50 / 140
第三章
半年と半月
しおりを挟む
無人島に流れ着いて、とうとう半年と半月が経過した。どうやら渡り鳥の足に伝言作戦(命名エル)は失敗に終わったみたいだ。そう簡単に見てもらえる訳ないか。結構大変だったんだぜ?あの鳥が好きな物を与えて人に慣れさせたり…。まあ、仕方ない。んで、この無人島の様子はというと、島を覆う様に薄っすらと雪化粧が施されている。
そうなると当然の事ながら寒いわけで(北◯国からのじ◯ん君のモノマネ)…。
こうなる事は予想して、前もって準備をしていたつもりだった。自然を舐めていたのかと言われればそんなつもりは毛頭ない。予想以上にここが寒かったという他ない。
作れる物は作ったんだよ?草、葉っぱ、木の皮、獲った鳥の羽等、利用出来る物は全て利用して作った防寒用具…。それでもやっぱり寒いものは寒い…。 そして寒さに負けた俺はというと…
「ゲホッ…ううっ…ゴホッゴホッ…」
はい!ものの見事に風邪をひいちゃいました!テヘペロ…。
ううっ…まさか…風邪をひいて熱迄出してしまうとはどうにも情けない。子供だから抵抗力が思った以上になかったか?それとも俺がひ弱なだけだろうか?
「エル…エル…しっかりするし…」
不安そうな表情のマリンが必死に俺を看病してくれる。マリンに風邪を伝染さない様にしたいんだけど住む場所を一つしか作っていなかったのものだから離れていた方がいいとも言えない…。マリンに風邪が伝染らない様に願うばかりだ。
それと俺が風邪をひいてしまったことで余計な心配をかけさせてしまっているんだよね…。 逆の立場なら俺もそうなってるだろうしな。
こういう時こそ笑いじゃあないか?人は笑うと幸せになれると昔の人は言ったもんさ。
そして、こんな時に思い浮かぶお笑いのネタと言えば、最早これしかあるまいて!!
「マリン?そんなに心配…しなくても…僕は…うっ―」
“ガクッ… ”
「…エル? エルしっかりするしぃぃ!!」
俺が死んだ振りをすると、当然の様に慌てるマリン。そんなマリンの様子を見てから、ガバっと上半身を起こす。そして…
「こんくらいじゃあ俺は死にゃあしねぇーよ?へっへっへっ…」
「……えっ…エル?」
何が起きたか分かってないマリン。顔にはハテナが浮かんでるようだ。ならば、もう一度…。
「ゴホッゴホッ…ううっ…うっ―」
“ ―ガクッ… ”
「…エル?エルゥゥ!?」
必死に俺を揺さぶるマリンを傍目にまた何事もなかったかの様にガバっと上半身を起こして…
「まだまだ死にゃあしねぇーよ?俺は…」
有名なあのコントだ!
「…何がしたいし?」
「いや…元気出るかと思って…」
「出るわけないしっ!こんな時にそんな事するエルは頭おかしいしっ!?馬鹿だしっ!?冗談でも…あ~しは…あ~しは…」
こんな時にする事ではないのは分かってはいるんだけど…
「僕は大丈夫だから…こんな事出来る位元気な証拠だろ? だからさっ、マリンも休んで?一睡もしてないでしょっ?マリンのお陰でこんな事しても平気な位になったんだ!だから…ねっ?」
ただ単にこんな事したんじゃないからね?マリン迄倒れたりしたらいけないからこんな風にしたんだよ?ホントだよ?
「…んっ…分かったし。少しだけ…寝るし…。でも…何かあったらすぐ起こすし?分かってるし?」
「うん。ありがとうマリン」
それからしばらくして…すぅ~すぅ~ と、マリンの寝息が聞こえてきた。ようやく休んでくれたみたいだ。本当に良かった。何日間か徹夜で俺の看病してくれて、逆に心配だったんだよね。
しかし、それにしても…頭はガンガン…喉はズキズキとして唾を飲み込むだけでも痛いし…どんどん意識がボッーっとしてきた気がするし、
おまけに熱も高くなってる気がするな…。
これは本格的にマズイかもね…。そんな事を考えながらうつらうつらとしていると…
“ ミシッッ…ジャリ…ジャリ…ジャリ”
夢じゃない…。熱でうなされてるからとかでもない。今も外から聞こえてくる。
木の枝が踏み潰されて折れる様な音と砂利を音。この島にそういう動物は居なかった。夏場なら猪が泳いで来たとしても信じられるけど季節がら違うと思える。猪ってかなりの距離泳げるらしいぜ?
