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第一部
感動凛②
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落とし物の連絡を受け、ゲームセンターへと訪れた私は店の入口付近で入るのを躊躇してしまった。一人で入るとなると変な緊張をしてしまった為だ。
それでも大切な物の為に意を決して中へと入っていく。店の中は音が相変わらず凄いけど、開店直後に訪れたからか人はまばらに見える。 私はまっすぐに店の奥に位置する受付へと向かった。受付のカウンターには男性の店員さんが立っていて何やら作業をしてるっぽい。作業を中断させてしまうのは申し訳ないんだけど…連絡してるから対応してくれるよね?
「あ、あの…すいません」
「はい?」
「じ、実は…昨日落とし物の件で連絡をもらって…今日その落とし物を取りに来る旨を伝えていた感動といいます…」
うまい事言えたよね?
「ああ。連絡をくれた方ですね。昨日はすいませんでした」
いきなり謝られたけど何でなんだろう。その疑問はすぐに解消される。
「実はですね、私とお客様がぶつかった場所に落ちていましたので、私がぶつからなければお客様が大切にされている物を落としていなかったのではと自責の念に囚われていたんですよ。もしかしてと思い連絡した事が結果的には良くて、こうして持ち主のあなたに返せますのでそこら辺はホッとしました」
昨日ぶつかってしまったのはこの人だったんだぁ。ぶつかった場所は多少通路も狭かったし、思ってしまったらダメなんだけど…ぶつかった男性の体型が大きいのでそれは仕方のない事だと思える。
「いえ、私の方こそぶつかってしまいすいませんでした。それに私が落とした大切な物に気付いてくれて、あまつさえ連絡迄してもらい本当にありがとうございます」
「とりあえず落とし物の返却に当たって記入してもらわないといけないものがあるので事務所にどうぞ?」
「あ、はい」
男性の後ろに付いて行くとスタッフオンリーと書かれている鉄のドアが見えた。男性がドアを開け…
「ドアを開けるとこの様に通路になってまして通路を挟むドアが見えるでしょ?左が事務所、右が入荷した商品の一時的な物置になってます!当然滅多に入れないので入って見てみたいというお客様も稀にいるんですよ」
「そ、そうなんですねぇ…」
「あっ、すいません。しょうもない事を…」
「いえいえ…」
「それでは事務所の中へどうぞ」
「はい」
男性が事務所の中へ先に入る。私も遅れて事務所の中へ。
「そこの椅子にお座り下さい。すでに準備は出来ていますので」
「はい」
私が席に着いて、程なくして…男性が落とし物が入れられてある透明の袋と書類らしきものを持って来た。
「落とし物はこれに間違いありませんか?確認お願いします」
「はい」
私は手渡された透明の袋を手に取る。中に入っている物は透けて見えている。
「は、はい、間違いありません。昨日私が落としたものです!」
「やはりですね。良かったです!では、こちらに名前と受け取った物を記入願えますか?」
「はい、ここに…落とし物だから…キーホルダーって書いていいですか?」
「それで大丈夫です。下はフルネームでお願いします。あ、後、すいません。念の為電話番号もでした。はい、そこにご記入下さい」
「はい、はい…。コレでいいですか?」
「…ええ、確認出来ましたし、ちゃんと記入してもらったので大丈夫ですよ?」
良かったぁ…ホントに良かった…。豊ちゃんからの貰い物だから…絶対に今度は無くさない様にしないと…私はバックの中にキーホルダーを大切に入れると、店員さんに頭を下げてお礼を伝える。
「本当にありがとうございました」
「いえいえ…かまいませんよ」
私はもう一度頭を下げてから席を立ち──
「あっ、もう一つすいません。こちらをちょっと確認してもらってもいいですか?」
「えっと…は、はい」
