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第四章
精通して暫くして…
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精通した日はホント大変な目にあってしまった…。みんなに精通の事は知られるわ、精がつくものを食べさせられるわ、みんな必要以上にボディシップして来るわで…
ビンビンかと言われればそのせいでビンビンだよっ!と、大声でお答えしよう!
ホントよく俺の理性がもったものだと思う…。就寝時にはティア、それにマリンとレイラが同じベッドに寝ているのだ。女性特有の甘い香りが理性をガリガリとどんどん削っていくのが分かるんだぜ?
まあ、そんな感じでなんだけど、その件は敢えてなかった事にして…気持ちを切り替えて親友を迎える事にする。今日は遠路はるばるランスが来てくれたんだ。
「久しぶり、エルっ!」
「ランス!」
親友と久方振りに抱き合って再会を喜びあう。何と言うか久し振りに会った親友は大人びて見えた。3児の父親だからだろうか。
「ご機嫌よう、エル君」
「ご無沙汰しております、エル様」
「テレサさん、それに、リーンさん。こちらこそご無沙汰しております」
ランスの母親でもあり、俺の母さんの親友でもあるテレサさんとランスの正妻になったリーンさんが声を掛けてくれたので挨拶を交わす。
「うちの領地もエル君のお陰で景気が良いわよ!本当にありがとうね?それもこれもうちの領地に工場を作ってくれたお陰よ」(パチリ!)
こちらに向けてウインクするテレサさん。綺麗で若いテレサさんのその仕草にこちらが照れてしまう。
「…その反応…なるほど~。そういう事ね…」
「?」
その言葉を不思議に思っていると…
「日頃のお礼も兼ねて良かったら…私で筆下ろししてみる?」
「うぇっ!?テレサさん!?何言ってんの!?」
何言ってんこの人!?何でまだ童貞ってバレたし!?
「母さん!? いや、でも…エルが僕の兄貴になるのもいいのかもね…って、エルはまだ童貞なのっ!?ティアとしたんじゃないのっ!?」
「うぉーい!ランス!?声がデカいわっ!」 (悪かったな…まだで…。ティアはそれに関係ないだろうに…)
ランスとそんなやり取りをしているといつの間にか俺の傍に移動していたテレサさんが俺の耳元で囁く…。
「クスクス…ホント可愛い♡今すぐ食べちゃいたい位…よ?」
その瞬間食べられたいと思ってしまった。誰だって一瞬はそう思ってしまう程テレサさんは魅力的だ。すると…
“スチャッ、スチャッ! ”
っと、鞘から剣を抜く様な音が2回も聞こえてきた。
「エル様には手出し無用ですよ?まだ…」
「どうやら死にたいようね、テレサ?」
「…い、いらっしゃるとは聞いてはいましたが本当にいらっしゃったんですね、ティア殿下。それに…久しぶりね、マリア?」
そこには剣を抜きテレサさんに剣を突きつけるティアと母さんの姿が…。
「…今のは冗談ですよ?冗談だから、ねっ?」
「私が居なかったらどうしてました?」
ティアがテレサさんに問うと、
「そりゃあ…私がエル君の筆下ろしを…」
「ヤる気満々だったんじゃあないですかっ!?」
「ふふん、いつまでも筆下ろしさせてない、あなた達が悪いんでしょっ!?それにティア殿下は今はメイドでしょ!?」
「私だって何度…筆下ろししてあげようと思った事か!?」
「あんたがしてどうするのよマリア!?侍女かティア殿下か私が居るでしょ!?」
「ティアちゃんと侍女はともかくしれっと自分迄、エルの筆下ろしの相手に入れるんじゃないわよっ!?」
「あんたのせいでエル君が童貞なんでしょうがっ!」
「だから私自ら…」
「私がしてあげるってっ!」
「必要ありません!私がっ!」
母さん…テレサさん?…みんな居るのに…そんな大声で筆下ろしやらなんやら叫ばないでくれる?ティアも何を口走ってるのっ!?今はメイドとはいえ、そんな事は気にしなくてもいいんだぞ?それに…俺のライフはもうゼロよ?ほら、周りを見てみてよ、三人とも…。
「エル様って、まだ童貞なのね…じゅるり…」 「私ならいつでも…」
「カモンベイビー私の秘境へ!」
「私のトンネルを掘ってくれないかしら♡」 「ホントそれっ…」
護衛の人達がこぞってそんな事を言ってるよ。
「た、大変だね、エルは…」
「分かってくれるか、親友?」
「…ふと…気になったから…ね、念の為に聞くけど…エルって僕のおしりとか狙ってたりしないよね?僕は巨乳じゃないと駄目だよ?」
「するかぁぁぁぁぁー!?おいっ、親友!?」
「ランス様は私の夫ですよ、エル様?」
「リーンさんも今はふざけないでねっ!?」
ランスもリーンさんも本当に何言ってるんだよ!
