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蕎麦粉を求めて
弟子入りだけは拒否しました
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ネクロオバサンの襲撃を退けて早3日……デュロックさんが罪人共をボリアへ連行して、戦利品の緑の分配や村の修復も終わらせて、コンテストの本戦が始まりました。
ついでにあたし達の分の緑の水晶はデュロックさんに渡して、アトラさんに届けて貰いました。
本戦は予選を勝ち抜いた8人からクティを引いた7人が屋台で蕎麦料理を売って、その売り上げで勝敗が決します……
因みにあたしは審査員なので、知り合いだからってミラさんに助言したりはしていませんからね?
そして本戦中はやる事がないし、屋台も出せないのでコカちゃんと宿でまったりしています。
なお、あたしはコカちゃんに膝枕をして貰っています……うん、これは中々気持ちが良いです。
いつもはする側でしたがされるのもいいですね……今後もたまにお願いしてみましょう。
因みにロウはピーニャとサーグァ様にせがまれて屋台巡りに行っています。
「キュアちゃんは……誰が勝つと思う?」
「まあ、アーチさんかミラさんのどちらかでしょうね……お客さんに年輩の人が多ければアーチさん、子供が多ければミラさんに傾くでしょう」
他の人達は似たり寄ったりなソバがきでしたからね。
ダニチの変態みたいな工夫をしていたのは極一部だったので途中から食べるのが苦痛になっていましたよ……
あの食いしん坊なサーグァ様ですら飽きたと言った程ですし。
その割にはあたしの打った蕎麦を8杯も食べていましたが。
余談ですが日本では四六蕎麦しか打てなかったあたしでしたが、トゥグア様に頂いた称号のお陰か三七蕎麦を打てる様になっていました。
優勝者には初心者でも打ち易い四六で教えますけどね。
「そういえば……クティちゃんが居たら………どうなってたかな?」
「間違いなくクティが圧勝していましたね」
それだけあの蕎麦饅頭が美味しかったのです。
小豆の餡子が苦手なロウ以外になら誰にでも好かれるであろう甘味でした。
「そろそろお昼ですね……2人きりですし、何かリクエストはありますか?」
「じゃあ……何か、甘いのが……いいな」
コカちゃんは甘い物が好きですね。
アプさんの遺伝でしょうか?
とりあえず手元にある材料は……黄粉と蕎麦粉、小麦粉、ジャガイモ、ダイズ豆。
後は干物と干し肉、調味料しかないですね。
見事に日持ちする物しかないのは……昨日までやってた復興作業の影響で買い物が出来なかったせいですけど、流石にこれじゃ甘い物は作れませんね。
やむを得ないので買い物に行きますか……ついでに夕飯の材料も買っておきましょう。
そういえばアプさんと翡翠さんは料理が出来なくて、ナクアちゃんはおにぎりとサンドイッチしか作れませんが……ちゃんと食べているんですかね?
「……ふと気になったのですが、コカちゃんが料理を覚える前って食事はどうしてたのですか?」
「町や村ならお店で……道中は干し肉とか、そのままで食べられる……保存食で済ませてた……かな」
まあ、予想通りですね。
「でも、デストさんが来てからは……色んな料理、習ったよ」
そういえばアプさんは転生したばかりのデストさんを指導していたのでしたね。
そしてデストさんはコカちゃんに料理を教えていた、と。
最初は焼くだけの料理しか出来なかったのは……多分旅の最中に教えていたからですね。
「あ、でも……デストさんを好きになったりは……してないよ?」
「いや、別に疑ったりはしていないのですが……」
確か当時はデストさんが14歳でコカちゃんは7歳でしょうから……精々兄としか見えていなかっただろうし。
「ご飯の度に……ボクの嫌いな……ニンジンばっかり、入れてたし」
それはコカちゃんの好き嫌いを治そうというデストさんの気遣いでは……本人も改善が出来なかったと言っていましたし。
というか好きにならなかった理由はニンジンですか?
