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第二十話
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「うわぁ~ コレも美味しそうだしぃ~ コレも捨て難いわね…ううっ…迷うわね、コレは…あっ!こっちには期間限定ドーナツがあるぅぅー!?」
ここの店は注文式なので俺達は席に座ってから手渡されたメニュー表に目を通す。どうやら歩美はアレもコレも食べたいと悩んでいるみたいだ…。
「そ、そういえば聖夜はどれにするか決めたの?」
「そうだなぁ~ 歩美は食べたいもの迷ってるんだよな?」
「う、うん…食べたいと思うものが多すぎて…」
「だったら俺のも歩美が選んでくれるか?そうすれば分け合って食べれるだろ?」
「っ!? い、良いの?」
「勿論」
「で、でも…アタシと…分け合ったりして…イヤじゃない?」
そんな不安そうに言わなくてもいいのに…何年の付き合いだって~の!
「イヤな訳ないだろうに…今迄だって食べさせあったりしただろうに…」
「そっ!?それは…そう…なんだけど…」
歩美の顔が赤くなってるけど…そんなに照れる事か?
「それに…どっちかと言うと、イヤがられるなら俺の方じゃねっ?」
「あ、アタシは…聖夜なら…べちゅっに…」
「歩美がいいなら、そうしようぜっ!なっ?」
「…うん…いつもありがとう…聖夜」
注文を済ませ、しばらくするとドーナツ等が運ばれてきた。本当にドーナツも色んな種類があるもんだよな!おっ!?このヨーグルトを使ったドーナツは俺も大好物なんだよな!
「聖夜…ソレ…す、好きだったわよね?」
「ああ…もしかして覚えてくれてた?」
流石は付き合いが長いだけの事はあるよな!
「そ、そりゃあ…ねっ?」
「ほらっ…歩美から食べてみろよ!はい、あ~ん?」
俺はドーナツを掴むと歩美の口へとドーナツを持っていく。
「えっ!?いきなり!? あ、あ~ん…ぱくっ…」
歩美がドーナツを一口パクリ…。俺もそのままドーナツをパクリ…うん!やっぱりコレコレ!コレが美味いよなっ!
「もぅ…間接キスなのに…少し位意識しなさいよね(ボソッ…)」
「もぐもぐ…んっ、何か言ったか?」
「何でもないわよ…それより、やっぱり美味しいよね、ミ◯ド♪ 来て良かったよね?」
「だな!」
すると歩美が…
「くすっ…ほらっ…聖夜ったら…」
すっ―と俺の方に手を伸ばし人差し指で俺の口元に付いていた物を掬い取り…パクリ…
「あむっ♪…ちゅぷっ…甘いよね…って、あっ…」
そう言って歩美の顔は真っ赤も真っ赤に染まっていく…。何をそんなに照れてるんだ?歩美の口元にも俺と同じ様にクリームが付いているのに気が付いたので同じ様に掬い取り―パクリ…
「うん!甘いけど本当に美味いなっ!」
「そそそそそ、そういう所だからねっ!あ、アンタは、ま、全くぅーっ!」
「何がっ!?」
「くっ…この男は… と、とにかく…そういう事はアタシ…だけにしときなさいよ?」
「? 何か分からんけど…」
「い、良いわねっ!」
「あ、ああ…」
店内の従業員、辺りに居る人達の心が一つになる…。
「何だ?あそこ…は…」
「どうせなら注文はアンタよ、とか言えよな…」
「甘すぎるんだけど!?」
「ブラックのコーヒーが欲しいんだけどっ!?」
「リア充めっ!爆ぜろ!!」
「えっ、アレって付き合ってるんだよね!?付き合ってないのっ!?超気になるんだけどっ!?」
そんな声はしっかりと歩美の耳には入り身体中を真っ赤に染めてしまった事は歩美しか知らない…。
ここの店は注文式なので俺達は席に座ってから手渡されたメニュー表に目を通す。どうやら歩美はアレもコレも食べたいと悩んでいるみたいだ…。
「そ、そういえば聖夜はどれにするか決めたの?」
「そうだなぁ~ 歩美は食べたいもの迷ってるんだよな?」
「う、うん…食べたいと思うものが多すぎて…」
「だったら俺のも歩美が選んでくれるか?そうすれば分け合って食べれるだろ?」
「っ!? い、良いの?」
「勿論」
「で、でも…アタシと…分け合ったりして…イヤじゃない?」
そんな不安そうに言わなくてもいいのに…何年の付き合いだって~の!
「イヤな訳ないだろうに…今迄だって食べさせあったりしただろうに…」
「そっ!?それは…そう…なんだけど…」
歩美の顔が赤くなってるけど…そんなに照れる事か?
「それに…どっちかと言うと、イヤがられるなら俺の方じゃねっ?」
「あ、アタシは…聖夜なら…べちゅっに…」
「歩美がいいなら、そうしようぜっ!なっ?」
「…うん…いつもありがとう…聖夜」
注文を済ませ、しばらくするとドーナツ等が運ばれてきた。本当にドーナツも色んな種類があるもんだよな!おっ!?このヨーグルトを使ったドーナツは俺も大好物なんだよな!
「聖夜…ソレ…す、好きだったわよね?」
「ああ…もしかして覚えてくれてた?」
流石は付き合いが長いだけの事はあるよな!
「そ、そりゃあ…ねっ?」
「ほらっ…歩美から食べてみろよ!はい、あ~ん?」
俺はドーナツを掴むと歩美の口へとドーナツを持っていく。
「えっ!?いきなり!? あ、あ~ん…ぱくっ…」
歩美がドーナツを一口パクリ…。俺もそのままドーナツをパクリ…うん!やっぱりコレコレ!コレが美味いよなっ!
「もぅ…間接キスなのに…少し位意識しなさいよね(ボソッ…)」
「もぐもぐ…んっ、何か言ったか?」
「何でもないわよ…それより、やっぱり美味しいよね、ミ◯ド♪ 来て良かったよね?」
「だな!」
すると歩美が…
「くすっ…ほらっ…聖夜ったら…」
すっ―と俺の方に手を伸ばし人差し指で俺の口元に付いていた物を掬い取り…パクリ…
「あむっ♪…ちゅぷっ…甘いよね…って、あっ…」
そう言って歩美の顔は真っ赤も真っ赤に染まっていく…。何をそんなに照れてるんだ?歩美の口元にも俺と同じ様にクリームが付いているのに気が付いたので同じ様に掬い取り―パクリ…
「うん!甘いけど本当に美味いなっ!」
「そそそそそ、そういう所だからねっ!あ、アンタは、ま、全くぅーっ!」
「何がっ!?」
「くっ…この男は… と、とにかく…そういう事はアタシ…だけにしときなさいよ?」
「? 何か分からんけど…」
「い、良いわねっ!」
「あ、ああ…」
店内の従業員、辺りに居る人達の心が一つになる…。
「何だ?あそこ…は…」
「どうせなら注文はアンタよ、とか言えよな…」
「甘すぎるんだけど!?」
「ブラックのコーヒーが欲しいんだけどっ!?」
「リア充めっ!爆ぜろ!!」
「えっ、アレって付き合ってるんだよね!?付き合ってないのっ!?超気になるんだけどっ!?」
そんな声はしっかりと歩美の耳には入り身体中を真っ赤に染めてしまった事は歩美しか知らない…。
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