1 / 31
本編
① 一日一善
しおりを挟む
この国には花形と呼ばれる押しも押されもせぬ人気の職業がある。
一つは煌びやかなステージの上で歌や踊りで人々を魅了し、芝居を見せる歌劇団。
王都や国内主要都市には大小さまざまな劇場があり、国営である三つの王立歌劇団は圧倒的な人気を誇っていた。
そしてもう一つが闇から生まれてくる魔物と戦う特務隊。
魔物を退けることは誰にでもできるが、消滅させるには特殊な能力が必要とされている。訓練によって能力を伸ばし、剣などの武器を持って戦う。
どちらも才能がなければ就けない仕事だ。
「はぁ……また取れなかった」
僕はがっくりと項垂れた。
今日は第二歌劇団の感謝祭の抽選日だった。
徹夜して劇場前に並び、朝の販売時間にくじを引く。いくら朝から並んでいたってこのくじで「購入権利」を引けなければ意味がない。
だがくじ自体も枚数制限があるから、抽選に参加するためには徹夜するしかないのだ。
勝負は一瞬。
雄叫びと共に喜び飛び跳ねている者や、泣き崩れ同士に肩を叩かれている者もいる。はっきり言って阿鼻叫喚だ。
職場には午前半休をもらっていたが、購入権利がないのでもはやこの場に用はない。
僕はいつも単独参加なのでこの悲しみを伝える相手もおらず、俯いたまま遅い朝食、いや早めの昼食のために職場近くのカフェに向かうことにした。
***
「その顔だとチケット取れなかったのね」
席に着けば隣の席のリオネットさんがそっと近寄りこそっと呟く。
リオネットさんは僕と三つしか違わない28歳なのに、すでに三児の母だ。そして僕の趣味を知っている数少ない人でもある。
「はい……僕の天使には会えなくなりました……」
ぐずっと思わず涙ぐみそうになった僕の机の上にそっと飴の包みを置いてくれる。
「10連敗」
ぼそっというリオネットさんの言葉が突き刺さる。
僕の天使こと第二歌劇団のカーラナーサちゃんにはすでに一年近く会えていなかった。
王立の三つの歌劇団はそれぞれに特徴がある。第一は男女混合、第二は女性のみ、第三は男性のみで構成されており、何を隠そうリオネットさんは第一歌劇団の熱心なファンなのだ。
だから僕のこの辛さも理解してくれる。
「うううう……」
「これはあれね、徳をあげるしかないわね。一日一善よ」
そんな話をしているところに、事務窓口からどさっと制服が投げ込まれる。
「悪い、これ直しといてくれ!」
「ちょっと! ここは事務局窓口で、なんでも窓口じゃないんですよ!!」
「まってリオネットさん!」
顔だけ出してすぐに立ち去ろうとする隊員にリオネットさんが言い返すべく、床に落ちた制服を掴み、窓口横の扉から追い掛けようとするのを僕は止めた。
「それ、僕が直します!」
「えええ、これ私たちの仕事じゃないわよ」
そう僕たちの仕事は事務手続きの受付だ。
ここは歌劇団と対を成す特務隊の、王都警備を管轄する第三特務隊の事務局である。
主に各種手続きの書類の確認や作成代行、消耗品やその他こまごましたことの手配などを行っている。
例えば制服の破損などは、あまり酷ければ新品依頼、袖を変えるくらいなら修理依頼の書類をつけてここに提出してもらう。それを僕たちが業者に手配する流れだ。
だけど、例えばボタンが取れたとか、ちょっと穴が空いたくらいなら出来る人間が直すのが暗黙の了解になっている。隊員本人が直す場合が多いが、貴族だったりなんか偉そうな隊員は事務方に押し付けていくのだ。
これらを請けていると本来の仕事が回らない。だから断るべきなんだけど。
「まだ僕、半休時間ですし、一日一善します!」
こんな事くらいで僕の天使カーラナーサちゃんに会えるならお安いものである。
***
今日は午後の通常業務の他、廊下にぶちまけられたペンキ(補修業者が手を滑らせた)を掃除したり、詰まった流し(二日酔いで嘔吐した隊員がいたらしい、今後はトイレかバケツに新聞紙しいて吐くようにお願いした)を掃除したりした。
