泡沫の欠片

ちーすけ

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微妙な再開

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朝一で飛行機乗って到着しました。
眠い目を擦りながら、がっつり腕を掴まれた現実に、目も覚めたが。
何方様?
ふわっとした茶髪のスーツに、爽やか眼鏡のお兄さん。
高身長で優し気で…全く見覚えがありません。
どうしようと思っていたら、おもむろに胸ポケから名刺を出されました。
名刺入れではなく、今か今かと用意していた模様。
まあ、片手は人の腕を確り掴む為に開けておく必要があってからの、前準備であろうことは、言われなくても分かっているけど。
「SPHY事務所社長、合田健吾と申します」
早速か。
行動早過ぎないか?
いや、確保が常過ぎない?
何時も何かしら、捕まって連行されている気がするのは、気の所為?
「絶対に逃がさず、速やかに連行しろと言われております。ご同道お願い致しますね」
この眼鏡、笑顔で言い切りやがった。
間違いなく、清牙の下僕の1人で間違いない。
まあ、逃げる気はないんだけどさぁ。
「あの、ですが、お手洗いに」
「携帯トイレが車にあります」
変態だ。
ド変態である。
自然現象が呼んでいるって云うのに、それすら否定するくらいに、清牙が好きなのか?
いや、まあ、良いんだけどね。
「なんでもないです。どこにでもお連れ下さい」
逆らうだけ無駄なのは、分かっておりました。
ただ言ってみたかっただけなので。
そして30分後。
到着したのは、有名なお買い物エリア。
それも、有名なブランド入り高級向け。
そこの駐車場に車が止まった途端、外から開けられる扉。
これがセレブ待遇…な訳もなく、同年代かと思われる金髪青交じりのがっつりメイクのお姐さんに微笑まれた。
「うわ、ホントデカ」
なんの話なんですかね?
まあ、視線と清牙の言いそうな事前情報を鑑みれば、胸以外はないの分かっているんっすけどね。
「あの、ですね」
「さっさとブラ買いますよ。衣装、入るかな?」
いや、そうではなく!
「あ、あのですね! 一応、昨日ちゃんとサイズ測ってブラ買ったばっかなんですが!?」
多分それ以外ないだろうが、こっちだって5・6年前買った、使い古したブラでそのままってのは、とても失礼な気がしたので、ちゃんと買ったのだ。
高かったけど。
一週間分の食費が軽く飛んだけど。
「どれどれ」
「は?」
そう、目の前のまつ毛バサバサのお姐さんは、人のTシャツ、駐車場で躊躇うことなく堂々と、めくり上げやがりました。
当然、昨日購入したばかりの、ピンクベージュの可愛さとは無縁のブラが白日の下に。
「全然ダメ」
なんのダメだし?
「これ、後1…2カップ行ける…行ったら、サイズ何? うわ、すげぇ。デカ過ぎ。うわ、すげぇ」
その驚愕は私のモノです。
本当に、ここ、お外ですよ?
老若男女、誰でも通れる駐車場ですからねぇ?
「人の胸、衆人観衆の中、晒すの止めていただけませんかね?」
さっきからTシャツ引っ張ってるんですが、一向に下がらないのですが?
どんな捲くり上げしたんですか?
技術?
ああ、まあ、そんな匠の技なら仕方がないかな。
私の胸元が、無駄にスースーしてるのも。
「ちょっと、測り直すんでじっとしててください」
お願いなのにお願いじゃない。
何が悲しくて、駐車場で胸晒して胸囲測定?
「サイズ、あるかな?」
嫌な言葉を言わないで下さい。
現在の豊富でバリエーション豊かな、日本の経済市場に於いて、そのような問題は、あり得ない‥事もなく?
いや、だって、ぶかぶかのブラ宛がうんだもん!!
