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第二章

ティア5歳の生誕祭前日の二人

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「明日はティア殿下の5歳の生誕祭ですね」

「そ、そうじゃな…」 

(アレからというものの満足に口も聞いてくれぬしの~ぅ)

「ティア殿下もようやく恋心に気付かれたみたいでなによりです」 

「なななななんじゃとぉぉぉー!?」 

「…つかぬことをお聞きしますが、ティア殿下からお聞きになっていないので?」 

「ぬぅぅぅ…実はの~ぉ?しばらく口も聞いてくれておらぬわい」 

「…何をやらかしたのかを聞きたくはありませんが…あんた何をやらかしたのです?」 

「…町中でおっぱいについて熱く語っただけじゃわい」 

「…それはまた…馬鹿な事を…」

 はぁ~…何を考えたら5歳になる娘に対しておっぱいを熱く語れるのか脳内を解剖して見てみたいものですね…。 

「馬鹿っ?馬鹿と言ったぁ!?」 

「言いましたが…何か?」 

「おまっ!?お前おっぱいぞっ!?おっぱいは正義!夢!希望!漢の浪漫!全てがそこに詰め込まれおると言っても過言ではないのじゃっ!かの有名な海◯王もそこに全てを置いて来たと遺言を遺しておるのじゃぞっ!?」 

「それは財宝の話では…?」 

 この愚王はホントに… 

「それにしても…わしのティアが…」 

「陛下のではありませんし…陛下は既に嫌われているようですしね…最早親子の縁を切られても不思議てはないのでは?」 

「…言うでないわっ!?わしも傷付くんだからねっ?」 

「…気色悪いです…止めて下さい…今すぐ死んで詫びて下さい…」 

「そろそろわし…お主をぶっ飛ばしても構わんよな?」 

「…やれやれ…都合が悪くなると暴力に訴えるわけですか…最低です…ジャッジメントですわ!」

「…真の男女平等主義者なわしは、女性相手でもドロップキックを平気で喰らわせられる王なのじゃよ?」 

「うわぁぁぁ…ひくわ~ 限りなく地平線の彼方迄ひくわぁ~」 

「うぉーい!?今のはネタじゃろ?そんなに引くでないわい!?本気で言うわけ無かろ!?」

「お~人事、お~人事に連絡しておきます…」

「それはジ◯ロじゃろ!?」 

「いつのネタを振るんですか?」 

「お主が振ったんじゃろーがい! ぜぇ~はぁ~ぜぇ~はぁ~ 話は戻るがティアの件なんじゃがっ…口をどうやったら聞いてもらえるかのぉ~?」 

「…いや…最早修復不能では?陛下の小汚いイチもつと同じで…」 

「おまっ!?この間までわしに鰻を使った料理ばかり食わせてたくせに!? くっ…まあ、よい!安心しろ、等価交換だ。代わりにわしのパンツをお主の部屋に置いてきたわい…」 

「いらんわっ!エル君やランス君のならまだしも、汚王のウンコ、尿漏れ付きパンツが何処に需要あるというんですかっ!?」 

「ホント失礼じゃぞっ!?そんなのたまにしか付いておらんじゃろうて?」 

「とにかく手遅れです…恨むなら先祖代々引き継がれてしまった呪われたおっぱい星人の血筋をお恨み下さいませ」 

「ぐぬぬっ…確かに我が父も…そうであった…。おっぱいについて徹夜で語ったもんよ。ふっ、なんと懐かしいわい…」 

「死ねばいいのに」

「辛辣すぎるぞ?そろそろわしも泣くぞ?」

「とにかく…明日は国を挙げてのお祝い行事になるでしょうから…これ以上余計な事は言わない様に気をつけて下さいね?」 

「こうなったら…エルをおっぱい教徒に…」 

“スパンッッッ! ”

「アホかっ!?余計嫌われたいんかっ!?ティア殿下の想い人にそんな事したらどうなるか予想つきますよねぇ!?」 

「おまっ…それ…便所スリッパじゃろ!?」

「今、便所コオロギがいましたものですから…」 

「一国の王に向かって便所コオロギって…」 

 愚王は放っておくとして、ティア殿下…。どうかエル君との関係を…いえ、この言い方は違いますね…。ランス君も想いをティア殿下に伝えてましたね…。さて…運命はどこに向かうのでしょうね…。
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