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第93話 真夏の決闘・ゆりな対麗央④勇者の敗北
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麗央もさすがにおかしいと感じた。
軽く、トレーニングをするくらいで十分だと考えていた。
ユリナが体を動かすのを得意としていないのに加え、何よりも日差しが強く、暑かったからだ。
麗央がそう考えるのも無理はない。
これまでユリナは麗央の前であろうと何重にも猫を被った。
麗央の中でのユリナのイメージは魔法を得意とするお姫様である。
彼女が回復・支援の魔法を得意としているのは事実だった。
金属製のカード『ファトゥム』を駆使することでその動きは完成形に至っている。
鞭さばきが巧みであり、攻撃的な破壊魔法を使えることも知らなかった訳ではない。
『九十九島公園の迷宮』で直に目にもしていたからだ。
だが、ユリナがこんなに動けるとは聞いていなかった。
「どうしたの?」
「あ、いや。何でもないよ」
ユリナが棒を槍に見立て、中々に鋭い突きを放ってくる槍さばきの巧みさにも麗央は驚いた。
足の運びも軽やかで舞を舞っているように優雅だ。
それでいて、目を少しでも離せば、あっという間に間合いを詰めてくる俊敏な動きをしている。
「よく動く!」と麗央は感心した。
大胆な水着のせいでユリナの大きな果実が今にも零れ落ちそうに動いているのにも目が行ってしまい、どうにも集中が出来ない。
「どこ見てるのかしらぁ?」
「おっ!?」
棒を地面に突き立てるとそれを支えにして、体を回転させ、長い足を利用した鋭い蹴りが麗央に襲い掛かった。
麗央は咄嗟に木刀を使って、防御すべきではないと判断した。
それではユリナに怪我をさせてしまうかもしれないと危惧したのだ。
麗央は木刀を握っていない左腕一本でユリナの蹴りを見事に受け止めた。
そこまでは良かったのだが、ユリナの足の力は思った以上に強く、麗央の集中が十分でなかったのが悪影響を及ぼした。
「きゃっ」
「ふぅ……」
結果として、もんどりうって二人とも芝の上に倒れることとなった。
ユリナはより強いスキンシップを望み、この摸擬戦に挑んでいる。
期せずして願ったり叶ったりの状況となり、内心ほくそ笑んでいた。
麗央は複雑な心境である。
目の前にはきれいな青空が広がっている。
ゆっくりと流れていく、夏らしい雲を見ていると心が癒される。
否、断じて否。
そんな落ち着いた状況ではなかった。
「えっと……リーナさん」
「どうかしたのぉ?」
視線を下すと麗央の目に入るのは重力に負けず、自己主張するユリナの立派な物二つだった。
もんどり打った倒れ方が悪かったのか。
それともユリナが一枚、上手で最初から狙っていたのか。
麗央の腰の上に女の子座りをしたユリナが乗っている。
彼女のお尻の下に丁度、麗央自身がいた。
「これが妻の尻に敷かれるってことかな」などと麗央は真面目なことを考え、どうにか気分を落ち着かせようと試みるがどうにもうまくいかなかった。
いくらユリナの体重が軽いといっても刺激的であることに変わりはない。
麗央にとって、非常にまずい体勢である。
少しでも油断をすれば、たゆんたゆんと蠱惑的に揺れるユリナの果実が目に入る。
知らず知らずのうちに下半身の血流が激しくなり、自身が元気になるのを抑えられないでいた。
質が悪いことにユリナは知ってか、知らずか、偶に身を捩る。
その刺激が麗央には快楽であり、苦痛となる。
このままでは非常にまずいことだけは麗央にも分かった。
ユリナは麗央がそのような葛藤に苛まれていようとは露にも知らない。
思った以上に自分の考え通りに事が運び、スキンシップが出来ているといい気なものだった。
お尻に何か、当たっているがそれすら、気にならないほどに気分が乗っていた。
彼女の中では麗央の顔が微かに紅潮しているのは、喜んでいるからに違いないと勘違いさえしている。
そもそも、ユリナの頭に麗央のモノのサイズがスケールアップするといった知識は所蔵されてなかった。
ユリナが知っている麗央のモノは、あくまで小さい頃に見たことがある小指程度の可愛らしいモノだ。
