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肉と魚と炭火と危険
祭りの打ち合わせ・弟子のどぶ汁添え
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フィオレさんからまさかの結末を聞かされた直後だが……まあ顔も名前も知らない野菜狂信者がどうなろうと俺の知った事じゃない。
聞いたって覚えるつもりもないし。
仮に何かしろと言われてもお悔やみ申し上げた後に肉か魚をおみまいするぐらいしか出来んからな。
今はマレスの作ったあんこう料理を食う、それでいいだろう。
何故か同じテーブルには領主とアンカー、マットさんにロリババア、サーマにペグさん、ジョニーさんにラビナさんとベル、兄貴にバコアさん、フィオレさん、シェラフにロジーまで居たけど……警護にしては人数が多過ぎないか?
そしてロジーよ、俺の許可なく可愛い妹の隣に座るんじゃねぇ。
「お待たせしました!」
お、これはあんこうの身とエリンギを味噌で煮込んでワカメを浮かべた料理か……
ってこの世界にはワカメもあったんだな、知らなかった。
単に俺が見逃していた可能性が高いけどな、何せバーベキューじゃ全く使わんから。
「俺が昔、迷い人から習ったドブジルという料理をマレスにも教えたんだが……既に俺より美味く出来ているな」
ああ、確かアンキモを炒めてから身と野菜をあんこうの水分だけで煮る……水を一切使わずに作る汁物だったっけ。
クラッシュさんのあんこう鍋もそうやって作るんだ。
ん?よく見たらエリンギと一緒にゴボウみたいな野菜が……
「その野菜は浜辺に自生している物で、確か迷い人の方がハマダイコンと呼んでました」
大根はないのに浜大根はあるのか……初めて見た。
そして大根というよりゴボウみたいな食感で独特な味だな……でもあんこうの味がよく染みてて美味い。
だがこの口に残る固い繊維はショウガに近い気がする。
多分だけど浜大根はそのまま食うより薬味にした方がいい野菜だろう……後で試してみるか。
「そういえばウメオ、そのスライムだけど……毒に耐性はあるかい?」
「毒ねぇ……どうなんだ?」
「種類にもよるが、一日に樽一杯分ぐらいなら問題はないぞ」
「だそうだ」
「何でスライムが喋ってるのかは気になるけど……氾濫の影響もあって今年は大量にピストルを食えそうだね」
成程……日本でもフグの毒は専用の鍵付きの容器で保存して、専門家に処分して貰わなきゃいけないらしいからな。
栄養学の発達してないこの世界にそんな奴が居るとは思えんし、今年は野菜狂信者がそれを狙っていやがるからより厳重にする必要がある。
トーフが取り込めるならまず外には漏れないし、これ以上はない処理方だろう。
「主の父上よ、先に言っておくが我の許容量が限界を迎えたら身体が黒から紫に変わる、その後は黒に戻るまで魔法はおろか喋る事すら出来なくなるぞ」
スライムは変色する事で危険信号を出すんだな……知らなかった。
だが前もって解ったのは有難い。
「という訳でアングラーだけじゃなくピストルの氾濫も予測されてる以上、これまで交代でやっていた解体は総出で取り掛かる必要がある……旦那は勿論だがノースにもやって貰うしシェラフ、給金は弾むから頼んだよ」
「解りました」
そういやシェラフもフグの解体が出来るとか言ってたな……
「折角だしお兄ちゃんも習ってみたら?」
「生憎だが俺の得意分野は肉だからな……今から完全に覚えるには10年は覚悟しなきゃならん」
「ハハハ、俺ですら15年かけても不合格続きなんだ……ボーイならもう10年は必要だろうぜ」
ジョニーさんですら不合格続きと聞いたらますます覚え切れる自信がねぇな。
やはり海鮮はマレスに任せるのがベストだろう。
「ま、不合格なのは筆記試験があるせいだがな」
筆記あるのかよ!
