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第五章 ゲームカウントダウン?それとも開始とか?ヤバイんですが(泣)

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さて、翌日からもずーっと休み時間ごとに彼…殿下サーチスはやってきた。
マジかよ!
で、俺は認識阻害魔法をかけていない。
なぜって?
よけいな面倒事があったからにきまってる。
俺が常に姉といるのを見ていれば、さすがに噂を流せないでしょう?ながせないよね?
だから、我慢の子なんだけど……挫けてしまいそうなんだよね。

「ねえ、ハルくーん、聞いてる?ふふ、ハルくんのお肌はやっぱり綺麗だね。」

「ねえ、ハルくん。今日の帰りにおいしいカフェいかない?」

「ねえ、ハルくん。僕の家にこない?」

「ねえ、ハルくん……。」
「ねえ、ハルくん
「ねえ、ハルくん


ハルくん、ハルくん、うるさいんじゃーーーーーー!!!!!!
はあ、はあ、はあ。
マジで、なんなん?
ハノエルは、ずーっと無表情で無視してるんだよ?
なのにずっとずっとずーーーーーーっと、話しかけてくるんだよ。
姉と話していても割り込まみ!
マッケンくんと話していても割り込み!
ルイくんと話していても割り込み!
しかも、クラスの子が話しかけてくるとその子を睨みつける始末!
コイツは一体何がしたいんだ!
ちなみに、イケメンかもしれませんが……イケメンで性格難なクリス苅野先輩が従兄弟にいるので(話を聞かないしね!)いりません、結構でございます。
正統派のイケメンには痩せたマッケンくんがおりますし?
そ れ に !
俺にはカレイド兄様神石先輩という、スペシャルランクのイケメンでイケボな婚約者がおりましてよ!
おほほほほほ。
何故、シカトをこいているかというとですね。
最初は、反論とか迷惑論とかね、言ったんですよ。
まあ、前もですけどね。
彼の耳は魔変換をおこすんですよ。
例えばですよ?

お肌が綺麗

貴方には関係ない

そんな、僕の方が綺麗だなんて

とか、

帰りにカフェに

行くなら姉たちとしかいきません

君たち、ハルくんを自由にしてあげて!可哀想じゃない!

ですよ?
魔変換でしょう?

だから現在は、完全な無視シカトなんですよ。
なのに、ずーっと休み時間ごとにやってきては、話しかけてくるんだよね。
で、さらにアレまできて。

「おい、サーチスがせっかく話しかけてるんだ。」
「おい、サーチスがせっかくさそってるんだ。」
「おい、サーチスが…

サーチスがサーチスがさーちすが!
ってうるさいんじゃーーーーーー!
はあ、はあ、はあ。

そんなんがずっと続いてるわけですよ。
俺、学校やめちゃダメ?
でもそしたら、姉が……。
あーもー!
誰が主人公ヒロインなんだよー!

「あの。」
「……なんで、いるの?」
「あ、お義兄様、ハノエル様が困って、らっしゃいま、す。」
「……ハルくん、今日は美味しい食事しにいきませんか?」
「お、お義兄様!」
「うるさい、お前なんか、妹じゃない。お義兄様なんて、呼ぶなっ!」
「本当に。サーチスに触るな。」

あろうことか、コイツらサリィを突き飛ばしましたよ。
女の子をよ?
信じられる?
俺は、唖然としちゃって動けなかったけど、マッケンくんが素早く受け止めたよ!

きゃーっ!マッケン、かっこいい!
やはり、イケメンだね。

「女の子に、何すんのさっ!」
「……信じられないね。」

「こいつは、サーチスの花浦男爵家の寄生虫だ!」
「ハルくん、今日はケチがついちゃったし、腕が汚れちゃったから帰るね。また、明日ね。」

「うん、もう二度と話しかけないでね?」
「?じゃ、明日。」

……話しかけるなって言ってるのに!

「大丈夫?」
「はい。あ、ありがとう、ございます。」
「まったく、ひどいやつだね。女の子を突き飛ばすなんて。」
「あ、私がわるいんで、す。おに、サーチス様に、触って、しまったから。」
「触って……って、義理とはいえ、兄妹じゃないか。」
「……私は……。」

そう言って俯いてしまった。
そのまま、口を噤んだままペコリと頭を下げて、教室から出て行ってしまった。

まったくもって、わけがわからん。




しかし、そこから話が進み始めるのだだった。

主に……ハノエル不憫ゲームとして!

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