……ニンジンをセロリに置き換えれば気持ちは解りますけど。
まあ、お陰でコカちゃんはあたしの嫁?婿?になった訳ですしそれはいいでしょう。
元々デストさんは年上趣味だったから好きになっても振られてたとは思いますけど、それはそれです。
「あ、ロウくん……女の子に……囲まれてる?」
あの子達は確か……襲撃の時にもトウカに触りたいと言ってロウを囲んでいたヒーラーですね。
肝心のトウカはロウの頭から離れようともしていませんが。
おや、ロウもあたし達に気が付きましたが……
「……たすけて」
別に心の底から絞り出した様な声を出さなくてもいいでしょうに。
そりゃ昔のあたしなら浮気と決め付けていたでしょうけれど。
「……どうする?」
「当然、助けますよ」
ヒーラーの子達もあたし達に気が付いた、と思ったら一斉にガタガタ震えて……あ、1人を残して逃げた?
「……一体何に怯えていたのですかあの子達は?」
「いや、間違いなくキュアにだろ」
失礼な……あたしは怖くないですよ!
「あ、あの……先程は他の子達が、失礼致しました」
「いや、こっちもすまないな……トウカは俺以外の奴になつかなくて」
あたしの言う事は聞くしナクアちゃんとも仲が良いですが……まあ黙っておきましょう。
「あ、私はイブといいます……キュア様、ですよね?」
「あたしに様を着ける必要はありませんよ……それで、あたしに何か?」
「わ、私を弟子にして下さい……そして、私に料理を教えて下さい!」
またですか……また料理絡みのイベントなんですか!
下手したらボリアに居た時よりも多くないですかね!
詳しく聞いてみれば神官や司祭が軒並み投獄されてしまい、残ったのは駆け出しの子達と神に全てを捧げた様な人だけで、神殿の運営がままならなくなってしまったそうで……
そこで何かを作って売る事で貢献したい、と。
そう言われると投獄の切っ掛けを作ったあたしにも責任があるので協力せざるを得ませんね。
とは言ってもこの村の特産品である蕎麦は領主の預かりで、かつ領主自身が貧乏だから使う訳にはいきませんし……
「あ、ヒーラーって事は……ジャンプ、使える?」
「は、はい……一応」
「なら……キュアちゃん、この子に……醤油の作り方、教えるのはどう?」
ナイスアイデアですよコカちゃん!
神殿ならそれなりのスペースはあるでしょうし、醤油なら領主や屋台の邪魔にならない所か協力しあえるでしょうし、ヒーラーの子達は魔法の練習も出来ます。
何より優勝者に調味料の作り方から教える手間も省けます。
「それならこの村には川もあるし魚醤もいけるんじゃないか?」
それも採用しましょう。
ついでに魚醤はあたし達の分も補充しておきます。
そんなこんなで神殿の厨房にお邪魔します。
樽と塩、ダイズ豆に他のヒーラー達にも協力して貰い集めた魚で調味料作りです。
ロウは再び屋台巡りに連行されてしまいましたけどね。
因みにこの村の川で釣れたのは赤い鱒と黒い鮎でした……鮎は後日も釣って塩焼きにして食べましょう。
魚醤と醤油の作り方は以前も説明したから割合します。
「はい、ここで魔力が切れるまでジャンプ」
「は、はい!」
「ん、魚醤はこれでいいでしょう……醤油はこうやって、時間を掛けてゆっくり絞り出して、底に溜まった黒い液体を翌朝に火を入れてから瓶に詰めれば完成です」
「これが魚醤と醤油……キュア様の料理の味の秘密なのですね」
「だから様はいりませんって……それに秘密にしている訳ではありませんよ?」
王様が発行したあたしのレシピ本にも書いてありますからね。
普通に作ったんじゃ時間が掛かり過ぎるせいで普及していないだけです。
「そういえば値段を考えていませんでしたね……普段アプさんは醤油を幾らで売っているのですか?」
「醤油は……1瓶25ハウトで、売ってるよ……魚醤は売るなら………20ハウトぐらい、が妥当かな」
流石は行商のプロ……計算が早いですね。
因みに仕入れ値は瓶が1瓶1ハウト、塩は1kg3ハウト、ダイズ豆は1kg2ハウトなので……うん、手間と魔力は掛かりますが利益は充分でしょう。
なお瓶の容量は大体1リットルの物しかなく、この世界ではお酒や油、牛乳等も同じ瓶に入れて売られています。
アプさん、お酒だけは樽で買いますけど。
「キュアちゃんの作った調味料なら……絶対に売れるから、安心して」
そう断言されるのはかなり恥ずかしいのですが?
