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百万文字の世界final
27.
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✴︎
あ、あと五分耐えれば、
「あぁ、それね」
雷斗は,笑う。
「そんなもん発動するわけねぇじゃん」
「え?」
私は,思わず声が漏れる。
「俺が打ち消したよ」
そう言ってノートを見せる。
「俺は,一生忘れない」
私に教えるかのように読む。
「そ,そんな……」
「残念だったな……」
私は,その時、雷斗に突進した。
体格差は,ある。
だから,負けたら,負けただ。
だけど,最後まで,運命とやらに抗ってみたい。
「うぐっ……」
雷斗は、軽々しく倒れた。
私は,その隙にノートを取り上げる。
そして,ノートに
『ノート自体を消せ』
そう,血で書いた。
「な、何をする?」
「捨てんだよっ!」
私は,ノートを持って、時間を見る。
【残り一分でノートが消滅します(打ち消し不可)】
私は,ノートを屋上から放り投げる。
「なっ!」
そして、私も飛び降りる。
✴︎
明日で最終回を迎えます。
ついに短い様で長かったミステリー小説が完結します。
最後までご愛読ください。
あ、あと五分耐えれば、
「あぁ、それね」
雷斗は,笑う。
「そんなもん発動するわけねぇじゃん」
「え?」
私は,思わず声が漏れる。
「俺が打ち消したよ」
そう言ってノートを見せる。
「俺は,一生忘れない」
私に教えるかのように読む。
「そ,そんな……」
「残念だったな……」
私は,その時、雷斗に突進した。
体格差は,ある。
だから,負けたら,負けただ。
だけど,最後まで,運命とやらに抗ってみたい。
「うぐっ……」
雷斗は、軽々しく倒れた。
私は,その隙にノートを取り上げる。
そして,ノートに
『ノート自体を消せ』
そう,血で書いた。
「な、何をする?」
「捨てんだよっ!」
私は,ノートを持って、時間を見る。
【残り一分でノートが消滅します(打ち消し不可)】
私は,ノートを屋上から放り投げる。
「なっ!」
そして、私も飛び降りる。
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明日で最終回を迎えます。
ついに短い様で長かったミステリー小説が完結します。
最後までご愛読ください。
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