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第二部

もしかして…

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「えっ~と…俺達に何か?」

 声の主達は帽子を深くかぶっていて顔は良く見えない。服装はカジュアルだし、スカートだから女の子だよね?男の娘じゃないと思う。

「「突然なんですけど…これから時間を貰えますか?」」

「ごめんね、彼女が心配するから早く帰らないといけないので…」
「俺も豊和と同じだな」
「そう…ですか」
「ちょ、ちょっとお姉ちゃん?何でそこで引き下がるのよ!」
「だ、だだだだってぇ…」
「もぅ~ホントにもぅ~!」
「じゃ、じゃあ俺達この辺で…」
「ばいなら~」
「まだ話終わって無いんだから待ってぇー」
「待ってて言われてもなぁ、豊和?」
「ああ、早く帰らないと皆に怪しまれるからな」
「私達がみぃ~とけいでも?」
「ちょ、ちょっとけい!?」

「「えっ!?」」

「それに豊和君は私、つまりけいの私の事が好きなんだよね?」
「けい、お姉ちゃんそこは納得いかないんだけど…」
「良いからお姉ちゃんは黙ってて!ヘタレサキュバスが!」
「にゃにを~!!!」
「何よぉ~!」

「なぁ、直弘…今のうちに帰るか?」
「あ、ああ…そうだな…帰るか?」
「「駄目に決まってるでしょっ!!」」
「え~とみぃ~ちゃんとけいちゃんなんだよね?しかもさっきの話ぶりだと豊和に用なのかな?」
「「ですです!!」」
「だ、そうだけど豊和?」
「俺ぇ、何でまた…」
「「私達の事憶えてないの??」」
「えっ?」

 帽子を脱いだ彼女達。髪はどちらも茶髪のサラサラとしたショートウルフ。双子なのだろう。2人ともソックリな愛らしい顔をしていて身長も同じ。見分けるなら声…かな。何より驚いたのは彼女達…サブヒロインだ。え~とえ~と…やっぱりどう考えても俺…だよね。彼女達俺を名指しで用があると言ったし憶えて無いの?と言われた。

「ごめんね、憶えて無いんだ。それにあったのは初めてだよね?」

─ひそひそひそ…彼女達が何か小言で話し合ってるな…。

「「もしかしてなんだけど真冬ちゃん達ともう会ってるか付き合ってる??」」

「彼女ですね」
「そうそう、豊和の彼女達だよな」

「「………はぁ─────────!!」」
「でででで、で出遅れちゃったよ、けい!」
「速い、速すぎるよ真冬ちゃん達ぃ!」
「と、とととと豊和君のどどど童貞は?貞操は?」
「何言ってるのこのポンコツサキュバスは」
「けい…辛辣過ぎるよぉ~!」
「お姉ちゃんが馬鹿言ってるからよ」
「け、けいだって気になる筈よ!私達は双子なんだから!」
「あっ、私はお姉ちゃんと違ってそんな事は気にならないよ!私に精を注ぎ込んで貰えればそれで…」
「けいも変わらないじゃない!」
「全然違うよぉ~!」
「違わない!」
「「うー!バチバチバチッ!」」

「と、取り敢えず…帰るか豊和」
「そ…そうだな…関わらない方が良いよな?」
「…そうだな」
「だよな」

「「聞こえてるからねそこの2人!!」」

 結局真冬達を知ってるという事でエロ双子を連れ帰る事になった。ちなみに彼女達、2人共年齢は二十歳だそうだ。驚いた?俺も忘れていたので凄く驚いた。ちなみに身長は148センチのロリ双子だな…。




❋❋❋
あとがき
新作の
「魔がさしてストーカーした女の子はストーカーでした」という小説も合わせてお読み頂ければ嬉しいです!


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