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(17)地下の扉へ

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「おはようございます、翡翠様」
「おはよう、ひい、ふう、みい、よう、いつ、むう、なな、やあ、ここのつ」
「…………」
「…………」
「多いな」
「多いですね」

 早朝、いつも通りに彼女達が挨拶に来たときは、ひい、ふう、みい、ようの4人しかいなかったはずだ。

 その後、咲夜と共に幸福な朝寝坊を堪能した翡翠は、二度目の挨拶でぞろぞろと部屋に入って来たメイドの人数に驚いていた。

「たった半日で5人も増えたのか。こんなに急激に妖気が濃くなるのは珍しいな」
「はい。実は『とう』も少し目を開いていました」
「とうも?」

 十人目のメイドのとうは、メイドの姿をしているがその役割は翡翠の世話ではない。

「あの娘が出てくると面倒だな。着替えは後でいい。すぐに地下へ行こう」
「お供いたします」

 ナイトガウンのままで翡翠が立ち上がると、ドアをノックする音が聞こえてきた。

「入りなさい」
「ひすいさま! おといれいってきたよ!」

 大きな声で宣言しながらドアを開けた咲夜が、パジャマ姿の体をびくりと硬直させる。

「わっ! ……い、いっぱいいる……」

 『きさら堂』で過ごす内に少しずつメイドにも慣れてきていたのだが、さすがに9人もずらりと並んでいれば気圧されてしまうのは仕方なかった。

「咲夜、ちゃんと手は洗ったか?」

 安心させるように翡翠が笑いかけると、咲夜はメイド達の間を全速力で駆けてきた。

「ちゃんとあらったー!」
「そうか、偉いな」
「うん!」

 ぎゅっと両手で抱きついてくるのが、ものすごく可愛い。
 だが、今はゆっくり咲夜を愛でている暇は無かった。

「咲夜、私は今から地下へ行ってくる。咲夜はふうと一緒に食堂へ……」
「さくやもいく!」
「だめだ」
「さくや、ひすいさまといっしょがいい!」
「私も咲夜といるのは好きだ。でも今回はだめなんだ」
「どうして?」
「地下は子供が行くところではないのだ」
「こども……?」

 咲夜はまるで頬を叩かれたかのように、うっと痛そうな顔をした。

「さくや、こどもだから? こどもだからだめ?」

 傷付いたような顔をして、目には涙を浮かべ始める。

 昨日の今日で、タイミングが悪すぎた。
 昨日も子供だからついてくるなと突き放され、今日もまた、咲夜は子供だから来てはいけないと言われてしまう。

 独りぼっちで取り残される。自分が大人ではないせいで。

「さくや、だめなの?」
「あ……。ち、違う、咲夜がダメなのではないのだ。咲夜はちっともダメではないぞ」
「でも、ひすいさまがおいてくって……」
「あそこは子供には危険なのだ。ほんのちょっとの油断や好奇心で二度と戻れなくなることもある場所だから……」
「さくや、おとなになる! おとなになるから!」

 すがりつくようにして懇願する咲夜を、翡翠はむりに引き離せない。

「咲夜……すぐに大人になるなんて出来ないだろう?」
「いやだ、ひすいさま、おいてかないで……!」
「すぐに戻って来るから」
「ひすいさま……!」
「翡翠様、急がれた方がよろしいかと」

 ひいに急かされ、翡翠は焦った。

「だが、咲夜をこのままには……」
「おねがい、ひすいさま……!」
「翡翠様……!」





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 『きさら堂』の中庭には、除虫菊の一種である蛇よけ草が群生している。濃い妖気の影響なのか、一年中白く小さな花が咲いていて強い香りを発していた。

「よいか、咲夜。絶対に私から離れるでないぞ」
「うん!」
「絶対の絶対にだぞ」
「うん、ぜったいのぜったい!」

 咲夜は上機嫌にニコニコと笑っている。

 その小さな手を握り、中庭の真ん中にある小さなガゼボへ向かう。
 翡翠と咲夜の後ろから、ひいとふうがついて来ていた。

「なんか、いいにおいする」

 咲夜がクンクンと空中で鼻を動かす。

「お、咲夜も蛇よけ草の香りが好きなのか」
「うん、このにおいすきー」

 薔薇やラベンダーのような甘い香りではなく、少々刺激的で、それでいてどこか懐かしいような香りだ。
 翡翠は蛇よけ草の香りが好きだったが、時津彦様は中庭に出るたび嫌そうに鼻をつまんでいた。
 花々をかき分けるようにしてガゼボへと歩く。

