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第三戦 VSアルフレシャ 自称王女と螺旋の槍
アルフレシャ
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タクマは、騎士団の詰め所へ向かって歩いていく。
その姿を見る目は、嫌悪感どころか害意すら感じられる。
「殺し自体には、なんも感じないのにな」
『それは、マスターが人であろうとする証です。社会からの排斥を恐れるのは当然の事ですよ』
そうしてタクマがある言いて行くと、どこからともなく美しい歌声が聞こえてきた。
とても美しい歌声だな、と。琢磨は思った
その歌声を聞いていると、涙があふれて止まらない。捨てざるを得なかった日常が懐かしくてたまらない。
そうして、タクマは地面に膝をついた。
『マスター! 気を確かに! 周りを見てください!』
地面に膝をつ言った状態で、タクマは歩いてくる周りの人間の足音を聞く。
その音に害意があることは疑いはなかったが、それに抵抗する気にはなれなかった。
人間のフリをして生きることに、タクマはもう疲れてしまっている。もう命を投げ出したいとすら思っている。
だから、ここで殺されてもいいんじゃないかと思い、その暴虐を受け入れようとしたその時
「まったく、耳障りな音が邪魔だというのに!」
そんな言葉を吐いた大きな背中の槍使いが、タクマを背に庇って槍を振るった。
すると、タクマに近づいてきた足音の者たちは一歩下がり、その男に「なぜ邪魔をする!」と問いかけた。
「相棒が、コイツを気にしている。それだけだ」
そうして、プリンセス・ドリルの相棒の槍使い、長親はタクマを守るために孤軍奮闘するのだった。
『マスター! 顔を上げてください! 剣を握って、立ち上がって!』
そのメディの言葉は、タクマの心には響かない。その心はもう堕ちてしまっているのだから。
だから、ここからは殺人鬼の時間だった。
タクマが理性で抑えていたその衝動は、無意識に動き出す。
誰を殺すべきなのかなどは考えずに、ただ最もやかましい奴を殺しに行く。それがタクマだった。
『マスター! 変事をしてくださいマスター!』
そうしてタクマが周囲にいた入植者や町人を踏み台にして駆けるのは、音の源。
この美しい歌を歌っている何者かを殺すためだった。
「こんな歌なんてあるからッ!」
そうしてタクマが激情と共に顔を上げると、そこには空を泳ぐ美しい魚がいた。
藍色の鱗に、ウツボや蛇を思わせる長い体。そして、額に輝く闇色の宝玉。
その姿は、狂気的という表現が似合うほど美しかった。
そして、大魔の名前が頭の中に刷り込まれる現象、”名乗り”が起こる。
”天魚アルフレシャ”と。
「死ね」
それに介さずに天を風を踏み駆け抜けるタクマだが、近づくにつれてその心はおかしくなっていった。
空を駆けるたびに、殺意の矛先が変わっていく。
天魚に近づくたびに、剣に”意志”が伝わっていく。
そうして、歌声に飲まれたタクマは、自分自身で自身の首を切り裂いた。
アルフレシャの目は、タクマを見てすらいなかった。アルフレシャはただ空で歌っているだけだ。
アルフレシャは、それだけでこのソルディアルを滅ぼしうる災厄だった。
■□■
「明太子!」
そう叫ぶ長親の近くにはもう生きている者は残っていない。
湧き上がる殺意に任せて、命を奪ってしまったからだ。
その、肉を抉り骨を砕いた生々しさや嫌悪感から、長親は槍を持つことができなくなっている。
ゲームの中なのにこの衝動は、異常だった。
「長親さん! タクマくんは!?」
「わからん! 突然駆けだして追いつけなかった!」
「であれば、行先は決まっていますね、この耳障りな雑音の源でしょう!」
「……耳障りな雑音?」
「長親さんには聞こえませんの? この死ぬ間際の鳴き声のようなものが」
「いや、俺には妙に綺麗な歌声に聞こえるが」
「……そうですわね、そういう感性もありなのでしょう! 理解はできませんが、応援はしますわ!」
「待て待て! 謂れのない中傷には武力で対応するぞ!」