気付けば退勤時間をだいぶ過ぎていたけど、残業もいつものことだ。夜勤の事務員に挨拶をして職場である第三特務隊詰所を出る。
隊員よりは遠くなるが事務員の寮も用意されていて、僕はそこに住んでいる。
寮に帰るため僕は劇場やレストランなどのある賑やかな通りに出た。
すでに飲み屋以外は閉っているような時間だが、楽しそうな人々の姿が目に入ってくる。
こういった街中にいると、ふと自分が独りであることを突きつけられる。こんなに人がいるのに孤独を感じると言うか、変な気分になる。
僕は特務隊員を目指していた。魔物を消滅させることができる特殊な能力、一般的に浄化能力と呼ばれる力が僕にはあったからだ。
だけど身体能力が低すぎて隊員になれなかった。もうこの時から僕の不運は始まっていたんだと思う。
本当は田舎に帰りたかった。
それでも事務員に成れたので王都で働き、田舎に仕送りをすることにした。隊員よりも給金は低いが、他の職よりはかなり高給取りだ。特務隊事務員になりたくたって成れない人もいる。
だけど入隊試験で落ちたり、事務員の雑用係の様な空気の様な扱いに、街を歩いてもまるで見えないモノのように横を過ぎていく人たちに、僕は自分自身が存在しているのかも自信が無くなってしまった。
僕の天使カーラナーサちゃんはそんな僕に光を与えてくれた子だ。
さらさらの黒髪に黄色の瞳、全体的に線が細くとにかく足が綺麗な25歳。元々は王立歌劇団の団員ではなく小さい劇団で役者をしている子だった。
街頭で宣伝ビラを配り、僕に笑いかけてくれた。
本当にたったそれだけだ。
たったそれだけで、僕は彼女を天使だと思った。街頭で一言二言会話をするようになり、彼女の公演には足しげく通った。
『わたしね、第二歌劇団に入りたいの!』
王立歌劇団は小さい時から入団するものだと思っていた。実際そういうものらしいが、カーラナーサちゃんは毎年めげずに入団試験を受けていた。
もう僕は夢を諦めてしまったが、彼女を応援する事で、僕も頑張っている気持ちになれた。まるで彼女の夢が僕の夢みたいに思えた。
そして二年前、彼女は花形の第二歌劇団員となったのだ。
芝居のことは良くわからないけど、凄い努力をした事くらいは判る。
何とはなしにポケットに入っていたはずれくじを手に取った。
「もう、僕が応援しなくてもいいのかも……」
でも、彼女に会いたい。
「おっと!」
「っ!!」
そんな事をぼんやり考えていて前方不注意だった僕は、わき道からぬっと現れた人影にぶつかった。
「……っすみません」
「わるい、ちょっと体貸して」
頭一つくらい背の高い男性に正面からぶつかった僕は謝り、横をすり抜けようとしたところ肩を掴まれる。そのままぐるんと身体を回転させられれば近くの閉った店の入り口傍に引き寄せられる。
僕を掴んだ男性は僕の足元にしゃがみこんで、入り口と僕の間に身体を隠すようにした。
「シーっ」
男性を見下ろせば、口元に指を立ててウィンクしてみせる。あまりに自然で、しかも似合うその様子はびっくりするほど顔が整ってるから許される動作だろう。
「ちょっ……絶対にこっち来たって」
「うそぉ、いないじゃん」
思わず美男子のウィンクに見惚れていれば、わき道からちょっと派手な装いの女性が二人飛び出してきた。
思わず僕と目が合う。そして足元に視線をうつす。
あ、これ、この二人から逃げてるのか。
「おい、吐くなよ、飲みすぎだって!」
僕は咄嗟に美男子を隠すようにかがんで、背中を撫でた。
美男子が驚いた顔で僕を見ているが、すぐに僕に合わせて「ヴェエエ…」っとオヤジ臭いダミ声を発して吐くふりをする。
「……え、やだキモイ」
「早くいこ」
こちらを汚物を見る様な目で女性二人が一瞥すれば、わき道に戻っていった。それを横目に見て、ほっと息をつく。
田舎だったら「大丈夫ですか」って声かけてくれるとこなんだけどな。王都はやっぱりなんだか肌に合わない。
