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第二章
父親と娘
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~アルタイル領の宿屋での一幕~
「の、の~ぅ ティアやっ?どうして口を聞いてくれないのじゃ?」
「…たった一つ…シンプルな答えですわ、陛下。陛下は私を怒らせたのです…」
「なにゆえ…なにゆえ…そんなことを…」
「御自身の胸に手を当てて考えて下さいませ…以上です。後は口を聞きません」
「しゅん…」
陛下を…お父様と私は呼びたくはありません。ホントにお父様は何を言っているのだろうか?しゅんではないですわ…。
御自身が何をしでかしたのかわかっていないのでしょうか?あんなにも堂々と村の真ん中で女性の胸について熱く語ったのですよ?娘から軽蔑されても何ら不思議ではない事でしょう。
ハートネス女王が止めて下さらねば止まらなかったのでは?あの勢いでは朝まで胸について語っていてもおかしくはありませんでした。
ホント最低!最低ですわ お父様!
「ティアよ?」
「………」
「ふぅ~ ダンマリ…か?そのまま聞くがよい。お主はまだ子供じゃから分からんのじゃよ…。世の男性はそこにおっぱいがあれば目がいくというもの…。これ、すなわち本能なのじゃよ?胸の谷間を見せてる女性を見ない道理はなかろう?」
何やら私の周りでブツブツとハエが何かを言っていますがとりあえず無視しておく事にしましょう。全くもってお父様は反省等しておられぬ様ですしね…。 娘の私がいるにもかかわらず道のど真ん中で熱く胸を語る…私にホントどうしろうというのでしょうか?
考えるのは止めにしましょう。
そんなことよりも…エルと一緒に過ごした時間は凄く楽しかったし色々あった。。目を瞑むるとその時の事を鮮明に思い出せる。
まずはあの口の中に拡がる味噌の香りと味…。味噌田楽と言ったよね?後は宿の夕食で出た鯖の味噌煮と言う料理。どちらもエルが広めたとの事。
本当にどうやったら私と同じ歳であんな事を思い付くのか見当もつかない…。しかも…しょうゆ?となるものを今は作っているらしいし、また食が広がるとも言っていた…。
私も色々そんなエルに置いていかれない様に勉強に剣術等色々頑張ってるんだけどな…。
いけないいけない。楽しい事だけ今は考えよう。
そうそう町を見た一回り見た後は初めて釣りをした。やる事やる事新鮮だったし、面白かった…。魚がかかった時なんかは竿から手に伝わる感触がブルブルブルって本当に凄かった。またエルと行きたいとそう思ってしまう。
そういえば、最初は魚がかからなくてエルの顔ばかり見ていたんだっけ…。 サラサラとしたエメラルドグリーンの髪、女の子みたいなんだけど綺麗な顔立ち…。それに吸い込まれる感じがしちゃう淡いグリーンと淡いブルーの綺麗な瞳…。ずっと見ていたくなる…。この時がずっと続けばいいのにと思ってしまう。
エルを見ているとやっぱり心臓の鼓動が心地良いリズムを奏でるの…。だけどまだ私にはそれがなんなのかは分からない…。 エルと居ると本当に色々な事を経験出来る…。
それに…エルが口元に付けた時なんか、味噌を私が指で掬い取り…パクっ…って、きゃぁぁぁぁー!ホント私何やってんの!?今思い出しても恥ずかしい!!!超恥ずかしい!?
うぅ~ 何であんな事をしちゃったんだろう!?エ、エルが悪い。うん、エルが口元に味噌なんてつけるから悪いの!!絶対にそうだ!そういう事にしておこう。
でも…そんな濃厚な楽しい時間を過ごせば帰りは泣いちゃうのはしょうがないよね?勝手に涙が溢れてきたんだもん。
だって明日の朝には帰らないといけないんだよ?まだ一緒に居たかったんだもん…。
でももうすぐ王都に来てくれるみたいだし…来てくれるのを待つしかないよね。
それから…ミリア殿下が来てるとは思っていなかったな…。それに婚約だなんて…。婚約するなら私と…って、あれっ…?婚約って、結婚だよね?何で私…エルと婚約したいと思ったんだろう…?
「聞いておるのかっ、ティア!?これ以上わしを無視するのなら、ス◯ーブラチラというス◯ンドを出すぞっ!?ス◯ーブラチラと言うのはな、わしの背後霊みたいなもんでの?そしてこのブラチラには夢がつまっておってのぅ?見えるか見えないの限界チラリズムが…」
「いい加減お黙り下さい!!今、大事な事を考えていたのにお父様のせいで全てぱぁーになったではありませんかっ!!!何ですか、ス◯ーブラチラって!?どこまで私を怒らせればいいのです!?もう、お父様とは一生口を聞きませんからねっ!!変態なんて知りません!!!」
「絶対…エルなら分かってくれると思うんじゃが…」
「エルを変態と一緒にしないで貰えますか?それあなたの意見ですよね?論破しますよ?」
「へ、変態…じゃっと…?いつからわしを変態と錯覚していた?」
「………」
「ティア?」
「………」
「ティアちゃんや~~~い?」
「………」
「ぐぬぬぬぬっ…早くも反抗期かっ!?」
はぁ~ お父様のせいでホント台無しですわね…。それにしてもさっき私は何を…
「ティアのペチャパイや~い!」
むかむか…
「いい加減にしないと…殺しますよ?」
「あ…はい(これは…マジな目じゃ)」
「の、の~ぅ ティアやっ?どうして口を聞いてくれないのじゃ?」
「…たった一つ…シンプルな答えですわ、陛下。陛下は私を怒らせたのです…」
「なにゆえ…なにゆえ…そんなことを…」
「御自身の胸に手を当てて考えて下さいませ…以上です。後は口を聞きません」
「しゅん…」
陛下を…お父様と私は呼びたくはありません。ホントにお父様は何を言っているのだろうか?しゅんではないですわ…。
御自身が何をしでかしたのかわかっていないのでしょうか?あんなにも堂々と村の真ん中で女性の胸について熱く語ったのですよ?娘から軽蔑されても何ら不思議ではない事でしょう。
ハートネス女王が止めて下さらねば止まらなかったのでは?あの勢いでは朝まで胸について語っていてもおかしくはありませんでした。
ホント最低!最低ですわ お父様!