「俺はノーマルだし…男には興味はないし、女性しか興味ないからね?毎日うちの女性陣に誘惑されてなんなら我慢は限界に来てるって~の!時には裸だぞっ、裸っ!?男なら興奮するだろっ!?なんなら堕ちかけているってんだ!その度、1人で鎮めて…」
「えっ!?ひ、1人でしてるの…え、エル?あ、アレだけ出してるのに…」
しっ、しまったぁーーー!?ランスのせいで余計な事迄口走ってしまった。しかも驚いた様な表情でそう聞いて来たのはティアだ。恥ずっ!?超恥ずいんだけどっ!?後半は何て言ったんだ!?
「エル…」
ランスもそんな同情した様な目で俺を見るんじゃないよ!?童貞がそんなに悪いのかっ!?
「え、エル…。いつでも言ってくれれば口でも手でもこの胸でも好きな所でしていいし」
「…何言ってんのっマリンは!?」
「ちょっと考えたのかい、エルは。あの胸見たらそりゃあ考えるよね」
「ランスは黙ってろ!どんだけ巨乳好きーなんだよ!?感動の再会を返せっ!?」
そんなやり取りをしていると現れたのは陛下とたまに王城で見掛ける女性…。
「久しぶりじゃの、エル?」
「っ…へ、陛下!? 陛下が何故…?」
「気にするでない…。ティアが頑張っておるかの確認がてら来ただけの事…それとお主が精通したと聞いてな?」
「…精通の件は触れないで下さい」
「そ、そうか?」
娘が毒牙に掛かっていないかの確認だろうか?心配しなくても手を出すつもりはないんだけどな…。いや、待てよ?同衾してる時点でマズイのでは?そんな考えが脳裏に過ぎる。精通の件は触れるなと思いを込めて、陛下とは言え圧を掛けておいた。
「まあ、それはさておき…今日はお主に会わせたい女性がおっての…」
「女性?」
もしかして…陛下の横にいらっしゃる女性の事だろうか。見掛けた事はあるものの喋った事もないしな。
「うむ…わしの妻であり第十王妃の……王妃の…とにかくわしの妻でありティアの母親じゃっ!」
「…はっ?」
王妃って言ったか?そしてティアの母親?