サイズ違う。
それデカ過ぎと、大きく主張した私の発言の虚しさよ。
匠の技術は恐ろしかった。
そんなぶかぶかの浮きまくったカップに、肉がどんどん押し込まれていくのだ。
無茶苦茶痛かったが。
苦しかったが。
結果、購入できるサイズが2種類しかなかったとだけ、言っておこう。
そんな、朝一から疲れ果てた私は、更にドナドナされ、緑豊かな、特殊空間に放り込まれたのである。
今すぐ行けるとばかりに、着替えにメイクまできっちりされて。
プロってのは、道具も選ばなければ、場所も選ばないんだよ。
揺れる車の中でメイクとか、神業でしかない。
驚いて感嘆すれば良いのか、流されまくっているっ自分に泣けばイイのかも分からないまま、既に干からびた私に追い打ちをかけるお言葉が。
「姐さん無事…じゃねええええええ! おっぱいは? おっぱい縮んでる!!!!」
「カエさんない? カエさんがない??」
舞人君も駆郎君も、元気だね。
オバサンはもう疲れたよ。
って云うかだな。
「開口一番、おっぱいおっぱい煩いわ!!」
ついつい怒鳴れば、撮影準備中らしいスタッフも含め、視線が刺さる刺さる。
「カエ。お前こそ、黙れ」
偉そうに立っていたマー君が、眼鏡のブリッジ押し上げながら、溜息交じりに歩いてくる。
「おはようございまぁす」
思わずハートマーク付きそうな勢いで笑顔を作ってみたが、マー君がお気に召さなかった模様。
「終わったら説教」
いやあん。
肩がギシギシ泣いてるから止めて欲しい。
本気で肩、壊れちゃう。
そんな私に、撮影位置に立っていただろう芸能人様事清牙が普通に歩いてきたので、胸を両手で押さえて後ろに下がる。
「触るな」
「……デブ?」
こいつ、やっぱ、蹴っ飛ばして良いんじゃなかろうか?
「清牙。このサイズ押さえたら、どうしても横に広がってどうしようもない。今日の設定で言うと、おっぱいボーンより、母ちゃんドーンでしょ?」
「それ、触り心地どうよ?」
「まあ、抑えてるんだから硬くなる「却下」」
「触るシーンはねぇよ。さっさと立ち位置戻れ!!」
なんなんだろう?
触るシーンがあれば柔らかさを追求したと?
そもそもが、だ。
「私、今日、清牙のオカン設定じゃなかった?」
なんでも、医療ドラマの主題歌とやらで。
不治の病で若くして亡くした母親と同じ病気を治す為に、医者を目指す若者の成長の物語だとか何とか?
その母への思いが前面強調された歌の為、PVにもオカン設定を織り込むんだとか。
最初はオカン役は出さないでオカンを懐かしむ映像で行く予定だったらしいが、清牙の一声で、急遽オカン役が作られ、私に押し付けられたという無茶振り。
「正確には、子役との回想シーンに2・3カットあるかないか」
ああ、顆粒でサッサ感覚の、細切れお手頃ワンシーン的な?
実際には幾つもの場面撮って切り貼りするので、組み合わせの為、あらゆる角度で何度も同じシーンを撮り直す的な、面倒臭さとか有りそうだよね。
いや、金有りそうだし、カメラ幾つも同時回し出来るんなら短時間で終わるのか?
「撮りは外?」
「外と中。多めに撮っておいて使えるの探す」
ですよねぇ。
こっちもブランクがあるので、余裕があるのなら、そのようにして頂けると有難い。
まあ、使い勝手悪いから全カットでも、私は何の問題もありませんが。
「清牙、顔!」
立ち位置に戻った清牙は、本当に心底嫌そうに、男性メイクさんにメイク直しされ、カメラを睨んでいる。
やりたくない面倒臭ぇ、早よ終われと、分かり易過ぎるくらいの表情である。
「マー君頑張れ」
「カエ、邪魔」
分かってますよと後ろに下がったら、メイクのお姐さん、メグさんから手招きされる。
スタジオの隅っこにあるパイプ椅子に促されるが…。
「衣装、皺入りますよ?」
「イイのイイの。今回はヤンチャ清牙のお母さんだよ? 生活感出てた方が味があるって」
まあ、そこまで言うのならと大人しく、なるべく皺が入らないことを祈りながらパイプ椅子に座る。
「それで、カエちゃんだっけ? 清牙の新しい女枠?」
私は一体、何を聞かれているんでしょうか?
