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高等部 一年目 卯月
005 風紀委員会室でまったり
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三人掛けのソファーに移動して、ケン兄と二人きり、まったりと風紀委員会室で寛いでいると京夜と風紀副委員長の山野さんが戻って来た。
「健太、留守番ありがとさん。」
「じゃあ、俺は部活に戻る。」
「ケン兄、またね~」
ケン兄を見送ると、京夜がオレの隣にドッカリと座った。
「真琴には気をつけろよ?」
「まこと? 誰??」
「え? 絡まれたんだよな? 健太からそうメール来てたぞ。」
「ん? 副会長の名前?」
「・・・まあ、覚えなくてもいいか。」
「廊下走っただけで呼び出し食らった。」
「健太から離れるなよ、明日。ってか、何で走ったんだ?」
「サンルーム!」
「サンルームがどうした?」
「モジャモジャ頭の不審者が入って来て、ヤバイ感じがしたからさ、気付かなかった振りして逃げて、副会長に絡まれた。」
「あー、転校生か・・・理事長の甥だっけ?」
いつの間にか置かれていたコーヒーを京夜は一口飲んだ。
オレの方にはカフェオレ。
「山野さんのカフェオレ、大好き~」
「クッキーもあるよ。」
山野さんはマッチョで背も高いけど、お菓子作りが趣味なオカン系イケメンだ。
山野さんの手作りクッキーを一つつまんで京夜の口元に差し出す。
京夜が半分囓った残りを自分の口の中へ。
「そういや、理事長の甥の転校生って一年だよね。」
「モジャ男、何組? オレの組じゃないよね?」
「どうだったかな~」
山野さんがノートパソコンで生徒の個人情報を読み込んで確認した。
「帰国子女みたいだからS組だね。」
「セーフ、ふぅ・・・」
オレはB組だからな!
「山野、転校生の名前は?」
「えっと、天野すばる・・・」
「アイツか?」
「アイツだね。」
山野さんはノートパソコンの画面をオレ達の方に向けた。
「アイツ?」
画面の中のモジャ男の写真はグルグル眼鏡を外していた。
黒いモジャモジャの髪の毛の中に浮かぶ顔は色白の美少年で、瞳の色は炎の青い揺らめきのようだ。
「幼稚舎で一緒だったの覚えているか?」
幼稚舎・・・
「幼稚舎で覚えてる思い出は、誰かに突き飛ばされたり、転ばせられてたり、給食のデザート取られたり・・・でも、その度に京夜とケン兄が助けに来てくれた! デザートも半分こしたな~」
「健太、留守番ありがとさん。」
「じゃあ、俺は部活に戻る。」
「ケン兄、またね~」
ケン兄を見送ると、京夜がオレの隣にドッカリと座った。
「真琴には気をつけろよ?」
「まこと? 誰??」
「え? 絡まれたんだよな? 健太からそうメール来てたぞ。」
「ん? 副会長の名前?」
「・・・まあ、覚えなくてもいいか。」
「廊下走っただけで呼び出し食らった。」
「健太から離れるなよ、明日。ってか、何で走ったんだ?」
「サンルーム!」
「サンルームがどうした?」
「モジャモジャ頭の不審者が入って来て、ヤバイ感じがしたからさ、気付かなかった振りして逃げて、副会長に絡まれた。」
「あー、転校生か・・・理事長の甥だっけ?」
いつの間にか置かれていたコーヒーを京夜は一口飲んだ。
オレの方にはカフェオレ。
「山野さんのカフェオレ、大好き~」
「クッキーもあるよ。」
山野さんはマッチョで背も高いけど、お菓子作りが趣味なオカン系イケメンだ。
山野さんの手作りクッキーを一つつまんで京夜の口元に差し出す。
京夜が半分囓った残りを自分の口の中へ。
「そういや、理事長の甥の転校生って一年だよね。」
「モジャ男、何組? オレの組じゃないよね?」
「どうだったかな~」
山野さんがノートパソコンで生徒の個人情報を読み込んで確認した。
「帰国子女みたいだからS組だね。」
「セーフ、ふぅ・・・」
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「えっと、天野すばる・・・」
「アイツか?」
「アイツだね。」
山野さんはノートパソコンの画面をオレ達の方に向けた。
「アイツ?」
画面の中のモジャ男の写真はグルグル眼鏡を外していた。
黒いモジャモジャの髪の毛の中に浮かぶ顔は色白の美少年で、瞳の色は炎の青い揺らめきのようだ。
「幼稚舎で一緒だったの覚えているか?」
幼稚舎・・・
「幼稚舎で覚えてる思い出は、誰かに突き飛ばされたり、転ばせられてたり、給食のデザート取られたり・・・でも、その度に京夜とケン兄が助けに来てくれた! デザートも半分こしたな~」
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