上 下
14 / 50
高等部 一年目 卯月

011 駄犬VS忠犬 2 R18

しおりを挟む


狭い個室の中、俺達は全裸で向き合ってお互いの猛りをまとめて手で包みこむ。
「健太のおっぱい舐めたい。」
「上手にイケたら舐めさせてやるよ。」
「処女もくれる?」
「好きにしろ。」
手で扱きながら、何度もキスをした。
「も、イク、出るっ」
手の中のすばるの猛りが根元からドクドクと脈打ち、先端からは白い精液が飛び出して俺の手を濡らした。
それを俺はすばるに見せつけるように舐めた。

「俺も健太の、飲みたい」
すばるは嬉しそうに口元を歪めると跪いて俺の猛りを口に含んだ。
「くそっ、あっ・・・あっ」
すばるの巧みな舌技に俺は嬌声を上げていた。
童貞のくせに、何でこんなに上手いんだよ!

そうこうしているうちに、グプリ、とアナルにすばるの指が入り込む。
「ああぁあっ」
前立腺を押されて、俺はすばるの口の中に射精した。
一滴も残さずに丁寧に吸われてしまった。

「あっあっ・・・」
グチュグチュとアナルを刺激する指の数が増えていく。
「健太、俺の指三本入ってるの気持ちいい?」
「いい、あっ、あン」
「ちんこ入れたい」

中から指が抜かれ、壁に手をつけて尻を突き出す格好にさせられた。
そしてアナルの入り口に鈴口が押しつけられる。
「健太、入れて良い?」
「さっさと入れろっ」
ゆっくりとすばるの猛りが奥に向かって入って来る。
「ふっ・・・くっ・・・」
「きっつぅ、でも全部入った・・・健太、痛く無い?」
「熱くて苦しい」
「少しこのまま動かさないで慣らすかぁ」
項にすばるの唇が触れる。
「咬んだら番になれるかな?」
「なれるわけない・・・」
「夢が無いな~」
「もう、いいから動けよ」
「はーい♡」
馴染ませるようにゆっくりと動きながら、すばるは俺の項を舐めたり甘噛みしたりを繰り返す。
「健太の中、すげぇ気持ちいい。ホントはオメガなんじゃない?」
「んな訳ないだろ」
「ははっ」
 
段々と早く深くなる抽挿。
今世では初めての交わりなのに、イイ所を的確に突いてくる。

「はっ、イキそうっ・・・奥に種付けするね」
いてっ!」
すばるは射精と同時に俺の項を咬んだ。
「無駄だ・・・」
「例え無駄でも咬むよ。可能性があるなら、何度でも。俺が諦めの悪いの知ってるでしょ?」
「すばる、お前・・・」

本当は前世の記憶があるんじゃないか?
怖くて訊けないけれど・・・

にしても・・・
腹癒せに童貞食ってやったのに、処女を奪われた感の方が強いのは何でだ?

「次はさ、健太が俺の中に出して咬んでみる?」
「断る。俺はネコだからタチはできん。」
「ふぇ?」
俺は事後の諸々をシャワーで洗い流すと、呆けているすばるの全身も綺麗に洗った。

・・・普通、タチの方が・・・

前世も今世も男運無いな・・・俺


*****


午後の授業はとっくに終わっていて放課後になっていた。

「ケン兄! ゼリー、一緒に食べよ!」
風紀委員会室に立ち寄ると、颯が昼に学食の森さんから貰ったというミカンゼリーを冷蔵庫から出してきた。

「なぁ、これ持ち帰りしていい?」
「ケン兄?」
「半分こ・・・したい奴がいるんだ・・・」
「ふぇ? ええぇ~!」


その後、グルグル眼鏡を止めて丸坊主になったすばるが亭主面で俺にベタベタするようになった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

真冬の痛悔

白鳩 唯斗
BL
 闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。  ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。  主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。  むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。

笑わない風紀委員長

馬酔木ビシア
BL
風紀委員長の龍神は、容姿端麗で才色兼備だが周囲からは『笑わない風紀委員長』と呼ばれているほど表情の変化が少ない。 が、それは風紀委員として真面目に職務に当たらねばという強い使命感のもと表情含め笑うことが少ないだけであった。 そんなある日、時期外れの転校生がやってきて次々に人気者を手玉に取った事で学園内を混乱に陥れる。 仕事が多くなった龍神が学園内を奔走する内に 彼の表情に接する者が増え始め── ※作者は知識なし・文才なしの一般人ですのでご了承ください。何言っちゃってんのこいつ状態になる可能性大。 ※この作品は私が単純にクールでちょっと可愛い男子が書きたかっただけの自己満作品ですので読む際はその点をご了承ください。 ※文や誤字脱字へのご指摘はウエルカムです!アンチコメントと荒らしだけはやめて頂きたく……。 ※オチ未定。いつかアンケートで決めようかな、なんて思っております。見切り発車ですすみません……。

僕を愛さないで

レモンサワー
BL
母が僕を庇って、死んでしまった時から僕の生活は一変した。 父も兄も温かい目じゃなく、冷たい目で僕を見る。 僕が母を殺した。だから恨まれるのは当然。 なのにどうして、君は母親殺しの僕を愛しいと言うの?どうして、僕を愛してくれるの? お願いだから僕を愛さないで。 だって、愛される喜びを知ってしまったら1人、孤独になった時耐えられないから。捨てられてしまった時、僕はきっと絶望してしまうから。 これは愛されなくなってしまった優しい少年が、少年のことを大事に思う人と出会い、とびきりに愛される物語。 ※R15に念の為に設定していますが主人公がキスをするぐらいです。

愉快な生活

白鳩 唯斗
BL
王道学園で風紀副委員長を務める主人公のお話。

管理委員長なんてさっさと辞めたい

白鳩 唯斗
BL
王道転校生のせいでストレス爆発寸前の主人公のお話

その学園にご用心

マグロ
BL
これは日本に舞い降りたとてつもない美貌を持った主人公が次々と人を魅了して行くお話。 総受けです。 処女作です。 私の妄想と理想が詰め込まれたフィクションです。 変な部分もあると思いますが生暖かい目で見守ってくれるとありがたいです。 王道と非王道が入り混じってます。 シリアスほとんどありません。

噂の補佐君

さっすん
BL
超王道男子校[私立坂坂学園]に通う「佐野晴」は高校二年生ながらも生徒会の補佐。 [私立坂坂学園]は言わずと知れた同性愛者の溢れる中高一貫校。 個性強過ぎな先輩後輩同級生に囲まれ、なんだかんだ楽しい日々。 そんな折、転校生が来て平和が崩れる___!? 無自覚美少年な補佐が総受け * この作品はBのLな作品ですので、閲覧にはご注意ください。 とりあえず、まだそれらしい過激表現はありませんが、もしかしたら今後入るかもしれません。 その場合はもちろん年齢制限をかけますが、もし、これは過激表現では?と思った方はぜひ、教えてください。

ボクに構わないで

睡蓮
BL
病み気味の美少年、水無月真白は伯父が運営している全寮制の男子校に転入した。 あまり目立ちたくないという気持ちとは裏腹に、どんどん問題に巻き込まれてしまう。 でも、楽しかった。今までにないほどに… あいつが来るまでは… -------------------------------------------------------------------------------------- 1個目と同じく非王道学園ものです。 初心者なので結構おかしくなってしまうと思いますが…暖かく見守ってくれると嬉しいです。

処理中です...