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第一部
side深雪
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家に帰った後私は、御飯を食べてお風呂に入り自分の部屋のベットに腰掛けながらドライヤーで髪を乾かす。ふと机の上に飾ってある写真立てに飾ってある写真に目を奪われる…。
修学旅行の時、豊和には内緒で隠し撮った友達と笑い合っている時の豊和だけ映っている写真。私の宝物の1つ。
豊和、幸子と出会ったのは中学一年生の入学式の日。私は入学と同時にこちらに引っ越して来た。勿論知り合いは居ない為1人で学校へと向かう所だった。あの日たまたま出会えた事で一緒に学校へと行く事になり2人と意気投合。それからの付き合いだ。
豊和を好きになったのはあの時。引っ越して来てから丁度3ヶ月過ぎた暑い日の事。その日は欲しい本があったので街の本屋に1人で買い物に出掛けた。目当ての本を買った私は少し街をぶらつきながら歩いていた。すると2人組の男に声を掛けられた。
「なぁ~、君ぃ~可愛かねぇ~!俺達と少し遊ぼうよ!楽しいよ?」
「どうせ暇でしょ?」
「いえ…連れが居ますので結構です!」
「えっ…どこにいるんだよ?」
「連れって女の子?いいじゃんいいじゃん!ダブルデート出来るね!」
「いえ、しませんし。私、中学生なので失礼します」
─ギュッ!
「っぅ…」
腕を突然掴まれ少し乱暴に引っ張られる。
バサッ!
あ~、買ったばかりの本が…
「待てって!俺達は高校二年生だからそんなに歳離れてねぇし、別に遊ぶ位良いっしょっ?」
「そ~そ~!さぁ、俺達と一緒に君の連れが来るの待ってよ~ぜ!」
「ぃや…」
─パシッ!
(えっ…)
「ごめんね。俺の大事な連れが困って嫌がってるからその手を離さして貰ったからね、お兄さん達!」
「チッ!何だよお前!」
「この子の連れです!」
「…グスッ…豊和ぅ…」
「いてぇじゃねぇか、おい!」
バキッ!
「っ…!」
「クソガキがよぉー!」
「おい!何をお前ガキを殴ってんだよ!」
「チッ!コイツが俺の手をクソッ!」
「早く逃げるぞ馬鹿が!」
「覚えてろや!」
─2人組が立ち去って行く。怖かった…凄く怖くて……豊和の顔見たら殴られた所が赤くなってて。私泣いちゃったね…。豊和の胸元に顔を埋めてワンワンと…。豊和はもう大丈夫だよと優しく声を掛けてくれながら私が泣き止む迄頭を撫でてくれた。
私が泣き止んだ後、落とした本を拾うとあの馬鹿達が踏んづけたみたいで汚れて少し破けていた。楽しみにしていただけにまた涙が出そうになる。豊和はそんな私の手を優しく掴み喫茶店へと連れて行ってくれた。コーヒーを2つとケーキを2つ頼み席へ着く。
「頬は大丈夫?」
「平気平気」
「…ホントに?」
「うん。大丈夫。少し口の中が切れただけだから」
「助けてくれてホントにありがとう」
「礼はいいって。深雪は俺の大事な人だからな!」
「…ふふっ。そんな事言ってると女の子に勘違いさせていつか刺されちゃうよ!」
「…マジ?」
「うん。マジ!」
「ご注文の品、お持ち致しました」
「「どうも」」
「フフフ。仲が良いですね!息もピッタリみたい。彼氏彼女さんかな?」
「「ち、違いますよ/////!」」
「お似合いの2人になると思いますよ。あっ…すいません、余計なお世話でしたね。それでは失礼します」
「あ~、深雪はそしたらゆっくり食べてて!足りなかったら俺のケーキも食べても良いから。すぐ戻るからちょっとだけ行って来るね」
「そ、そんなに食べないわよ、もぅ~!」
豊和が席を立った。トイレと思っていた。鏡で怪我の確認もしているんだと思っていた。5分位したら豊和が戻って来た。ケーキのあまりの美味しさに私は豊和の分のケーキ迄しっかり食べていた。豊和は文句も言わずに笑っているだけだった。
トクン…トクン…?豊和の笑顔を見ていると心臓が少し跳ねた。
その後、喫茶店を出た私達は家への帰路へとつく。豊和は勿論家へと送ってくれた。
「豊和、今日はホントにありがとう!ホントに助かったよ!頬っぺた痛かったら我慢しないで病院に行こうね?いつでも言ってね。私が付き添うからさ」
「大丈夫だよ。深雪」
「うん。それじゃあ、また明日ね」
「あ~、深雪…」
「んっ?」
「…ほら、やるよ。んじゃあな」
「ちょ…豊和……もぅ~!やるよって何をよ?」
私は渡されたラッピングの袋を開けてみる。すると中には私が今日買いに行ってボロくなった本と同じ綺麗な本が入っていた。喫茶店に居る時に買って来てくれてたのだ。
「…ば…か…。カッコつけちゃって…」
──私はその時の事を思い出しながら写真の豊和に話し掛ける。
「…あんなの…惚れない子は居ないよ…豊和?誰だって惚れてしまうよ♡」
私も幸子に豊和が好きな気持ちは負けてない。私は自分の唇を指でなぞる。あの時の感触を思い出す。豊和は寝てたけど………だからこれは私だけが知ってる私だけの秘密。
とにかく私も頑張るから!待ってて豊和?
