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第一章 あれ?腐った呪い?
じゅうご
しおりを挟むあれから頑張ったよ。
体力作り。
まずは、自分でベッドから降りれるようになるまで1週間。
リビングに行けるようになったのは更に1週間後。
で、ようやく今日は外に出てもいいって。
……二ヶ月だよ。
あれから二ヶ月。
ようやく庭ですよ。庭!
過保護すぎじゃない?
体力作りになってない?
その通り……。
で、一ヶ月前に父様と母様は俺が落ちついたこともあり、王様に報告しに王都にいってる。
なので、俺の全権は兄に……。
兄がようやく庭に出ることを許したのは更に一ヶ月……つまり、今ですよ?
長くない。
そうそう、ほら覚えてるかな?兄が目覚めてないと思ってた俺に話しかけてやめたやつ。
今日ね……って。
あれは、プーリャンの子が生まれたよって話だったんだよ!
で、あれから二ヶ月。
本当は家の中で暇してる俺のために、もっと早く子猫をもらってくるとかって話があったけど。
俺が断固として反対したのだ。いや、一ヶ月目の子猫なんて……可愛いさ。可愛いよ?
でも、親がいるなら最低でも二ヶ月は母元に居させたい。
だって、その二ヶ月で子ニャンコは社会性……つまり猫の世界のことを学ぶんだから。
あんまり早く離すのは良くないんだぜ?
余談だけど、ペットショップだって8週齢後の販売を推奨してるくらいだ。
まあ、何がいいたいかというと、俺は我慢したよ。
見にくらいは行きたいけど、外はダメだと言われたからさ。
だからって、子猫抱えた母猫ごと連れてくるのはストレスになっちゃうだろ?
俺は、大好きだからこそ猫ハラはしたくないのだ!
って、それで庭オッケーと子猫を見に行くのですよ。
もちろん、兄様、姉様付きでね。
俺はあれからどちらかが必ず一緒ってやつなのです。
自由がない?と思うでしょう?
だけど不自由さを感じることもない。
むしろ、なんか嬉しいと思っちゃうんだよね。
二人が大好きだから、逆に今依存症化している。
やばいよね?
兄様姉様も俺が心配で、片時も目が離せないみたいだし。
共依存……もうね、開き直った。どんとこいだよっ!
そうそう、結局ね。
属性魔法の診断……洗礼って言う儀式は出来なかったわけなんですよ。
ただ、あの時暴走した魔力が、その属性判断する石板?(説明が難しいらしい。見ればわかるらしいよ?)の水晶に触れたらしく。
神官長からカードだけ届いたよ。
いわゆるステイタスカードってやつな。……そんなものがあったんですねえ。色は普通に銀色だった。
なんか、身分で色が違うみたい。
ただ、本当なら洗礼して神様からギフトが届いたりみたいなことがあるみたい……まあ、ヒロインちゃんはそれで『浄化』の神聖魔法?ってのがスキルみたいにつくのか?いまいち、その辺は覚えていない。
神の加護だったかもしれない。
で、そのカードは魔力が読み取れた分だけなんで、ちゃんと6歳の洗礼時に改めて更新?みたいなことをしましょうってさ。
つまり、沢山の子供と普通にやった方が安全だろうってことになったみたい。
あ、そうそう。
で、ステイタスカードの内容な?
いや、もうね。
やっぱりチートでしたよ。
もう、ものすっっっごいね!
まあ、お陰で過保護化も急速に強くなっちゃったわけなんだこれが。
父曰く、公爵家の宝は世界の宝になってしまった……そうですよ。
それだけ、すごいらしいんだけど。
……そこまでゲーム内設定されていたのかは、謎です。
いや、魔力が高いって設定があったよ?でも、一応モブ(何度も言うがモブ値低くない?)なんだもんよ。数値では見れないわけ。というか、出てこないんだ。まあ、表示する必要無しキャラってやつさ。
本当ならね?
ステイタスがオープンというか、ヒロインに鑑定?されちゃう(鑑定スキル持ってないのに、見えるヒロインって……)んだよ、攻略対象と魔王とか敵とかは……わかっちゃうの。
まあ、攻略者はハートで愛情値みたいのも見えるらしいけどね?
だから、兄様のもステイタスはあったと思う。あまり、覚えてないけども。
たしか、神石先輩様がすげーチートみたいなことを言ってたし。
でも、モブなハノエルのは魔力値が高い子ってくらいしかないわけさ。まあ、天才的みたいなことは書いてあったけど。
もちろん、ヒロインの敵役の姉のもないよ。
うん?
よく考えたらこのゲーム穴だら……ゲホッゲホッ……まあ、重要視されてなかったんだね、きっと。
ロープレとしちゃ、お粗末以外なにものでもないけど。
ムービーご褒美乙女ゲームならさもありなんって、やつじゃない?
予約してくれた我が妹の言葉を借りるならね。
閑話休題
つまり、俺さ……ものすごいチートなのよ。
兄がステイタスを見せてくれたの。兄も天才なんだよ?
普通にチートなんだよ?
だがだがだが!
俺の……このハノエルのチートはそんじょそこらのチート天才とは違う!
え?どんなもんよ?
……見せてあげたいが、兄様に抱っこされて、着いてしまいました。
プーリャンのとこに。
「うきゃあっ!か、か、可愛い!」
なんだこの可愛い生き物はっ!
いや、子猫なんだけどさっ!
あーーーーもーーーー!
「に、兄様。おろし、して!」
も、言葉なんてまともに喋れないくらい可愛い!
もーだめぇ、メロメロ。
「ま、ハノエル、危ないっってまっ、……はい。どうぞ。」
あ、すみません。つい。
兄からも落ちかけましたよ。
おろしてもらって深呼吸……。
猫は騒がしのは嫌いです。
叫び声も嫌いです。
何より静かな環境を好みます。
と母の冷静な声が聞こえてきたよ。
はい、すみません。
謝るしかないよね。
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