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(22)離れるなんて
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「翡翠、艶子とも話し合ったんだが、大事な話があるんだ」
「はい、お聞きいたします。蓮次郎様」
翡翠が蓮次郎に深く頭を下げると、艶子がぎょっとしたように目を剥いた。
「な……! は? ど、どういうことです? 今のは何ですか?」
「別にいいだろ。お前には関係ねぇ」
「私は翡翠様に聞いているんです。翡翠様、どうして蓮次郎なんかに敬語を?」
「なんかって、お前な……」
「翡翠様、何かあったんですか?」
「蓮次郎様には、これまで幾度となく時津彦様の代わりをしていただいている。だから、時津彦様と同等に敬うべきだと一晩かけて教えられたのだ」
「はぁ? な、なんですかそれ、ほんっと呆れちゃう!」
艶子が何かに怒ったように蓮次郎の背中をバシバシと叩く。
「おい、痛いって、やめろ」
「そんな意味のないことを……というより、逆効果なことばかりして、ほんっとばかね!」
「うるせぇな。ほっとけよ」
軽口を言い合う二人を遠い目で見つつ、翡翠は息を吐く。
「大事な話とは何でしょうか」
「あ、あぁそれな、咲夜のことなんだが」
「咲夜の?」
翡翠にしがみついている咲夜の体がびくりと反応する。
エプロンを付けた狐がベッドの横に椅子とテーブルを用意して、紅茶を三つとホットミルクをひとつ並べた。
「咲夜くん、ホットミルク飲む?」
艶子が勧めても、咲夜はイヤイヤというように首を振って翡翠から離れない。
「こんなに人見知りだとちょっと心配ね」
「でも、ほかにどうしようもないだろが」
「何のお話でしょうか?」
「咲夜をあちら側の狸のとこに預けるって話だ」
咲夜を狸に預ける?
聞き間違いかと思った。
頭の中が疑問符でいっぱいになる。
どうして? どうして? どうして?
「どうして……ですか? 咲夜は『きさら堂』で保護すると決めたじゃないですか。『ぬけ現象』をコントロール出来るようになるまで、ここで隔離すると言ったでしょう? どうして、いまさら……やっと咲夜もここの暮らしに慣れて、やっとメイド達を怖がらなくなってきたのに」
「逆にメイド達から怖がられるようになっちまったからだ」
「怖がられる?」
「とうの絵が正体不明の呪いに汚染された。それを使用人達がはっきりと目にした。そして地下の扉の前で何があったのかも知ってしまった」
『きさら堂』の使用人は54人もいるのだが、その中に執事やメイド長や料理長などの指示役は一人もいない。それでも円滑に仕事が進むのは、彼らが全員で毎日情報を共有しているからだ。
「ひいとふうが地下で見たことを、あいつらはみんな知っている。ひいとふうが感じた恐怖をあいつらもみんな感じているんだ」
「あれは……私が閉じ込められたと思って……咲夜はただ私を助けようとして」
「理由はどうあれ、咲夜くんがたった一本の線を引くだけで、あやかしを一人消してしまえるということは事実ですから」
「それは確かにそうなのだが……」
翡翠は咲夜をかばうように抱きしめる。
咲夜の小さな手が、ぎゅっと翡翠のナイトガウンをつかんだ。
「咲夜は優しい子だ。誰かれかまわず襲ったりしない……」
その言葉に説得力が無いのは分かっていた。咲夜をよく分かっているはずの翡翠でさえも、さっきは一瞬疑ってしまったのだから。
「私も咲夜くんが悪い子だとは思っていません。それでも、ここへ派遣する予定だった家庭教師の話は無かったことにしてもらいたいと思っています。仲間の狐を命の危険にさらすわけにはいかないからです」
「お前はずっと寝室にいたから知らないだろうが、今の『きさら堂』はまったく機能していないんだ。使用人達が誰一人として、使用人館を出てこなくなっちまったからな」
翡翠はハッとしてエプロン姿の狐二人を見上げた。二人は気まずそうに、ぺこりと翡翠に頭を下げる。
(だから狐がメイドのようなことをしているのか……)
「やつらはあの翌日から掃除もしないし、料理もしない、庭の手入れもしないし、洗濯もしない。使用人館にも行ってみたが、全員が絵の中に閉じこもっていて話しかけても答えやしない」
