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第107話 勇者、隣国の王子を治療する
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バラサの町の大通りは騒然としていた。
「このお方を誰と心得る! ツギノ王国第二王子ジンク様であるぞ!!」
なんと激昂したファブリズが傷つけた相手は、隣国の王子だったのだ。
「そ、それがどうした! ボクはこの国の王子なんだぞ! 他国の者であってもボクを侮辱する事は許さないぞ!」
完全に感情に振り回されているファブリズは自分がどれだけ危険な状況に立っているのか理解できていない様だった。
自分が傷つけたのが隣国の王族という事は、対応を誤れば隣国への宣戦布告に等しい大問題に発展すると言うのに。
最も、その事実に気付いたとしてもファブリズが国家の利益を考えて頭を下げる事が出来るかは疑わしいところであるが。
「貴様!」
しかしファブリズの態度に激昂した護衛の男が剣を抜いてファブリズに構える。
こらアカン。
相手は仮にも王子だぞ。
「双方待った!」
俺はフードを目深にかぶるとファブリズと護衛の間に立って両者に手を突き出す。
「何だ貴様は!?」
「どけ! 貴様その男の仲間か!?」
ファブリズも護衛も俺の乱入を歓迎していないみたいだが、それどころじゃないだろうに。
「争うより前にそちらの方の治療が先でしょう!」
俺の言葉に護衛がハッとしてジンク王子の方を振り返る。
ジンク王子はその豪奢な衣装を切り裂かれ、傷口から真っ赤な血を流していた。
俺は切りつけられたジンク王子に近づいていく。
「ま、待て!?」
近づいてくる俺を主に近づけまいと立ちふさがる護衛だったが、仮にも勇者である俺にその程度の腕前で妨害など出来る筈がない。
俺はスルリと護衛をすり抜けると、ジンク王子の前に膝を付き、上位の回復魔法で治療を開始した。
「お、おお!? 回復魔法を使えるという事は貴方は神官殿でしたか!?」
俺が魔法で治療を開始した事で、ジンク王子の回りに居た護衛達が安堵の息を漏らす。
回復魔法を使えるのは神官と言う刷り込みがあるからか、護衛達は俺がジンク王子に危害を加えないと理解して安心したみたいだ。
まぁ俺は勇者であって神官じゃないんだけどね。
「貴方がたに回復魔法を使える方はいらっしゃらないのですか?」
俺の問いに護衛達の目が仲間のの護衛に向けられる。
「はっ!? そ、そうでした! 私が治療を引き継ぎます!」
自分が回復魔法を使える事を思い出した護衛の神官が慌てて回復魔法を唱え始める。
王族の護衛だからな、有事の際に備えて回復魔法の使い手が居るのは当然だと思っていたが、さすがに他国の貴族が自分達の王子に襲いかかるとは思っても居なかったらしく、その動きはお世辞にも優秀とは言いがたかった。
王子の治療が再開された事を確認した俺は、ファブリズと護衛に向き直る。
「さて護衛の方、その人物は紛れも無くこの国の王子。これ以上刃を向けるといささか面倒な事になりますよ」
凶行に及んだとはいえ、ファブリズは王族だ。
王族に刃を向ける行為は不敬以外の何者でもない。
たとえ他国の貴族であってもそれは同じだ。
「し、しかし……!?」
「そうさ! その通り! ボクはこの国の王子なんだぞー!」
なおも言い募ろうとした護衛をさえぎって、ファブリズが我が意を得たりと楽しそうに笑う。
いや、お前いま崖っぷちだからな。
「とはいえ、ファブリズ王子はご自分の結婚式を祝いに来た他国の王族を傷つけられた訳ですから、これは国際問題に発展する大事です。笑い事ではありませんよ王子」
「な、何を言っているんだ!? ボクは王子なんだぞ! それにもう直ぐこの町の領主になってその後直ぐにこの国の王になるんだぞ!」
そんな訳あるかい。
お前はあくまでも求心力を失った国王と第一王子の代わり、正しくは貴族達が傀儡政治の為に擁立したでく人形でしかないっつーの。
レイリィとの結婚だって第二王子と戦う手札を手に入れる為のものな訳で、お前事態に他国と敵対関係になってまで保護したい価値なんてねぇよ。
