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第四章 あれ?ヒロインは何人いるの?
132 やや☆
しおりを挟むベッドに寝かされて、上から下までを眺められるって……恥ずかしい!
洗われたり……その昔は、下の世話までしていただいて……今更だろう?って、いったやつ、前に出てきなさい!
世話は普通の羞恥だけで済むけど、エロいことをしようとしている状態で、体の隅々まで見られるのは、ものすごーく恥ずかしいんだよ!
まして、兄だけど兄じゃないんだよ?
……神石先輩なんだもん。
恥ずかしいじゃあないですか!
「う、に、兄様。あんまり、見ないで……。」
恥ずかしくて顔を手で覆ってしまった。
でも、覆う寸前に見えた兄は肉食獣にしか見えなかった。
舌舐めずりをしていたけど、それが様になってしまうって……イケメンってなんてエロい……じゃなく、得なんだろう。
「ふふ、ハルがはるだと思うと……ね。でも、顔を見せて欲しいなあ。」
耳元でイケボで囁かれて……ゾクゾクしてしまう。
う、カッコヨスギマスゥ……。
「はる?キスしたいなあ?」
キス……俺もしたい。
やはり、キス一家に育てられたせいだろうか?
ハノエルもキスは好きだ。
三つ子の魂百までとは言ったものだ……あれ?その場合って前世は関係するんだろうか?
「手をどけて?」
……そろそろと手を動かす。
目だけ隠していれば大丈夫?
「全部はどけてくれないの?ふふ、いいけどねえ?」
なら悪戯しちゃおうかな?って、小さな声が聞こえた気がする。
キスを手の甲に感じる。
何度もチュッと音がするキスを手の甲や頬にされる。
ペロリと唇を舐められる。
そのあとは、何度も角度を変えてキスを重ねらた。
唇が熱くなるくらい、擦られるようにキスをされて……。
腕から力が抜けそうなのをなんとか堪えていると、いきなり胸の細やかな乳首をカリッと引っ張るようにかじられた。
「んあっ!」
びっくりして、腕が目から離れてしまう。
そして、瞳への暴力を受ける……くらい衝撃が。
ワザと兄が舌を出して、俺の乳首を舐めていて……。
噛んでひっぱられたから、赤くて少しジンジンとしているソレをニヤって笑ってから、チューって……うわぁ!エロい、エロすぎるよー。
は、恥ずかしい……。
でも、そんなエロい兄から目が離せない。
ズクズクと中心に熱が集まって、射精もできないのに、ハノエルのポークビッツは、ウインナーまで育っていた。
できるなら、フランクフルトくらいになりたかった……無理らしいけど。
「はる?」
「ふ、あっ、やん、そこでしゃべっちゃ、だめぇ。」
口に乳首を含みながら喋ると変な振動がきて……ムズムズして。
そして、背中も何故かムズムズする。
「はる?背中いたい?」
「ん、ちょっ、と。」
「じゃ。」
膝の上に抱き上げられる。
急な動きで空いていた両手で兄にしがみついた。
ふふ、と兄が笑って唇にキスをしてくれた。
今度は深く。
身長差から膝に乗せられても、上からキスをされて……。
片手で俺を支えて、もう片方の手でキュッと乳首をひっぱられた。
「ひゃ……ん。」
嬌声で開いた口に兄の舌が入り込み、口の中を這い回る。
ゾクゾクして、気持ちがいい。
兄の魔力が体を包み込み始め、体の全てで兄を感じ始めた。
すると、ズクリと体の奥から何かの感覚が広がる。
飲み込みきれない唾液が口端から漏れて首を伝う。
その感覚にもゾクゾクとする。
唇を離されても、余韻で頭がボォッとしてしまう。
「可愛い。……気持ちがいい?翼が出ているね?」
背に手をまわされて、羽を撫でられる。
「ひゃうっ、あん、だ、ダメェ、さわっ、たら……。」
「気持ちいいんだろう?はる?」
「んふっ、あ、……。」
気持ちいい。
すごく、気持ちいい……。
まるで体に媚薬がまわりはじめたように……ハノエルの意識は、快感を追い始めたのだった。
―――――――――――
遅くなりました。
明日は、カレイドサイドからのエッチをガッツリバージョンで頑張る……予定なのですが……。
十夜海
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