「みな咲夜に怯えて……?」
「そうだ」
「こんなに小さい子に?」
「大きさは関係ないだろ。線一本で地獄行きにできるのに」
「咲夜に悪気は無かったのだ」
「悪気があろうとなかろうと、殺される方はたまったもんじゃない」
「でも、咲夜は私を守ろうとして……」
「はぁ……。咲夜咲夜ってそればっかりだな。翡翠、お前は咲夜の親じゃない。仮とはいえ『きさら堂』の主人だろうが。優先順位を間違えるなよ」
「あ…………」
何も言い返せなくて、翡翠はうつむいた。そして、咲夜を抱きしめる自分の手がかすかに震えているのに気付いた。
「翡翠様……。この古いお屋敷は、放っておくとあっという間に荒れてしまうでしょう。今はきさら狐を呼び寄せて何とか支えておりますが、彼らはみな人間社会の中で彼ら自身の仕事を持っております。そう何日も休むのは難しく……狐だけでまわせるのはせいぜい一週間ほどかと。申し訳ありませんが」
翡翠は首を振った。
「いや、本来なら『きさら堂』の仮の主人である私が何とかしなければいけないことだ。艶子に任せきりになってしまって、本当にすまない」
「いいえ。いつも翡翠様が地下の扉の管理をしてくださるおかげで、鬼在に住む狐達がどれほど助かっているか。妖気の濃さが安定しているということは、人間社会に混じって暮らす我々には本当に重要なことなんですから」
艶子がそっと翡翠の手を握って来た。
「あちら側の世界には妖気がありません。咲夜くんがいくら血で線を引いても、おそらく何も起きないでしょう。万が一何か起きたとしても、あちら側には封印を生業にしている狸がおります。ご存じの通り、あちらの狸は気のいい者達ばかりですから、どうか安心して送り出してあげてください」
そうするしかないのだと頭では分かっていた。
翡翠は咲夜のためではなく、時津彦様のために生まれてきた。時津彦様が不在の今は、時津彦様のために『きさら堂』を守らなければならない。
「ひすいさま……」
弱々しい声がすぐそばで聞こえる。
咲夜が不安げに翡翠を見上げている。
「咲夜くん、あちら側で咲夜くんの親になってくれる夫婦がいるの。ちゃんと学校に通えるし、お友達もできるし、いくらでも絵が描けるわ」
「やだ……さくや、ひすいさまといっしょがいい」
「翡翠様は『きさら堂』の仮の主人なのよ。咲夜くんのわがままで、翡翠様を困らせてはいけないわ」
「ひすいさま……ひすいさま、さくやをすてないで」
「咲夜……」
「ひすいさま、おねがい、ひすいさま」
「咲夜、すまない。私は……」
ぼろっと涙がこぼれてきた。
我慢しようとすると、さらにぼろぼろとこぼれてくる。
「う…………」
声を抑えようと口に手を当てたが、その隙間から嗚咽が漏れてしまった。
あちら側へ行きなさいと、言わなくてはならないのに。
『きさら堂』から出ていきなさいと、言わなくてはならないのに。
(いやだ、咲夜を手放したくない。咲夜と離れたくない……)
自分のすべきことがはっきりと分かっているのに、感情が言うことを聞かなくて嗚咽ばかりが漏れてしまう。
「ひすいさまぁ、やだ、やだよぉ」
「さく、や……」
まるで半身を引きはがされるように、心が悲鳴を上げている。
(私から咲夜を取り上げないでくれ。私の心臓を奪わないでくれ)
「翡翠、泣いてないでちゃんと別れろ。お前は『きさら堂』の仮の主人だろうが」
抱き合って泣く翡翠と咲夜を睨みつけて、蓮次郎が大きな声を出す。
「……わか……分かっています……。離れなくてはならない……なら……せめて……形見になるものを」
「はぁ? 形見?」
「髪でも、爪でも、いいから……咲夜の匂いのするものを……」
しゃくりあげながら言うと、ぷっと艶子が噴き出した。
「まぁまぁ何ですか、そんなに泣いて。今生の別れじゃあるまいし」
「え……? 今生の……別れ、ではない……のか……?」
「そんなに会いたいのなら、夏休みと冬休みにはここに戻ってくればいいじゃないですか」
「へ……?」
大泣きしていた翡翠と咲夜、そして蓮次郎までぽかんと口を開けて艶子を見た。
