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第一章
この世界の男性
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男性についての話は屋敷に帰ってから詳しく聞く事になったんだ。母さんの話では元々話すつもりではあったもののまだ俺には早いんじゃないかと思っていたらしい。
3歳だしね。 でも、俺なら理解出来ると母さんは思い直したそうだ。まあ、中身は3歳じゃないからその辺は間違いなく理解出来ると思う。
屋敷のリビングのソファーに座り、ミーニャが淹れてくれた紅茶を片手に母さんが口を開いた…。
「コホン…屋敷への帰り道に伝えた通り、今の世の中は男性が異様に少ないわ…。伝わっている話では、これは何百年も前の流行り病のせいということなの…」
「病気?」
「ええ…男性の………」
んっ…どうしたんだ母さんは?顔を真っ赤に染め上げ何か悩んでいる…。
「その病気とはまず男性器…つまり…エル様にも付いてるおちんちんから蝕んだのです」
「ちょっ、ちょっと!?ミーニャぁぁ!?そんなにアッサリと!?」
「奥様が恥ずかしがって言葉に悩まれていた様ですので私が代わりに伝えました」
ミーニャの表情は言ってやりましたという表情だ!
「そ、そうだけど…や、やっぱりエルにはこの話題は早いんじゃあないかしら?」
「エル様の御理解力ならば早くはないと思われますよ?」
「ででで、でも…この話をするなら…そにょのね…男女のアレも…話さないとじゃない?」
母さんが照れてる訳が分かった…。確かに3歳児に話す内容ではないもんな。親とする性のお話というのは子からしても恥ずかしいやらなんやら…とにかく気まずいと相場は決まっているだろう。
「ならば私からお話し致しましょうか?」
「ミーニャ、それはっ!?」
「ご心配せずともお任せ下さいませ、奥様…。ボカシながら見事にエル様に伝えてみせましょう。さて、エル様、花にも男性と女性がいるとします」
雄しべと雌しべに例えるのか…。流石ミーニャだ…。
「花が種を、っと、失礼しました。ここで言う種とは子供の事と思われて下さいませ」
「うん」
「花が種を持つには男性と女性がセックスを「ミーニャァァ(怒)!!!」…失礼しました…」
今…セックスって言ったか!?ボカスどころかありのままの言葉を平然と言ったな…。母さんが滅茶苦茶怒ってるんだが!?
「コホン…花が種を持つには男性と女性が出会い、そして女性器に男性ki…「ミーニャァァァ
ァ!!!」… 奥様、エル様がビックリしておられますよ?」
「全てミーニャのせいでしょうがぁぁ!!!」
「…つまり、雄しべと雌しべがくっつくことで種が生まれます」
「最初からそう言いなさいよね?」
「ほんのジョークです…」
「そんなジョークいらないのよ」
「病にかかるとこの雄しべの機能が失われます…」
「…うん」
(男性器の機能が失われる!?つまり、戦闘状態にならないって事か…)
「男性器というものは興奮すると勃起して大きく…」
「ミーニャ…そろそろ殺すわよ?」
「お、奥様落ち着いて…どぅどぅ…とにかく病が重い者は…男性のそういった機能だけでなく命をも奪っていってしまったのです…。まるでそれは男性だけを殺す為だけに存在する様な病だったそうです…」
そんな病が発生したのか…。
「…その病気はどうやって発生して、どうやって治したの?」
「それは…今も分かっていないの…」
「奥様の言う通りです。残されている文献にはいつの間にか自然消滅したとだけしか記されておりません…」
思い付くのは感染した者を隔離ってとこか?そして感染していない者もまた隔離して…って、そんな感じ?う~ん、流石に考えてもこれ以上は俺には分からないな…。
「…とにかく流行り病のせいで男性が減ったって事?」
「左様です。当然の事ながら…男性が少ないという事は生まれてくる人の数も減りました…」
それはそうなる…か…。
「そしてそれだけでは終わらなかったのです…」
まだあるのかっ!?
「何故か…生まれてくる子供も女性の場合が殆んどなのです…。それはまるで呪いのように…」
確かに呪いみたいだ…。
「…それで今の世の中は男性が少ないのですね、母さん?」
「そうよ…」
「その通りです、エル様…」
んっ? ─だとすると、どうやって女性は男性と出会って子供を持つんだ?母さんもそうだけど確か村に俺と同じ歳の女の子の親も居た筈…
「ねぇ、母さん…」
「な、何かしら」
俺の父さんの事を聞かれると思ってるのか母さんは少しあたふたしている…。遠回しにうまい事聞くしかないけど……そうだ!こういう聞き方なら大丈夫か?
「僕と同じ男性とは何処で会えるの?」
「それは…一年に数回…国から派遣される男性達になら会えるかもだけど…」
「…一年に数回?派遣?」
「…エル様。国に仕えている男性達が居るのです。子供が欲しい女性はその男性の方々が各地をまわって来た時に先程の話の事をして、尚且つ運が良い女性は子供を授かれるのです…。一年に数回というのはこの村に訪れる回数ですね…。去年は二回来られました。ですが…」
「子供を授かれた女性は居なかったわ…」
まさか…人工授精とかない?医学自体が発達していないのか?そこら辺も聞きたいけど3歳児が元々聞く内容ではないし…もう少し様子を見た方がいいよな…。そんな風に思った俺にミーニャから…
「それにレインローズ城はここからだいぶ遠いですしね…」
「レインローズ城!?」
そんな事を言われた…。レインローズ城ってなんだよ!?聞いた事ないんだけど!?やっぱり異世界か何かなのか!?だから電気も無いのか!?