男性が取り出したのは携帯。何やら携帯を操作してからその画面が私に見える様に差し出してきた。 見せられた時に画面に写し出されているのはトイレの画像だった…。
「えっ…と…」
私は何て答えるべきなのか分からなくて、いや、そもそもトイレの画像を見せられて私はどうすれば──
「ここを押すと…ほら、始まったよ?」
男性はそういうと携帯をタップ。すると写真だと思っていたそれは実は動画で…
「………えっ?」
私は自分の目を疑いたくなった。耳もだ。 トイレに入って来たのは…昨日の私。動画は私を正面から撮っていて…。
『豊ちゃんが待ってるし…早く用を済ませて戻らないと…』
反転して…スカートを捲し上げ、ショーツを下ろし…便器に座る私…。ショーツをおろした際にはお尻がハッキリと写っていた…。
「…なっに…これ…」
動画はそれだけでは終わらない。動画の視点が切り変わり…それは間違いなく便器の中から撮られているのが分かる映像…。
『…んっ』
“チョロっ…チョロッ──”
用を足した際に出る水音も鮮明に聞こえる。それに私が誰にも見せた事がない…女性器もハッキリと写っている…。
「と、とうさ…つ…」
私の口から洩れ出たその言葉に男性がいち早く反応する。
「ちょいちょい!?何か勘違いしてないか?これは防犯用にトイレに仕込んでいただけなんだよ?」
「…そんな言い訳がっ…」
もういいとばかりに私は早くこの部屋を出て、警察に向かおうと思い、ドアノブに手を掛け──
「ホントにいいのかい?警察に行くつもりなんだよね?ふひひひひっ…警察に行ったら人生終わるだろうなぁ…ふひひひひっ…」
…男性が終わると言った言葉にドアノブから自然と手が離れて…私は振り返り男性に問い掛ける様に言った。
「…終わるって…何がですか?終わるのは…あ、あなたの人生ですよねっ!?」
「君がどうしても警察に行くというのなら、僕は今からポチポチとこの携帯を操作して、君のこの放尿動画をエロサイトやらに#拡散希望って付けて、凛ちゃんの個人情報を最後に載せて色んな所に送る事にするよ。ふひっ…そしたらどうなると思う?それにここは俺が経営するゲームセンター。どうとでも言い訳してやるさっ!」
「っ……それは…」
私は答えられない。
そういうのは警察が全部対応してくれるんじゃあ…ないの?
「ふひっ…それにデジタルタトゥーって知ってるかい? それは一生消える事はないんだ…。なにせ元が一度消えたとしても再び誰かがその元になるのだから…ふひひひひっ…警察なんか宛にならないよ?例えるなら不死鳥みたいなモノさっ!」
「そっ、そんな事っ…う、嘘ですっ!」
「嘘じゃないよ?自分の携帯を出してデジタルタトゥーって調べてみれば?そうすれば分かるから。ふひっ♪そればら撒く時は編集したものをばら撒く予定さっ!」
私は携帯を取り出しデジタルタトゥーって調べてみる。そこには──
「そんな…嘘っ…」
男性が言った事と同じ様な事が記載されている…。
「分かったかい、り~んちゃん?僕はじぇ~んじぇん、君が警察に行っても構わないんだよ?」
「ど…どうしたら…それを…消してくれるんですか?」
「な~に…簡単なお願いを聞いてくれるだけで構わない。それを聞いてくれたらコレを消すと約束するよ?」
「…簡単って…何を? それに…本当に消してくれるの?」
「勿論。約束するって言ったろ?なんならデータが入っているのはこの携帯だけだからね。凛ちゃんの目の前でキチンと削除するよ?ふひひひひっ…」
「…な、何をすれば…」
「凛ちゃんが自分でスカートを捲って僕にパンティを見せてくれるだけでいいよ?」
「っ!? そ、そんな事…」
「出来ないか?僕は君の大事な所もぜ~んぶすでに見ているのに?パンティは見せないって?ふひっ…下着なんて水着と一緒でしょ?ふひひひひっ…」
一回だけ…一回だけ…我慢すれば…盗撮されたデータを消して…もらえる…。
「…わかり…ました」
私はスカートをギュッと掴み…震える手でゆっくりと捲し上げていく…