それはさて置き、だとすれば音を発しているのは人だと思い当たる。耳を澄ませば何かを話す声が聞こえる。会話の内容やら詳しい事は分からない。
とにかくマリンはさっき眠ったばかりだし…起こす訳にはいかない。俺は近くに置いてあった木の銛を手にふらふらとしながらも外へと向かう。
外は吹雪いていた。吹雪いているうえに熱のせいか視界がボヤケてよく見えない…。でも…たぶんだけど…人らしき姿が見える…。そしてこちらに近付いてくるのが分かる。
「…そこに居るのは誰っ?」
俺を攫った奴じゃあなければいいなと思いながら声を出す。銛を力一杯握りしめながら。
「っ…!?エ、エル?エルなのっ!?」
「僕を…知ってる?」
女性みたいだけど…。
「エル…エルぅぅーーー!!」
俺の名前をどことなく聞き覚えのある声で呼びながらその人は急ぎ駆け寄って飛び込んで来る。不思議と敵意など感じず咄嗟に握っていた銛は手放して衝撃に備える。
「おっふっ…」
病人の俺には堪える衝撃だ…。
飛び込んで来た女性はもう離さないとばかりに俺を強く抱き締めてくる…。視界には一度見たら忘れないであろう彼女の真っ赤な真紅の髪が…。
「…ティア?」
「エルなら…無事だって信じてたの」
「ありがとう、ティア。僕を見つけてくれて」
「…何度でも…見つけてあげるから…」
ティアをあやす様に頭を撫でていると俺に駆け寄って来る大人の女性が目に入る…。
「僕は無事だよ…ミーニャ?」
「はい…はい!ミーニャですっ!ううっ…エル様!エル様ぁぁー!!よく…よくご無事で…」
他にも駆け寄って来る人達の影…。
しかしながら、かなりヤバイ…。感動の再会を祝いたい所だけど意識が遠くなる感覚…。せっかくの再会なのになぁ…。相変わらずの俺だな。
でも…これだけは伝えておかないといけない。
「はぁはぁ…ティア、ミーニャ…ごめん。意識がなくなる前に大事な事を言うからね?…この家の中に僕の大切な人が居るから…どうか…宜し…く…っ…」
「エルっ!?」
「エル様!?失礼します! っ、酷い熱!?レーティぃぃ!!!リンリーン!!!レイラァァァー!!!急いでここにっ!!!」
そして…俺は完全に意識を手放した…。
そうなると当然の事ながら寒いわけで(北◯国からのじ◯ん君のモノマネ)…。
こうなる事は予想して、前もって準備をしていたつもりだった。自然を舐めていたのかと言われればそんなつもりは毛頭ない。予想以上にここが寒かったという他ない。
作れる物は作ったんだよ?草、葉っぱ、木の皮、獲った鳥の羽等、利用出来る物は全て利用して作った防寒用具…。それでもやっぱり寒いものは寒い…。 そして寒さに負けた俺はというと…
「ゲホッ…ううっ…ゴホッゴホッ…」
はい!ものの見事に風邪をひいちゃいました!テヘペロ…。
ううっ…まさか…風邪をひいて熱迄出してしまうとはどうにも情けない。子供だから抵抗力が思った以上になかったか?それとも俺がひ弱なだけだろうか?
「エル…エル…しっかりするし…」
不安そうな表情のマリンが必死に俺を看病してくれる。マリンに風邪を伝染さない様にしたいんだけど住む場所を一つしか作っていなかったのものだから離れていた方がいいとも言えない…。マリンに風邪が伝染らない様に願うばかりだ。
それと俺が風邪をひいてしまったことで余計な心配をかけさせてしまっているんだよね…。 逆の立場なら俺もそうなってるだろうしな。
こういう時こそ笑いじゃあないか?人は笑うと幸せになれると昔の人は言ったもんさ。
そして、こんな時に思い浮かぶお笑いのネタと言えば、最早これしかあるまいて!!
「マリン?そんなに心配…しなくても…僕は…うっ―」
“ガクッ… ”
「…エル? エルしっかりするしぃぃ!!」
俺が死んだ振りをすると、当然の様に慌てるマリン。そんなマリンの様子を見てから、ガバっと上半身を起こす。そして…
「こんくらいじゃあ俺は死にゃあしねぇーよ?へっへっへっ…」
「……えっ…エル?」
何が起きたか分かってないマリン。顔にはハテナが浮かんでるようだ。ならば、もう一度…。
「ゴホッゴホッ…ううっ…うっ―」
“ ―ガクッ… ”
「…エル?エルゥゥ!?」
必死に俺を揺さぶるマリンを傍目にまた何事もなかったかの様にガバっと上半身を起こして…
「まだまだ死にゃあしねぇーよ?俺は…」
有名なあのコントだ!