ホント、俺は何処に転生したんだよぉぉぉぉぉ
ーーー!?
3歳だしね。 でも、俺なら理解出来ると母さんは思い直したそうだ。まあ、中身は3歳じゃないからその辺は間違いなく理解出来ると思う。
屋敷のリビングのソファーに座り、ミーニャが淹れてくれた紅茶を片手に母さんが口を開いた…。
「コホン…屋敷への帰り道に伝えた通り、今の世の中は男性が異様に少ないわ…。伝わっている話では、これは何百年も前の流行り病のせいということなの…」
「病気?」
「ええ…男性の………」
んっ…どうしたんだ母さんは?顔を真っ赤に染め上げ何か悩んでいる…。
「その病気とはまず男性器…つまり…エル様にも付いてるおちんちんから蝕んだのです」
「ちょっ、ちょっと!?ミーニャぁぁ!?そんなにアッサリと!?」
「奥様が恥ずかしがって言葉に悩まれていた様ですので私が代わりに伝えました」
ミーニャの表情は言ってやりましたという表情だ!
「そ、そうだけど…や、やっぱりエルにはこの話題は早いんじゃあないかしら?」
「エル様の御理解力ならば早くはないと思われますよ?」
「ででで、でも…この話をするなら…そにょのね…男女のアレも…話さないとじゃない?」
母さんが照れてる訳が分かった…。確かに3歳児に話す内容ではないもんな。親とする性のお話というのは子からしても恥ずかしいやらなんやら…とにかく気まずいと相場は決まっているだろう。
「ならば私からお話し致しましょうか?」
「ミーニャ、それはっ!?」
「ご心配せずともお任せ下さいませ、奥様…。ボカシながら見事にエル様に伝えてみせましょう。さて、エル様、花にも男性と女性がいるとします」
雄しべと雌しべに例えるのか…。流石ミーニャだ…。
「花が種を、っと、失礼しました。ここで言う種とは子供の事と思われて下さいませ」
「うん」
「花が種を持つには男性と女性がセックスを「ミーニャァァ(怒)!!!」…失礼しました…」
今…セックスって言ったか!?ボカスどころかありのままの言葉を平然と言ったな…。母さんが滅茶苦茶怒ってるんだが!?
「コホン…花が種を持つには男性と女性が出会い、そして女性器に男性ki…「ミーニャァァァ
ァ!!!」… 奥様、エル様がビックリしておられますよ?」
「全てミーニャのせいでしょうがぁぁ!!!」
「…つまり、雄しべと雌しべがくっつくことで種が生まれます」
「最初からそう言いなさいよね?」
「ほんのジョークです…」
「そんなジョークいらないのよ」
「病にかかるとこの雄しべの機能が失われます…」
「…うん」
(男性器の機能が失われる!?つまり、戦闘状態にならないって事か…)
「男性器というものは興奮すると勃起して大きく…」
「ミーニャ…そろそろ殺すわよ?」
「お、奥様落ち着いて…どぅどぅ…とにかく病が重い者は…男性のそういった機能だけでなく命をも奪っていってしまったのです…。まるでそれは男性だけを殺す為だけに存在する様な病だったそうです…」
そんな病が発生したのか…。
「…その病気はどうやって発生して、どうやって治したの?」
「それは…今も分かっていないの…」
「奥様の言う通りです。残されている文献にはいつの間にか自然消滅したとだけしか記されておりません…」
思い付くのは感染した者を隔離ってとこか?そして感染していない者もまた隔離して…って、そんな感じ?う~ん、流石に考えてもこれ以上は俺には分からないな…。
「…とにかく流行り病のせいで男性が減ったって事?」
「左様です。当然の事ながら…男性が少ないという事は生まれてくる人の数も減りました…」
それはそうなる…か…。
「そしてそれだけでは終わらなかったのです…」
まだあるのかっ!?
「何故か…生まれてくる子供も女性の場合が殆んどなのです…。それはまるで呪いのように…」
確かに呪いみたいだ…。
「…それで今の世の中は男性が少ないのですね、母さん?」
「そうよ…」
「その通りです、エル様…」
んっ? ─だとすると、どうやって女性は男性と出会って子供を持つんだ?母さんもそうだけど確か村に俺と同じ歳の女の子の親も居た筈…
「ねぇ、母さん…」
「な、何かしら」
俺の父さんの事を聞かれると思ってるのか母さんは少しあたふたしている…。遠回しにうまい事聞くしかないけど……そうだ!こういう聞き方なら大丈夫か?
「僕と同じ男性とは何処で会えるの?」
「それは…一年に数回…国から派遣される男性達になら会えるかもだけど…」
「…一年に数回?派遣?」
「…エル様。国に仕えている男性達が居るのです。子供が欲しい女性はその男性の方々が各地をまわって来た時に先程の話の事をして、尚且つ運が良い女性は子供を授かれるのです…。一年に数回というのはこの村に訪れる回数ですね…。去年は二回来られました。ですが…」
「子供を授かれた女性は居なかったわ…」
まさか…人工授精とかない?医学自体が発達していないのか?そこら辺も聞きたいけど3歳児が元々聞く内容ではないし…もう少し様子を見た方がいいよな…。そんな風に思った俺にミーニャから…
「それにレインローズ城はここからだいぶ遠いですしね…」
「レインローズ城!?」
そんな事を言われた…。レインローズ城ってなんだよ!?聞いた事ないんだけど!?やっぱり異世界か何かなのか!?だから電気も無いのか!?
ホント、俺は何処に転生したんだよぉぉぉぉぉ
ーーー!?
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