「ああっ、それとパンティを見せたらこう言ってよ?『私の履いてるおパンツ…どうか見て下さい』って…」
「いっ、嫌です…そんなっ…」
「僕の言う事聞けないんだっ?」
男性はニヤッと笑いながら携帯をわざと私に画面が見える様にチラつかせてくる…。 私は…唇を噛み締め…スカートを捲りあげていく…とうとう下着が露わになる…。本当に何で…こんな事に…。
「…ゎ…私の…履いてる…お、おパンツ…をっ…どうか……見て下さい…っ…」
「ふひひひひっ…ベビーピンクかっ!?いい!いいね!いいよっ!凄くいい!興奮してくるっ!コレに写っている白いおパンツも良かったけど今回のそれは特に凛ちゃんに似合ってるよ、うん!ふひひひひっ…」
私は…何を…やっているんだろう…。涙が溢れるなか…すぐにスカート戻し…
「…ぐすっ…や、約束は守りました!だからっ…だから早く消して下さい!」
「ああ。勿論、いいよ。泣かないでもいいじゃないか…ほら、よ~く見てるんだよ?」
男性が私に見える様に携帯を操作してデータを削除しますかの文字が出てきた。男性は削除をタップして…データが削除されましたの文字が…
「ほ、ホントに…データは…コレだけなんですよね?」
「勿論。盗撮のデータを持っていてもしょうがないし、もう何回も凛ちゃんをオカズにさせてもらったからさっ♡ホント…最高だったよ?ふひひひひっ…」
「わ…私っ!帰りますっ!」
私はそのまま逃げ去る様にその場を離れ、まっすぐに家へと帰り…自室で枕に顔を埋めて泣いた…。泣いて泣いて泣きまくって…そして早く忘れようと思った矢先に…
“ピコン!ピコン!”
その時…メッセージを報せる着信が鳴ったの…。
相手はまた…あの男の人…。
***
あとがき
優花「凛…ちゃん」
日和「野郎ー!」
天音「あんまりだよ…」
芽依「凛ちゃん…」
愛「…酷な言い方ですが…見られただけですので…」
優花「好きでもないあんな男に見られたのよ!?」
愛「…知っていますよ…お嬢様」
芽依「優花さん…愛さんも…分かってるんだよ」
優花「っ……誰か…助けてあげてよっ」
悠介「私が来た!」
一同「お呼びじゃないから」
悠介「オチニつかわれただけっ!?」
それでも大切な物の為に意を決して中へと入っていく。店の中は音が相変わらず凄いけど、開店直後に訪れたからか人はまばらに見える。 私はまっすぐに店の奥に位置する受付へと向かった。受付のカウンターには男性の店員さんが立っていて何やら作業をしてるっぽい。作業を中断させてしまうのは申し訳ないんだけど…連絡してるから対応してくれるよね?
「あ、あの…すいません」
「はい?」
「じ、実は…昨日落とし物の件で連絡をもらって…今日その落とし物を取りに来る旨を伝えていた感動といいます…」
うまい事言えたよね?
「ああ。連絡をくれた方ですね。昨日はすいませんでした」
いきなり謝られたけど何でなんだろう。その疑問はすぐに解消される。
「実はですね、私とお客様がぶつかった場所に落ちていましたので、私がぶつからなければお客様が大切にされている物を落としていなかったのではと自責の念に囚われていたんですよ。もしかしてと思い連絡した事が結果的には良くて、こうして持ち主のあなたに返せますのでそこら辺はホッとしました」
昨日ぶつかってしまったのはこの人だったんだぁ。ぶつかった場所は多少通路も狭かったし、思ってしまったらダメなんだけど…ぶつかった男性の体型が大きいのでそれは仕方のない事だと思える。
「いえ、私の方こそぶつかってしまいすいませんでした。それに私が落とした大切な物に気付いてくれて、あまつさえ連絡迄してもらい本当にありがとうございます」
「とりあえず落とし物の返却に当たって記入してもらわないといけないものがあるので事務所にどうぞ?」
「あ、はい」
男性の後ろに付いて行くとスタッフオンリーと書かれている鉄のドアが見えた。男性がドアを開け…
「ドアを開けるとこの様に通路になってまして通路を挟むドアが見えるでしょ?左が事務所、右が入荷した商品の一時的な物置になってます!当然滅多に入れないので入って見てみたいというお客様も稀にいるんですよ」
