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第一部

木曜日⑤ ★

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少し震える手でテーブルのお茶を掴み一口…ゴクッ……喉を潤す。何を考えてるか分からない。本当にあの人は事故だったのだろうか?仮に…仮に先輩があの人に何かしたんだとしたら、先輩の機嫌を損ねれば吹雪も恋歌ちゃんの身も危険に晒されるんじゃ……。

「とにかく邪魔者は居なくなってを始められるわね?」

「…先輩それは…」

「あの時、私達は相思相愛だった。そうよね?」

「…それは……そうですね。憧れてました。でも…今は…」

「へ~…私より恋歌を選ぶ…そう言ってるのかしら?」

「…選ぶとかそんな事僕には…。第一…先輩が知ってる様に僕は…ストーカー行為を…」

「それを分かってるなら選択肢は無い事位分かってるわよね?君を手に入れる為なら手段を選ばないわよ私…」

「…どうすれば」

先輩が立ち上がり僕の方に向かって来る。そのまま椅子に座る僕に向き合って股がり首に腕を回す。お互い息が掛かり合う距離。あの頃なら間違い無くドキドキしたと思う。でも…今の僕は恐怖心の方が勝っている様に感じる…。

「この距離でする事…分かるでしょ?」

「……それは」

「豊和君からして欲しいな…」

「ゆ、許して…下さい…」

「駄目…。私をイライラさせないで。今日はこれだけで許してあげるんだから、ちゃんとしなさい?嫌ならしなくても構わないわよ。あ~あ、あの時私に一言言いに来た吹雪ちゃんの勇ましい顔が兄がした事を知ってどうなるのか、どんな風になるのかホント楽しみよね?」


嗚呼…やっぱり…僕は取り返しのつかない過ちを犯したんだね?僕だけがその罪を償うのなら構わないけど吹雪迄巻き込む訳にはいかない。ゆっくりと先輩の顔に顔を近付けていく。距離が零になり先輩の唇と僕の唇が重なる。

「あはっ!もっと…次は大人のキス…はい…舌を出して?」

何度も唇を重ね舌を絡ませる。お互いの唇が離れる度に糸が引く。あの憧れだった先輩とのキス。こんな時でも僕の股間は反応してしまう…。だってこんなの…いくら今は気持ちがないとしても体は別だ…。



「ちゅぷっ…んっ…れろれろ…んぐっ…んぐっ…んっ…ぷはっ…はぁはぁ…私に…アレが当たってるわよ?」

「……そ、それは…」

「私の言う事を聞くのなら悪い様にはしないから…わかった?」

「……はい」

「そんなに私とのキスが良かったの?」

「………はい」


「そっかぁ♡うんうん…今日はあの日じゃあないから…こっちでしてあげるね?」

「えっ?」

先輩はそう言って…口元を指差した後、僕のズボンと下着に手を掛ける…。これ以上はと思い先輩を止める為に手を伸ばして…引っ込めた…。止めるという事は先輩に逆らうという事だから…。

「うん…凄く大きいね?くんくん…こんな匂いなんだね…あっ…握っただけでピクピクしてるね?辛いだろうから…早速楽にさてあげるね?あむっ…」

先輩の口の中に亀頭が入っていく…。何だこれ…。生温かくて気持ちがいい…。自分でするのとでは刺激が段違いだ…。ゆっくりと亀頭から根本迄ピストンされる。

ちゅぷっ…じゅぷっ…じゅぷっ…んっ…んんっ…ずぞぞぞぞっ…んっんっんっ…じゅぷっじゅぷっ…

「せ、先輩…は、離れて」

んんっいいよんんっんぐっんこのまま出して?」

先輩のピストンが早くなり…

「うっ!」

ビュルルルルルっ!びゅっ!びゅっ!

んんっ…ごくっ…ごくごくっ…ごきゅ…

「ぷはっ……凄い量…出てたね?気持ち良かった?私の初めてのフェラは?」

「…はい…」

「あははっ…良かった良かった♪またしてあげるからね?」


******


あれからどれ位で先輩の家を後にしたのかハッキリとは覚えてない。とにかく先輩のマンションを出た僕は急ぎ自宅へと駆け戻り洗面所へと駆け込み鍵を掛ける…。色んな匂いがする様な気がしたから風呂に入る為だ…。

トントン!

「お兄ちゃん?慌ててたみたいだけど大丈夫?何かあった?」

吹雪…

「…何でも無いよ、汗をかいたから風呂に入るだけだよ」

「ホントに? 調子悪かったら言ってよね?」

「…うん…ありがとうね。 吹雪…」

僕に出来る事はせめてこの優しい妹の日常を守る事…。壊さない事。僕に出来る事はそれだけだ…。
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