乙女ゲームにこんな設定いらなくない？〜BL（受）の声優は乙女ゲームに転生する（泣）〜改

第四章 ありえないよね？不憫なのはハノエルだけじゃないのかも・・・

ヒャクサンジュウイチ

兄につるりと剥かれ裸にされると、そのまま抱っこでお風呂に。
兄はいつのまにか脱いでいた。
イリュージョンなんでしょうか？

「ねえ、ハル。」
「なあに？」
「レイって呼んでほしい。」
「う………。」

ハードルが高すぎるー。
だって……憧れてた先輩だし……確か８歳くらい違うはずなんだよ？
兄としてだって10も違うのに。
どちらにしても年上なんだよ？
……。

「れ………むりぃ……。」
「呼んで？」

にっこり笑ってるのに……ちょっと怖い……。

「簡単でしょう？れ・い。二文字だよ？」

う、う……簡単のようで難しいんだってば。

「……ぃ。」
「聞こえないなあ。」

ふぇーん。

「……仕方がない……………………………トロけさせてから言わせるか……。」

最後がよく聞こえなかった。
でも、仕方がないっていったよね？

「兄様？」
「いまだけ……ね？」

よかった。お許しもらった。

「さあ、さっさと洗ってお湯に浸かろうね。」
「はい。」

と自分で洗おうとしたら……にっこり笑顔で丸洗いされました。
お返ししようとしたら、何故か兄はクリーンの魔法で済ましてしまった。
抱っこされて湯船に浸かる。
ふぃー、気持ちがいい。
ぬくぬくと温まっていると……眠くなってくる。
そういえば……今何時なんだろう？
兄が帰ってきたということは15時くらい？
かなあ。
まだ昼間じゃん。
ねえ。
ブクブクブク……。

「こらこら、危ないだろ？なんでしずんでるのかな？」
「だって、まだ昼間だよね？」
「そうだけど……それが？」
「いや、その。」
「ハルは、ハルだねえ……。」

え？どうゆうこと？　
ハルはハルだよ？
当たり前じゃない？

「本当に初心イというか……。役に入るとあんなにエロくなるのに……トークになると下ネタ苦手だったよね。」

バレていた？
あ、そっち。
うーーー。
だって、恥ずかしいじゃないか！

「あんなエロいセリフ言えるのに……トークになると四苦八苦して真っ赤になるから、あの馬鹿たちが調子に乗って弄るんだぞ？」

え？そうだったのか。
だから、あんなにエロい下ネタばかり言わされたのか。
ちくしょう！

「まあ、それも今となったらできないがね？」

ふふふと笑う兄の笑顔は怖かった。
そーか、消えちゃったからね。

でも、マジで攻略……誰に焦点を当てるんだろう。
だって、残りのキャラ少ないでしょう？
でも兄様はあげないよ
あ、あやつが残ってるので是非、そちらをば。
言わずと知れたクリストファー王子だよ。
ねえ、正統派で王道なんだから。


「さあ、のぼせる前にでよう。せっかく、ハルがその気なんだから。」

お湯でぬくぬくして、忘れかけていたのだけど……。

「俺を煽ったハルが悪いんだからね？」

煽ったつもりは……うん、あったかも？

「おて柔らかに……。」
「ハル次第。」

チュッとキスをされて、魔法で水気を飛ばされて、そのままベッドに運ばれました。

ベッドの枕元にはすでに、無香料のローションやらが……。
セバスだよね？

絶対に。







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短くで申し訳ありません。