「では、声を潰してから、いくらでも!」
「言質は取ったぞ!」
そうして、二人は駆けていく。
そこにあるのは、地獄絵図だった。皆がこの歌声に陶酔して、自身のナニカと向き合わされ、そうして狂気的な行動に出ていった。
あるものはひたすらに家の壁に頭を叩き続け、あるものは自身の指を自身で砕き続け、あるものはナイフで喉を裂き、あるものは剣で他者を殺していく。
「真昼からホラーとはずいぶんと趣味が悪いのですね! 串焼きにしてやりますわ!」
「待て、ドリル」
「なんですの? 長親さん」
「おまえは、この美しい歌声の源を絶つのか?」
「だって私の趣味じゃありませんもの。宮廷音楽か和ロックならば考えたかもしれませんけれどね!」
「なら、お前を、止め、止めッ!」
「長親さん?」
突如苦しんで行動を止める長親の様子を振り向いて確認するドリル。
しかし、そこには舌を噛みちぎって死んでいる長親しかいなかった。
「長親さん!?」
そんな困惑の中にあるドリルは、しかし長親が指し示した天魚を見て目の色を変える。
お前が原因だ、と。
「……私がしっかりぶちのめして差し上げます。ので、しばらくお休みになってくださいな長親さん」
その言葉を聞いた長親は、満足げな顔をして光に消えた。
現在、ドリルの前にはプレイヤー、入植者、騎士団と様々な人間が歌に聞き入っているのがわかる。
皆、恍惚とした表情でただ歌を受け入れていた。
だが、ドリルにはそんなものはただの雑音にしか聞こえない。
心の螺旋を回転させ、ランスに魂のドリルを纏わせる。心のままに作られたそれからは、風を切り回転する音すら聞こえてくるようだった。
「まずは一撃、食らいなさい! ストライク・ドリル!」
そして、ドリルの踏みこみと共に彼女のランスの魂、無色の閃光剣が巨大化し、アルフレシャを捉えんとする。
その時、初めてアルフレシャはドリルを見た。
そして文字通り螺旋に沿うように空を泳ぎ螺旋の刺突を回避して、そのままドリルから離れる。
そして、アルフレシャは歌の曲調を変えた。
ドリルにはそれは”鳴き声が変わった”程度の認識でしかなかったが、周囲の人間にとっては違う。
その歌に込められた思いを受け取っているからだ。
そうして、アルフレシャ直下の者たちは生命転換を起動させドリルに襲い掛かる。
それを生命転換の出力による力技で薙ぎ払い、アルフレシャを狙える高度まで行こうと民家の壁を駆けあがるドリルだったが
その狙いすまされた一撃がドリルの頭を直撃し、その痛みからドリルは意識を失った。
そうして、その石を投げた男は、傍らに仕える者に命令を伝えた。「回収しろ、聖剣使いだ」と。
命令に従い、黒服の女性がドリルを担いでこの場を離れる。
その様子を見たアルフレシャは、満足したかのように曲調を元に戻し、また歌を歌い続けるのであった。
心を犯す、狂気の歌を。
■□■
「なんで俺を殺しやがった!」
「はぁ!? お前があんなこと言うからだろうが!」
「嫌だ、いやだよお母さん! 行かないでよ!」
「ああ、気持ちよかったなぁ……」
そんな様々な声が聞こえるロビーにて、タクマは時間を待っていた。
最初に気付き最初に死んだタクマのデスペナルティは20分。多くの者が死んでいる今だが、その進みは遅い。
残り3分、再度ワールドに侵入することは可能だと考えている。
「おい、面貸せ」
「……メガネさん?」
「ドリルの奴が見当たらねぇ。あの洗脳歌でどうにかされてるかもしれねぇ。だから、行くなら間違って殺さないように気を付けろ」
「……ありがとうございます」
「うぜぇ、感謝なんざすんな。おれはお前みたいなリアルで人を殺すような奴は死ねとしか思ってねぇからな。お優しいドリルとはちがってよ」
その言葉に嘘はなく、その嫌悪の顔に偽りはない。
だからこそ、”プリンセス・ドリル”を心配しているという点に関して、心から信じられた。
「じゃあ、行ってきます」
「おう、死んで来い」
そうして、タクマは再び王都へと転移する。
そこは、多くの死体が集まる死の都になっていた。
『マスター、あの奇妙な歌声には注意してください。精神を犯す効果があるようです』