「そ、そうなんですねぇ…」
「あっ、すいません。しょうもない事を…」
「いえいえ…」
「それでは事務所の中へどうぞ」
「はい」
男性が事務所の中へ先に入る。私も遅れて事務所の中へ。
「そこの椅子にお座り下さい。すでに準備は出来ていますので」
「はい」
私が席に着いて、程なくして…男性が落とし物が入れられてある透明の袋と書類らしきものを持って来た。
「落とし物はこれに間違いありませんか?確認お願いします」
「はい」
私は手渡された透明の袋を手に取る。中に入っている物は透けて見えている。
「は、はい、間違いありません。昨日私が落としたものです!」
「やはりですね。良かったです!では、こちらに名前と受け取った物を記入願えますか?」
「はい、ここに…落とし物だから…キーホルダーって書いていいですか?」
「それで大丈夫です。下はフルネームでお願いします。あ、後、すいません。念の為電話番号もでした。はい、そこにご記入下さい」
「はい、はい…。コレでいいですか?」
「…ええ、確認出来ましたし、ちゃんと記入してもらったので大丈夫ですよ?」
良かったぁ…ホントに良かった…。豊ちゃんからの貰い物だから…絶対に今度は無くさない様にしないと…私はバックの中にキーホルダーを大切に入れると、店員さんに頭を下げてお礼を伝える。
「本当にありがとうございました」
「いえいえ…かまいませんよ」
私はもう一度頭を下げてから席を立ち──
「あっ、もう一つすいません。こちらをちょっと確認してもらってもいいですか?」
「えっと…は、はい」
男性が取り出したのは携帯。何やら携帯を操作してからその画面が私に見える様に差し出してきた。 見せられた時に画面に写し出されているのはトイレの画像だった…。
「えっ…と…」
私は何て答えるべきなのか分からなくて、いや、そもそもトイレの画像を見せられて私はどうすれば──
「ここを押すと…ほら、始まったよ?」
男性はそういうと携帯をタップ。すると写真だと思っていたそれは実は動画で…
「………えっ?」
私は自分の目を疑いたくなった。耳もだ。 トイレに入って来たのは…昨日の私。動画は私を正面から撮っていて…。
『豊ちゃんが待ってるし…早く用を済ませて戻らないと…』
反転して…スカートを捲し上げ、ショーツを下ろし…便器に座る私…。ショーツをおろした際にはお尻がハッキリと写っていた…。
「…なっに…これ…」
動画はそれだけでは終わらない。動画の視点が切り変わり…それは間違いなく便器の中から撮られているのが分かる映像…。
『…んっ』
“チョロっ…チョロッ──”
用を足した際に出る水音も鮮明に聞こえる。それに私が誰にも見せた事がない…女性器もハッキリと写っている…。
「と、とうさ…つ…」
私の口から洩れ出たその言葉に男性がいち早く反応する。
「ちょいちょい!?何か勘違いしてないか?これは防犯用にトイレに仕込んでいただけなんだよ?」
「…そんな言い訳がっ…」
もういいとばかりに私は早くこの部屋を出て、警察に向かおうと思い、ドアノブに手を掛け──
「ホントにいいのかい?警察に行くつもりなんだよね?ふひひひひっ…警察に行ったら人生終わるだろうなぁ…ふひひひひっ…」
…男性が終わると言った言葉にドアノブから自然と手が離れて…私は振り返り男性に問い掛ける様に言った。
「…終わるって…何がですか?終わるのは…あ、あなたの人生ですよねっ!?」
「君がどうしても警察に行くというのなら、僕は今からポチポチとこの携帯を操作して、君のこの放尿動画をエロサイトやらに#拡散希望って付けて、凛ちゃんの個人情報を最後に載せて色んな所に送る事にするよ。ふひっ…そしたらどうなると思う?それにここは俺が経営するゲームセンター。どうとでも言い訳してやるさっ!」
「っ……それは…」
私は答えられない。
そういうのは警察が全部対応してくれるんじゃあ…ないの?
