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第四章

13歳に…

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 時が流れるのは本当に早い早い。充実した毎日を過ごせたからかも知れない。今度の誕生日で俺は早くも13歳になるんだ。この世界の大人の仲間入りは精通と初潮。子供を授かる準備が出来たらって事らしい。お酒なんかは十五歳からとなっているけどね。

 婚約の話とかは当然の様に何度も話があったんだけど十五歳になってからと断っている。 ちなみにだがランスは既に子供を授かっている。相手はランスの専属侍女のリーンさん(21歳)。ランスの筆下ろしの相手でもあるらしい。

 何で知ってるかって?手紙に赤裸々とそう書いてあったからだ。それはもう凄く良かったとか、子供は可愛いとか、エルも早く童貞捨てればなどなど。そんな事をわざわざ手紙に書くんじゃねぇよ!?こちとらバリバリの童貞よっ?童貞舐めんなっ!?とか思ってしまうが…とにかくランスは俺より早く大人の階段を登ったわけだ。俺はまだ精通してないしな…。

 くっ…童貞捨てたからといって羨ましくなんてないんだからね!?


 そんでティアはどうしているかっていうと、それはもう綺麗な女性に成長している。胸は…それは言わなくてもいいか…。普通にあるしな。たまにティアとは会うんだけど…つい見惚れてしまいそうになる……。 いや、しまいそうではないか…。正直見惚れてしまう。あんな綺麗な子と小さい頃とはいえ、キスしたんだなと思うとドキドキしてしまう。 

 それに…そんな事があった事なんてティアは忘れているだろうしな…。 まあ、何が言いたいかと言うと、ティアとは結構な頻度で会うには会うんだけど、昔みたいな会話はあまりない感じ。幼い頃よりも距離感が離れた様に感じてしまう。お互いになんかギクシャクしてしまうし、詳しくは言えないけど思春期とかそういうのが関係しているのかもな…。

 もしかしたら…ティアには好きな人が居たりしたりな…。 

“ズキッ…”

 そんな風に思うと最近は何故かこう…モヤモヤするというか…嫌な気持ちになる…。胸が痛むと言うかズキズキする様なそんな感覚…。小さい頃からティアの事は知ってるし仲が良かったからかな?

 ティアの事は…妹?みたいに俺は思ってるだろうし…先に述べた様にドキドキするのはティアがどんどん綺麗になっていくもんだから普通にそう思うよな?もしかしたらシスコンのお兄ちゃんみたいな感覚を俺は持っているのかも知れないな。 

「何か考え事し?」 

「いや…ちょっと…人生を振り返っていただけだよ、マリン?」 

「まだ早いしょっ!?」 

「マリンさんの言う通り、それはまだまだ早いと思いますよ?」 

「うん…それはそうなんだけどさっ…」 

“ちゃぷっ… ”

「…そんな事よりも気になる事があるんだよね…? 何故俺は…」 

「どうかしたし?」 

「どうかしましたか、エル様?」 

「当然の様にこうして一緒にお風呂に入ってるのっ!?マリンは分かるよ!?ずっと1人で入ると言っても聞いてくれなかったから俺も諦めたんだけど!?ただレイラが一緒にお風呂に入ってるのはおかしいよねっ!?久しく一緒に入って居なかったよね!?俺いい歳した男よっ?身の危険とか感じないわけっ!?俺が襲ったらどうするわけっ!?」 

「あ…あ~しは…エルなら…」(かぁ~…) 

「わ、私も…エル様が…が、我慢出来ないなら…い、いつでも…」(ぼっ…) 

 その表情はとても色っぽく…艶かしい…。こうなると困るのは俺の息子のエルジュニア。男なら反応するのも当然なわけでして…。 

「た、タオルが…膨らんでるし…」 

「つ、辛いなら…私…口や手を使って…が、頑張りますよ?」 

 ほ~。言うじゃないか。2人は危機感がまるでない。俺を男と思って居ないんじゃないか?

 そう思った俺はちょっと変態みたいな行動をする事に…。これは2人の為だ。バッっとジュニアを隠していたタオルを投げ捨て湯船から立ち上がり2人の目の前に仁王立ち。恥ずかしさは捨てて、キ◯キタ親父さんの様に堂々と立つ。分かる人には分かるあの親父さんの事だ。

 流石にこうしてコレを間近で見せた事は今までないからな…。

「…隠れ見てた時よりも…デカいっしょっ!?」
「あわわわっ…間近にエル様の巨大な御神体が…」

「…2人共分かった?俺が本気で言ってるって事が?ホントに…興奮してるんだよ?」 

 んっ?隠れ見てたって言わなかったか?気のせいだよな。

「だ、だから…あ、あ~しも…本気で言ってるし…」 

「そ、そうです!そ、そんなに大きくなっておられるのなら…我慢しないで下さい…?見て見て、大きくなっちゃった!?って、言って貰えれば…し、鎮めますよ?」 

「そのネタは耳のおもちゃでするものだからねっ!?それに反応が予想と違い過ぎるんだけどっ!?ここはキャッっとかなんとか言って目を背けるんじゃないのっ!?」 

「が、我慢しなくていいし…?な、なんならあたしのを触ってみるし?」 

「……さ、触りません」 

「エルのエルがピクっと反応したし!?」 

「わ、私の体で反応して下しゃい!?」 

 目下の悩みはコレだ…。2人共俺に襲われてもいいと本気で思っている感じがする…。 マリンもレイラも素敵な女性だ。

 時に…ふと視線を二人に向けると…

マリンは褐色肌にピンク突起…レイラは透き通る様な白い肌にピンクの突起…。 

 うがぁあぁぁぁあー!ちょっと見ただけでまたどんどん血液が集まるじゃないかっ!?!?

 俺は先程投げ捨てたタオルを拾い…ジュニアをそっと隠す。そして湯船に浸かり直し瞑想に入る…。

「嗚呼…エルのエルが隠されたし…」

「ホントに…私は襲われてもいいのに…」

 この我慢する気持ちが分かってくれる同志はおる?居るよなぁー? 我慢するなよ、手を出せよとか言うなよな!?俺も色々と考えてしまうんだよ!避妊具とかないんだし、この世界の女性は出来やすいと言うし、相手の気持ちが分からないし…。とにかく色々と覚悟やらなんやら必要なんだよ、俺には…。

 それにお風呂の事だけじゃないんだぞ?毎日誰かが俺と一緒に添い寝しているんだ。しかも裸だぞっ?女性特有の甘い良い香りが布団の中いっぱいに広がっているんだ。するとどうなるかと言うと鼻腔と脳が刺激されて…おかしくなるんだっちゅーのっ!?

  マジな話をすると…精通が来たら…俺は我慢出来る自信がない…。そして、余談だが、男性の精通は早ければ十歳からだ。遅くても十八歳位迄に経験するらしい。気になる人はネットで調べてクリクリ。と、言う訳で精通がいつ来てもおかしくないんだよな…。トホホ…。
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