「陛下!?顔だけじゃ飽き足らず、まさかわたくしの名前までお忘れなのですか!?」
おいおい…嫁さんの顔を忘れるなよ…。しかも名前もかよ…。どんだけ影が薄いんだよ。
「いやいや…そんなことはない…ぞっ?」
「ならば、今すぐっ、早くわたくしの名前を言って下さいませ!!」
「…おっぱぃ……いや、こういう時はお主から言った方が良くないかな?じ、自己紹介じゃしの?」
「やっぱりお忘れではありませんかっ!?しかもわたくしをおっぱいって言おうとしましたよね!?おっぱいだけでわたくしを選んだのですかっ!?どれだけおっぱい好きなのですかっ!?今思えば…夜の営みの時もわたくしの名前を呼んだことは一度もありませんし、おっぱい最高しか聞いた事ないですわっ!?この皮被りの粗チン陛下がっ!!ホントもういいですわ!」
「す、すまぬ…すまぬから落ち着いてくれ?なっ?なっ?」
陛下…。流石に王妃でもあり、何より自分の嫁さんの名前を覚えてないのはマズイのでは?しかもおっぱいって…。確かに陛下が好きそうなモノをお持ちみたいだけど…。
「こほん…改めて第十王妃のティーネよ。ティアの母親でもあるわ。いつもあの子がお世話になってるわね、エル君?」
「いえ…こちらの方こそ…ティア殿下にはお世話になっております」
それから暫くの間、陛下と王妃と話をすることに…。まあ、内容はだいたいティアの事ばかりだった。俺が知らない事も教えてくれた。ティアの城での様子だったり、勉学に武芸等様々な事を頑張っている事だったり…。そんな俺達を傍目に、自分の事を言われてるのが恥ずかしいのか俯いて真っ赤に肌を染めて黙ってそれを聞いているティア。
そんなティアはなんだろう。やっぱり可愛いって思ってしまうな。
そして…そんな話もそろそろ佳境に近付いた時に突然こんな事を言われたんだ…。
「そうそう。それでねぇ…エル君?」
「はい…何でしょうか?」
「そんなふうにティアが頑張ってるのは誰の為だと思ってる?」
「お母様っ!?何をっ…」
誰の為?誰かの為なのか?国…?
「え~と……国とか…自分の為…でしょうか?」
「ええ、そうね。勿論それもあるだろうけど…それは君の為でもあるのよ?」
「…俺の為?」
「お母様っ!!」
ティアが何やら慌てているけど…
「そうよ…。だから、よ~~~く よ~~~くっ…その意味を考えてみてくれるかしら?」
「…その意味?」
「ええ…。それと…ティアが別の王国に嫁いでしまってもあなたは構わないのかという事も一緒に考えてみてくれるかしら?」
「お母様っ!?私はっ…」
「ティアが…嫁ぐ…」
嫁ぐ……って、結婚っていう事だよな?よその国の誰かとティアが結婚…? ティアが誰かと…
“ズキン、ズキン、ズキン…”
それを思うと…俺の鼓動が何故か激しく痛む様にいつまでも鳴り響いていた…。
ビンビンかと言われればそのせいでビンビンだよっ!と、大声でお答えしよう!
ホントよく俺の理性がもったものだと思う…。就寝時にはティア、それにマリンとレイラが同じベッドに寝ているのだ。女性特有の甘い香りが理性をガリガリとどんどん削っていくのが分かるんだぜ?
まあ、そんな感じでなんだけど、その件は敢えてなかった事にして…気持ちを切り替えて親友を迎える事にする。今日は遠路はるばるランスが来てくれたんだ。
「久しぶり、エルっ!」
「ランス!」
親友と久方振りに抱き合って再会を喜びあう。何と言うか久し振りに会った親友は大人びて見えた。3児の父親だからだろうか。
「ご機嫌よう、エル君」
「ご無沙汰しております、エル様」
「テレサさん、それに、リーンさん。こちらこそご無沙汰しております」
ランスの母親でもあり、俺の母さんの親友でもあるテレサさんとランスの正妻になったリーンさんが声を掛けてくれたので挨拶を交わす。
「うちの領地もエル君のお陰で景気が良いわよ!本当にありがとうね?それもこれもうちの領地に工場を作ってくれたお陰よ」(パチリ!)
こちらに向けてウインクするテレサさん。綺麗で若いテレサさんのその仕草にこちらが照れてしまう。
「…その反応…なるほど~。そういう事ね…」
「?」
その言葉を不思議に思っていると…
「日頃のお礼も兼ねて良かったら…私で筆下ろししてみる?」
「うぇっ!?テレサさん!?何言ってんの!?」
何言ってんこの人!?何でまだ童貞ってバレたし!?