まあいたいけなヒーラーの子達を助ける為ですし、ここは我慢しましょう。
さて、調味料を作ったら次は味見です。
何故か他のヒーラー達も集まっていますが……そんなにお腹が空いていたのでしょうか?
ついでにあたしとコカちゃんのお昼も済ませてしまいましょう……甘い物は夕飯に作るから許して下さい。
魚醤はいつぞやの肉じゃが、醤油は焼きおにぎりに使いましたよ。
「これ美味しい!」
「おにぎりってこんなに美味しかったっけ!」
「ジャガイモを入れたスープが美味しいなんて知らなかった!」
「あの子猫を抱っこしたい!」
肉じゃがはスープではなく煮物なんですが……まあ日本にはカレーを飲み物だと言う人も居ますし。
肉じゃがが飲み物でもおかしくはない……ですかね?
まあ好評みたいだし、よしとします。
それにしても本当にトウカはモテますね……確かに可愛いんですけど。
ちょっと買い物のつもりが遅くなってしまいましたね……結局夕飯の材料を買えた時には暗くなってしまいましたよ。
教えた魚醤と醤油は明日から売りだすそうですが……あの子達だけで大丈夫でしょうか?
まあ、崇める女神が違うからこれ以上肩入れする訳にもいかなかったですし……後は頑張って貰うしかありませんね。
因みに夕飯ですがコカちゃんとあたしは以前エリナ様に頼まれて作ったホットケーキにリンゴジャム、サーグァ様に吊られて蕎麦を食べ過ぎたロウにはお粥、トウカには干物、ピーニャにはクックーの照り焼きを作り……
せめてメニューを統一させてくれませんかね!?
なお、サーグァ様だけは当然の権利の様に全種類お食べになりました。
ついでにあたし達の分の緑の水晶はデュロックさんに渡して、アトラさんに届けて貰いました。
本戦は予選を勝ち抜いた8人からクティを引いた7人が屋台で蕎麦料理を売って、その売り上げで勝敗が決します……
因みにあたしは審査員なので、知り合いだからってミラさんに助言したりはしていませんからね?
そして本戦中はやる事がないし、屋台も出せないのでコカちゃんと宿でまったりしています。
なお、あたしはコカちゃんに膝枕をして貰っています……うん、これは中々気持ちが良いです。
いつもはする側でしたがされるのもいいですね……今後もたまにお願いしてみましょう。
因みにロウはピーニャとサーグァ様にせがまれて屋台巡りに行っています。
「キュアちゃんは……誰が勝つと思う?」
「まあ、アーチさんかミラさんのどちらかでしょうね……お客さんに年輩の人が多ければアーチさん、子供が多ければミラさんに傾くでしょう」
他の人達は似たり寄ったりなソバがきでしたからね。
ダニチの変態みたいな工夫をしていたのは極一部だったので途中から食べるのが苦痛になっていましたよ……
あの食いしん坊なサーグァ様ですら飽きたと言った程ですし。
その割にはあたしの打った蕎麦を8杯も食べていましたが。
余談ですが日本では四六蕎麦しか打てなかったあたしでしたが、トゥグア様に頂いた称号のお陰か三七蕎麦を打てる様になっていました。
優勝者には初心者でも打ち易い四六で教えますけどね。
「そういえば……クティちゃんが居たら………どうなってたかな?」
「間違いなくクティが圧勝していましたね」
それだけあの蕎麦饅頭が美味しかったのです。
小豆の餡子が苦手なロウ以外になら誰にでも好かれるであろう甘味でした。
「そろそろお昼ですね……2人きりですし、何かリクエストはありますか?」
「じゃあ……何か、甘いのが……いいな」
コカちゃんは甘い物が好きですね。
アプさんの遺伝でしょうか?