「ですから、先程も言ったでしょう? 狐だけでまわせるのはせいぜい一週間だって。長期休みの中の一週間くらいなら、なんとか狐で支えますから」
「はい、お聞きいたします。蓮次郎様」
翡翠が蓮次郎に深く頭を下げると、艶子がぎょっとしたように目を剥いた。
「な……! は? ど、どういうことです? 今のは何ですか?」
「別にいいだろ。お前には関係ねぇ」
「私は翡翠様に聞いているんです。翡翠様、どうして蓮次郎なんかに敬語を?」
「なんかって、お前な……」
「翡翠様、何かあったんですか?」
「蓮次郎様には、これまで幾度となく時津彦様の代わりをしていただいている。だから、時津彦様と同等に敬うべきだと一晩かけて教えられたのだ」
「はぁ? な、なんですかそれ、ほんっと呆れちゃう!」
艶子が何かに怒ったように蓮次郎の背中をバシバシと叩く。
「おい、痛いって、やめろ」
「そんな意味のないことを……というより、逆効果なことばかりして、ほんっとばかね!」
「うるせぇな。ほっとけよ」
軽口を言い合う二人を遠い目で見つつ、翡翠は息を吐く。
「大事な話とは何でしょうか」
「あ、あぁそれな、咲夜のことなんだが」
「咲夜の?」
翡翠にしがみついている咲夜の体がびくりと反応する。
エプロンを付けた狐がベッドの横に椅子とテーブルを用意して、紅茶を三つとホットミルクをひとつ並べた。
「咲夜くん、ホットミルク飲む?」
艶子が勧めても、咲夜はイヤイヤというように首を振って翡翠から離れない。
「こんなに人見知りだとちょっと心配ね」
「でも、ほかにどうしようもないだろが」
「何のお話でしょうか?」
「咲夜をあちら側の狸のとこに預けるって話だ」
咲夜を狸に預ける?
聞き間違いかと思った。
頭の中が疑問符でいっぱいになる。
どうして? どうして? どうして?
「どうして……ですか? 咲夜は『きさら堂』で保護すると決めたじゃないですか。『ぬけ現象』をコントロール出来るようになるまで、ここで隔離すると言ったでしょう? どうして、いまさら……やっと咲夜もここの暮らしに慣れて、やっとメイド達を怖がらなくなってきたのに」
「逆にメイド達から怖がられるようになっちまったからだ」
「怖がられる?」
「とうの絵が正体不明の呪いに汚染された。それを使用人達がはっきりと目にした。そして地下の扉の前で何があったのかも知ってしまった」
『きさら堂』の使用人は54人もいるのだが、その中に執事やメイド長や料理長などの指示役は一人もいない。それでも円滑に仕事が進むのは、彼らが全員で毎日情報を共有しているからだ。
「ひいとふうが地下で見たことを、あいつらはみんな知っている。ひいとふうが感じた恐怖をあいつらもみんな感じているんだ」
「あれは……私が閉じ込められたと思って……咲夜はただ私を助けようとして」
「理由はどうあれ、咲夜くんがたった一本の線を引くだけで、あやかしを一人消してしまえるということは事実ですから」
「それは確かにそうなのだが……」
翡翠は咲夜をかばうように抱きしめる。
咲夜の小さな手が、ぎゅっと翡翠のナイトガウンをつかんだ。
「咲夜は優しい子だ。誰かれかまわず襲ったりしない……」
その言葉に説得力が無いのは分かっていた。咲夜をよく分かっているはずの翡翠でさえも、さっきは一瞬疑ってしまったのだから。
「私も咲夜くんが悪い子だとは思っていません。それでも、ここへ派遣する予定だった家庭教師の話は無かったことにしてもらいたいと思っています。仲間の狐を命の危険にさらすわけにはいかないからです」
「お前はずっと寝室にいたから知らないだろうが、今の『きさら堂』はまったく機能していないんだ。使用人達が誰一人として、使用人館を出てこなくなっちまったからな」
翡翠はハッとしてエプロン姿の狐二人を見上げた。二人は気まずそうに、ぺこりと翡翠に頭を下げる。
(だから狐がメイドのようなことをしているのか……)
「やつらはあの翌日から掃除もしないし、料理もしない、庭の手入れもしないし、洗濯もしない。使用人館にも行ってみたが、全員が絵の中に閉じこもっていて話しかけても答えやしない」
「みな咲夜に怯えて……?」
「そうだ」
「こんなに小さい子に?」
「大きさは関係ないだろ。線一本で地獄行きにできるのに」