「あー、今日第二の感謝祭の抽選日か。残念だったねお兄さん」
気付けば僕の手に持つはずれくじを見て、美男子が苦笑していた。
それなりに外灯のある通りだから顔は判別できるんだけど、間近でみるとやっぱりとってもこの人、顔がいい。
女性に追われるのが判る気がする。痴情の縺れとか、多そう。
「えっと、もう大丈夫ですか? なら僕はこれで……」
「待って待ってお兄さん。良かったらお礼させてよ」
立ち上がろうとしたら僕のはずれくじを持つ手を美男子が引き寄せる。思わずよろけたら抱き止められてしまった。
「お礼? いえいえ、僕は一日一善を心がけてるのでお気になさらず」
「じゃあ、オレの夕飯に付き合ってよ。呑む相手探してたんだ」
抱き止められたまま上からのぞき込まれるように、にぱぁっと子どもの様な笑顔で見つめられる。
「あの、さっきの女性たちじゃだめなんですか?」
「え、ダメだろ……怖くなかったあの子たち」
「……まあ、どちらかと言われれば」
「あんな食いついてきそうな相手を前にのんびり飯食えないよ。こっちが食われそうじゃん」
「確かに」
僕が頷けば美男子は吹き出して笑った。
一つは煌びやかなステージの上で歌や踊りで人々を魅了し、芝居を見せる歌劇団。
王都や国内主要都市には大小さまざまな劇場があり、国営である三つの王立歌劇団は圧倒的な人気を誇っていた。
そしてもう一つが闇から生まれてくる魔物と戦う特務隊。
魔物を退けることは誰にでもできるが、消滅させるには特殊な能力が必要とされている。訓練によって能力を伸ばし、剣などの武器を持って戦う。
どちらも才能がなければ就けない仕事だ。
「はぁ……また取れなかった」
僕はがっくりと項垂れた。
今日は第二歌劇団の感謝祭の抽選日だった。
徹夜して劇場前に並び、朝の販売時間にくじを引く。いくら朝から並んでいたってこのくじで「購入権利」を引けなければ意味がない。
だがくじ自体も枚数制限があるから、抽選に参加するためには徹夜するしかないのだ。
勝負は一瞬。
雄叫びと共に喜び飛び跳ねている者や、泣き崩れ同士に肩を叩かれている者もいる。はっきり言って阿鼻叫喚だ。
職場には午前半休をもらっていたが、購入権利がないのでもはやこの場に用はない。
僕はいつも単独参加なのでこの悲しみを伝える相手もおらず、俯いたまま遅い朝食、いや早めの昼食のために職場近くのカフェに向かうことにした。
***
「その顔だとチケット取れなかったのね」
席に着けば隣の席のリオネットさんがそっと近寄りこそっと呟く。
リオネットさんは僕と三つしか違わない28歳なのに、すでに三児の母だ。そして僕の趣味を知っている数少ない人でもある。
「はい……僕の天使には会えなくなりました……」
ぐずっと思わず涙ぐみそうになった僕の机の上にそっと飴の包みを置いてくれる。
「10連敗」
ぼそっというリオネットさんの言葉が突き刺さる。
僕の天使こと第二歌劇団のカーラナーサちゃんにはすでに一年近く会えていなかった。
王立の三つの歌劇団はそれぞれに特徴がある。第一は男女混合、第二は女性のみ、第三は男性のみで構成されており、何を隠そうリオネットさんは第一歌劇団の熱心なファンなのだ。
だから僕のこの辛さも理解してくれる。
「うううう……」
「これはあれね、徳をあげるしかないわね。一日一善よ」
そんな話をしているところに、事務窓口からどさっと制服が投げ込まれる。
「悪い、これ直しといてくれ!」
「ちょっと! ここは事務局窓口で、なんでも窓口じゃないんですよ!!」
「まってリオネットさん!」
顔だけ出してすぐに立ち去ろうとする隊員にリオネットさんが言い返すべく、床に落ちた制服を掴み、窓口横の扉から追い掛けようとするのを僕は止めた。
「それ、僕が直します!」
「えええ、これ私たちの仕事じゃないわよ」
そう僕たちの仕事は事務手続きの受付だ。
ここは歌劇団と対を成す特務隊の、王都警備を管轄する第三特務隊の事務局である。