この世界の文字を読めず書けない以上は確実に不可能なのが確定してしまったぞ。
「そういえば師匠はアングラーの解体なら出来るとイチゴちゃんから聞きましたけど、明日手伝って頂けますか?」
「冬には必ずやらされていたからな……問題はないぞ」
元よりそれが目的だったし、フグの氾濫とか言ってた上に野菜狂信者の狙いもあるから警護はそっちに多く割く必要があるし人手は欲しいよな。
ただ、吊るし切りでも雪上切りでも可能だがまな板でやるのだけは勘弁してくれよ。
あのヌメリのせいで滑って上手く行った試しがないんだ。
「それとピストルの捕獲は雷や電流があれば難易度が下がるんだけどねぇ、イチゴに手伝って貰う事は出来るかい?」
「私の雷は拳の表面にしか出せないんだけど、いいの?」
「それなら大丈夫だよ、義父さんは水と氷の魔法が得意なマジシャンだから、水に雷を通せば全体に行き渡るよ」
マットさんはその筋肉でマジシャンだったのか!?
思い返してみれば以前ロリババアが辛味に舌をやられた時に魔法で氷を出していたっけ。
どう見ても直接殴った方が強そうなんだが……まあ口には出すまい。
「となると苺心とトーフはピストルの方に回る必要があるんだな……他の皆はどうする?」
「ウチはおとんと一緒に怪我人の治療に回るわ」
「私もタープを手伝っておく」
「キャリはパパとマレスお姉ちゃんと一緒に居るー!」
タープとマリアはレクタさんと一緒なら大丈夫だな。
キャリが俺やマレスと一緒って事はベーコンとエビフライもこっちだろう。
もし解体をまな板でやる必要があるならエビフライの氷は非常に役に立つ。
「ふむ、折角だからロジーもウメオさんの所で見学してみなさい……きっと良い勉強になるでしょう」
「解りました」
おいシェラフ、勝手に決めるんじゃねぇ。
だがロジーにはマレスに頼んだ事を可愛い妹には内緒で伝える必要があるからな……ある意味いい機会か。
まあそれはそれとして、明日はコキ使ってやるから覚悟しておけよ。
聞いたって覚えるつもりもないし。
仮に何かしろと言われてもお悔やみ申し上げた後に肉か魚をおみまいするぐらいしか出来んからな。
今はマレスの作ったあんこう料理を食う、それでいいだろう。
何故か同じテーブルには領主とアンカー、マットさんにロリババア、サーマにペグさん、ジョニーさんにラビナさんとベル、兄貴にバコアさん、フィオレさん、シェラフにロジーまで居たけど……警護にしては人数が多過ぎないか?
そしてロジーよ、俺の許可なく可愛い妹の隣に座るんじゃねぇ。
「お待たせしました!」
お、これはあんこうの身とエリンギを味噌で煮込んでワカメを浮かべた料理か……
ってこの世界にはワカメもあったんだな、知らなかった。
単に俺が見逃していた可能性が高いけどな、何せバーベキューじゃ全く使わんから。
「俺が昔、迷い人から習ったドブジルという料理をマレスにも教えたんだが……既に俺より美味く出来ているな」
ああ、確かアンキモを炒めてから身と野菜をあんこうの水分だけで煮る……水を一切使わずに作る汁物だったっけ。
クラッシュさんのあんこう鍋もそうやって作るんだ。
ん?よく見たらエリンギと一緒にゴボウみたいな野菜が……
「その野菜は浜辺に自生している物で、確か迷い人の方がハマダイコンと呼んでました」
大根はないのに浜大根はあるのか……初めて見た。
そして大根というよりゴボウみたいな食感で独特な味だな……でもあんこうの味がよく染みてて美味い。
だがこの口に残る固い繊維はショウガに近い気がする。
多分だけど浜大根はそのまま食うより薬味にした方がいい野菜だろう……後で試してみるか。
「そういえばウメオ、そのスライムだけど……毒に耐性はあるかい?」
「毒ねぇ……どうなんだ?」