「咲夜に悪気は無かったのだ」
「悪気があろうとなかろうと、殺される方はたまったもんじゃない」
「でも、咲夜は私を守ろうとして……」
「はぁ……。咲夜咲夜ってそればっかりだな。翡翠、お前は咲夜の親じゃない。仮とはいえ『きさら堂』の主人だろうが。優先順位を間違えるなよ」
「あ…………」
何も言い返せなくて、翡翠はうつむいた。そして、咲夜を抱きしめる自分の手がかすかに震えているのに気付いた。
「翡翠様……。この古いお屋敷は、放っておくとあっという間に荒れてしまうでしょう。今はきさら狐を呼び寄せて何とか支えておりますが、彼らはみな人間社会の中で彼ら自身の仕事を持っております。そう何日も休むのは難しく……狐だけでまわせるのはせいぜい一週間ほどかと。申し訳ありませんが」
翡翠は首を振った。
「いや、本来なら『きさら堂』の仮の主人である私が何とかしなければいけないことだ。艶子に任せきりになってしまって、本当にすまない」
「いいえ。いつも翡翠様が地下の扉の管理をしてくださるおかげで、鬼在に住む狐達がどれほど助かっているか。妖気の濃さが安定しているということは、人間社会に混じって暮らす我々には本当に重要なことなんですから」
艶子がそっと翡翠の手を握って来た。
「あちら側の世界には妖気がありません。咲夜くんがいくら血で線を引いても、おそらく何も起きないでしょう。万が一何か起きたとしても、あちら側には封印を生業にしている狸がおります。ご存じの通り、あちらの狸は気のいい者達ばかりですから、どうか安心して送り出してあげてください」
そうするしかないのだと頭では分かっていた。
翡翠は咲夜のためではなく、時津彦様のために生まれてきた。時津彦様が不在の今は、時津彦様のために『きさら堂』を守らなければならない。
「ひすいさま……」
弱々しい声がすぐそばで聞こえる。
咲夜が不安げに翡翠を見上げている。
「咲夜くん、あちら側で咲夜くんの親になってくれる夫婦がいるの。ちゃんと学校に通えるし、お友達もできるし、いくらでも絵が描けるわ」
「やだ……さくや、ひすいさまといっしょがいい」
「翡翠様は『きさら堂』の仮の主人なのよ。咲夜くんのわがままで、翡翠様を困らせてはいけないわ」
「ひすいさま……ひすいさま、さくやをすてないで」
「咲夜……」
「ひすいさま、おねがい、ひすいさま」
「咲夜、すまない。私は……」
ぼろっと涙がこぼれてきた。
我慢しようとすると、さらにぼろぼろとこぼれてくる。
「う…………」
声を抑えようと口に手を当てたが、その隙間から嗚咽が漏れてしまった。
あちら側へ行きなさいと、言わなくてはならないのに。
『きさら堂』から出ていきなさいと、言わなくてはならないのに。
(いやだ、咲夜を手放したくない。咲夜と離れたくない……)
自分のすべきことがはっきりと分かっているのに、感情が言うことを聞かなくて嗚咽ばかりが漏れてしまう。
「ひすいさまぁ、やだ、やだよぉ」
「さく、や……」
まるで半身を引きはがされるように、心が悲鳴を上げている。
(私から咲夜を取り上げないでくれ。私の心臓を奪わないでくれ)
「翡翠、泣いてないでちゃんと別れろ。お前は『きさら堂』の仮の主人だろうが」
抱き合って泣く翡翠と咲夜を睨みつけて、蓮次郎が大きな声を出す。
「……わか……分かっています……。離れなくてはならない……なら……せめて……形見になるものを」
「はぁ? 形見?」
「髪でも、爪でも、いいから……咲夜の匂いのするものを……」
しゃくりあげながら言うと、ぷっと艶子が噴き出した。
「まぁまぁ何ですか、そんなに泣いて。今生の別れじゃあるまいし」
「え……? 今生の……別れ、ではない……のか……?」
「そんなに会いたいのなら、夏休みと冬休みにはここに戻ってくればいいじゃないですか」
「へ……?」
大泣きしていた翡翠と咲夜、そして蓮次郎までぽかんと口を開けて艶子を見た。
「ですから、先程も言ったでしょう? 狐だけでまわせるのはせいぜい一週間だって。長期休みの中の一週間くらいなら、なんとか狐で支えますから」
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