主に各種手続きの書類の確認や作成代行、消耗品やその他こまごましたことの手配などを行っている。
例えば制服の破損などは、あまり酷ければ新品依頼、袖を変えるくらいなら修理依頼の書類をつけてここに提出してもらう。それを僕たちが業者に手配する流れだ。
だけど、例えばボタンが取れたとか、ちょっと穴が空いたくらいなら出来る人間が直すのが暗黙の了解になっている。隊員本人が直す場合が多いが、貴族だったりなんか偉そうな隊員は事務方に押し付けていくのだ。
これらを請けていると本来の仕事が回らない。だから断るべきなんだけど。
「まだ僕、半休時間ですし、一日一善します!」
こんな事くらいで僕の天使カーラナーサちゃんに会えるならお安いものである。
***
今日は午後の通常業務の他、廊下にぶちまけられたペンキ(補修業者が手を滑らせた)を掃除したり、詰まった流し(二日酔いで嘔吐した隊員がいたらしい、今後はトイレかバケツに新聞紙しいて吐くようにお願いした)を掃除したりした。
気付けば退勤時間をだいぶ過ぎていたけど、残業もいつものことだ。夜勤の事務員に挨拶をして職場である第三特務隊詰所を出る。
隊員よりは遠くなるが事務員の寮も用意されていて、僕はそこに住んでいる。
寮に帰るため僕は劇場やレストランなどのある賑やかな通りに出た。
すでに飲み屋以外は閉っているような時間だが、楽しそうな人々の姿が目に入ってくる。
こういった街中にいると、ふと自分が独りであることを突きつけられる。こんなに人がいるのに孤独を感じると言うか、変な気分になる。
僕は特務隊員を目指していた。魔物を消滅させることができる特殊な能力、一般的に浄化能力と呼ばれる力が僕にはあったからだ。
だけど身体能力が低すぎて隊員になれなかった。もうこの時から僕の不運は始まっていたんだと思う。
本当は田舎に帰りたかった。
それでも事務員に成れたので王都で働き、田舎に仕送りをすることにした。隊員よりも給金は低いが、他の職よりはかなり高給取りだ。特務隊事務員になりたくたって成れない人もいる。
だけど入隊試験で落ちたり、事務員の雑用係の様な空気の様な扱いに、街を歩いてもまるで見えないモノのように横を過ぎていく人たちに、僕は自分自身が存在しているのかも自信が無くなってしまった。
僕の天使カーラナーサちゃんはそんな僕に光を与えてくれた子だ。
さらさらの黒髪に黄色の瞳、全体的に線が細くとにかく足が綺麗な25歳。元々は王立歌劇団の団員ではなく小さい劇団で役者をしている子だった。
街頭で宣伝ビラを配り、僕に笑いかけてくれた。
本当にたったそれだけだ。
たったそれだけで、僕は彼女を天使だと思った。街頭で一言二言会話をするようになり、彼女の公演には足しげく通った。
『わたしね、第二歌劇団に入りたいの!』
王立歌劇団は小さい時から入団するものだと思っていた。実際そういうものらしいが、カーラナーサちゃんは毎年めげずに入団試験を受けていた。
もう僕は夢を諦めてしまったが、彼女を応援する事で、僕も頑張っている気持ちになれた。まるで彼女の夢が僕の夢みたいに思えた。
そして二年前、彼女は花形の第二歌劇団員となったのだ。
芝居のことは良くわからないけど、凄い努力をした事くらいは判る。
何とはなしにポケットに入っていたはずれくじを手に取った。
「もう、僕が応援しなくてもいいのかも……」
でも、彼女に会いたい。
「おっと!」
「っ!!」
そんな事をぼんやり考えていて前方不注意だった僕は、わき道からぬっと現れた人影にぶつかった。
「……っすみません」
「わるい、ちょっと体貸して」
頭一つくらい背の高い男性に正面からぶつかった僕は謝り、横をすり抜けようとしたところ肩を掴まれる。そのままぐるんと身体を回転させられれば近くの閉った店の入り口傍に引き寄せられる。
僕を掴んだ男性は僕の足元にしゃがみこんで、入り口と僕の間に身体を隠すようにした。
「シーっ」