今頃こいつを見張っていた支援者と第二王子側の間者は大慌てで親分の所に報告に向かっている事だろう。
それほどまでにファブリズの行為は危険な行いだった。
なんとかに権力を持たせたらだめだよねホント。
「貴方がなんと言おうと、他国の王族を傷つけると言う暴挙を行ったのですから、時期国王になるなど夢のまた夢ですよ。これだけ大勢の人が目撃者となっているんですから言い逃れも不可能です」
「目撃者だとぉ!?」
ファブリズが周囲を見回すと、町の住人達が彼を憎々しげに見つめている姿が映る。
だがファブリズは彼等を鼻で嗤う。
「ふん、平民ごときがいるからといってなんだ。王族の権力で口をふさげば良いだけの話だろ? ボクは次の王になる男なんだ! 兄上達とは立場が違うんだよ! もう誰にもボクを笑わせはしないぞ!」
ふむ、なにやら王族間でも秘めた感情があったみたいだ。
それが酒の力で暴走しているみたいですなぁ。
よくよく考えると、今回の騒動の発端はジンク王子のお前は貴族にふさわしくない発言から始まった。
もしかしたらコイツは何か大きなコンプレックスがあり、それがたまたま酒を飲んだ事と、今回の王位継承権争いのいざこざで発露したのかもしれない。
けどまぁ、今までの振る舞いを見ている限り、コイツの過去に同情するつもりはないし、何よりレイリィと結婚させる気なんてないので理解してヤル気もさらさら無い。
俺はファブリズに近づきながら魔法の発動準備を行う。
「それに、目撃者だけでなく……」
そしてファブリズが致命的な発言をする直前、俺は転移魔法を発動させた。
「……当事者も居なくなれば何の問題も起きないだろ! それが他国の王族であっても、殺して死体を処分してしまえば証拠も残らない!」
ファブリズが破滅的な言葉を叫ぶ。
ジンク王子達が目の前に居たら間違いなく戦争の引き金となる言葉を。
「な、何者……ファブリズ!?」
ファブリズの傍で、驚きの声が響く。
「え?」
と、そこでファブリズは自分が見知らぬ部屋の中にいる事に気付く。
「ここは……何処だ!? ……それに……兄上?」
そう、ファブリズが転移魔法で運ばれたのは、第二王子ハイジアン王子の執務室だった。
「このお方を誰と心得る! ツギノ王国第二王子ジンク様であるぞ!!」
なんと激昂したファブリズが傷つけた相手は、隣国の王子だったのだ。
「そ、それがどうした! ボクはこの国の王子なんだぞ! 他国の者であってもボクを侮辱する事は許さないぞ!」
完全に感情に振り回されているファブリズは自分がどれだけ危険な状況に立っているのか理解できていない様だった。
自分が傷つけたのが隣国の王族という事は、対応を誤れば隣国への宣戦布告に等しい大問題に発展すると言うのに。
最も、その事実に気付いたとしてもファブリズが国家の利益を考えて頭を下げる事が出来るかは疑わしいところであるが。
「貴様!」
しかしファブリズの態度に激昂した護衛の男が剣を抜いてファブリズに構える。
こらアカン。
相手は仮にも王子だぞ。
「双方待った!」
俺はフードを目深にかぶるとファブリズと護衛の間に立って両者に手を突き出す。
「何だ貴様は!?」
「どけ! 貴様その男の仲間か!?」
ファブリズも護衛も俺の乱入を歓迎していないみたいだが、それどころじゃないだろうに。
「争うより前にそちらの方の治療が先でしょう!」
俺の言葉に護衛がハッとしてジンク王子の方を振り返る。
ジンク王子はその豪奢な衣装を切り裂かれ、傷口から真っ赤な血を流していた。
俺は切りつけられたジンク王子に近づいていく。
「ま、待て!?」
近づいてくる俺を主に近づけまいと立ちふさがる護衛だったが、仮にも勇者である俺にその程度の腕前で妨害など出来る筈がない。
俺はスルリと護衛をすり抜けると、ジンク王子の前に膝を付き、上位の回復魔法で治療を開始した。
「お、おお!? 回復魔法を使えるという事は貴方は神官殿でしたか!?」
俺が魔法で治療を開始した事で、ジンク王子の回りに居た護衛達が安堵の息を漏らす。
回復魔法を使えるのは神官と言う刷り込みがあるからか、護衛達は俺がジンク王子に危害を加えないと理解して安心したみたいだ。
