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第三章 学園で???……まだ始まらないよね?
ハチジュウキュウ
しおりを挟むそれからは、とりあえず何事もなく……日々が進んだ。
半期休みもあと数日。
謎の光爆発も結局解決は出来なかったらしい。
まあ、そこにいた人は亡くなってしまったし……その中心部は特に何もなくなったから……調べようがないらしい。
痕跡さえ見つからないということだ。
こんな事件はゲームにはきっとたぶん絶対になかったんじゃないかなあ?
まあ、ちょっと嬉しいのは父が王宮に通っているので、お家にいるってことくらい。
やっぱり、家族揃うのは嬉しいものです。
「ハル。」
「なあに?」
「この頃は寝込まなくなったし、少しだけお出かけしてみる?」
「ほんと!」
そう、この頃は寝込まないんです。
まあ、初日にかなり獣化してしまった兄はなりを潜めて、今はゆっくりと……って何を言わすの!
え、エッチはちゃんとそれなりに……。
あんまり激しく頻繁にはダメってアズリアに言われたので。
……でもさ。
若い(若すぎると思うんだけど!)じゃない?
俺が思うに、この世界の10歳くらいって、前世の15歳前後にあたるんじゃないかなあ。
いや。もうちょい上かもしれない。
それくらい何というか……大人っぽいし、成長してるわけ。
ハノエルの成長はこの際置いておいて欲しい。
だって、小さいから!
だから、まあ、その、ハノエルの精神的にはやりたい盛りってゆー感じなわけ!
で、兄もずぅーーーーーーーーーっと。我慢していたわけじゃない?だから、まあ、ね?
野獣化しても、しょうがないかなー……なんて思うわけさ。
だけど、兄はアズリアの言うことを守って、わりとあっさりなんです。
前戯は……長いけど。
……あれ?
もしかして『マグロ』過ぎて……飽きられてるとか?
……なんて、思ったりもしたんだよ?
で、泣いちゃいまして……。
そしたら……衝撃の事実を伝えられてしまいました。
なんと!
俺の『胎』は活動開始してるとか。
……つまりですね?
あんまり激しく子作りしちゃうと、できちゃうよ?ってわけ。
なんです!
え?だって、精通してないじゃん?
って聞いたら……『胎』はきっちり成長しているとのことです。
どうも、羽が出てくると……孕みやすいという事実も言われました。
なんか……ほら、あの羽がでるとエロエロになっちゃって、ショタショタにもなっちゃうじゃないですか?
え?ショタショタはハノエル特有だ?
うん。まあ、そうなんですが……それが加速するわけなんですぅ。
したらね?
どうも、孕むために『胎』が降りてきて入り口開きやすくなって…天ローションもいらない的な、感じになるらしい!
兄的には子供ができてもいいらしい。でも、ストップがかかっているのは、ハノエルの身体が小さすぎるから、今、もしも子供ができたら……身体への負担がありすぎて……よくて流産や死産、悪いと親子共に……あの世に旅立つ恐れが。
で、できた場合。
『産む』しか選択肢はないんだってさ。
自然に流れてしまうのは、負担で済むけど。
もしも、その堕胎した場合……ショック死する場合があるみたい。それくらい女性の子宮よりヤワなんだとか……マジかよ!
なんで第二種って、こう二重苦三重苦ってあるねかねえ。
で、人としても迫害されてるわけじゃない?
ポジティブな
ポジティブな春樹でもちょっと、神様恨みたくなる案件ですよ?
閑話休題
寝込むことは少ないわけ。
まあ、ランクDとはいえ、Dが100だとすると、まえは10くらいだったのが50くらいまで上がったよーってくらいには、体力がついたらしい。
ただCくらいまでいかないと旅行のように移動時間が長かったり、慣れない場所で精神疲労も高いので無理らしい。
で、アズリア曰く、たぶんCまでは上がることがないだろうってさ。
悲しいよね。
でも、でも!
お出かけならいいって!
「どこかに行きたい?」
「うんと……街でお買い物は?」
「うーん。お買い物か……あんまり長くは無理だよ?」
「うん。」
「お店以外は抱っこだよ?」
「……うん。」
恥ずかしいが、背に腹は変えられない。
「じゃあ、父上に許可をもらって行こうか?」
「うん!僕、マッケンくんにもらった麩菓子が買いたいの!」
「わかった。調べてみるよ。」
「わーい。」
やったあ!
麩菓子食べたかったんだよね。
高級菓子は毎日食べてるからね。
あーゆー素朴なものに飢えてるんだー。
酢イカとか、駄菓子的なものもあったらいいなあ。
夢(?)は膨らむねー。
程なくして、兄がオッケーをもらってきてくれた。
ほんの数時間のお出かけだけど。
教会に行ったり、王都に向かったり、入学式に行ったりくらいしか出かけていない。
あ、お城にも行ったか。
『楽しい』だけのお出かけは初めて!
ウキウキしちゃうね。
メンバーは、兄とセシウス様とセバスとルイくん。
姉はお友達のところです。
そう、ミリアンナさんが王都に来ているんだよ。
母親の実家があるんで遊びにきてるんだって。
なので、二人っきりではないけど、もしかして?初デート♡なんじゃない?
ちょっとウキウキドキドキです。
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