「このガゼボに地下への階段がある」
「さくやしってるー! にばんめのやくそく! なかにわにあるちかへのかいだんはけしてひとりでおりないこと!」
「そう、その通りだ。よく覚えているな」

 八本の柱に囲まれたガゼボは細い金属とガラスを組み合わせて作られており、陽光を受けてキラキラと輝いている。
 壁もドアもないその小さな建物へ入ると、石の床に四角く穴が開いていてそこから下へ階段が続いていた。

「なか、まっくら……」

 翡翠とつないでいる咲夜の指にぐっと力が入る。

「怖いか? 怖いなら今からでも食堂へ……」
「こ、こわくない! さくや、こわくない! ひすいさまといく! ぜったいいっしょにいく!」
「分かった分かった。置いて行かないから」
「ひすいさまといっしょ」
「うむ、そうだな。では、足元に気を付けてゆっくり行こう。実はこの階段は、入り口が一番暗いんだ。下の方がずっと明るい」
「そうなの?」
「『きさら堂』の地下は特殊な空間だ。ここから先は私から離れないように。もし気になるものがあっても、近づいてはいけないし触ってもいけない。いいね?」
「うん! さくや、ひすいさまといっしょにいる!」

 ひいがランタンに火をつけて、「わたくしが先に参ります」と頭を下げてから階段を降り始めた。続いて翡翠と咲夜が、その後ろからふうもランタンを持って降りてくる。ランタンを持つ二人に挟まれているので、足元は良く見えた。

 四人分の足音がコツコツと石の壁に響いていく。

「99段降りたら、いったん立ち止まること。もしも99段を超えて降り続ければ、そのままどこまでも下り階段が続いてしまって戻れなくなってしまうんだ」
「え……さくや、かぞえてない……」
「大丈夫、あと3段だ。3、2、1、はい止まって。そうすると周りが明るくなって通路が見えてくるだろ。ほら」

 ぼうっと周りが見えてきて、岩盤を手彫りしたような長い通路が見えてくる。

「わぁ……どうくつみたい」
「そうだな。ここからしばらくは一本道だから迷わないと思う。でも、この手は離さないように」

 咲夜がこくりとうなずき、ぎゅっと翡翠の手を握って来た。

 ランタンの火を消したひいが、翡翠と咲夜の後ろに移動してくる。
 365日の毎日、いや、うるう年の2月29日を入れれば366通りに毎日変わる道順を、正確に覚えているのは翡翠だけだからだ。

「あ、みちが……」

 やがて通路は分かれ道に行き当たった。四つに分かれた道のそれぞれに、四神である青龍・白虎・朱雀・玄武の石像が設置されていてこちらに睨みを利かせている。

「青龍の道へ」


 翡翠は咲夜の手を引いて、青龍の像を横から通り抜けた。その後ろからひいとふうがついてくる。

 またしばらく歩くと、今度は8つの道の分岐点へ出た。

「きゃっ」

 咲夜が小さく悲鳴を上げて、翡翠に抱きついてきた。

「大丈夫だ、咲夜。あれは幻だ」
「で、でも……」
「怖かったら目を閉じていて良いぞ」

 分かれている道の前に、バラバラにされた人体がそれぞれに置かれている。

 男の生首、内臓の飛び出した腹、左右の足、股間、左右の耳、左右の目玉、左右の手、そして口。

 血だまりの上にデコレーションするように丁寧に置かれたそれらは、一目見ただけで人体の一部だと分かる。あまりにくっきり見えすぎているために、かえって作り物めいている。見慣れた翡翠はほとんど恐怖を感じなかった。

「耳の道へ」

 震えている咲夜の目を覆いながら、ゆっくりと歩く。
 それらは幻なので踏んでしまっても何の感触も無いのだが、やはり気分は良くないので、踏まないように気を付けて先へ進んだ。