「……わかってる。けど、最後の一人は譲れない」
そうして、タクマは足を進める。
一歩ごとに自殺を選びたくなる、精神汚染都市に。
その姿を見る目は、嫌悪感どころか害意すら感じられる。
「殺し自体には、なんも感じないのにな」
『それは、マスターが人であろうとする証です。社会からの排斥を恐れるのは当然の事ですよ』
そうしてタクマがある言いて行くと、どこからともなく美しい歌声が聞こえてきた。
とても美しい歌声だな、と。琢磨は思った
その歌声を聞いていると、涙があふれて止まらない。捨てざるを得なかった日常が懐かしくてたまらない。
そうして、タクマは地面に膝をついた。
『マスター! 気を確かに! 周りを見てください!』
地面に膝をつ言った状態で、タクマは歩いてくる周りの人間の足音を聞く。
その音に害意があることは疑いはなかったが、それに抵抗する気にはなれなかった。
人間のフリをして生きることに、タクマはもう疲れてしまっている。もう命を投げ出したいとすら思っている。
だから、ここで殺されてもいいんじゃないかと思い、その暴虐を受け入れようとしたその時
「まったく、耳障りな音が邪魔だというのに!」
そんな言葉を吐いた大きな背中の槍使いが、タクマを背に庇って槍を振るった。
すると、タクマに近づいてきた足音の者たちは一歩下がり、その男に「なぜ邪魔をする!」と問いかけた。
「相棒が、コイツを気にしている。それだけだ」
そうして、プリンセス・ドリルの相棒の槍使い、長親はタクマを守るために孤軍奮闘するのだった。
『マスター! 顔を上げてください! 剣を握って、立ち上がって!』
そのメディの言葉は、タクマの心には響かない。その心はもう堕ちてしまっているのだから。
だから、ここからは殺人鬼の時間だった。
タクマが理性で抑えていたその衝動は、無意識に動き出す。
誰を殺すべきなのかなどは考えずに、ただ最もやかましい奴を殺しに行く。それがタクマだった。
『マスター! 変事をしてくださいマスター!』
そうしてタクマが周囲にいた入植者や町人を踏み台にして駆けるのは、音の源。
この美しい歌を歌っている何者かを殺すためだった。
「こんな歌なんてあるからッ!」
そうしてタクマが激情と共に顔を上げると、そこには空を泳ぐ美しい魚がいた。
藍色の鱗に、ウツボや蛇を思わせる長い体。そして、額に輝く闇色の宝玉。
その姿は、狂気的という表現が似合うほど美しかった。
そして、大魔の名前が頭の中に刷り込まれる現象、”名乗り”が起こる。
”天魚アルフレシャ”と。
「死ね」
それに介さずに天を風を踏み駆け抜けるタクマだが、近づくにつれてその心はおかしくなっていった。
空を駆けるたびに、殺意の矛先が変わっていく。
天魚に近づくたびに、剣に”意志”が伝わっていく。
そうして、歌声に飲まれたタクマは、自分自身で自身の首を切り裂いた。
アルフレシャの目は、タクマを見てすらいなかった。アルフレシャはただ空で歌っているだけだ。
アルフレシャは、それだけでこのソルディアルを滅ぼしうる災厄だった。
■□■
「明太子!」
そう叫ぶ長親の近くにはもう生きている者は残っていない。
湧き上がる殺意に任せて、命を奪ってしまったからだ。
その、肉を抉り骨を砕いた生々しさや嫌悪感から、長親は槍を持つことができなくなっている。
ゲームの中なのにこの衝動は、異常だった。
「長親さん! タクマくんは!?」
「わからん! 突然駆けだして追いつけなかった!」
「であれば、行先は決まっていますね、この耳障りな雑音の源でしょう!」
「……耳障りな雑音?」
「長親さんには聞こえませんの? この死ぬ間際の鳴き声のようなものが」
「いや、俺には妙に綺麗な歌声に聞こえるが」
「……そうですわね、そういう感性もありなのでしょう! 理解はできませんが、応援はしますわ!」
「待て待て! 謂れのない中傷には武力で対応するぞ!」
「では、声を潰してから、いくらでも!」
「言質は取ったぞ!」
そうして、二人は駆けていく。
そこにあるのは、地獄絵図だった。皆がこの歌声に陶酔して、自身のナニカと向き合わされ、そうして狂気的な行動に出ていった。
