乙女ゲームにこんな設定いらなくない？〜BL（受）の声優は乙女ゲームに転生する（泣）〜改

第三章 え？本当？迷惑少女は突然に？

ハチジュウハチ

BL……版？なんてことになってないよね？ほら、よくあるじゃない？
人気があるモブを今度は主役……いや、そりゃないなあ。うん。
ただ、ヒロインを新たに男に……なんてのはありそう。
ほら2ndシーズン？3rdシーズンみたいな。

マジでさっ！

いやいや……なってないよね……だったらハノエル俺の声が俺のわけないじゃない。

違う声優になっているはずだよ。
いや、もしかして。
かの有名な泥棒役を物真似芸人が引き継いだように、俺の声も真似されて……？
いやそこまでして、このゲーム作らないでしょ！作る意味がわからん。
だって、所詮B級のゲームであまり有名じゃないゲーム会社だったし？
だって、ものまねのは……。
あのアニメはすごく人気が高いから……なったんだもん。俺も好きだったし。

ハノエル役なんて……腐った……乙女とは名ばかりの女せ……嘘です、ごめんなさい。ただただ腐っただけの永遠の乙女たちにしか需要は無いと思うんだよ。

ねえ？そうでしょう？

なのに、わざわざ俺の声のクリソツくんを探すわきゃい。
でもさ、わざわざBL真似するやつっているの？
いるか？……いるかも。
なんでもありありな、ユーがチューバするやつがあるもんね！

うんうん。

話が変わるけど。
『神聖魔法』がもともとのハノエルに使えるのかどうか？
持っていたのか？それがわからないしー。

話からすると魔力過多なのは、設定で知っている。
というか、アドレイド公爵家の面々は魔力値が高い。
これは元からの設定でもある。
まあ、そもそも王族や貴族は魔力値が平民より高めって言う元からの設定でもある。
だからこそ、学園に入れるかは一種のステイタスなるわけで。
この学園に入る＝エリートなわけ。
貴族ってだけでエリート？ってのがわからないけど、まあ、貴族は基本エリート扱いなのですよ。

話を戻すよ？

だから、魔力値だけは『ハノエル』は高いわけ。
でもね、ほら、色々……（遠い目）……いけない、いけない。
色々とあったし、これからもある（ゲーム上だよ）わけじゃない。
でも、ハノエルは魔法で回避しないじゃない！
ナンデヤラレチャウノ？
魔法使おう？
って思うくらい、魔法を使わないわけ。

まあ、理由はわかったけど。

『暴走』で人を傷つけるのが怖いから……うん、理由はわかるよ。
まして！大事な人たちをね？
でも、それで自分が傷ついたり死んだりは意味がない！

でしょう？

目指せ！happy end！目指せ！happy Life！だ。
だから、俺はその『腐』で『不憫』なフラグをへし折るために、魔法が使えるコントロールができるようにした。
そしたら、全属性もちじゃないか！
その上、『神聖魔法』もちだよ？
はっきりいって、主人公超えてるよね？

だってねー？これがハノエル俺のステイタス。

名前［ハノエル・アドレイド］
歳［10歳］
性別［第二種男］
魔力［SSS］
魔力値［♾/♾］
属性［光・闇・風・火・水・土・緑・空間・重力・☆$#］
体力［D］
知力［SSS］
運［90］
スキルーー神聖魔法・聖魔魔法

処女神の加護

これがハノエル俺のステイタスなわけよ。
そもそも職業に就かなきゃ、レベルってないらしいよ？
でも、ゲームには職業なんて関係ないじゃない？
あ、でも。
騎士は、騎士って表示があったような？なかったような。
主人公ヒロインにはあった！確か……巫女ってあったよ。
うる覚えだけど、確か始めが巫女見習いみたいな感じだった気がする。
で、上がっていくと巫女、聖なる巫女みたいな？感じだったはずなんだよね。
たぶん。
まあ、レベルは今のところないから抜かすね。
で、ハノエル俺のスキル見てくれる？
神聖魔法があるじゃない？
で、高難度？の『サクチュアリーシールド』を使えるわけ。
ただ、ねえ。
神聖魔法って教会に行かないと、魔法呪文がわからないんだとか。
まあ、そうだよねえ。
だから、巫女として教会に行くのだから主人公ヒロインは。
神聖魔法を男の身で持っていたことは、ないらしい。
らしいって言うのは気がつかなかったり、魔力がなくて発動しないから見つからなかったり？あとは……男ではなく、第二種が持っていたりしたら？
……調べたりなんてしなかったのかもしれない。
神聖魔法をもつ巫女もねえ、やっぱり何百年に一人だったりするんだよね。まあ、だから、ゲームなんだけど。
10人中8人とかいたら……ありがたくもなんともないしねえ。
というか、そんだけいたら負けないよね！
まあ……それを持っているわけなんだけど。
前にも言ったけど、神官長は知ってますが、ハノエル俺は男だから巫女の証の神聖魔法を持っていても、報告されない。
そう、ステイタスを秘匿しなければいけない神官長が、唯一報告できるのは巫女となるべく神聖魔法を持った少女だけだからだ。だから、ハノエル俺は持っていてもノータッチでいられる。
で、俺のステイタス。
まだ文字化けが取れない場所もあるんだけど。
『聖魔魔法』……これが意味不明……。実際、これは家族しか知らない。
神聖魔法を持っているのは使ってしまったから、かなりバレている。
なにせ、発動させたのはディンゲル事件時ですからねえ。
伯母も伯父らも見てるわけでしてね。そもそも一人は王籍排除されたけども、王子二人に見られているわけで……。
まあ、暴走だと思っていたみたいだけどね。
だって、兄以外は入れなかったらしいから！
でも、さすがだよね？
ハノエル俺えらくない？
ちゃんと、兄様だけを感知できるなんて。
もう、これは運命の伴侶だよ！
そう思ったっていいよね？
だって誰に迷惑かけるわけじゃないしぃ。

マジな話、『ハノエル』って……モブなの？

「ハル。お茶にしない？」
「……。」
「ハール？聞こえてる？」
「……………！あ、姉様？」
「やっと気づいた。もう、ハルったら。勉強時間が終わったけど、お茶にしない？」
「は、はい。します。」

どうやら完全に自分の中に入っていたようだ。
考察はまたにしよう。
だって、セバスがすでにお茶を用意してるし、ハノエル俺の好きな『大福』なんだもん。

食事の面だけはいいよねー。和洋折衷、まさに日本の飽食は受け継いでいるのだから。
唯一の憂いは、貧富の差が前世以上ってことかもしれない。

そう、ゲームだからなのか……人の命が軽いんだよ。
身分で重さが変わるんだよ……。

まあ、平等を歌っている日本だって……平等でも公平でもないからねえ……。