とりあえず手元にある材料は……黄粉と蕎麦粉、小麦粉、ジャガイモ、ダイズ豆。
後は干物と干し肉、調味料しかないですね。
見事に日持ちする物しかないのは……昨日までやってた復興作業の影響で買い物が出来なかったせいですけど、流石にこれじゃ甘い物は作れませんね。
やむを得ないので買い物に行きますか……ついでに夕飯の材料も買っておきましょう。
そういえばアプさんと翡翠さんは料理が出来なくて、ナクアちゃんはおにぎりとサンドイッチしか作れませんが……ちゃんと食べているんですかね?
「……ふと気になったのですが、コカちゃんが料理を覚える前って食事はどうしてたのですか?」
「町や村ならお店で……道中は干し肉とか、そのままで食べられる……保存食で済ませてた……かな」
まあ、予想通りですね。
「でも、デストさんが来てからは……色んな料理、習ったよ」
そういえばアプさんは転生したばかりのデストさんを指導していたのでしたね。
そしてデストさんはコカちゃんに料理を教えていた、と。
最初は焼くだけの料理しか出来なかったのは……多分旅の最中に教えていたからですね。
「あ、でも……デストさんを好きになったりは……してないよ?」
「いや、別に疑ったりはしていないのですが……」
確か当時はデストさんが14歳でコカちゃんは7歳でしょうから……精々兄としか見えていなかっただろうし。
「ご飯の度に……ボクの嫌いな……ニンジンばっかり、入れてたし」
それはコカちゃんの好き嫌いを治そうというデストさんの気遣いでは……本人も改善が出来なかったと言っていましたし。
というか好きにならなかった理由はニンジンですか?
……ニンジンをセロリに置き換えれば気持ちは解りますけど。
まあ、お陰でコカちゃんはあたしの嫁?婿?になった訳ですしそれはいいでしょう。
元々デストさんは年上趣味だったから好きになっても振られてたとは思いますけど、それはそれです。
「あ、ロウくん……女の子に……囲まれてる?」
あの子達は確か……襲撃の時にもトウカに触りたいと言ってロウを囲んでいたヒーラーですね。
肝心のトウカはロウの頭から離れようともしていませんが。
おや、ロウもあたし達に気が付きましたが……
「……たすけて」
別に心の底から絞り出した様な声を出さなくてもいいでしょうに。
そりゃ昔のあたしなら浮気と決め付けていたでしょうけれど。
「……どうする?」
「当然、助けますよ」
ヒーラーの子達もあたし達に気が付いた、と思ったら一斉にガタガタ震えて……あ、1人を残して逃げた?
「……一体何に怯えていたのですかあの子達は?」
「いや、間違いなくキュアにだろ」
失礼な……あたしは怖くないですよ!
「あ、あの……先程は他の子達が、失礼致しました」
「いや、こっちもすまないな……トウカは俺以外の奴になつかなくて」
あたしの言う事は聞くしナクアちゃんとも仲が良いですが……まあ黙っておきましょう。
「あ、私はイブといいます……キュア様、ですよね?」
「あたしに様を着ける必要はありませんよ……それで、あたしに何か?」
「わ、私を弟子にして下さい……そして、私に料理を教えて下さい!」
またですか……また料理絡みのイベントなんですか!
下手したらボリアに居た時よりも多くないですかね!
詳しく聞いてみれば神官や司祭が軒並み投獄されてしまい、残ったのは駆け出しの子達と神に全てを捧げた様な人だけで、神殿の運営がままならなくなってしまったそうで……
そこで何かを作って売る事で貢献したい、と。
そう言われると投獄の切っ掛けを作ったあたしにも責任があるので協力せざるを得ませんね。
とは言ってもこの村の特産品である蕎麦は領主の預かりで、かつ領主自身が貧乏だから使う訳にはいきませんし……
「あ、ヒーラーって事は……ジャンプ、使える?」
「は、はい……一応」
「なら……キュアちゃん、この子に……醤油の作り方、教えるのはどう?」
ナイスアイデアですよコカちゃん!