自分にはないものを知る機会に恵まれなかった純粋培養の彼女に凶悪な代物を麗央が隠していようなど、想像が出来ない。
ましてや麗央の暴れん坊を自分が受け入れるなどと想像出来ようはずがなかった。
そして、先に動いたのは麗央だった。
今まで我慢を出来ていたのが奇跡とも言える。
麗央は捨てた。
未だに握っていた木刀から右手を離すと両手でユリナの頭をがっしりと掴み、やや乱暴ともいえる力強さをもって引き寄せた。
二人の唇の距離があっという間に零になった。
「んんん!?」
麗央が喜んでいると勘違いして、迂闊に顔を近づけていたユリナは何が起きたのか、分からない。
初めこそ、目を白黒とさせていたユリナだが強引に唇を奪われ、戸惑っていたのはものの数秒だった。
受け入れると積極的に自分から、舌を絡める。
二人が互いの体液を交わし合うまでさして、時を要さなかった。
性の知識は足りていない二人だったが、キスだけは既に大人の領域に達している。
ただ、この時、麗央にとって不運だったことがある。
ユリナは夢中になって求めるように麗央との濃厚な口付けを楽しんでいたが、麗央にとっては必ずしもそうでなかったことだ。
より強い快楽の波が麗央の理性という名の壁をいとも簡単に超えた。
キスだけでも今にも暴発しそうだった麗央自身である。
それが意図せず、ユリナの豊かな果実が形を歪めるほど、強く押しつけられている。
水着越しとはいえ柔らかな感触が凶悪な予期せぬ第一波となった。
止めとばかりにユリナが手持ち無沙汰になっていた手をうっかりとある部分に置いた。
(ぐにゅ? 何、これ?)
ユリナは麗央に頭を掴まれ、キスに夢中なので妙な手触りのモノを水着越しに触っていることに全く、気付いていなかった。
上半身を麗央と密着させる体勢になっていたので少し、中腰になり不安定だったこともあり、丁度いいとばかりに強く握ってしまった。
結構、固くて安定しているので丁度いいとばかりにユリナは麗央のモノを無意識のうちにあれやこれやと刺激していたのだ。
(も、もう無理だっ!)
止めの第二波に抗う術を麗央は持っていなかった。
キスと胸密着だけで既に決壊する寸前だったのだ。
押し寄せる強い快楽に自身が勢いよく、白濁を迸らせるのを感じながら、麗央は終わった。
全てが終わったのだと思うのだった……。
軽く、トレーニングをするくらいで十分だと考えていた。
ユリナが体を動かすのを得意としていないのに加え、何よりも日差しが強く、暑かったからだ。
麗央がそう考えるのも無理はない。
これまでユリナは麗央の前であろうと何重にも猫を被った。
麗央の中でのユリナのイメージは魔法を得意とするお姫様である。
彼女が回復・支援の魔法を得意としているのは事実だった。
金属製のカード『ファトゥム』を駆使することでその動きは完成形に至っている。
鞭さばきが巧みであり、攻撃的な破壊魔法を使えることも知らなかった訳ではない。
『九十九島公園の迷宮』で直に目にもしていたからだ。
だが、ユリナがこんなに動けるとは聞いていなかった。
「どうしたの?」
「あ、いや。何でもないよ」
ユリナが棒を槍に見立て、中々に鋭い突きを放ってくる槍さばきの巧みさにも麗央は驚いた。
足の運びも軽やかで舞を舞っているように優雅だ。
それでいて、目を少しでも離せば、あっという間に間合いを詰めてくる俊敏な動きをしている。
「よく動く!」と麗央は感心した。
大胆な水着のせいでユリナの大きな果実が今にも零れ落ちそうに動いているのにも目が行ってしまい、どうにも集中が出来ない。
「どこ見てるのかしらぁ?」
「おっ!?」
棒を地面に突き立てるとそれを支えにして、体を回転させ、長い足を利用した鋭い蹴りが麗央に襲い掛かった。
麗央は咄嗟に木刀を使って、防御すべきではないと判断した。
それではユリナに怪我をさせてしまうかもしれないと危惧したのだ。
麗央は木刀を握っていない左腕一本でユリナの蹴りを見事に受け止めた。
そこまでは良かったのだが、ユリナの足の力は思った以上に強く、麗央の集中が十分でなかったのが悪影響を及ぼした。
「きゃっ」
「ふぅ……」
結果として、もんどりうって二人とも芝の上に倒れることとなった。
ユリナはより強いスキンシップを望み、この摸擬戦に挑んでいる。
期せずして願ったり叶ったりの状況となり、内心ほくそ笑んでいた。
麗央は複雑な心境である。