まぁ俺は勇者であって神官じゃないんだけどね。
「貴方がたに回復魔法を使える方はいらっしゃらないのですか?」
俺の問いに護衛達の目が仲間のの護衛に向けられる。
「はっ!? そ、そうでした! 私が治療を引き継ぎます!」
自分が回復魔法を使える事を思い出した護衛の神官が慌てて回復魔法を唱え始める。
王族の護衛だからな、有事の際に備えて回復魔法の使い手が居るのは当然だと思っていたが、さすがに他国の貴族が自分達の王子に襲いかかるとは思っても居なかったらしく、その動きはお世辞にも優秀とは言いがたかった。
王子の治療が再開された事を確認した俺は、ファブリズと護衛に向き直る。
「さて護衛の方、その人物は紛れも無くこの国の王子。これ以上刃を向けるといささか面倒な事になりますよ」
凶行に及んだとはいえ、ファブリズは王族だ。
王族に刃を向ける行為は不敬以外の何者でもない。
たとえ他国の貴族であってもそれは同じだ。
「し、しかし……!?」
「そうさ! その通り! ボクはこの国の王子なんだぞー!」
なおも言い募ろうとした護衛をさえぎって、ファブリズが我が意を得たりと楽しそうに笑う。
いや、お前いま崖っぷちだからな。
「とはいえ、ファブリズ王子はご自分の結婚式を祝いに来た他国の王族を傷つけられた訳ですから、これは国際問題に発展する大事です。笑い事ではありませんよ王子」
「な、何を言っているんだ!? ボクは王子なんだぞ! それにもう直ぐこの町の領主になってその後直ぐにこの国の王になるんだぞ!」
そんな訳あるかい。
お前はあくまでも求心力を失った国王と第一王子の代わり、正しくは貴族達が傀儡政治の為に擁立したでく人形でしかないっつーの。
レイリィとの結婚だって第二王子と戦う手札を手に入れる為のものな訳で、お前事態に他国と敵対関係になってまで保護したい価値なんてねぇよ。
今頃こいつを見張っていた支援者と第二王子側の間者は大慌てで親分の所に報告に向かっている事だろう。
それほどまでにファブリズの行為は危険な行いだった。
なんとかに権力を持たせたらだめだよねホント。
「貴方がなんと言おうと、他国の王族を傷つけると言う暴挙を行ったのですから、時期国王になるなど夢のまた夢ですよ。これだけ大勢の人が目撃者となっているんですから言い逃れも不可能です」
「目撃者だとぉ!?」
ファブリズが周囲を見回すと、町の住人達が彼を憎々しげに見つめている姿が映る。
だがファブリズは彼等を鼻で嗤う。
「ふん、平民ごときがいるからといってなんだ。王族の権力で口をふさげば良いだけの話だろ? ボクは次の王になる男なんだ! 兄上達とは立場が違うんだよ! もう誰にもボクを笑わせはしないぞ!」
ふむ、なにやら王族間でも秘めた感情があったみたいだ。
それが酒の力で暴走しているみたいですなぁ。
よくよく考えると、今回の騒動の発端はジンク王子のお前は貴族にふさわしくない発言から始まった。
もしかしたらコイツは何か大きなコンプレックスがあり、それがたまたま酒を飲んだ事と、今回の王位継承権争いのいざこざで発露したのかもしれない。
けどまぁ、今までの振る舞いを見ている限り、コイツの過去に同情するつもりはないし、何よりレイリィと結婚させる気なんてないので理解してヤル気もさらさら無い。
俺はファブリズに近づきながら魔法の発動準備を行う。
「それに、目撃者だけでなく……」
そしてファブリズが致命的な発言をする直前、俺は転移魔法を発動させた。
「……当事者も居なくなれば何の問題も起きないだろ! それが他国の王族であっても、殺して死体を処分してしまえば証拠も残らない!」
ファブリズが破滅的な言葉を叫ぶ。
ジンク王子達が目の前に居たら間違いなく戦争の引き金となる言葉を。
「な、何者……ファブリズ!?」
ファブリズの傍で、驚きの声が響く。
「え?」
と、そこでファブリズは自分が見知らぬ部屋の中にいる事に気付く。
「ここは……何処だ!? ……それに……兄上?」
そう、ファブリズが転移魔法で運ばれたのは、第二王子ハイジアン王子の執務室だった。
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