神殿ならそれなりのスペースはあるでしょうし、醤油なら領主や屋台の邪魔にならない所か協力しあえるでしょうし、ヒーラーの子達は魔法の練習も出来ます。
何より優勝者に調味料の作り方から教える手間も省けます。
「それならこの村には川もあるし魚醤もいけるんじゃないか?」
それも採用しましょう。
ついでに魚醤はあたし達の分も補充しておきます。
そんなこんなで神殿の厨房にお邪魔します。
樽と塩、ダイズ豆に他のヒーラー達にも協力して貰い集めた魚で調味料作りです。
ロウは再び屋台巡りに連行されてしまいましたけどね。
因みにこの村の川で釣れたのは赤い鱒と黒い鮎でした……鮎は後日も釣って塩焼きにして食べましょう。
魚醤と醤油の作り方は以前も説明したから割合します。
「はい、ここで魔力が切れるまでジャンプ」
「は、はい!」
「ん、魚醤はこれでいいでしょう……醤油はこうやって、時間を掛けてゆっくり絞り出して、底に溜まった黒い液体を翌朝に火を入れてから瓶に詰めれば完成です」
「これが魚醤と醤油……キュア様の料理の味の秘密なのですね」
「だから様はいりませんって……それに秘密にしている訳ではありませんよ?」
王様が発行したあたしのレシピ本にも書いてありますからね。
普通に作ったんじゃ時間が掛かり過ぎるせいで普及していないだけです。
「そういえば値段を考えていませんでしたね……普段アプさんは醤油を幾らで売っているのですか?」
「醤油は……1瓶25ハウトで、売ってるよ……魚醤は売るなら………20ハウトぐらい、が妥当かな」
流石は行商のプロ……計算が早いですね。
因みに仕入れ値は瓶が1瓶1ハウト、塩は1kg3ハウト、ダイズ豆は1kg2ハウトなので……うん、手間と魔力は掛かりますが利益は充分でしょう。
なお瓶の容量は大体1リットルの物しかなく、この世界ではお酒や油、牛乳等も同じ瓶に入れて売られています。
アプさん、お酒だけは樽で買いますけど。
「キュアちゃんの作った調味料なら……絶対に売れるから、安心して」
そう断言されるのはかなり恥ずかしいのですが?
まあいたいけなヒーラーの子達を助ける為ですし、ここは我慢しましょう。
さて、調味料を作ったら次は味見です。
何故か他のヒーラー達も集まっていますが……そんなにお腹が空いていたのでしょうか?
ついでにあたしとコカちゃんのお昼も済ませてしまいましょう……甘い物は夕飯に作るから許して下さい。
魚醤はいつぞやの肉じゃが、醤油は焼きおにぎりに使いましたよ。
「これ美味しい!」
「おにぎりってこんなに美味しかったっけ!」
「ジャガイモを入れたスープが美味しいなんて知らなかった!」
「あの子猫を抱っこしたい!」
肉じゃがはスープではなく煮物なんですが……まあ日本にはカレーを飲み物だと言う人も居ますし。
肉じゃがが飲み物でもおかしくはない……ですかね?
まあ好評みたいだし、よしとします。
それにしても本当にトウカはモテますね……確かに可愛いんですけど。
ちょっと買い物のつもりが遅くなってしまいましたね……結局夕飯の材料を買えた時には暗くなってしまいましたよ。
教えた魚醤と醤油は明日から売りだすそうですが……あの子達だけで大丈夫でしょうか?
まあ、崇める女神が違うからこれ以上肩入れする訳にもいかなかったですし……後は頑張って貰うしかありませんね。
因みに夕飯ですがコカちゃんとあたしは以前エリナ様に頼まれて作ったホットケーキにリンゴジャム、サーグァ様に吊られて蕎麦を食べ過ぎたロウにはお粥、トウカには干物、ピーニャにはクックーの照り焼きを作り……
せめてメニューを統一させてくれませんかね!?
なお、サーグァ様だけは当然の権利の様に全種類お食べになりました。
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