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第四章
レイラに想いを伝える
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ミリアと結ばれた後、俺の寝所にはティアとミリアが交互に訪れる様になっていた。そんなある日…
「ティア」
「んっ?な~に、エル」
「今日の夜の事なんだけど…」
「…なるほど…了解。今日はエルの元には行かない様にするね?」
「…まだ何も言ってないんだけど?」
「エルの事なら分かるよ?」
ティアには全てお見通しというわけね。隠し事は出来そうにないな。まあ、する気はないんだけど…。
「その代わり…」
「うん?」
「今…キスして欲しいな」
その可愛い要望にお応えして軽く唇を合わせる。
「次の夜は…いっぱい愛してね?」
「了解」
その日の夜は一人で眠りについた。そして次の日の朝早くの事。まだ外は薄暗いなか俺の部屋にそぉ~っと、やって来た女性が…。
「…エル様…今日も血をもらいますね?」
小声でそう呟き、俺が横になっているベッドへと近付いて来たのはレイラだ。
「いいよ」
俺は上半身を起こし、そうレイラに伝える。
「お、起こしてしまいましたかっ!?ご、ごめんなさい、エル様っ!」
「謝らなくていいからね?昨日は早めに眠りについたんだよ。レイラが俺の血を貰いに来たら起きようと思って」
「…ええっと…私を…待ってたという事でしょうか?」
「そうだよ。とりあえず先に血をどうぞ?」
「ひゃ、ひゃい…し、失礼します」
俺の太ももに跨がる様に腰を下ろし、カプッと可愛く俺の首筋へと噛み付いて血を啜る。吸血族にとって無くてはならない一日一回の血の摂取をする為だ。レイラの母親であるカミラさんも屋敷の人達、もしくは俺から血をもらって摂取している。レイラだけは毎日俺から直接摂取している。摂取する血の量はごく少量だし問題ない…。
まあ、問題があるとすれば、血を吸った後にレイラはその余韻に浸りながら色っぽい声を出して甘噛を繰り返してくる事だろう。
「んっ…はむっ…はむっ…エリュしゃま♡エリュしゃま♡ はむっはむっ…」
後から聞いた話になるんだけど、愛する人から血を直接啜るのは、性欲を爆発的に高める効果があるとの事だった。
それを裏付けるかの様にレイラは俺の太ももに何とは敢えて言わないが擦り付けてくる。するとどうなるかと言うとその部分が湿って濡れて来たのだ。いち早く俺はそれに気付いて、少し遅れて我に返ったレイラも気付いた。その事に気付いたレイラは顔をゆでダコの様に真っ赤に染め上げ…
「ももももも、申し訳ありません!わ、わたし…にゃにゃにゃにゃ、にゃんて事を…」
慌てて飛び退こうとするレイラを抱き締めて落ち着ついてと俺は言った。抱き締められた事にもパニクっていたものの、やがてレイラは落ち着きを取り戻して俺の背にそぉ~っと腕を回してきた。
「あ、あの…エル様?」
「うん?」
「こ、こいつ主人の太ももで何してんの?とか…え、エッチな女だな?とか…その…お、思いませんでしたか?」
恐る恐るレイラはそう言葉を切り出した。
「思ってないよ」
レイラの言葉に、そう言葉を返す。
「で、では…そにょお…あの…私は何で…エル様に抱き締められてるのでしょうか?これは夢ですか?もしかして恥ずかしい所を見られて…私は都合の良い夢を見てるのでしょうか?」
「夢じゃないよ」
「え、ええっと…でしたら…」
「レイラ…」
「は、はい!?」
「俺の3人目の婚約者になって欲しい」
「……………えっ?」
「嫌?」
「えっ?えっ?えっ!?ゆ…め?」
「これでもかなり勇気を振り絞って言ってるんだよ? ああ…ごめん…これをまず言って無かったね…好きだよ、レイラ。だから俺の婚約者になって欲しい」
「ぁっ…ほ、ホント…に?」
「うん」
レイラの瞳から涙が流れ始めた。でもそれは嫌とかそういう涙じゃなくて…
「は、はい…ぐすっ…な、なります!婚約者になります!エル様の婚約者に…ううっ…私をして下ざい……ずっと…ずっと…お慕いしておりばした…うぇぇ~ん…」
泣いて喜んでくれるレイラを優しく慰めて、レイラが落ち着いた後、俺とレイラは体を重ねたのだった。そして…行為が終わった後、一悶着ある事を俺はこの時まだ知らないのだった。
「ティア」
「んっ?な~に、エル」
「今日の夜の事なんだけど…」
「…なるほど…了解。今日はエルの元には行かない様にするね?」
「…まだ何も言ってないんだけど?」
「エルの事なら分かるよ?」
ティアには全てお見通しというわけね。隠し事は出来そうにないな。まあ、する気はないんだけど…。
「その代わり…」
「うん?」
「今…キスして欲しいな」
その可愛い要望にお応えして軽く唇を合わせる。
「次の夜は…いっぱい愛してね?」
「了解」
その日の夜は一人で眠りについた。そして次の日の朝早くの事。まだ外は薄暗いなか俺の部屋にそぉ~っと、やって来た女性が…。
「…エル様…今日も血をもらいますね?」
小声でそう呟き、俺が横になっているベッドへと近付いて来たのはレイラだ。
「いいよ」
俺は上半身を起こし、そうレイラに伝える。
「お、起こしてしまいましたかっ!?ご、ごめんなさい、エル様っ!」
「謝らなくていいからね?昨日は早めに眠りについたんだよ。レイラが俺の血を貰いに来たら起きようと思って」
「…ええっと…私を…待ってたという事でしょうか?」
「そうだよ。とりあえず先に血をどうぞ?」
「ひゃ、ひゃい…し、失礼します」
俺の太ももに跨がる様に腰を下ろし、カプッと可愛く俺の首筋へと噛み付いて血を啜る。吸血族にとって無くてはならない一日一回の血の摂取をする為だ。レイラの母親であるカミラさんも屋敷の人達、もしくは俺から血をもらって摂取している。レイラだけは毎日俺から直接摂取している。摂取する血の量はごく少量だし問題ない…。
まあ、問題があるとすれば、血を吸った後にレイラはその余韻に浸りながら色っぽい声を出して甘噛を繰り返してくる事だろう。
「んっ…はむっ…はむっ…エリュしゃま♡エリュしゃま♡ はむっはむっ…」
後から聞いた話になるんだけど、愛する人から血を直接啜るのは、性欲を爆発的に高める効果があるとの事だった。
それを裏付けるかの様にレイラは俺の太ももに何とは敢えて言わないが擦り付けてくる。するとどうなるかと言うとその部分が湿って濡れて来たのだ。いち早く俺はそれに気付いて、少し遅れて我に返ったレイラも気付いた。その事に気付いたレイラは顔をゆでダコの様に真っ赤に染め上げ…
「ももももも、申し訳ありません!わ、わたし…にゃにゃにゃにゃ、にゃんて事を…」
慌てて飛び退こうとするレイラを抱き締めて落ち着ついてと俺は言った。抱き締められた事にもパニクっていたものの、やがてレイラは落ち着きを取り戻して俺の背にそぉ~っと腕を回してきた。
「あ、あの…エル様?」
「うん?」
「こ、こいつ主人の太ももで何してんの?とか…え、エッチな女だな?とか…その…お、思いませんでしたか?」
恐る恐るレイラはそう言葉を切り出した。
「思ってないよ」
レイラの言葉に、そう言葉を返す。
「で、では…そにょお…あの…私は何で…エル様に抱き締められてるのでしょうか?これは夢ですか?もしかして恥ずかしい所を見られて…私は都合の良い夢を見てるのでしょうか?」
「夢じゃないよ」
「え、ええっと…でしたら…」
「レイラ…」
「は、はい!?」
「俺の3人目の婚約者になって欲しい」
「……………えっ?」
「嫌?」
「えっ?えっ?えっ!?ゆ…め?」
「これでもかなり勇気を振り絞って言ってるんだよ? ああ…ごめん…これをまず言って無かったね…好きだよ、レイラ。だから俺の婚約者になって欲しい」
「ぁっ…ほ、ホント…に?」
「うん」
レイラの瞳から涙が流れ始めた。でもそれは嫌とかそういう涙じゃなくて…
「は、はい…ぐすっ…な、なります!婚約者になります!エル様の婚約者に…ううっ…私をして下ざい……ずっと…ずっと…お慕いしておりばした…うぇぇ~ん…」
泣いて喜んでくれるレイラを優しく慰めて、レイラが落ち着いた後、俺とレイラは体を重ねたのだった。そして…行為が終わった後、一悶着ある事を俺はこの時まだ知らないのだった。
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