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第一部
奴隷落ちの二人
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醤油を手に入れた後、俺は冒険者ギルドへと向かった。ユウショウ兎の依頼を出しておく為だ。定期的に醤油は確保したいし、依頼を出す事により冒険者の懐が温かくなるといった感じでまさに一石二丁というわけだ。まあ、後者はサチの案なんだけどな。まあ、この領地自体田舎なもんで冒険者ギルドの依頼はわりかし少ないらしいんだよな。
「ギルドマスター!い、いえ、スーパーギルドマスターのグレン様ーっ!!な、なんとか…その…私達を助けてもらえないでしょうかぁぁぁっ!?」
「…そんな事を言われてもなぁ…こればっかりはなぁ……それとギルドマスターの肩書きにスーパーをつけられても全然嬉しくないからな?」
冒険者ギルドの建物内に入ろうかとする寸前のところでギルドの中から外にまで聞こえる声量で女性のそんな声と男性の声が聞こえてきた。なんだなんだ?言い合ってるみたいだが?何かあったのだろうか?
静かにドアを開けてギルド内へと入って行ってみる。
「…私からもお願い…どうか私だけでも助けて欲しい…」
「ちょっと!?何を自分だけ助かろうとしてるのよリカは!?パーティでしょっ!?仲間でしょっ!?幼馴染でしょっ!?友達というか親友よねアタシ達っ!?」
「…今日からは違う…リーンとは…今日からは赤の他人…」
「…アンタ後で覚えてなさいよ?」
「…つ~ん」
「つ~ん…って、アンタねぇ~!?ホントに赤の他人を決めこもうとしてんじゃないわよっ!?」
「…あのな?一言俺から言っとくが…リカも同罪だからな?なんならお前が一番やらかしてるんだからな?」
「…ガ~~~ン」
「ふふん!ほらみなさい!アタシじゃなくてアンタが問題だったのよ!」
「…そんな…馬鹿なっ…」
「もう一言言わせてもらうが、リーンもやらかしてるのはそう変わらないからな?」
「ええ~ あの~ 御三方…お話はもうお済みで宜しいでしょうか?」
「…ああ」
「ちょっ!?ギルドマスター!?まだ話は終わってないじゃない」
「…リーンの言う通り…訂正を求める…」
「ギルドマスターの同意を得られましたのでそろそろ奴隷契約の方を──」
「ま、まだよっ!?まだ待ちなさい!は、話は終わっていないんだからっ!」
「…リーンに激しく同意」
「いやいやいや…助けてやりたいのはやまやまなんだが…ギルド的にも個人的にもどうしようもないだろう?」
ギルド内の真ん中でそんな会話がワイワイ繰り広げられてるなか俺はというとソロリソロリとカウンターにいるグレースさんの元へ。そして小声で話しかける事にしたんだ。
「…こんにちはグレースさん」
「あっ…ハヤブサ様。こんにちは」
グレースさんもそれを察したのか小声だ。
「昨日はポーションありがとうございました。ギルドと冒険者のみなさんを代表してお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。ギルド内にポーションを備蓄する事まで出来たので本当になんとお礼を言っていいか」
「いえいえ…こちらこそ昨日はポーションやらの材料を調達して下さりありがとうございました。なので、お互い様ってやつです」
「…ハヤブサ様」
「まあ、それよりも…」
「あっ…すいません。アレの事ですよね?」
「ええ、何があってるのかお聞きしても?」
「はい、実は──」
グレースさんから詳しい話を聞いたら結構大事だった。会話を繰り広げて揉めているのはこの冒険者ギルドのギルドマスターでもあるグレンさんとDランク冒険者のリカさんとリーンさん、それから奴隷商のドレインさんらしい。余談だがグレンさんとドレインさんは男性、リカさんとリーンさんは女性だ。
まあ、何があったかを簡単に説明すると貴族からの護衛依頼を受けたリカさんとリーンさんが護衛対象を襲ってきた盗賊と一緒に護衛対象でもあるその貴族と品々を吹っ飛ばしてしまったのが主な原因のようだ。それでその責任を賠償しないといけないと事になり、その賠償金が払えないのなら奴隷落ちになってしまうといった感じで頼る相手がいないリカさんとリーンさんはギルドマスターを頼り今に至るというわけだ。
アレだな。なんとなく思ってしまったんだが…二人を奴隷落ちさせるのが目的だったんじゃあないかってな…?なんか手際がいい気がするし…。二人とも綺麗というか可愛いみたいだし…
『──名推理です!あってますよそれで!』
そうなのかっ!?いや…なんとなくそんな感じがしただけなんだけども…
『──二人とも地球でいえばアイドルと言われてもおかしくない容姿ですしね!狙われてもなんら不思議ではないかと…。まあ、その貴族は二人を罠にかけたうえで、払えない額の賠償を吹っかけて奴隷落ちさせて、そのうえで自分が買い上げて性奴隷として扱う気満々でいるみたいですね』