あるものはひたすらに家の壁に頭を叩き続け、あるものは自身の指を自身で砕き続け、あるものはナイフで喉を裂き、あるものは剣で他者を殺していく。
「真昼からホラーとはずいぶんと趣味が悪いのですね! 串焼きにしてやりますわ!」
「待て、ドリル」
「なんですの? 長親さん」
「おまえは、この美しい歌声の源を絶つのか?」
「だって私の趣味じゃありませんもの。宮廷音楽か和ロックならば考えたかもしれませんけれどね!」
「なら、お前を、止め、止めッ!」
「長親さん?」
突如苦しんで行動を止める長親の様子を振り向いて確認するドリル。
しかし、そこには舌を噛みちぎって死んでいる長親しかいなかった。
「長親さん!?」
そんな困惑の中にあるドリルは、しかし長親が指し示した天魚を見て目の色を変える。
お前が原因だ、と。
「……私がしっかりぶちのめして差し上げます。ので、しばらくお休みになってくださいな長親さん」
その言葉を聞いた長親は、満足げな顔をして光に消えた。
現在、ドリルの前にはプレイヤー、入植者、騎士団と様々な人間が歌に聞き入っているのがわかる。
皆、恍惚とした表情でただ歌を受け入れていた。
だが、ドリルにはそんなものはただの雑音にしか聞こえない。
心の螺旋を回転させ、ランスに魂のドリルを纏わせる。心のままに作られたそれからは、風を切り回転する音すら聞こえてくるようだった。
「まずは一撃、食らいなさい! ストライク・ドリル!」
そして、ドリルの踏みこみと共に彼女のランスの魂、無色の閃光剣が巨大化し、アルフレシャを捉えんとする。
その時、初めてアルフレシャはドリルを見た。
そして文字通り螺旋に沿うように空を泳ぎ螺旋の刺突を回避して、そのままドリルから離れる。
そして、アルフレシャは歌の曲調を変えた。
ドリルにはそれは”鳴き声が変わった”程度の認識でしかなかったが、周囲の人間にとっては違う。
その歌に込められた思いを受け取っているからだ。
そうして、アルフレシャ直下の者たちは生命転換を起動させドリルに襲い掛かる。
それを生命転換の出力による力技で薙ぎ払い、アルフレシャを狙える高度まで行こうと民家の壁を駆けあがるドリルだったが
その狙いすまされた一撃がドリルの頭を直撃し、その痛みからドリルは意識を失った。
そうして、その石を投げた男は、傍らに仕える者に命令を伝えた。「回収しろ、聖剣使いだ」と。
命令に従い、黒服の女性がドリルを担いでこの場を離れる。
その様子を見たアルフレシャは、満足したかのように曲調を元に戻し、また歌を歌い続けるのであった。
心を犯す、狂気の歌を。
■□■
「なんで俺を殺しやがった!」
「はぁ!? お前があんなこと言うからだろうが!」
「嫌だ、いやだよお母さん! 行かないでよ!」
「ああ、気持ちよかったなぁ……」
そんな様々な声が聞こえるロビーにて、タクマは時間を待っていた。
最初に気付き最初に死んだタクマのデスペナルティは20分。多くの者が死んでいる今だが、その進みは遅い。
残り3分、再度ワールドに侵入することは可能だと考えている。
「おい、面貸せ」
「……メガネさん?」
「ドリルの奴が見当たらねぇ。あの洗脳歌でどうにかされてるかもしれねぇ。だから、行くなら間違って殺さないように気を付けろ」
「……ありがとうございます」
「うぜぇ、感謝なんざすんな。おれはお前みたいなリアルで人を殺すような奴は死ねとしか思ってねぇからな。お優しいドリルとはちがってよ」
その言葉に嘘はなく、その嫌悪の顔に偽りはない。
だからこそ、”プリンセス・ドリル”を心配しているという点に関して、心から信じられた。
「じゃあ、行ってきます」
「おう、死んで来い」
そうして、タクマは再び王都へと転移する。
そこは、多くの死体が集まる死の都になっていた。
『マスター、あの奇妙な歌声には注意してください。精神を犯す効果があるようです』
「……わかってる。けど、最後の一人は譲れない」
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