「咲夜、もう目を開いても良いぞ。怖いものは見えなくなった」
「うん……」
「大丈夫。決まった道順を行く限り、何も起こらぬ。私は時津彦様のために初代の定めた366通りの道順を完璧に覚えた。間違えることは無い」
「もし、まちがえたら……?」
「間違えたら迷子になるだけだ」
「まいご?」
「そう、永遠の迷子だ。運が良ければどこか違う世界へ出られるかもしれぬが、たいていは死ぬまで迷い続けることになる」

 握っている咲夜の手が汗をかいている。額からもたらりと汗が垂れているのが見えた。
 翡翠は立ち止まって、咲夜の顔と手をナイトガウンの袖で拭った。

「もし何かがあったとしても、咲夜だけは守ってやる。咲夜、私を信じなさい」
「うん、さくや、ひすいさまをしんじる」
「良い子だ」

 頭を撫でると、咲夜はほっとしたように笑顔を見せた。

「では、行こうか」
「うん」

 さらに進むと、円形の広場に出た。
 翡翠たちが通って来た出入り口を含めて、円に沿って12の出入り口が均等に配置されている。

 それぞれの出入り口の上部には、金属板がはめ込まれていて十二神将の姿が浮き彫りになっていた。陰陽師の式神の方ではなく、薬師如来の眷属の方の十二神将だ。

「咲夜、面白いものを見せてあげよう」

 翡翠はにっこりと笑って、ひとつの金属板を指さす。

宮毘羅くびら大将」

 翡翠が呼ぶと金属板が光り、浮き彫りの宮毘羅大将が槍を掲げて歌舞伎のようなポーズをとった。

「わぁ……」

 咲夜が可愛い声を上げ、気分を良くした翡翠は次々と神将を呼んでいった。

伐折羅ばさら大将、迷企羅めきら大将、安底羅あんちら大将、頞儞羅あにら大将、珊底羅さんちら大将、因達羅いんだら大将、波夷羅はいら大将、摩虎羅まこら大将、真達羅しんだら大将、招杜羅しょうとら大将、毘羯羅びから大将」

 呼ばれた神将が光と共にそれぞれの武器を振り回す。
 咲夜は手を叩いて喜び、声を上げた。

「わぁ、すごいすごい! かっこいい!」

 先に行くのに金属板を光らせる必要などまったくないのだが、咲夜が目を輝かせるのを見て翡翠はほっと息を吐いた。
 怖い気持ちのままにさせておきたくなかったのだ。

「おいで。今日は摩虎羅まこら神将の道が正解だ」
「はい!」

 摩虎羅神将の金属板の下をくぐり、一歩を踏み出す。

「わ……」

 するといきなり眼前に、晴れた空と静かな住宅街が現れる。

「おそとだ……」

 翡翠は、咲夜の素直な感想にクスリと笑った。

「いいや、咲夜。外ではない。空のように見えるものも、道路や街灯に見えるものも、二階建ての住宅や小さな商店に見えるものも、ここにあるすべてのものが初代の術による幻影だ」

 翡翠は咲夜の真正面に立ち、目の高さに合わせて少しかがんだ。

「ここからは誘惑も多くなる。私やひいとふうはあやかしだから、誘惑されても避け方を知っている。でも」

 翡翠はそっと咲夜の頬に触れた。

「咲夜は人間だ。しかも子供だ。子供というものは、好奇心旺盛でありとあらゆるものに興味を持つ生き物だろう。だから心配なのだ。いいか、咲夜。どんなに面白そうなものがあっても、楽しそうな声に呼ばれても、綺麗なものを見かけたとしても、絶対に私から離れてはいけないよ」

 
 住宅街は碁盤の目状に整然としていて、見渡す限り果てしなく続いているように見える。

「今日の道順は、左右左左前右後ろ右右左前左だ」
「え」
「左右左左前右後ろ右右左前左」
「えっと、ひだりみぎひだり……」
「ふふっ。咲夜は覚えなくともよい。道順は私の頭の中に入っているから、離れずについておいで」


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