性奴隷って…それにしてもまた貴族かぁ…。俺は貴族だーっ!好き勝手やるんだー!みたいなそんな感じで貴族のイメージが固まりそうだわ…。勿論一概には言えないんだけどな。そういう貴族ばかりじゃないだろうし。ティアさんみたいな人もいるしな。
『──権力を握ってる者や、野心を持った者、金をたくさん持っていたりする者がよからぬ事を企てるのは残念ながら多いでしょうね。実際それだけの力が動かせる力というものがありますしね…。まあ、そこら辺は地球も異世界も関係ないでしょう。どの世界にも共通している事かも知れません…良い人もいれば悪い人もいるってヤツです』
だよな。みんな良い人なら争いなんか起こったりしないわな。なんで一回しかない人生を…一つの生命を…大切にしたり、してあげたり、慈しんだりできないのかねぇ…。
『──本当にそうですね。人類皆平等なら戦争なんて起こりませんしね』
だな…。
『──それでマスターとしてはどう考えているんです?』
『…分かって聞いてるよな?』
『──イエスです♪そういう優しいところがマスターらしくて私は好きですけどね♪』
『サンキュー!んじゃあ…俺の考えを聞いてもらっていいか?たぶん奴隷落ちを防ぐかなにかするには金か代わりになる物がいるよな?』
『──ふむふむ。続けてどうぞ』
続けてという事はあっているという事だな。
『…さっき錬金して瓶詰めした醤油でなんとか交渉できるか?この世界にはない調味料なんだろ?』
『──百点満点ですマスター。後は私に話を任せて下さい。まあ、喋るのはマスターなんですがね。マスターには私が言った事をそのまま喋ってもらって、私の言った行動をとってもらえば乙です!』
乙ですって…いや、まあ…それで終わるからお疲れ様っていう事でサチは使ったんだろうけど…言葉の使い方間違ってないか?そこはオッケーでいいだろ?
『──これぞまさに情意投合って感じですね』
いやいや情意投合って…。俺は乙なんてそういう時使わないぞ?
『──そんな訳ないじゃないですか!使ってましたよ、地球で!マスターはホ◯ライブの白◯フブキちゃんの配信が終わると同時ににコメント欄にコメを送ってたじゃあありませんか!乙こぉ~ん! ってとびっきりの笑顔でニヤニヤしながら!』
ささっ!そんな事はいいから行くぞ!宜しくな相棒!
『ちょっ!?マスター!?まだ話の途中なんですが!?』
「すいません。グレースさん。ちょっと失礼してあそこに行って来ますね?」
「えっ?えっ?行ってくる…って…ちょっと!?まさか…ハヤブサ様っ!?」
俺はグレースさんにそう断りを入れてからギルドマスター達の元へ向かったんだ。
「ギルドマスター!い、いえ、スーパーギルドマスターのグレン様ーっ!!な、なんとか…その…私達を助けてもらえないでしょうかぁぁぁっ!?」
「…そんな事を言われてもなぁ…こればっかりはなぁ……それとギルドマスターの肩書きにスーパーをつけられても全然嬉しくないからな?」
冒険者ギルドの建物内に入ろうかとする寸前のところでギルドの中から外にまで聞こえる声量で女性のそんな声と男性の声が聞こえてきた。なんだなんだ?言い合ってるみたいだが?何かあったのだろうか?
静かにドアを開けてギルド内へと入って行ってみる。
「…私からもお願い…どうか私だけでも助けて欲しい…」
「ちょっと!?何を自分だけ助かろうとしてるのよリカは!?パーティでしょっ!?仲間でしょっ!?幼馴染でしょっ!?友達というか親友よねアタシ達っ!?」
「…今日からは違う…リーンとは…今日からは赤の他人…」
「…アンタ後で覚えてなさいよ?」
「…つ~ん」
「つ~ん…って、アンタねぇ~!?ホントに赤の他人を決めこもうとしてんじゃないわよっ!?」
「…あのな?一言俺から言っとくが…リカも同罪だからな?なんならお前が一番やらかしてるんだからな?」
「…ガ~~~ン」
「ふふん!ほらみなさい!アタシじゃなくてアンタが問題だったのよ!」
「…そんな…馬鹿なっ…」
「もう一言言わせてもらうが、リーンもやらかしてるのはそう変わらないからな?」
「ええ~ あの~ 御三方…お話はもうお済みで宜しいでしょうか?」
「…ああ」
「ちょっ!?ギルドマスター!?まだ話は終わってないじゃない」
「…リーンの言う通り…訂正を求める…」
「ギルドマスターの同意を得られましたのでそろそろ奴隷契約の方を──」
「ま、まだよっ!?まだ待ちなさい!は、話は終わっていないんだからっ!」
「…リーンに激しく同意」
「いやいやいや…助けてやりたいのはやまやまなんだが…ギルド的にも個人的にもどうしようもないだろう?」
ギルド内の真ん中でそんな会話がワイワイ繰り広げられてるなか俺はというとソロリソロリとカウンターにいるグレースさんの元へ。そして小声で話しかける事にしたんだ。
「…こんにちはグレースさん」