「ティアよ?」
「………」
「ふぅ~ ダンマリ…か?そのまま聞くがよい。お主はまだ子供じゃから分からんのじゃよ…。世の男性はそこにおっぱいがあれば目がいくというもの…。これ、すなわち本能なのじゃよ?胸の谷間を見せてる女性を見ない道理はなかろう?」
何やら私の周りでブツブツとハエが何かを言っていますがとりあえず無視しておく事にしましょう。全くもってお父様は反省等しておられぬ様ですしね…。 娘の私がいるにもかかわらず道のど真ん中で熱く胸を語る…私にホントどうしろうというのでしょうか?
考えるのは止めにしましょう。
そんなことよりも…エルと一緒に過ごした時間は凄く楽しかったし色々あった。。目を瞑むるとその時の事を鮮明に思い出せる。
まずはあの口の中に拡がる味噌の香りと味…。味噌田楽と言ったよね?後は宿の夕食で出た鯖の味噌煮と言う料理。どちらもエルが広めたとの事。
本当にどうやったら私と同じ歳であんな事を思い付くのか見当もつかない…。しかも…しょうゆ?となるものを今は作っているらしいし、また食が広がるとも言っていた…。
私も色々そんなエルに置いていかれない様に勉強に剣術等色々頑張ってるんだけどな…。
いけないいけない。楽しい事だけ今は考えよう。
そうそう町を見た一回り見た後は初めて釣りをした。やる事やる事新鮮だったし、面白かった…。魚がかかった時なんかは竿から手に伝わる感触がブルブルブルって本当に凄かった。またエルと行きたいとそう思ってしまう。
そういえば、最初は魚がかからなくてエルの顔ばかり見ていたんだっけ…。 サラサラとしたエメラルドグリーンの髪、女の子みたいなんだけど綺麗な顔立ち…。それに吸い込まれる感じがしちゃう淡いグリーンと淡いブルーの綺麗な瞳…。ずっと見ていたくなる…。この時がずっと続けばいいのにと思ってしまう。
エルを見ているとやっぱり心臓の鼓動が心地良いリズムを奏でるの…。だけどまだ私にはそれがなんなのかは分からない…。 エルと居ると本当に色々な事を経験出来る…。
それに…エルが口元に付けた時なんか、味噌を私が指で掬い取り…パクっ…って、きゃぁぁぁぁー!ホント私何やってんの!?今思い出しても恥ずかしい!!!超恥ずかしい!?
うぅ~ 何であんな事をしちゃったんだろう!?エ、エルが悪い。うん、エルが口元に味噌なんてつけるから悪いの!!絶対にそうだ!そういう事にしておこう。
でも…そんな濃厚な楽しい時間を過ごせば帰りは泣いちゃうのはしょうがないよね?勝手に涙が溢れてきたんだもん。
だって明日の朝には帰らないといけないんだよ?まだ一緒に居たかったんだもん…。
でももうすぐ王都に来てくれるみたいだし…来てくれるのを待つしかないよね。
それから…ミリア殿下が来てるとは思っていなかったな…。それに婚約だなんて…。婚約するなら私と…って、あれっ…?婚約って、結婚だよね?何で私…エルと婚約したいと思ったんだろう…?
「聞いておるのかっ、ティア!?これ以上わしを無視するのなら、ス◯ーブラチラというス◯ンドを出すぞっ!?ス◯ーブラチラと言うのはな、わしの背後霊みたいなもんでの?そしてこのブラチラには夢がつまっておってのぅ?見えるか見えないの限界チラリズムが…」
「いい加減お黙り下さい!!今、大事な事を考えていたのにお父様のせいで全てぱぁーになったではありませんかっ!!!何ですか、ス◯ーブラチラって!?どこまで私を怒らせればいいのです!?もう、お父様とは一生口を聞きませんからねっ!!変態なんて知りません!!!」
「絶対…エルなら分かってくれると思うんじゃが…」
「エルを変態と一緒にしないで貰えますか?それあなたの意見ですよね?論破しますよ?」
「へ、変態…じゃっと…?いつからわしを変態と錯覚していた?」
「………」
「ティア?」
「………」
「ティアちゃんや~~~い?」
「………」
「ぐぬぬぬぬっ…早くも反抗期かっ!?」
はぁ~ お父様のせいでホント台無しですわね…。それにしてもさっき私は何を…
「ティアのペチャパイや~い!」
むかむか…
「いい加減にしないと…殺しますよ?」
「あ…はい(これは…マジな目じゃ)」
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