「…何がしたいし?」
「いや…元気出るかと思って…」
「出るわけないしっ!こんな時にそんな事するエルは頭おかしいしっ!?馬鹿だしっ!?冗談でも…あ~しは…あ~しは…」
こんな時にする事ではないのは分かってはいるんだけど…
「僕は大丈夫だから…こんな事出来る位元気な証拠だろ? だからさっ、マリンも休んで?一睡もしてないでしょっ?マリンのお陰でこんな事しても平気な位になったんだ!だから…ねっ?」
ただ単にこんな事したんじゃないからね?マリン迄倒れたりしたらいけないからこんな風にしたんだよ?ホントだよ?
「…んっ…分かったし。少しだけ…寝るし…。でも…何かあったらすぐ起こすし?分かってるし?」
「うん。ありがとうマリン」
それからしばらくして…すぅ~すぅ~ と、マリンの寝息が聞こえてきた。ようやく休んでくれたみたいだ。本当に良かった。何日間か徹夜で俺の看病してくれて、逆に心配だったんだよね。
しかし、それにしても…頭はガンガン…喉はズキズキとして唾を飲み込むだけでも痛いし…どんどん意識がボッーっとしてきた気がするし、
おまけに熱も高くなってる気がするな…。
これは本格的にマズイかもね…。そんな事を考えながらうつらうつらとしていると…
“ ミシッッ…ジャリ…ジャリ…ジャリ”
夢じゃない…。熱でうなされてるからとかでもない。今も外から聞こえてくる。
木の枝が踏み潰されて折れる様な音と砂利を音。この島にそういう動物は居なかった。夏場なら猪が泳いで来たとしても信じられるけど季節がら違うと思える。猪ってかなりの距離泳げるらしいぜ?
それはさて置き、だとすれば音を発しているのは人だと思い当たる。耳を澄ませば何かを話す声が聞こえる。会話の内容やら詳しい事は分からない。
とにかくマリンはさっき眠ったばかりだし…起こす訳にはいかない。俺は近くに置いてあった木の銛を手にふらふらとしながらも外へと向かう。
外は吹雪いていた。吹雪いているうえに熱のせいか視界がボヤケてよく見えない…。でも…たぶんだけど…人らしき姿が見える…。そしてこちらに近付いてくるのが分かる。
「…そこに居るのは誰っ?」
俺を攫った奴じゃあなければいいなと思いながら声を出す。銛を力一杯握りしめながら。
「っ…!?エ、エル?エルなのっ!?」
「僕を…知ってる?」
女性みたいだけど…。
「エル…エルぅぅーーー!!」
俺の名前をどことなく聞き覚えのある声で呼びながらその人は急ぎ駆け寄って飛び込んで来る。不思議と敵意など感じず咄嗟に握っていた銛は手放して衝撃に備える。
「おっふっ…」
病人の俺には堪える衝撃だ…。
飛び込んで来た女性はもう離さないとばかりに俺を強く抱き締めてくる…。視界には一度見たら忘れないであろう彼女の真っ赤な真紅の髪が…。
「…ティア?」
「エルなら…無事だって信じてたの」
「ありがとう、ティア。僕を見つけてくれて」
「…何度でも…見つけてあげるから…」
ティアをあやす様に頭を撫でていると俺に駆け寄って来る大人の女性が目に入る…。
「僕は無事だよ…ミーニャ?」
「はい…はい!ミーニャですっ!ううっ…エル様!エル様ぁぁー!!よく…よくご無事で…」
他にも駆け寄って来る人達の影…。
しかしながら、かなりヤバイ…。感動の再会を祝いたい所だけど意識が遠くなる感覚…。せっかくの再会なのになぁ…。相変わらずの俺だな。
でも…これだけは伝えておかないといけない。
「はぁはぁ…ティア、ミーニャ…ごめん。意識がなくなる前に大事な事を言うからね?…この家の中に僕の大切な人が居るから…どうか…宜し…く…っ…」
「エルっ!?」
「エル様!?失礼します! っ、酷い熱!?レーティぃぃ!!!リンリーン!!!レイラァァァー!!!急いでここにっ!!!」
そして…俺は完全に意識を手放した…。
380
お気に入りに追加
1,590
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
【R18 】必ずイカせる! 異世界性活
飼猫タマ
ファンタジー
ネットサーフィン中に新しいオンラインゲームを見つけた俺ゴトウ・サイトが、ゲーム設定の途中寝落すると、目が覚めたら廃墟の中の魔方陣の中心に寝ていた。
偶然、奴隷商人が襲われている所に居合わせ、助けた奴隷の元漆黒の森の姫であるダークエルフの幼女ガブリエルと、その近衛騎士だった猫耳族のブリトニーを、助ける代わりに俺の性奴隷なる契約をする。
ダークエルフの美幼女と、エロい猫耳少女とSEXしたり、魔王を倒したり、ダンジョンを攻略したりするエロエロファンタジー。
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜【毎日更新】
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし〜
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる