発言権を持つ『世界代表の一人』って書いてある……じゃあ、議員でもあるのか? もう、よう分からん。知らん! 情報量が、多すぎる!!)
流石に、今では、ゼノリカの構成をキチンと認識しているが、出来あがったばかりの当初は、
(めんどくせぇなぁ、てか、基本的には、平とゾメガが『元々もっていた組織』を合体させてつくった組織だって話なのに、なんで俺が代表になってんだよ、たるいわぁ……もう、いいや。あいつらに丸投げしておこう)
ぐらいにしか考えていなかった。
ちなみに、『天下』の者が足を踏み入れる事が出来るのは裏ダンジョン『ゼノリカ』全五層中、一番下の『塔最下層』まで。
塔最下層『1階~9999階』の中でもガチガチの序列があり、『ここより上の階』は『~~の地位にある者だけ』などと、厳格に決められており、『半分以上の者』は、『2階』に上がる事すらできない。
天下の最上位である『十人蒼天(沙良想衆八星会と、楽連筆頭と、百済頭目を合わせた委員会の名前)』だけが、『塔最下層』の最上階である『9999階(通称、天頂階)』の『天頂会議室』に入室する事が出来、『天上の御方々(九華限定)』と直接お会いし、命を受ける事ができる。
Q 十人蒼天は、『五聖命王』以上の地位の者とは会えるの?
A 会える訳がない。『神の系譜に連なる者』をナメてないけない。
『現世(第2~第9アルファ)の頂点』と言っても過言ではない『十人蒼天のメンバー』であっても、『五聖命王』には、一生の内で一度、その『尊き御姿』を『チラ見できる機会』があれば、この上ない至福(もちろん、『九華の第十席』に上がれれば、出会える頻度は爆発的に上昇するが、なかなか『上』には上がれない)。
『三至天帝』ともなれば、もはや、存在の次元が違いすぎて、もし何かの間違いで『お会いできる』となっても、体が震えて動けなくなるという次元。
その上の神?
ははっ
ゼノリカの支配構造と統制力は全世界一ィィィ!!
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