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第三章 異世界を満喫する

No.3

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もう、この際だ。
とりあえず、ティアが大きくなっていることは、置いておこう。
この先の変化で考えるしかない。
今から考えたところで仕方がないし、なんならここにティア用のハウスを建ててもらうことも考えよう。
幸いにもここは個人邸宅である………ロドリヌスにお願いすればあの森の中に作れるんじゃないかと思うし、土地は借りることになるけども家を建てるお金は用意するつもりだ。
もしかしたら、今あるお金でもなんとかなるかもしれないしね。
まだ、私サイズであるし。
そうだな、大人サイズを………もちろんこの世界のだ………超えたら考えよう。
魔法を駆使すればきっと何とかなるだろうし。

「まあ、生きた伝説だしね。今日は深く考えるのやめようよ。
せっかくホームが出来たんだもん。
そんな日に成長したんだから一緒にお祝いしようよ。ね、ママ。」

うむ。それもそうだ。

「そうだね。」
「おう、成長するのはいいことだしな。お前もティアみたいにサクサク成長してくれたらいいんだがなあ。」

とロドリヌスにため息をつかれたが私だって早く大きくなりたいさ。
そう娘を身体ごと守れるようにね。
だって、こんな小さな手じゃ守るに守れないもん。

「おおおーい!」

下から呼ぶ声がする。
どうやらしびれを切らしたようだ。

「ごめーん、いまいくよー。ほら、ママ、ロドさん、いくよ!」
「うん、わかった。ティアもいこう。」
『はーい。』

階段を下りる寸前で抱っこされてしまった。もちろん、ロドリヌスにだ。
階段は危ないからな。
と言われたが、じゃ、なんで私の部屋を二階にしたんだって話になるんだが……。

「じゃ、なんで二階にしたの?」
「一階も危ないだろ?」

それは外敵という意味か?でも、ロドリヌスの結界石による結界って、国で最高値なんじゃないの?
ほかに危険ってあんのか?と言ったけど、危ないものは危ないんだと……言うだけに終わった。
一体何をもって危険なんだろうか?

「おそかったわねえ?って、ティア!?」

ミリオンがティアを見てびっくりしている。

「そう、なんか育ったみたいだよ。」

奏歌が軽い言葉を返す。

「は…………、もう、なんでもありねえ。」

ミリオンが諦め顔で私をチラチラ見る。って、コレは私のせいじゃないと思うんですけど?

「たしかにな。」

とロドリヌスが言って皆んな頷いていた。

「……なんか、ものすごくごめんなさい………。」

と言わずには、いられなかったよ………。私のせいじゃないのに。大事なことだから、二回ね!

まあ、シャルも出てきてみんなでおしゃべりタイム。最初は、お手伝いに代わる代わるきていたのだけども………はっきり言って邪魔にしかならなかった。ミリオンでさえも………その中で役に立ったのはいがいにもハロルドだった。
意外にも(失礼)器用で、野菜の皮をむいていった。

「ハロルドは料理とかするの?」
「いや?ただなあ、ハリーがつえーけどものスゲー不器用なんだよ。」

ああ、さっきも玉ねぎもどきをむいてもらったのに………どうすればそうなるのかわからないんだけど、手を切っていた。いや、刃物使ってないよね?なんでさ!
ってことで、ヒールをかけた後にキッチンからでていってもらった。あれでナイフ使ったらどうなるの?
出て行ったといってもカウンター式というかアイル式というか………同じ部屋なんですけどね。

「で、魔獣狩って解体させたらぐちゃぐちゃ………買取できなくされて………「おい!」………てわけだ。」

は、バディとしたら切実だったわけだね。ハリーは苦虫を潰した様な顔をしている。
しかし、冒険者って不器用さんたちのあつまりなの?
剣とナイフってそんなに違うのか?
激しく不思議だ!皆んな強いんだよね?
その後、奏歌も手伝いに来たんだけど、誕生日でもあるので座ってもらうことにした。
やっぱ、母としたらね?私が祝ってやりたいし。
それに祝う相手に手伝ってもらうのは気がひけるしね。
ピアノも引いてもらうのに怪我して欲しくない。

でだ、以外にも一番不器用に不器用すぎたのはミリオンなのですよ。
器用に何でもこなしそうなのに……残念だな。

「まあ、ミリさんは、お王子様なんだもん。できなくて当たり前か。」

ああ、……でしたねえ。
でまあ、ロドリヌスも割と使えた(意外だった)……でも、作るそばからつまみ食いをするので、強制終了だ。
ラナン?問題外でした。手を切ったりではなく……素材を握りつぶすこと数度……もったいないのでやめていただいた。
というわけで、現在ハロルドに手伝ってもらいながら着々と料理が出来ているのだ。
ハロルド、マジ使える奴でした!



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