「ああ、それ違う。姉さんは飲み友? マサさん繋がりなんで、あの猪でもそれはしねえよ」
そこで、舞人君も参戦するんだ。
「清牙だよ? そんなン気にするとはとても思えんけど?」
「清牙はああ見えて、そう言うのは気にする方なんで」
そこでやっぱり、駆郎君も参戦するんだ。
ただ、良いかな?
「3人共、私服と衣装の、変わり映えしなさ過ぎじゃね?」
そう、いつどこで会っても、此奴らは似たような感じなのだ。
どちらかと言えば、舞人君が一番オシャレな気がする。
清牙は基本薄手のサラサラシャツに革かジーンズだし。
駆郎君もTシャツにジーンズで、時々ダボっとした感じになる事もある。
舞人君は装飾品が服もアクセもシャラシャラ日替わりしている。
同じの付けてるの見た事ないし。
「ああ、清牙はね、すんごい暑がりで、なるべく服着たくないのよ。薄ければ、どんな色柄だろうが、大抵文句言わないわね」
裸族?
それは色々問題ありまくりだよね?
「その上、筋肉はあるんだけど細過ぎじゃない? 下手に幅あるの履くと、手足の細さが際立って、半ギレするから」
いや、お前の現実だからな?
それ、服に当たるなよ。
「駆郎君は、着替えるの面倒みたいなんだよね。どうせ自分は誰も見てないとか言ってる癖に、この柄は嫌、これは色が派手とか言って、選り好み煩いんで、結局、同じような服になる」
「序に言えば、プロがこんなような服選んでたんだから、俺にはこれが一番無難に見えるんだろうから、こんな感じの服を着ていれば人に不快感を与えないだろうって事で、私服も似たような感じになってる」
「ああ、よく、服買取りしてくれてるもんね。それそれ」
良いのか、芸能人?
駆郎君、君のこと話しているのにギターに夢中。
まあ、良いんだけど。
「その点、舞人君はちゃんと意見出してくれるから助かるわぁ」
「それ、当たり前なんで。ズボラと裸族と一緒にせんでくれ」
本当に大丈夫なのかと心配になる芸能人様。
でも、テレビで見た感じ、清牙も駆郎君も、大抵同じような格好しかしていなかった気がする。
曲が変わろうが何しようが。
「メグさんも大変ですね」
「まあ、衣装決まってる撮影段階になって、あーだこーだいうのより断然マシ」
本当に、ご苦労様である。
「に、しても、アイツはいつになったら学習するんだろうな?」
呆れながら、舞人君が見つめる清牙は、眉間に皺を寄せ、完全に口パクでダラダラ歌っているフリをしてる。
やる気の欠片もない、殴り飛ばしたくなる姿。
「アレでOK出るの?」
「マサさんは絶対に出さねぇ」
だよね。
アイツは糞真面目。
清牙の本気を知っているから猶更、最低8割出さないと絶対に許さない筈。
「清牙の撮り、時間かかるんですよ」
駆郎君も一応は話を聞いているらしい。
「普通はさぁ、面倒だからちゃっちゃと終わらせようぜとか思うだろ? あいつはやりたくない怠いで、延々ダラダラして、マサさんが本気でどついてやっとやり始めるから、時間ばっかかかってなぁ」
馬鹿じゃなかろうか?
「カエさんも、のんびりしてていいですよ」
良くねぇよ。
「私、明後日の昼には帰るんですが?」
「マサさん、途中でキレて、姉さん先回しするんじゃね? あれ、清牙への嫌がらせだから」
それはつまり、どうせやる気もなくダラダラするんだから、とことんダラダラ嫌気がさしまくるまでやらせてやろう。働け、働けと?
マー君よ。
根性比べしてどうすんのさ。
「ちょっと、マー君とこ行ってくる」
私はそんな根性比べに付き合う気はない。
出来るならさっさと終わらせて、時間が余ったのなら、お土産買いに回るぐらいはしたいのじゃ。
眉間にシワ寄せて仁王立ちしているマー君に近寄れば、舞人君が云う通り、本撮りではないらしく、さっさと私に気付き指先で呼ばれる。
「時間、かかるぞ。休んでろ」
そういう話をね、聞きたかった訳じゃ、ないんだよ。
「その辺は聞いた。だから、どうせ無駄なら、清牙と話させてくんない? 私も最低限のやることはやっておきたい」
「…分かった。カット! 一旦休憩! 清牙動くな」
早速歩き出そうとしていた清牙が、分かり易く舌打ちをしてマー君を睨む。
何がそんなに嫌なのかは知らんが、仕事しやがれ。
そう思いつつ清牙に近寄れば、汗が流れている。
結構、冷房効いてますが?
