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第十九話
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あの後も色々大変だった…。いつもの様に美優が俺の注文したものを欲しがり、いつもの感じで食べさせあっていると何故か庵先輩迄それに混ざってきて…。結局庵先輩とも食べさせあう事になってしまった…。
「今日は…あんまりお礼というお礼にならなかったから…また…今度ちゃんとお礼させてよね?今度は…2人だけで…ねっ?」
と、庵先輩からは言われ約束させられ…
「先輩…また今度…2人で出掛けましょうね?」
と、美優からは半ば強制的に約束させられた…。
2人に言っておきたいんだが、こうやって男の俺と居ると付き合ってるとか噂が広まっても知らないぞ?噂ってすぐ広まるんだぜ?結伊との時もそうだったしな…。とにかく気を付けた方がいいよ?男によっては絶対に勘違いしちゃうからな?
まあ、そんな事があった翌日の放課後…
「聖夜…たまには…アタシに付き合いなさいよ」
「別にいいけど…歩美も知らないぞ?俺と変な噂が広まっても」
「あっ…アタシは…別に広まって困る訳でもないしっ?広まっても気にしないというか…寧ろご褒美というか?臨む所というか?と、とにかくアタシは気にしないからっ!」
ご褒美にはならんだろ?アレか?美少女過ぎて男避けとかにはなる…そんな感じに思ってるのか?望む所とかそんな悲壮な決意で望まなくても…
「ま~た…聖夜はおかしな方向に思考がいってるよね?」
「…だよねぇ~」
「知ってる?アレってマジで聖夜の素なんだよ?」
「勿論…私もアレ…苦労してるもん」
「一発頭をかち割った方がいいんじゃない?」
「…治らないと思うよ、アレ…」
輝昭も結伊もうるさいよ!?アレってなんだよ!?しかもかち割ろうとするんじゃないよっ、輝昭は!?かち割り氷じゃないんだぞっ!?それに二股かけて付き合ってるお前だけには言われたくないんだがっ!?歩美が寂しそうにしてるのも元々お前のせいだろうがっ!?
「い、行くわよ、聖夜!」
「わ、分かったから、そんなに引っ張るなって…」
「2人共行ってら~…歩美、頑張るんだよ?」
「頑張られ過ぎたら私は困るんだけどっ!?」
「まぁまぁ…どうせ聖夜だから…」
「…確かにそうね」
遠ざかる2人が何か失礼な事を言ってる気がするんだが気のせいだろうか?俺はグイグイと手を引かれ歩美に連れて行かれるのだった…。
***
「え~と…いつまで手を繋いでるんだ?」
「い、嫌…なわけ?」
学校からずっと歩美は繋いだ手を離さない…。噂になったらアレかなと思って一応聞いたんだけど、不安そうに聞き返された…。
「嫌な訳じゃあないよ…さっきも言ったけど…俺と噂になったらと思って聞いただけで」
「嫌じゃないなら…別にいいでしょっ?ア、アタシもさっき言った通り…そんなの気にしないから…」
「…そっかぁ」
「…そうよ」
「―んで、どこに行くんだ?」
「ミ◯ド♪」
「そういえば久しぶりだな…ドーナツ食べるのも」
「…だよね」
「そういえば歩美と一緒に行ったあの日以来食べていなかったな」
「…覚えてたの?」
「いやいや、逆に忘れる訳ないだろうに…」
「っ…そっかあ♪」
前回ミ◯ドに行ったのは歩美が落ち込んでいる時だった…。あの時何で落ち込んでいたのか迄は聞いてない。女の子は甘い物が好きだと聞くし甘い物でも食べたら気分も違うだろうと思って連れ出したんだっけ…
「ほらほら、早く行くわよっ♪」
「分かった分かったって!そんな急がなくてもドーナツは逃げねぇから」
「逃げるのっ!」
まあ、元々今日は歩美に用があった訳だし、歩美の我儘や言う事にはしっかりと付き合うとしますかっ!輝昭の件で相当落ち込んだだろうしな…。
「今日は…あんまりお礼というお礼にならなかったから…また…今度ちゃんとお礼させてよね?今度は…2人だけで…ねっ?」
と、庵先輩からは言われ約束させられ…
「先輩…また今度…2人で出掛けましょうね?」
と、美優からは半ば強制的に約束させられた…。
2人に言っておきたいんだが、こうやって男の俺と居ると付き合ってるとか噂が広まっても知らないぞ?噂ってすぐ広まるんだぜ?結伊との時もそうだったしな…。とにかく気を付けた方がいいよ?男によっては絶対に勘違いしちゃうからな?
