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ミスティ侯爵邸に到着した一行を迎えたのは当主だけだった。
「夫人の具合が芳しくないと聞き、気の利くメイドを伴って来たんだ。よく働く者たちなので何でも命じて欲しい」
サミュエルがジューンとジュライを侯爵に紹介した。
「それは恐れ入ります。人手は足りているのですが、いかんせん気の利くものがおらず、妻にも不自由な思いをさせていたところです。お気遣いに感謝します」
ミスティ侯爵がチラッとサミュエルの横で控えているシェリーに視線を合わせた。
「こちらは?」
「ああ、これは私の専用メイドなんだ。皇太子と王妃もここに滞在していると聞いてね。このメイドが淹れた紅茶は、皇太子のお気に入りだったから連れてきた。彼らはどこに?」
「王妃殿下は妻の寝室の隣の部屋をお使いいただいております。護衛はグリーナ国宰相閣下であるグルック第三王子殿下が買って出て下さっているので、お任せしております。皇太子殿下は……その……ローズの私室に……」
シェリーと気付いているのかいないのか、判断に困るような返答をしたミスティ侯爵は、侍従を呼んで案内するように指示をした。
「私は執務室におりますので、御用があれば使用人にお声掛けください」
「ああ、わかった。忙しいところ悪かったね。それではまずご婦人のお見舞いに行かせて貰おうか」
そう言うとサミュエルはシェリーをすぐ後ろに従え、その後ろを二人の戦闘メイドが歩くように指示をした。
しんがりはレモンに任せるというと、レモンは嬉しそうな顔で頷いた。
ミスティ侯爵夫人の私室は2階の南側にあった。
両開きの扉があり、隣の部屋の扉との距離からみて、かなり大きな部屋だとわかる。
近寄ると消毒液のような匂いが強くなっていく。
「こちらです。では私は執務室におりますので」
ミスティ侯爵は侍従に後を任せて踵を返した。
その姿に違和感を覚えたシェリーはサミュエルの顔を見た。
「彼らの間に愛は無いからね」
スンとした顔で言ったサミュエルは、レモンに目線で合図をして腰の長剣を指先で撫でた。
いつの間にかシェリーの両脇に戦闘メイドが並んでおり、少し腰を落として殺気を放っていた。
ここにいるのは黒狼エドワードのはず……彼はこちら側ではないの?
顔色を悪くしたシェリーにだけ聞こえるように戦闘メイドジュライが言う。
「サミュエル様がドアノブに手を掛けたら、できるだけ後ろに逃げてください。ジューンがお守りします」
「えっ? えっ? えっ? それは……」
戸惑うシェリーを置き去りに、サミュエルがドアに手を伸ばした。
「今です!」
ジューンの手がシェリーの肩を押す。
シェリーは精一杯の力で床を蹴って後ろに飛んだ。
「レモン!」
「はっ!」
サミュエルが開けたドアの前に立ったレモンが、抜き身を前に突き出した。
キーンという金属音が響く。
次の一手を繰り出そうとしているレモンの横を、暗器を手にしたジュライが駆け抜けた。
ジュライは一瞬で室内に入り込み、ドアのところに構えていたであろう敵兵を挟み撃ちする態勢を整えた。
「ははは! 読まれていたか。流石だな」
シェリーの頭の上で、男性にしては高めの声が響いた。
へたり込んだ状態で見上げると、燃えるような赤い髪の男と目が合った。
「君は……これはこれは! 皇太子妃殿下ではないですか!」
男がゆっくりとシェリーに手を伸ばす。
その手にしがみつくようにして止めようとしたのはジューンだ。
しかしその男は、まるでハエを追い払うような仕草でジューンを跳ね飛ばした。
「ジューン!」
たまらずシェリーが声を上げ、床に投げ出されたジューンの側に行こうとした。
「こらこら! 動くと死にますよ?」
部屋の中から金属音が連続で聞こえている。
待ち伏せしていたのは一人なのか二人なのか、廊下からは伺い知ることもできない。
「手荒なことはするつもりも無かったのですよ? 我が妻が嫌がりますのでね」
「あなたは? グルック第三王子? いつの間に結婚したのかしら」
シェリーが精一杯の勇気で言い返した。
ギロッと顔を向けたグルックの目は笑っていなかった。
「前世からずっと夫婦でしたよ? 私たちはとても愛し合っていたんだ。やっと正常な状態に戻るんだから邪魔はしないでいただきますよ」