「種類にもよるが、一日に樽一杯分ぐらいなら問題はないぞ」
「だそうだ」
「何でスライムが喋ってるのかは気になるけど……氾濫の影響もあって今年は大量にピストルを食えそうだね」
成程……日本でもフグの毒は専用の鍵付きの容器で保存して、専門家に処分して貰わなきゃいけないらしいからな。
栄養学の発達してないこの世界にそんな奴が居るとは思えんし、今年は野菜狂信者がそれを狙っていやがるからより厳重にする必要がある。
トーフが取り込めるならまず外には漏れないし、これ以上はない処理方だろう。
「主の父上よ、先に言っておくが我の許容量が限界を迎えたら身体が黒から紫に変わる、その後は黒に戻るまで魔法はおろか喋る事すら出来なくなるぞ」
スライムは変色する事で危険信号を出すんだな……知らなかった。
だが前もって解ったのは有難い。
「という訳でアングラーだけじゃなくピストルの氾濫も予測されてる以上、これまで交代でやっていた解体は総出で取り掛かる必要がある……旦那は勿論だがノースにもやって貰うしシェラフ、給金は弾むから頼んだよ」
「解りました」
そういやシェラフもフグの解体が出来るとか言ってたな……
「折角だしお兄ちゃんも習ってみたら?」
「生憎だが俺の得意分野は肉だからな……今から完全に覚えるには10年は覚悟しなきゃならん」
「ハハハ、俺ですら15年かけても不合格続きなんだ……ボーイならもう10年は必要だろうぜ」
ジョニーさんですら不合格続きと聞いたらますます覚え切れる自信がねぇな。
やはり海鮮はマレスに任せるのがベストだろう。
「ま、不合格なのは筆記試験があるせいだがな」
筆記あるのかよ!
この世界の文字を読めず書けない以上は確実に不可能なのが確定してしまったぞ。
「そういえば師匠はアングラーの解体なら出来るとイチゴちゃんから聞きましたけど、明日手伝って頂けますか?」
「冬には必ずやらされていたからな……問題はないぞ」
元よりそれが目的だったし、フグの氾濫とか言ってた上に野菜狂信者の狙いもあるから警護はそっちに多く割く必要があるし人手は欲しいよな。
ただ、吊るし切りでも雪上切りでも可能だがまな板でやるのだけは勘弁してくれよ。
あのヌメリのせいで滑って上手く行った試しがないんだ。
「それとピストルの捕獲は雷や電流があれば難易度が下がるんだけどねぇ、イチゴに手伝って貰う事は出来るかい?」
「私の雷は拳の表面にしか出せないんだけど、いいの?」
「それなら大丈夫だよ、義父さんは水と氷の魔法が得意なマジシャンだから、水に雷を通せば全体に行き渡るよ」
マットさんはその筋肉でマジシャンだったのか!?
思い返してみれば以前ロリババアが辛味に舌をやられた時に魔法で氷を出していたっけ。
どう見ても直接殴った方が強そうなんだが……まあ口には出すまい。
「となると苺心とトーフはピストルの方に回る必要があるんだな……他の皆はどうする?」
「ウチはおとんと一緒に怪我人の治療に回るわ」
「私もタープを手伝っておく」
「キャリはパパとマレスお姉ちゃんと一緒に居るー!」
タープとマリアはレクタさんと一緒なら大丈夫だな。
キャリが俺やマレスと一緒って事はベーコンとエビフライもこっちだろう。
もし解体をまな板でやる必要があるならエビフライの氷は非常に役に立つ。
「ふむ、折角だからロジーもウメオさんの所で見学してみなさい……きっと良い勉強になるでしょう」
「解りました」
おいシェラフ、勝手に決めるんじゃねぇ。
だがロジーにはマレスに頼んだ事を可愛い妹には内緒で伝える必要があるからな……ある意味いい機会か。
まあそれはそれとして、明日はコキ使ってやるから覚悟しておけよ。
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