まあ、そんな事があった翌日の放課後…
「聖夜…たまには…アタシに付き合いなさいよ」
「別にいいけど…歩美も知らないぞ?俺と変な噂が広まっても」
「あっ…アタシは…別に広まって困る訳でもないしっ?広まっても気にしないというか…寧ろご褒美というか?臨む所というか?と、とにかくアタシは気にしないからっ!」
ご褒美にはならんだろ?アレか?美少女過ぎて男避けとかにはなる…そんな感じに思ってるのか?望む所とかそんな悲壮な決意で望まなくても…
「ま~た…聖夜はおかしな方向に思考がいってるよね?」
「…だよねぇ~」
「知ってる?アレってマジで聖夜の素なんだよ?」
「勿論…私もアレ…苦労してるもん」
「一発頭をかち割った方がいいんじゃない?」
「…治らないと思うよ、アレ…」
輝昭も結伊もうるさいよ!?アレってなんだよ!?しかもかち割ろうとするんじゃないよっ、輝昭は!?かち割り氷じゃないんだぞっ!?それに二股かけて付き合ってるお前だけには言われたくないんだがっ!?歩美が寂しそうにしてるのも元々お前のせいだろうがっ!?
「い、行くわよ、聖夜!」
「わ、分かったから、そんなに引っ張るなって…」
「2人共行ってら~…歩美、頑張るんだよ?」
「頑張られ過ぎたら私は困るんだけどっ!?」
「まぁまぁ…どうせ聖夜だから…」
「…確かにそうね」
遠ざかる2人が何か失礼な事を言ってる気がするんだが気のせいだろうか?俺はグイグイと手を引かれ歩美に連れて行かれるのだった…。
***
「え~と…いつまで手を繋いでるんだ?」
「い、嫌…なわけ?」
学校からずっと歩美は繋いだ手を離さない…。噂になったらアレかなと思って一応聞いたんだけど、不安そうに聞き返された…。
「嫌な訳じゃあないよ…さっきも言ったけど…俺と噂になったらと思って聞いただけで」
「嫌じゃないなら…別にいいでしょっ?ア、アタシもさっき言った通り…そんなの気にしないから…」
「…そっかぁ」
「…そうよ」
「―んで、どこに行くんだ?」
「ミ◯ド♪」
「そういえば久しぶりだな…ドーナツ食べるのも」
「…だよね」
「そういえば歩美と一緒に行ったあの日以来食べていなかったな」
「…覚えてたの?」
「いやいや、逆に忘れる訳ないだろうに…」
「っ…そっかあ♪」
前回ミ◯ドに行ったのは歩美が落ち込んでいる時だった…。あの時何で落ち込んでいたのか迄は聞いてない。女の子は甘い物が好きだと聞くし甘い物でも食べたら気分も違うだろうと思って連れ出したんだっけ…
「ほらほら、早く行くわよっ♪」
「分かった分かったって!そんな急がなくてもドーナツは逃げねぇから」
「逃げるのっ!」
まあ、元々今日は歩美に用があった訳だし、歩美の我儘や言う事にはしっかりと付き合うとしますかっ!輝昭の件で相当落ち込んだだろうしな…。
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