「あっ…ハヤブサ様。こんにちは」
グレースさんもそれを察したのか小声だ。
「昨日はポーションありがとうございました。ギルドと冒険者のみなさんを代表してお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。ギルド内にポーションを備蓄する事まで出来たので本当になんとお礼を言っていいか」
「いえいえ…こちらこそ昨日はポーションやらの材料を調達して下さりありがとうございました。なので、お互い様ってやつです」
「…ハヤブサ様」
「まあ、それよりも…」
「あっ…すいません。アレの事ですよね?」
「ええ、何があってるのかお聞きしても?」
「はい、実は──」
グレースさんから詳しい話を聞いたら結構大事だった。会話を繰り広げて揉めているのはこの冒険者ギルドのギルドマスターでもあるグレンさんとDランク冒険者のリカさんとリーンさん、それから奴隷商のドレインさんらしい。余談だがグレンさんとドレインさんは男性、リカさんとリーンさんは女性だ。
まあ、何があったかを簡単に説明すると貴族からの護衛依頼を受けたリカさんとリーンさんが護衛対象を襲ってきた盗賊と一緒に護衛対象でもあるその貴族と品々を吹っ飛ばしてしまったのが主な原因のようだ。それでその責任を賠償しないといけないと事になり、その賠償金が払えないのなら奴隷落ちになってしまうといった感じで頼る相手がいないリカさんとリーンさんはギルドマスターを頼り今に至るというわけだ。
アレだな。なんとなく思ってしまったんだが…二人を奴隷落ちさせるのが目的だったんじゃあないかってな…?なんか手際がいい気がするし…。二人とも綺麗というか可愛いみたいだし…
『──名推理です!あってますよそれで!』
そうなのかっ!?いや…なんとなくそんな感じがしただけなんだけども…
『──二人とも地球でいえばアイドルと言われてもおかしくない容姿ですしね!狙われてもなんら不思議ではないかと…。まあ、その貴族は二人を罠にかけたうえで、払えない額の賠償を吹っかけて奴隷落ちさせて、そのうえで自分が買い上げて性奴隷として扱う気満々でいるみたいですね』
性奴隷って…それにしてもまた貴族かぁ…。俺は貴族だーっ!好き勝手やるんだー!みたいなそんな感じで貴族のイメージが固まりそうだわ…。勿論一概には言えないんだけどな。そういう貴族ばかりじゃないだろうし。ティアさんみたいな人もいるしな。
『──権力を握ってる者や、野心を持った者、金をたくさん持っていたりする者がよからぬ事を企てるのは残念ながら多いでしょうね。実際それだけの力が動かせる力というものがありますしね…。まあ、そこら辺は地球も異世界も関係ないでしょう。どの世界にも共通している事かも知れません…良い人もいれば悪い人もいるってヤツです』
だよな。みんな良い人なら争いなんか起こったりしないわな。なんで一回しかない人生を…一つの生命を…大切にしたり、してあげたり、慈しんだりできないのかねぇ…。
『──本当にそうですね。人類皆平等なら戦争なんて起こりませんしね』
だな…。
『──それでマスターとしてはどう考えているんです?』
『…分かって聞いてるよな?』
『──イエスです♪そういう優しいところがマスターらしくて私は好きですけどね♪』
『サンキュー!んじゃあ…俺の考えを聞いてもらっていいか?たぶん奴隷落ちを防ぐかなにかするには金か代わりになる物がいるよな?』
『──ふむふむ。続けてどうぞ』
続けてという事はあっているという事だな。
『…さっき錬金して瓶詰めした醤油でなんとか交渉できるか?この世界にはない調味料なんだろ?』
『──百点満点ですマスター。後は私に話を任せて下さい。まあ、喋るのはマスターなんですがね。マスターには私が言った事をそのまま喋ってもらって、私の言った行動をとってもらえば乙です!』
乙ですって…いや、まあ…それで終わるからお疲れ様っていう事でサチは使ったんだろうけど…言葉の使い方間違ってないか?そこはオッケーでいいだろ?
『──これぞまさに情意投合って感じですね』
いやいや情意投合って…。俺は乙なんてそういう時使わないぞ?
『──そんな訳ないじゃないですか!使ってましたよ、地球で!マスターはホ◯ライブの白◯フブキちゃんの配信が終わると同時ににコメント欄にコメを送ってたじゃあありませんか!乙こぉ~ん! ってとびっきりの笑顔でニヤニヤしながら!』
ささっ!そんな事はいいから行くぞ!宜しくな相棒!
『ちょっ!?マスター!?まだ話の途中なんですが!?』
「すいません。グレースさん。ちょっと失礼してあそこに行って来ますね?」
「えっ?えっ?行ってくる…って…ちょっと!?まさか…ハヤブサ様っ!?」
俺はグレースさんにそう断りを入れてからギルドマスター達の元へ向かったんだ。
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