「母さん!? いや、でも…エルが僕の兄貴になるのもいいのかもね…って、エルはまだ童貞なのっ!?ティアとしたんじゃないのっ!?」
「うぉーい!ランス!?声がデカいわっ!」 (悪かったな…まだで…。ティアはそれに関係ないだろうに…)
ランスとそんなやり取りをしているといつの間にか俺の傍に移動していたテレサさんが俺の耳元で囁く…。
「クスクス…ホント可愛い♡今すぐ食べちゃいたい位…よ?」
その瞬間食べられたいと思ってしまった。誰だって一瞬はそう思ってしまう程テレサさんは魅力的だ。すると…
“スチャッ、スチャッ! ”
っと、鞘から剣を抜く様な音が2回も聞こえてきた。
「エル様には手出し無用ですよ?まだ…」
「どうやら死にたいようね、テレサ?」
「…い、いらっしゃるとは聞いてはいましたが本当にいらっしゃったんですね、ティア殿下。それに…久しぶりね、マリア?」
そこには剣を抜きテレサさんに剣を突きつけるティアと母さんの姿が…。
「…今のは冗談ですよ?冗談だから、ねっ?」
「私が居なかったらどうしてました?」
ティアがテレサさんに問うと、
「そりゃあ…私がエル君の筆下ろしを…」
「ヤる気満々だったんじゃあないですかっ!?」
「ふふん、いつまでも筆下ろしさせてない、あなた達が悪いんでしょっ!?それにティア殿下は今はメイドでしょ!?」
「私だって何度…筆下ろししてあげようと思った事か!?」
「あんたがしてどうするのよマリア!?侍女かティア殿下か私が居るでしょ!?」
「ティアちゃんと侍女はともかくしれっと自分迄、エルの筆下ろしの相手に入れるんじゃないわよっ!?」
「あんたのせいでエル君が童貞なんでしょうがっ!」
「だから私自ら…」
「私がしてあげるってっ!」
「必要ありません!私がっ!」
母さん…テレサさん?…みんな居るのに…そんな大声で筆下ろしやらなんやら叫ばないでくれる?ティアも何を口走ってるのっ!?今はメイドとはいえ、そんな事は気にしなくてもいいんだぞ?それに…俺のライフはもうゼロよ?ほら、周りを見てみてよ、三人とも…。
「エル様って、まだ童貞なのね…じゅるり…」 「私ならいつでも…」
「カモンベイビー私の秘境へ!」
「私のトンネルを掘ってくれないかしら♡」 「ホントそれっ…」
護衛の人達がこぞってそんな事を言ってるよ。
「た、大変だね、エルは…」
「分かってくれるか、親友?」
「…ふと…気になったから…ね、念の為に聞くけど…エルって僕のおしりとか狙ってたりしないよね?僕は巨乳じゃないと駄目だよ?」
「するかぁぁぁぁぁー!?おいっ、親友!?」
「ランス様は私の夫ですよ、エル様?」
「リーンさんも今はふざけないでねっ!?」
ランスもリーンさんも本当に何言ってるんだよ!
「俺はノーマルだし…男には興味はないし、女性しか興味ないからね?毎日うちの女性陣に誘惑されてなんなら我慢は限界に来てるって~の!時には裸だぞっ、裸っ!?男なら興奮するだろっ!?なんなら堕ちかけているってんだ!その度、1人で鎮めて…」
「えっ!?ひ、1人でしてるの…え、エル?あ、アレだけ出してるのに…」
しっ、しまったぁーーー!?ランスのせいで余計な事迄口走ってしまった。しかも驚いた様な表情でそう聞いて来たのはティアだ。恥ずっ!?超恥ずいんだけどっ!?後半は何て言ったんだ!?
「エル…」
ランスもそんな同情した様な目で俺を見るんじゃないよ!?童貞がそんなに悪いのかっ!?
