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第五章 とうとう?カウントダウンか?

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言葉にややR18が入るかも?


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薬は吐き出したって言われたけど。
でも、まったく溶けてないってふしぎだよね。

「でね、ハルちゃん。」
「はい?」
「その、発作が出たでしょう?」
「発作?って?」
「ん。まあ簡単に言ったら魔力が足りない発作かしら?」
「ああ!あーぁぁ(//////)。」

魔力が欲しくて発情しちゃうやつね……家族のいる前であまりしたくないけど、コレが普通な世界なんだよね。
こーゆーとこは、ほんと慣れないわー。

「わかったみたいね。なぜ起きたか?不思議でしょう?」

コクリと頷く。
うん、不思議なんだよね。だってさあ?
一週間前に補充って言うと変だけども、シタんだもん。
なんか、ない限りは1ヶ月くらいは発作でないもん。
なのに。

「たぶんね、お腹の子がまだ育ってもいないのに、魔力を使ったんだと思うのよ。」
「え?」
「本人というか、本能で防衛したのかはわからないけど……こればかりは、精神論だから根拠も何にもないのよ。
いままで、そんな事はなかったというか……話もないから。
何がいいたいかというと、母体を……ハルちゃんを守るために魔力を放出したんじゃないかってことなの。」
「ぼくをまも…る…?ため?」
「そうだ。」

兄がアズリアに代わって話始める。

「俺はものすごく嫌な予感が走ったんだ、誰かに呼ばれたような。
急げと急かされるような。
そうしたらヴァルが飛び込んできた。ヴァルが来るなんてハルに何かあったとしか思えない。だから、コレでハルの魔力をおった。」

兄は耳のピアスを触る。
そうだ、コレで俺がいる場所に来れるっていった。

「そして、乗り込んだが……薬を飲まされていたのは気づかなかったんだ。
でも、声が聞こえた。
息を吹き込めと。だから、キスをして息を吹き込んだんだ。
そしたら、その薬を吐き出した。」
「え……それっ……て。」

まんま、童話の白雪姫みたいじゃないか!
毒リンゴならぬ、毒薬を飲まされて……。
キスをするとリンゴのかけらが飛び出すんだよね?
俺は毒の薬だったけど。

その声は……だれ?

なんだろう、前は妹が助けてくれた。
今度は赤ちゃん?
ハノエルには、酷いことばかりおきるけど、確かに何かに守られているのかな?
『処女神の加護』が関係してるのかな?と思わなくはないけど。
BL用語でいうなら、ハノエルはもう処女じゃないんだよ?童貞ですけどね!
……前世からしたら……あれ?30歳以上の童貞?魔法使い?
いや、まあ、正真正銘の魔法使いだけども!
そうか……あので伝説は本当だったんだね。

「で、ハル、それだけじゃないんだ。」
「?」
「ハルは、お腹にも直接何がされたよね?すごいアザだったんだ。」
「え、うん。思いっきり踏みつけられた。」
「ふみっ!って!」

ピキピキって兄のコメカミに怒りマークがたくさん……よく見ると皆にあった。
特に凄かったのは、セバスの怒りマークだった。
大丈夫かな?血管切れないでね?

「……そうか、それは痛かっただろう、可哀想に。すぐに助けられなくてごめんな。」
「ううん、今は痛くないから。」
「それな、たぶん……その癒しもそのお腹の子じゃないかって。
だから、その酷い発作が来るはずだと。」

それで急いで屋敷に向かったのか。
まあ、確かに馬車ですでにエロエロになりかけましたもんね………………遠い目

「……アズリア、その話からするとハルの子はすでに自我があるのか?」
「わかりません。ただ……わかるのはこの子が強いということと、ハルちゃんを守るということね。」
「それは……助かると思った方がいいのかな。」
「そうね。」

……強い子なのは嬉しい。
兄との子だから。
アドレイド家の跡取りだから。
でも、情けない。
俺は結局……だれも守れなかった。

守りたいのに。
守られてるだけは嫌なのに。
あんなに魔法が使えるようになったのに。
どーしたらいいの?

神様!
本当に俺に加護をくれているなら、皆んなを守れる力が欲しい。

本当は平穏無事に暮らしたいのに!

まずは、どうやってあの力……魔力阻害の力を破ればいいのか。
それに、魅了の力。

サーチス・花浦は、聖なる巫女かもしれないけど、ハノエルにとっては『敵』だということだよね?
だって、アイツが求めてるのは世界平和でも攻略キャラでもなく、ハノエルの不憫極まりないエロエロムービー……鬼畜な陵辱バージョンなんだから!

絶対に負けない!





あれ?そんな話だった?コレ。




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