梅雨にもなっていない季節ですが?
メグさんじゃない、男性メイクさんに汗を拭いてもらいながら水を飲み、溜息交じりに吐き捨てられた。
「おっぱいがねぇ」
違うだろ!!
「それはもういい。清牙のオカンの話が聞きたい」
「は? ああ、お袋設定だったっけ」
お前のPVだろ?
言い出したのお前だろ?
いい加減にしろよと思いつつ微笑んでやれば、清牙はまた、大きな溜息を吐く。
それでも、仕事を依頼した自分の立場くらいは、忘れてなかったらしい。
ぽつんぽつんと、話し出した。
「ウチはまあ、貧乏、だったんだろうな。俺が1歳の時親父が居眠りトラックにひかれて死んで。慰謝料やなんやらあったんだろうけど、お袋、高卒で即俺が出来ての、だったから。まあ、その後弁当屋で働いて、俺が学校入る前にモデルでスカウトされて。それから、アイドルで出る事にはなったが、またそれが、全然売れなくてな。全く金になんなくてよ。結局出ていく金の方がデカかったし。俺がバンド組んで高校辞めて好き勝手して、それでもまあ、好きに生きろって言う様なオバサンかな」
優しい目。
裕福だった訳じゃない。
それでも、自由にさせてくれた。
見守ってくれた。
絶対に、味方であってくれると信じられた。
絶対的な信頼関係があって、普通にお互いを思っていられる、親子。
私にはその、普通の親子が分かり難いからなぁ。
まあ、想像するのは得意だ。
どうだろう?
優しい?
それはまあ、当たり前か。
清牙の、お母さんだしな。
強くて、逞しくて…いや、違う。
優しくて弱くて、怖くて、だからこそ、そうあろう、そうなろうって、自分を律し続けた。
頼るモノなんてない。
守るモノしか、ないのだから。
強く、逞しく、図太くなるしかないのだから。
「清牙、感謝しな」
そんなカッコいいお母さんの元に生まれてこられた事。
「……おう」
眼が、珍しく見開いてますが?
「なに? 間抜け面でもイイ男だね」
顔が綺麗な奴はこれだから。
「……おう」
さっきから、同じことしか言ってませんが?
「ありがとう。撮影、真面目にやりな。お前が一人ならダラけるのは勝手だけど、真面目に働いてる人に失礼だろうが。しゃきっとしな」
本当に、何時までも子供…永遠の5歳児だったっけ。
困った奴だと思いつつ、隅っこ席に戻る。
「メグさん。相手の子役の子って、何時到着なんですかね? 資料とかあります?」
「あぁ、えっと、あると思う。ってか、ある筈。貰ってくる」
「ああ、いいです。その辺の人に聞けば分かりますか?」
「ああ、それならあそこの首タオルのスタッフに聞けば」
「ありがとうございます」
本当に無茶振りが過ぎる。
普通、親子設定でギリ到着とかないだろ?
子役って基本、大抵の子が賢くて優等生だけど、やっぱり馴染むまでの時間って、必要だし。
なにより、母親って、今回の設定で結構重要じゃん。
下手に映像見せるより、それぞれのお母さん像想像してもらった方が、入り込み易いからこそ、最初無かったんじゃねぇの?
なぜに急遽ぶち込んだ?
まあ、私の所為だよね。
色々あって、心配抱えたまま撮影に戻るしかなかった奴らが、私の無事な姿を見る為にごり押し。
ごり押しの遣い方が大間違いである。
くそがっ!
こっちは何年と演技だのなんだのから完全に遠ざかっていたのだ。
感覚が、勝手が分からな過ぎる。
こんな時はもう、がむしゃらに動いてやってみるしかない。
まあ、ダメだったら使わなければ良い話なんだけど、本当にダメダメじゃ、あまりにもカッコが悪過ぎる。
やるだけやって砕けるしかないかと、今はとにかく、動くことにした。
体力、持つかなぁ?
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