男性を見下ろせば、口元に指を立ててウィンクしてみせる。あまりに自然で、しかも似合うその様子はびっくりするほど顔が整ってるから許される動作だろう。
「ちょっ……絶対にこっち来たって」
「うそぉ、いないじゃん」
思わず美男子のウィンクに見惚れていれば、わき道からちょっと派手な装いの女性が二人飛び出してきた。
思わず僕と目が合う。そして足元に視線をうつす。
あ、これ、この二人から逃げてるのか。
「おい、吐くなよ、飲みすぎだって!」
僕は咄嗟に美男子を隠すようにかがんで、背中を撫でた。
美男子が驚いた顔で僕を見ているが、すぐに僕に合わせて「ヴェエエ…」っとオヤジ臭いダミ声を発して吐くふりをする。
「……え、やだキモイ」
「早くいこ」
こちらを汚物を見る様な目で女性二人が一瞥すれば、わき道に戻っていった。それを横目に見て、ほっと息をつく。
田舎だったら「大丈夫ですか」って声かけてくれるとこなんだけどな。王都はやっぱりなんだか肌に合わない。
「あー、今日第二の感謝祭の抽選日か。残念だったねお兄さん」
気付けば僕の手に持つはずれくじを見て、美男子が苦笑していた。
それなりに外灯のある通りだから顔は判別できるんだけど、間近でみるとやっぱりとってもこの人、顔がいい。
女性に追われるのが判る気がする。痴情の縺れとか、多そう。
「えっと、もう大丈夫ですか? なら僕はこれで……」
「待って待ってお兄さん。良かったらお礼させてよ」
立ち上がろうとしたら僕のはずれくじを持つ手を美男子が引き寄せる。思わずよろけたら抱き止められてしまった。
「お礼? いえいえ、僕は一日一善を心がけてるのでお気になさらず」
「じゃあ、オレの夕飯に付き合ってよ。呑む相手探してたんだ」
抱き止められたまま上からのぞき込まれるように、にぱぁっと子どもの様な笑顔で見つめられる。
「あの、さっきの女性たちじゃだめなんですか?」
「え、ダメだろ……怖くなかったあの子たち」
「……まあ、どちらかと言われれば」
「あんな食いついてきそうな相手を前にのんびり飯食えないよ。こっちが食われそうじゃん」
「確かに」
僕が頷けば美男子は吹き出して笑った。
178
お気に入りに追加
428
あなたにおすすめの小説
30歳まで独身だったので男と結婚することになった
あかべこ
BL
4年前、酒の席で学生時代からの友人のオリヴァーと「30歳まで独身だったら結婚するか?」と持ちかけた冒険者のエドウィン。そして4年後のオリヴァーの誕生日、エドウィンはその約束の履行を求められてしまう。
キラキラしくて頭いいイケメン貴族×ちょっと薄暗い過去持ち平凡冒険者、の予定
花形スタァの秘密事
和泉臨音
BL
この国には花形と呼ばれる職業がある。人々を魔物から守る特務隊と人々の心を潤す歌劇団だ。
男ばかりの第三歌劇団に所属するシャクナには秘密にしていることがあった。それは幼いころ魔物から助けてくれた特務隊のイワンの大ファンだということ。新聞記事を見ては「すき」とつぶやき、二度と会うことはないと気軽に想いを寄せていた。
しかし魔物に襲われたシャクナの護衛としてイワンがつくことになり、実物のイワンが目の前に現れてしまうのだった。
※生真面目な特務隊員×ひねくれ歌劇団員。魔物が体の中に入ったり出てきたりする表現や、戦闘したりしてるので苦手な方はご注意ください。
他サイトにも投稿しています。
君のことなんてもう知らない
ぽぽ
BL
早乙女琥珀は幼馴染の佐伯慶也に毎日のように告白しては振られてしまう。
告白をOKする素振りも見せず、軽く琥珀をあしらう慶也に憤りを覚えていた。
だがある日、琥珀は記憶喪失になってしまい、慶也の記憶を失ってしまう。
今まで自分のことをあしらってきた慶也のことを忘れて、他の人と恋を始めようとするが…
「お前なんて知らないから」
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる