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第一部 名も無き島の小さな勇者とお姫様
第62話 小さな勇者の勘違いと暴走
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小さな勇者視点
また、リーナは間違えて飲んでしまった。
果実酒を果実水と間違えるのはこれで二回目だ。
僕もたまに間違えて、口にすることがあるけどすぐに気が付くし、飲んだとしてもあんなに急に寝たりはしない。
父さんが言うにはアルコールに弱いとリーナのようになることがあるそうだ。
僕が気を付けて、見ておかなきゃ!
リーナはしっかりとしているようで意外と天然なんだ。
でも、天然なところは「君の前だけだからね?」って、言っていたなぁ。
僕の前では皆に見せない顔も見せてくれるのは嬉しい。
「ふにゃぁ~」
微妙に猫化しているのは何でだろう?
彼女を横抱きに抱えて、ベッドまで運ぶまでの間に「ふにゃあ」「にゃあ」と言いながら、胸元や首を引っ掻いてくるので結構、大変だった……。
足もバタバタと動かすから、いくら軽くても疲れるよ。
「あちゅ~い!」
宿の夕食で酔っ払った時と全く、同じだ。
ベッドに寝かせた途端にむくりと起き上がって、服を器用に脱ぎ始める。
意識があるのかないのかも分からないような状態なのに器用だよなぁ。
「おやしゅみなしゃぁい」
「おやすみ、リーナ」
そして、彼女は寝た。
何も着ないまま、仰向けに寝て、もう寝息を立てている。
寝顔を見ると普段、僕に「わたしは大人なんだから」とお姉さんぶっているとは思えないくらい無邪気に見える。
それに彼女白い肌だけじゃなくて、見たら、怒られるところまで全部、見えている。
ピンク色できれいって言ったら、すぐにびんたが飛んできたよなぁ。
ダメだ、こういうのはいけない。
僕はリーナの勇者なんだ。
彼女にシーツをかけて、見ないようにしてから、脱ぎ散らかした服を片付けた。
何だか、嫌な汗をかいたのでお風呂で流してから、寝よう。
寝られない。
ローに聞いたリーナの喜んでくれることが頭にこびりついて、離れないんだ。
リーナが喜んでくれて、笑ってくれたら、その笑顔だけで僕は幸せになれる。
だから、ちょっとくらい試してみようと思ったんだ。
前にリーナのおっぱいを触ったのは単なる事故だった。
柔らかくて、気持ちがよかったのだけは覚えている。
「喜んでくれるかな?」
シーツをめくると「んっ……」とリーナがちょっと起きかけた。
びっくりしたけど、大丈夫みたいだ。
「りぇお、しょこはらめぇ」と寝言を言っているのでさらにびっくりした。
まさか、起きている!?
確認したけど、大丈夫だった。
月明りに照らされた彼女の体はスゴイきれいだ。
お酒のせいか、朱色に染まった抜けるように白い肌は日に焼けた僕とは全然違う。
「よし! やるぞ!」
仰向けになっても上を向いているリーナのおっぱいに手を乗っけて、壊れ物を扱うみたいに静かに力を加えた。
柔らかいのに弾力があって、触り心地がいい。
筋肉とは違う触り心地が僕をおかしくさせる。
揉んでいるだけでこんなに夢中になれるとは思わなかった。
「あふぅ」
リーナの口から漏れた声はいつもと違う。
甘くて、僕の耳と頭を狂わせるみたいだ。
左手でおっぱいを揉みながら、右手で彼女のピンク色の乳首を摘まむと「あぅ……あんっ」とリーナが甘い声で啼く。
これは喜んでいるんだろうか?
何か、違う気がする。
頭の片隅でそんな風に問いかけてくる声を無視して、僕はローに教わった喜んでもらえる方法を試すことにした。
「これでいいんだよな」
一通り、リーナのおっぱいを揉んで喜んでもらったところで場所を変える。
確か、ローの見せてくれた本ではこうしていた。
まずは足を広げないとダメだよな。
「うぅん……」
前に「見たでしょ?」と怒られた場所を今、じっくりと見ている。
ピンク色できれいな貝みたいだって、言ったら怒られたんだ。
でも、ピンク色できれいなのは本当なんだ。
両手で足を広げたまま、ゆっくりと顔を近づけた。
僕を誘うように甘い香りがしてくるんだ。
なんだろう?
「舐めれば、いいんだよね?」
「何を舐めるの?」
「だから、リーナの……」
「ふぅ~ん。そうなの? 舐めたいんだぁ?」
ミシミシと嫌な音が立つ錯覚を覚えながら、頭を上げると猫のような目をさらに吊り上げて、ルビーの瞳が燃えるように真っ赤になっているリーナと視線が交錯した。
これは怒っている!?
「こ、これは違うんだよ!?」
「後でゆっくり聞くわ」
速かった。
彼女の足が絡みついてきたかと思うとギュッと絞められていた。
僕が無防備な状態だったのもあるけど、見事な締め方だった。
「大丈夫? ちょっとやりすぎたかしら?」
目が覚めると心配そうな顔で僕のことを見ているリーナがいた。
距離が近いから、どうやら膝枕をしてくれたみたいだ。
癒しの魔法をずっとかけていたんだろう。
温かい光を感じて、彼女のいい匂いがした。
「大丈夫だよ」
かなり怒っていたのに心配して、介抱してくれたんだ。
そう思うだけで嬉しかった。
「どういうことか、教えてくれるよね? 是非、お礼がしたいの」
笑顔なのに目が笑ってない。
リーナの背後にブリザードが吹いているように見えるのは気のせいかな?
また、リーナは間違えて飲んでしまった。
果実酒を果実水と間違えるのはこれで二回目だ。
僕もたまに間違えて、口にすることがあるけどすぐに気が付くし、飲んだとしてもあんなに急に寝たりはしない。
父さんが言うにはアルコールに弱いとリーナのようになることがあるそうだ。
僕が気を付けて、見ておかなきゃ!
リーナはしっかりとしているようで意外と天然なんだ。
でも、天然なところは「君の前だけだからね?」って、言っていたなぁ。
僕の前では皆に見せない顔も見せてくれるのは嬉しい。
「ふにゃぁ~」
微妙に猫化しているのは何でだろう?
彼女を横抱きに抱えて、ベッドまで運ぶまでの間に「ふにゃあ」「にゃあ」と言いながら、胸元や首を引っ掻いてくるので結構、大変だった……。
足もバタバタと動かすから、いくら軽くても疲れるよ。
「あちゅ~い!」
宿の夕食で酔っ払った時と全く、同じだ。
ベッドに寝かせた途端にむくりと起き上がって、服を器用に脱ぎ始める。
意識があるのかないのかも分からないような状態なのに器用だよなぁ。
「おやしゅみなしゃぁい」
「おやすみ、リーナ」
そして、彼女は寝た。
何も着ないまま、仰向けに寝て、もう寝息を立てている。
寝顔を見ると普段、僕に「わたしは大人なんだから」とお姉さんぶっているとは思えないくらい無邪気に見える。
それに彼女白い肌だけじゃなくて、見たら、怒られるところまで全部、見えている。
ピンク色できれいって言ったら、すぐにびんたが飛んできたよなぁ。
ダメだ、こういうのはいけない。
僕はリーナの勇者なんだ。
彼女にシーツをかけて、見ないようにしてから、脱ぎ散らかした服を片付けた。
何だか、嫌な汗をかいたのでお風呂で流してから、寝よう。
寝られない。
ローに聞いたリーナの喜んでくれることが頭にこびりついて、離れないんだ。
リーナが喜んでくれて、笑ってくれたら、その笑顔だけで僕は幸せになれる。
だから、ちょっとくらい試してみようと思ったんだ。
前にリーナのおっぱいを触ったのは単なる事故だった。
柔らかくて、気持ちがよかったのだけは覚えている。
「喜んでくれるかな?」
シーツをめくると「んっ……」とリーナがちょっと起きかけた。
びっくりしたけど、大丈夫みたいだ。
「りぇお、しょこはらめぇ」と寝言を言っているのでさらにびっくりした。
まさか、起きている!?
確認したけど、大丈夫だった。
月明りに照らされた彼女の体はスゴイきれいだ。
お酒のせいか、朱色に染まった抜けるように白い肌は日に焼けた僕とは全然違う。
「よし! やるぞ!」
仰向けになっても上を向いているリーナのおっぱいに手を乗っけて、壊れ物を扱うみたいに静かに力を加えた。
柔らかいのに弾力があって、触り心地がいい。
筋肉とは違う触り心地が僕をおかしくさせる。
揉んでいるだけでこんなに夢中になれるとは思わなかった。
「あふぅ」
リーナの口から漏れた声はいつもと違う。
甘くて、僕の耳と頭を狂わせるみたいだ。
左手でおっぱいを揉みながら、右手で彼女のピンク色の乳首を摘まむと「あぅ……あんっ」とリーナが甘い声で啼く。
これは喜んでいるんだろうか?
何か、違う気がする。
頭の片隅でそんな風に問いかけてくる声を無視して、僕はローに教わった喜んでもらえる方法を試すことにした。
「これでいいんだよな」
一通り、リーナのおっぱいを揉んで喜んでもらったところで場所を変える。
確か、ローの見せてくれた本ではこうしていた。
まずは足を広げないとダメだよな。
「うぅん……」
前に「見たでしょ?」と怒られた場所を今、じっくりと見ている。
ピンク色できれいな貝みたいだって、言ったら怒られたんだ。
でも、ピンク色できれいなのは本当なんだ。
両手で足を広げたまま、ゆっくりと顔を近づけた。
僕を誘うように甘い香りがしてくるんだ。
なんだろう?
「舐めれば、いいんだよね?」
「何を舐めるの?」
「だから、リーナの……」
「ふぅ~ん。そうなの? 舐めたいんだぁ?」
ミシミシと嫌な音が立つ錯覚を覚えながら、頭を上げると猫のような目をさらに吊り上げて、ルビーの瞳が燃えるように真っ赤になっているリーナと視線が交錯した。
これは怒っている!?
「こ、これは違うんだよ!?」
「後でゆっくり聞くわ」
速かった。
彼女の足が絡みついてきたかと思うとギュッと絞められていた。
僕が無防備な状態だったのもあるけど、見事な締め方だった。
「大丈夫? ちょっとやりすぎたかしら?」
目が覚めると心配そうな顔で僕のことを見ているリーナがいた。
距離が近いから、どうやら膝枕をしてくれたみたいだ。
癒しの魔法をずっとかけていたんだろう。
温かい光を感じて、彼女のいい匂いがした。
「大丈夫だよ」
かなり怒っていたのに心配して、介抱してくれたんだ。
そう思うだけで嬉しかった。
「どういうことか、教えてくれるよね? 是非、お礼がしたいの」
笑顔なのに目が笑ってない。
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