「え、エル…。いつでも言ってくれれば口でも手でもこの胸でも好きな所でしていいし」
「…何言ってんのっマリンは!?」
「ちょっと考えたのかい、エルは。あの胸見たらそりゃあ考えるよね」
「ランスは黙ってろ!どんだけ巨乳好きーなんだよ!?感動の再会を返せっ!?」
そんなやり取りをしていると現れたのは陛下とたまに王城で見掛ける女性…。
「久しぶりじゃの、エル?」
「っ…へ、陛下!? 陛下が何故…?」
「気にするでない…。ティアが頑張っておるかの確認がてら来ただけの事…それとお主が精通したと聞いてな?」
「…精通の件は触れないで下さい」
「そ、そうか?」
娘が毒牙に掛かっていないかの確認だろうか?心配しなくても手を出すつもりはないんだけどな…。いや、待てよ?同衾してる時点でマズイのでは?そんな考えが脳裏に過ぎる。精通の件は触れるなと思いを込めて、陛下とは言え圧を掛けておいた。
「まあ、それはさておき…今日はお主に会わせたい女性がおっての…」
「女性?」
もしかして…陛下の横にいらっしゃる女性の事だろうか。見掛けた事はあるものの喋った事もないしな。
「うむ…わしの妻であり第十王妃の……王妃の…とにかくわしの妻でありティアの母親じゃっ!」
「…はっ?」
王妃って言ったか?そしてティアの母親?
「陛下!?顔だけじゃ飽き足らず、まさかわたくしの名前までお忘れなのですか!?」
おいおい…嫁さんの顔を忘れるなよ…。しかも名前もかよ…。どんだけ影が薄いんだよ。
「いやいや…そんなことはない…ぞっ?」
「ならば、今すぐっ、早くわたくしの名前を言って下さいませ!!」
「…おっぱぃ……いや、こういう時はお主から言った方が良くないかな?じ、自己紹介じゃしの?」
「やっぱりお忘れではありませんかっ!?しかもわたくしをおっぱいって言おうとしましたよね!?おっぱいだけでわたくしを選んだのですかっ!?どれだけおっぱい好きなのですかっ!?今思えば…夜の営みの時もわたくしの名前を呼んだことは一度もありませんし、おっぱい最高しか聞いた事ないですわっ!?この皮被りの粗チン陛下がっ!!ホントもういいですわ!」
「す、すまぬ…すまぬから落ち着いてくれ?なっ?なっ?」
陛下…。流石に王妃でもあり、何より自分の嫁さんの名前を覚えてないのはマズイのでは?しかもおっぱいって…。確かに陛下が好きそうなモノをお持ちみたいだけど…。
「こほん…改めて第十王妃のティーネよ。ティアの母親でもあるわ。いつもあの子がお世話になってるわね、エル君?」
「いえ…こちらの方こそ…ティア殿下にはお世話になっております」
それから暫くの間、陛下と王妃と話をすることに…。まあ、内容はだいたいティアの事ばかりだった。俺が知らない事も教えてくれた。ティアの城での様子だったり、勉学に武芸等様々な事を頑張っている事だったり…。そんな俺達を傍目に、自分の事を言われてるのが恥ずかしいのか俯いて真っ赤に肌を染めて黙ってそれを聞いているティア。
そんなティアはなんだろう。やっぱり可愛いって思ってしまうな。
そして…そんな話もそろそろ佳境に近付いた時に突然こんな事を言われたんだ…。
「そうそう。それでねぇ…エル君?」
「はい…何でしょうか?」
「そんなふうにティアが頑張ってるのは誰の為だと思ってる?」
「お母様っ!?何をっ…」
誰の為?誰かの為なのか?国…?
「え~と……国とか…自分の為…でしょうか?」
「ええ、そうね。勿論それもあるだろうけど…それは君の為でもあるのよ?」
「…俺の為?」
「お母様っ!!」
ティアが何やら慌てているけど…
「そうよ…。だから、よ~~~く よ~~~くっ…その意味を考えてみてくれるかしら?」
「…その意味?」
「ええ…。それと…ティアが別の王国に嫁いでしまってもあなたは構わないのかという事も一緒に考えてみてくれるかしら?」
「お母様っ!?私はっ…」
「ティアが…嫁ぐ…」
嫁ぐ……って、結婚っていう事だよな?よその国の誰かとティアが結婚…? ティアが誰かと…
“ズキン、ズキン、ズキン…”
それを思うと…俺の鼓動が何故か激しく痛む様にいつまでも鳴り響いていた…。
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