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第二部

本当なの?

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「光莉…今の話本当なの?」

「嘘なんて言ってどうするんですか?豊和先輩を好きなのは先輩方だけでは無いんですよ!」

「じゃあ豊和をアタシ達の元に居させる為には他の子もここに連れて来て愛を育まないといけないということよね?」

「そうなりますね。ただ…サブヒロインの私達はになります」

「「「「「「「「「んっ?つまり……………………
??????????」」」」」」」」」

「それぞれのサブヒロインが以前の豊和先輩と作った思い出で一番想い入れがある場所を思い描いたんです!だから、茜先輩は皆と一緒に入れた訳ですね」

「…ちょっと待って。サブヒロインって茜と光莉、そして

「それがですね…あの場には6人居たんです…」

「えっ?」

「そういえばそうでゴザルな。後1人見知らぬ子が居たでゴザルよ!」

「茜!そこが大事な所でしょ!今すぐ思い出しなさい!」
「無理ですよ、美麗先輩。私もモヤが掛かった様にの事が全く分かりませんので…」
「確かに今思い出そうとしても白いモヤが掛かったみたいに全く分からないでゴザル」

「じゃあボクなら先に後の3人を探すけど?」

「それも駄目ですね」

「どうしてだい?」

「先程私が言った様に出逢う所からなんです。漸く豊和先輩に会えた事で分かった事なんですけど自ら会いに行っても会えないみたいですしね。私の想い出の場所はあの川沿いの道だったんですけど豊和先輩があの道を通ってくれたお陰で出逢い、私は今ここに居る事が出来るんですけど…」

「それは各自、想い出の場所じゃないとお互いを認識出来なくなっているという事になるのかい?」

「ですね、唯先輩。おかしいと私も思っていたんです。居る筈の先輩に毎日会いに行っても会えない。なのに先輩と出逢えた今は先輩とすれ違っていたり、たわいもない話をした事を思い出せたんですから」

「そうだよね。普通ならアイドルやってる光莉ちゃんをテレビで見たら必ず会いに行く筈なのに行かなかったもんね」

「会いに行っても分からなくなると言った方が良いかもね?」

「そうですね。この後、先ずは3人を探しに行ったとしても私達にも分からないでしょう…」

「豊ちゃんがそこに行かないといけないんだよね?」

「そうです、幸子先輩」

「豊和に話してみたら?」

「先程帰って来る道すがら3人を探して欲しいと言おうとしたら喋れませんでしたし、文字を書こうとしても書けなかったんです…」

「…誓約の力でしょうね」

「真冬先輩の言う通りだと思います」

「ならお兄ちゃんが自らそこに行かないといけないという事だよね?」

「そうです」

「はっ!?」

「どうしたんですか美麗先輩?何か思い付かれたんですか?」

「我ながら名案とも言うべきモノを思い付いたわ!流石アタシね」

「早く言いなさい美麗」

「デートよ、デート!」

「「「「「「「「「?」」」」」」」」」

「だ・か・らぁ!デート!毎日1人ずつ色んな所に豊和を連れてデートすれば他の子達共出逢えて、尚且つイチャイチャも出来るじゃない?それにデートしてれば告白もして貰えるかも知れないじゃない!」

「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」

「光莉、豊和君1人じゃないと駄目って事は?」
「…分かりませんが色んな場所に行くのは良いかも知れません。先輩1人だけだと行かない場所の方が多いでしょうから」

「美麗、今日程キミを凄いと思った事は今迄無い!」

「言い方が妙に引っ掛かるけど…まぁ、いいわ。とにかく、明日から順番にデートよ!」

「「「「「「「「「「異議無し(ね)(ですわ)(でゴザルよ!)」」」」」」」」」」

 こうして俺の知らない所で俺の予定が勝手に決まり埋められていくことを俺は知らない。

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