目の前にはきれいな青空が広がっている。
ゆっくりと流れていく、夏らしい雲を見ていると心が癒される。
否、断じて否。
そんな落ち着いた状況ではなかった。
「えっと……リーナさん」
「どうかしたのぉ?」
視線を下すと麗央の目に入るのは重力に負けず、自己主張するユリナの立派な物二つだった。
もんどり打った倒れ方が悪かったのか。
それともユリナが一枚、上手で最初から狙っていたのか。
麗央の腰の上に女の子座りをしたユリナが乗っている。
彼女のお尻の下に丁度、麗央自身がいた。
「これが妻の尻に敷かれるってことかな」などと麗央は真面目なことを考え、どうにか気分を落ち着かせようと試みるがどうにもうまくいかなかった。
いくらユリナの体重が軽いといっても刺激的であることに変わりはない。
麗央にとって、非常にまずい体勢である。
少しでも油断をすれば、たゆんたゆんと蠱惑的に揺れるユリナの果実が目に入る。
知らず知らずのうちに下半身の血流が激しくなり、自身が元気になるのを抑えられないでいた。
質が悪いことにユリナは知ってか、知らずか、偶に身を捩る。
その刺激が麗央には快楽であり、苦痛となる。
このままでは非常にまずいことだけは麗央にも分かった。
ユリナは麗央がそのような葛藤に苛まれていようとは露にも知らない。
思った以上に自分の考え通りに事が運び、スキンシップが出来ているといい気なものだった。
お尻に何か、当たっているがそれすら、気にならないほどに気分が乗っていた。
彼女の中では麗央の顔が微かに紅潮しているのは、喜んでいるからに違いないと勘違いさえしている。
そもそも、ユリナの頭に麗央のモノのサイズがスケールアップするといった知識は所蔵されてなかった。
ユリナが知っている麗央のモノは、あくまで小さい頃に見たことがある小指程度の可愛らしいモノだ。
自分にはないものを知る機会に恵まれなかった純粋培養の彼女に凶悪な代物を麗央が隠していようなど、想像が出来ない。
ましてや麗央の暴れん坊を自分が受け入れるなどと想像出来ようはずがなかった。
そして、先に動いたのは麗央だった。
今まで我慢を出来ていたのが奇跡とも言える。
麗央は捨てた。
未だに握っていた木刀から右手を離すと両手でユリナの頭をがっしりと掴み、やや乱暴ともいえる力強さをもって引き寄せた。
二人の唇の距離があっという間に零になった。
「んんん!?」
麗央が喜んでいると勘違いして、迂闊に顔を近づけていたユリナは何が起きたのか、分からない。
初めこそ、目を白黒とさせていたユリナだが強引に唇を奪われ、戸惑っていたのはものの数秒だった。
受け入れると積極的に自分から、舌を絡める。
二人が互いの体液を交わし合うまでさして、時を要さなかった。
性の知識は足りていない二人だったが、キスだけは既に大人の領域に達している。
ただ、この時、麗央にとって不運だったことがある。
ユリナは夢中になって求めるように麗央との濃厚な口付けを楽しんでいたが、麗央にとっては必ずしもそうでなかったことだ。
より強い快楽の波が麗央の理性という名の壁をいとも簡単に超えた。
キスだけでも今にも暴発しそうだった麗央自身である。
それが意図せず、ユリナの豊かな果実が形を歪めるほど、強く押しつけられている。
水着越しとはいえ柔らかな感触が凶悪な予期せぬ第一波となった。
止めとばかりにユリナが手持ち無沙汰になっていた手をうっかりとある部分に置いた。
(ぐにゅ? 何、これ?)
ユリナは麗央に頭を掴まれ、キスに夢中なので妙な手触りのモノを水着越しに触っていることに全く、気付いていなかった。
上半身を麗央と密着させる体勢になっていたので少し、中腰になり不安定だったこともあり、丁度いいとばかりに強く握ってしまった。
結構、固くて安定しているので丁度いいとばかりにユリナは麗央のモノを無意識のうちにあれやこれやと刺激していたのだ。
(も、もう無理だっ!)
止めの第二波に抗う術を麗央は持っていなかった。
キスと胸密着だけで既に決壊する寸前だったのだ。
押し寄せる強い快楽に自身が勢いよく、白濁を迸らせるのを感じながら、麗央は終わった。
全てが終わったのだと思うのだった……。
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