狂っているような雰囲気はない。
この男は心底そう信じているのだと思った瞬間、シェリーの心を途轍もないほどの恐怖が支配した。
「だったらこんなことしてないでさっさと二人でどこにでも行けばいいじゃない」
言い返したのはいつの間にか戦闘態勢をとっていたジューン。
「ご忠告ありがとう」
男はどこまでも不気味だった。
「しかし妻がね、姪を見捨てられないというんだ。だから少し長居をし過ぎた。本当に予想外のことが多すぎて、もう面倒になってきたんだよ。早く迎えに来いとヌベールに伝えたのに、まさか王宮に行くとはね。ところで彼は? 一緒に来たのではないの?」
その質問にはサミュエルが答えた。
「彼は王宮にいることを選択した。迎えには義理の息子を寄こすと聞いたが? 来ていないのか?」
「ああ、エドワードか。彼なら来たけれど少し疲れていたみたいでね。休んでもらってる」
ジューンが呟いた。
「まさか……」
笑いながらグルックが言った。
「黒狼なんて呼ばれているからどれほどの腕か楽しみだったのだけれど、さすがに10人相手では分が悪かったようだ。ああ、死んではいないから安心しなさい」
そう言い終わるとシェリーが後頭部に纏めている髪を鷲掴みにした。
「きゃあ!」
「会う? ねえ、黒狼に会いたいかい?」
シェリーは恐怖で何も応えられない。
そのままの姿勢でグルックがサミュエルとジューンを見回した。
「会いたいかい?」
サミュエルが答えた。
「どこにいる?」
「ローズの部屋さ。我妻はとんでもなく優しい性格をしていてね。傷だらけの狼を助けようとしているんだ。どう? 素敵な女性だろう?」
舐るような視線をシェリーに向けてそう言ったグルック。
「ええ……素敵な女性ね。あなたの奥様にもお会いしたいわ」
その途端狂ったように笑い始めたグルックは、シェリーの髪を引っ張って立たせた。
「会わせてあげるよ」
髪を掴まれたまま引き摺られるように進むしかないシェリーが、チラッと部屋の中を覗いた。
レモンが床に倒れ、そのすぐ横に黒装束の男が息絶えていた。
ジュライの姿は確認できなかった。
「夫人の具合が芳しくないと聞き、気の利くメイドを伴って来たんだ。よく働く者たちなので何でも命じて欲しい」
サミュエルがジューンとジュライを侯爵に紹介した。
「それは恐れ入ります。人手は足りているのですが、いかんせん気の利くものがおらず、妻にも不自由な思いをさせていたところです。お気遣いに感謝します」
ミスティ侯爵がチラッとサミュエルの横で控えているシェリーに視線を合わせた。
「こちらは?」
「ああ、これは私の専用メイドなんだ。皇太子と王妃もここに滞在していると聞いてね。このメイドが淹れた紅茶は、皇太子のお気に入りだったから連れてきた。彼らはどこに?」
「王妃殿下は妻の寝室の隣の部屋をお使いいただいております。護衛はグリーナ国宰相閣下であるグルック第三王子殿下が買って出て下さっているので、お任せしております。皇太子殿下は……その……ローズの私室に……」
シェリーと気付いているのかいないのか、判断に困るような返答をしたミスティ侯爵は、侍従を呼んで案内するように指示をした。
「私は執務室におりますので、御用があれば使用人にお声掛けください」
「ああ、わかった。忙しいところ悪かったね。それではまずご婦人のお見舞いに行かせて貰おうか」
そう言うとサミュエルはシェリーをすぐ後ろに従え、その後ろを二人の戦闘メイドが歩くように指示をした。
しんがりはレモンに任せるというと、レモンは嬉しそうな顔で頷いた。
ミスティ侯爵夫人の私室は2階の南側にあった。
両開きの扉があり、隣の部屋の扉との距離からみて、かなり大きな部屋だとわかる。
近寄ると消毒液のような匂いが強くなっていく。
「こちらです。では私は執務室におりますので」
ミスティ侯爵は侍従に後を任せて踵を返した。
その姿に違和感を覚えたシェリーはサミュエルの顔を見た。
「彼らの間に愛は無いからね」
スンとした顔で言ったサミュエルは、レモンに目線で合図をして腰の長剣を指先で撫でた。
いつの間にかシェリーの両脇に戦闘メイドが並んでおり、少し腰を落として殺気を放っていた。
ここにいるのは黒狼エドワードのはず……彼はこちら側ではないの?