修学旅行の時、豊和には内緒で隠し撮った友達と笑い合っている時の豊和だけ映っている写真。私の宝物の1つ。
豊和、幸子と出会ったのは中学一年生の入学式の日。私は入学と同時にこちらに引っ越して来た。勿論知り合いは居ない為1人で学校へと向かう所だった。あの日たまたま出会えた事で一緒に学校へと行く事になり2人と意気投合。それからの付き合いだ。
豊和を好きになったのはあの時。引っ越して来てから丁度3ヶ月過ぎた暑い日の事。その日は欲しい本があったので街の本屋に1人で買い物に出掛けた。目当ての本を買った私は少し街をぶらつきながら歩いていた。すると2人組の男に声を掛けられた。
「なぁ~、君ぃ~可愛かねぇ~!俺達と少し遊ぼうよ!楽しいよ?」
「どうせ暇でしょ?」
「いえ…連れが居ますので結構です!」
「えっ…どこにいるんだよ?」
「連れって女の子?いいじゃんいいじゃん!ダブルデート出来るね!」
「いえ、しませんし。私、中学生なので失礼します」
─ギュッ!
「っぅ…」
腕を突然掴まれ少し乱暴に引っ張られる。
バサッ!
あ~、買ったばかりの本が…
「待てって!俺達は高校二年生だからそんなに歳離れてねぇし、別に遊ぶ位良いっしょっ?」
「そ~そ~!さぁ、俺達と一緒に君の連れが来るの待ってよ~ぜ!」
「ぃや…」
─パシッ!
(えっ…)
「ごめんね。俺の大事な連れが困って嫌がってるからその手を離さして貰ったからね、お兄さん達!」
「チッ!何だよお前!」
「この子の連れです!」
「…グスッ…豊和ぅ…」
「いてぇじゃねぇか、おい!」
バキッ!
「っ…!」
「クソガキがよぉー!」
「おい!何をお前ガキを殴ってんだよ!」
「チッ!コイツが俺の手をクソッ!」
「早く逃げるぞ馬鹿が!」
「覚えてろや!」
─2人組が立ち去って行く。怖かった…凄く怖くて……豊和の顔見たら殴られた所が赤くなってて。私泣いちゃったね…。豊和の胸元に顔を埋めてワンワンと…。豊和はもう大丈夫だよと優しく声を掛けてくれながら私が泣き止む迄頭を撫でてくれた。
私が泣き止んだ後、落とした本を拾うとあの馬鹿達が踏んづけたみたいで汚れて少し破けていた。楽しみにしていただけにまた涙が出そうになる。豊和はそんな私の手を優しく掴み喫茶店へと連れて行ってくれた。コーヒーを2つとケーキを2つ頼み席へ着く。
「頬は大丈夫?」
「平気平気」
「…ホントに?」
「うん。大丈夫。少し口の中が切れただけだから」
「助けてくれてホントにありがとう」
「礼はいいって。深雪は俺の大事な人だからな!」
「…ふふっ。そんな事言ってると女の子に勘違いさせていつか刺されちゃうよ!」
「…マジ?」
「うん。マジ!」
「ご注文の品、お持ち致しました」
「「どうも」」
「フフフ。仲が良いですね!息もピッタリみたい。彼氏彼女さんかな?」
「「ち、違いますよ/////!」」
「お似合いの2人になると思いますよ。あっ…すいません、余計なお世話でしたね。それでは失礼します」
「あ~、深雪はそしたらゆっくり食べてて!足りなかったら俺のケーキも食べても良いから。すぐ戻るからちょっとだけ行って来るね」
「そ、そんなに食べないわよ、もぅ~!」
豊和が席を立った。トイレと思っていた。鏡で怪我の確認もしているんだと思っていた。5分位したら豊和が戻って来た。ケーキのあまりの美味しさに私は豊和の分のケーキ迄しっかり食べていた。豊和は文句も言わずに笑っているだけだった。
トクン…トクン…?豊和の笑顔を見ていると心臓が少し跳ねた。
その後、喫茶店を出た私達は家への帰路へとつく。豊和は勿論家へと送ってくれた。
「豊和、今日はホントにありがとう!ホントに助かったよ!頬っぺた痛かったら我慢しないで病院に行こうね?いつでも言ってね。私が付き添うからさ」
「大丈夫だよ。深雪」
「うん。それじゃあ、また明日ね」
「あ~、深雪…」
「んっ?」
「…ほら、やるよ。んじゃあな」
「ちょ…豊和……もぅ~!やるよって何をよ?」
私は渡されたラッピングの袋を開けてみる。すると中には私が今日買いに行ってボロくなった本と同じ綺麗な本が入っていた。喫茶店に居る時に買って来てくれてたのだ。
「…ば…か…。カッコつけちゃって…」
──私はその時の事を思い出しながら写真の豊和に話し掛ける。
「…あんなの…惚れない子は居ないよ…豊和?誰だって惚れてしまうよ♡」
私も幸子に豊和が好きな気持ちは負けてない。私は自分の唇を指でなぞる。あの時の感触を思い出す。豊和は寝てたけど………だからこれは私だけが知ってる私だけの秘密。
とにかく私も頑張るから!待ってて豊和?
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