「ふひっ…それにデジタルタトゥーって知ってるかい? それは一生消える事はないんだ…。なにせ元が一度消えたとしても再び誰かがその元になるのだから…ふひひひひっ…警察なんか宛にならないよ?例えるなら不死鳥みたいなモノさっ!」
「そっ、そんな事っ…う、嘘ですっ!」
「嘘じゃないよ?自分の携帯を出してデジタルタトゥーって調べてみれば?そうすれば分かるから。ふひっ♪そればら撒く時は編集したものをばら撒く予定さっ!」
私は携帯を取り出しデジタルタトゥーって調べてみる。そこには──
「そんな…嘘っ…」
男性が言った事と同じ様な事が記載されている…。
「分かったかい、り~んちゃん?僕はじぇ~んじぇん、君が警察に行っても構わないんだよ?」
「ど…どうしたら…それを…消してくれるんですか?」
「な~に…簡単なお願いを聞いてくれるだけで構わない。それを聞いてくれたらコレを消すと約束するよ?」
「…簡単って…何を? それに…本当に消してくれるの?」
「勿論。約束するって言ったろ?なんならデータが入っているのはこの携帯だけだからね。凛ちゃんの目の前でキチンと削除するよ?ふひひひひっ…」
「…な、何をすれば…」
「凛ちゃんが自分でスカートを捲って僕にパンティを見せてくれるだけでいいよ?」
「っ!? そ、そんな事…」
「出来ないか?僕は君の大事な所もぜ~んぶすでに見ているのに?パンティは見せないって?ふひっ…下着なんて水着と一緒でしょ?ふひひひひっ…」
一回だけ…一回だけ…我慢すれば…盗撮されたデータを消して…もらえる…。
「…わかり…ました」
私はスカートをギュッと掴み…震える手でゆっくりと捲し上げていく…
「ああっ、それとパンティを見せたらこう言ってよ?『私の履いてるおパンツ…どうか見て下さい』って…」
「いっ、嫌です…そんなっ…」
「僕の言う事聞けないんだっ?」
男性はニヤッと笑いながら携帯をわざと私に画面が見える様にチラつかせてくる…。 私は…唇を噛み締め…スカートを捲りあげていく…とうとう下着が露わになる…。本当に何で…こんな事に…。
「…ゎ…私の…履いてる…お、おパンツ…をっ…どうか……見て下さい…っ…」
「ふひひひひっ…ベビーピンクかっ!?いい!いいね!いいよっ!凄くいい!興奮してくるっ!コレに写っている白いおパンツも良かったけど今回のそれは特に凛ちゃんに似合ってるよ、うん!ふひひひひっ…」
私は…何を…やっているんだろう…。涙が溢れるなか…すぐにスカート戻し…
「…ぐすっ…や、約束は守りました!だからっ…だから早く消して下さい!」
「ああ。勿論、いいよ。泣かないでもいいじゃないか…ほら、よ~く見てるんだよ?」
男性が私に見える様に携帯を操作してデータを削除しますかの文字が出てきた。男性は削除をタップして…データが削除されましたの文字が…
「ほ、ホントに…データは…コレだけなんですよね?」
「勿論。盗撮のデータを持っていてもしょうがないし、もう何回も凛ちゃんをオカズにさせてもらったからさっ♡ホント…最高だったよ?ふひひひひっ…」
「わ…私っ!帰りますっ!」
私はそのまま逃げ去る様にその場を離れ、まっすぐに家へと帰り…自室で枕に顔を埋めて泣いた…。泣いて泣いて泣きまくって…そして早く忘れようと思った矢先に…
“ピコン!ピコン!”
その時…メッセージを報せる着信が鳴ったの…。
相手はまた…あの男の人…。
***
あとがき
優花「凛…ちゃん」
日和「野郎ー!」
天音「あんまりだよ…」
芽依「凛ちゃん…」
愛「…酷な言い方ですが…見られただけですので…」
優花「好きでもないあんな男に見られたのよ!?」
愛「…知っていますよ…お嬢様」
芽依「優花さん…愛さんも…分かってるんだよ」
優花「っ……誰か…助けてあげてよっ」
悠介「私が来た!」
一同「お呼びじゃないから」
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