顔色を悪くしたシェリーにだけ聞こえるように戦闘メイドジュライが言う。
「サミュエル様がドアノブに手を掛けたら、できるだけ後ろに逃げてください。ジューンがお守りします」
「えっ? えっ? えっ? それは……」
戸惑うシェリーを置き去りに、サミュエルがドアに手を伸ばした。
「今です!」
ジューンの手がシェリーの肩を押す。
シェリーは精一杯の力で床を蹴って後ろに飛んだ。
「レモン!」
「はっ!」
サミュエルが開けたドアの前に立ったレモンが、抜き身を前に突き出した。
キーンという金属音が響く。
次の一手を繰り出そうとしているレモンの横を、暗器を手にしたジュライが駆け抜けた。
ジュライは一瞬で室内に入り込み、ドアのところに構えていたであろう敵兵を挟み撃ちする態勢を整えた。
「ははは! 読まれていたか。流石だな」
シェリーの頭の上で、男性にしては高めの声が響いた。
へたり込んだ状態で見上げると、燃えるような赤い髪の男と目が合った。
「君は……これはこれは! 皇太子妃殿下ではないですか!」
男がゆっくりとシェリーに手を伸ばす。
その手にしがみつくようにして止めようとしたのはジューンだ。
しかしその男は、まるでハエを追い払うような仕草でジューンを跳ね飛ばした。
「ジューン!」
たまらずシェリーが声を上げ、床に投げ出されたジューンの側に行こうとした。
「こらこら! 動くと死にますよ?」
部屋の中から金属音が連続で聞こえている。
待ち伏せしていたのは一人なのか二人なのか、廊下からは伺い知ることもできない。
「手荒なことはするつもりも無かったのですよ? 我が妻が嫌がりますのでね」
「あなたは? グルック第三王子? いつの間に結婚したのかしら」
シェリーが精一杯の勇気で言い返した。
ギロッと顔を向けたグルックの目は笑っていなかった。
「前世からずっと夫婦でしたよ? 私たちはとても愛し合っていたんだ。やっと正常な状態に戻るんだから邪魔はしないでいただきますよ」
狂っているような雰囲気はない。
この男は心底そう信じているのだと思った瞬間、シェリーの心を途轍もないほどの恐怖が支配した。
「だったらこんなことしてないでさっさと二人でどこにでも行けばいいじゃない」
言い返したのはいつの間にか戦闘態勢をとっていたジューン。
「ご忠告ありがとう」
男はどこまでも不気味だった。
「しかし妻がね、姪を見捨てられないというんだ。だから少し長居をし過ぎた。本当に予想外のことが多すぎて、もう面倒になってきたんだよ。早く迎えに来いとヌベールに伝えたのに、まさか王宮に行くとはね。ところで彼は? 一緒に来たのではないの?」
その質問にはサミュエルが答えた。
「彼は王宮にいることを選択した。迎えには義理の息子を寄こすと聞いたが? 来ていないのか?」
「ああ、エドワードか。彼なら来たけれど少し疲れていたみたいでね。休んでもらってる」
ジューンが呟いた。
「まさか……」
笑いながらグルックが言った。
「黒狼なんて呼ばれているからどれほどの腕か楽しみだったのだけれど、さすがに10人相手では分が悪かったようだ。ああ、死んではいないから安心しなさい」
そう言い終わるとシェリーが後頭部に纏めている髪を鷲掴みにした。
「きゃあ!」
「会う? ねえ、黒狼に会いたいかい?」
シェリーは恐怖で何も応えられない。
そのままの姿勢でグルックがサミュエルとジューンを見回した。
「会いたいかい?」
サミュエルが答えた。
「どこにいる?」
「ローズの部屋さ。我妻はとんでもなく優しい性格をしていてね。傷だらけの狼を助けようとしているんだ。どう? 素敵な女性だろう?」
舐るような視線をシェリーに向けてそう言ったグルック。
「ええ……素敵な女性ね。あなたの奥様にもお会いしたいわ」
その途端狂ったように笑い始めたグルックは、シェリーの髪を引っ張って立たせた。
「会わせてあげるよ」
髪を掴まれたまま引き摺られるように進むしかないシェリーが、チラッと部屋の中を覗いた。
レモンが床に倒れ、そのすぐ横に黒装束の男が息絶えていた。
ジュライの姿は確認できなかった。
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