47 / 48
最終話 Lv.999から始まる異世界攻略譚
しおりを挟む
─────フェーベル島での事件から、一週間ほどが経過した。
あの恐ろしい出来事から、クウェールの街は静寂を取り戻しつつあった。かつては混沌に包まれていたこの場所も、今では日常の喧騒が徐々に戻りつつある。早朝、日の光が街の石畳を優しく照らし、空気は清々しい香りを運んでくる。市場では、元気な声が飛び交い、商人たちが新鮮な野菜や果物を並べる姿が見られる。しかし、近隣の村々では、まだその影響が色濃く残っていた。瓦礫と化した家屋が並び、時折、悲痛な声が耳に入ってくる。
人々は復旧作業に追われ、焦燥と希望が交錯する複雑な感情を抱えながら、一歩一歩前へ進んでいた。魔物の脅威がほとんど消え去ったのは、俺が果敢に討伐を行ったおかげだと、街の人々から感謝の言葉が寄せられる。だが、心の奥底では、これが真の平和だとは言い難いことを自覚していた。魔物の消失は、たしかに安堵をもたらしたが、同時に人々の心には不安が根付いていた。次なる脅威が訪れるのではないかという、予感が消え去らないのだ。
緊急招集されていた冒険者たちは、各々のギルドへと帰還していった。彼らの背中には、名誉と責任の重みが色濃く刻まれていた。だが、そんな中でただ一人、この街に残った者がいた。
◇
俺はとある人物と、ギルドの酒場で昼食をとっていた。酒場は、周囲の喧騒を和らげるような柔らかな光に包まれ、木製のテーブルや椅子が温もりを与えている。壁には冒険者たちの戦績を称える飾りが掲げられ、賑やかな会話と笑い声が交錯する中、俺の目の前には絶品のカツサンドが運ばれてきた。そのサンドイッチは、サクサクとした衣に包まれた肉が、ふんわりとしたパンの間に挟まれている。肉の香ばしい匂いが漂い、心をくすぐる。
「いただきやす」
その中身は何の肉か正確には分からないが、一口かじると、まるで天国の味わいが口の中に広がった。カツの表面は絶妙なサクサク感を保ち、噛むたびにジューシーな肉汁が溢れ出す。肉の旨みとともに、微かにスパイスの香りが鼻腔を刺激し、まさに至福のひとときだ。
「う、うめぇ………!」
思わず声が漏れた。口の中でサクサクと弾ける音と共に、肉の旨味が溢れ、幸せが身体中を駆け巡る。俺の向かいに座る少年は、ニヤリと不気味な笑みを浮かべながら、俺の食べる様子を観察していた。
「ブルータスのカツ肉サンドです♪ クウェールのご飯はどれも美味しいですね~♪」
彼の声は、まるでこの瞬間を一層引き立てるかのようだ。この少年は、クウェールの緊急招集で呼ばれた冒険者の1人、サヤ・ゲインだ。彼の言葉に、俺の食欲はさらに刺激される。もう一口、いや、もっと食べたい。パンの柔らかさと、肉の旨味が織りなす絶妙なハーモニーが、俺の舌を踊らせる。
「つか、なんで俺がお前と組まなきゃいけないんだよ」
カツサンドを頬張りながら、俺は不満を口にした。サヤは突然、俺とパーティを組んでほしいと申し出てきたのだ。俺の心の中では、サンドイッチの余韻が続いていたが、目の前の現実に引き戻される。
「な~んでダメなんですか~♪」
そのしつこさに、俺は思わず眉をひそめる。
「だーかーら、俺と関わったらろくなこと起きないんだって!俺はもうソロでいいって決めたの!やんなきゃいけないこともあるし」
「えー!そんな~。あっ、じゃあパーティ組んでくれないと、ハサミで髪の毛切っちゃいますよ♪ 坊主にします~♪」
サヤがハサミを取り出し、俺に刃を向けた。
「やめんか!」
その時、ラプラスが俺たちの席を横切った。普通なら挨拶を交わすところだが、彼女はまるで俺のことなど知らないかのように素通りした。それも無理はない。彼女は俺に関するすべての記憶を失っていたのだ。理由は分からない。これが蘇ることへの代償なのだろうか。まあ俺への記憶を忘れるぐらい、安いもんだ。俺は少しだけ寂しさを抱えつつも、彼女が復活してくれたことに安堵している。今はそれで十分なんだ。
次に復活させなければならないのは、クオラ、セシル、そしてラプラスが謝っていた少女、シラーの三人だ。この三人を復活させることが、俺の償いになる。
彼女たちを復活させるには、あと300万ポイントが必要だ。俺は案外簡単に集められると安易に考えていた。しかし、ここで大きな問題が発生していることに気づいた。
【ステータス・オープン】
俺は自分のステータスを確認する。頭上に浮かぶ体力ゲージには、「アカシミライ:Lv.813」と記されていた。そう、何故か俺のレベルが大幅に下がっていたのだ。その事実は、目の前の美味しいカツサンドとは全く関係のない現実を突きつけてきた。
力を使いすぎたのか。原因は定かではないが、もしかすると俺のスキルは、代償として成長するのではなく、衰退していくのかもしれない。そうであれば、ポイントを集めるのは思った以上に厳しい作業になるだろう。なんせ魔物を討伐する度弱体化していくってことなんだから。
しかし、妥協するつもりは全くない。
「ごちそうさん!じゃ、俺、行きますわ」
俺はゆっくりと立ち上がった。心地よい満腹感が胸に広がり、カツサンドの余韻が体全体を包み込むような感覚に浸る。
「あっ、待ってくだいよ~♪」
サヤも立ち上がり、俺を追いかけてきた。
俺の冒険はLv.999から始まった。俺の旅が終わるのは、Lv.0になるその時だ。今のLv.は813。俺の異世界攻略譚は、まだ始まったばかりだ。
◇
突然、背後から鋭い音が響き渡った。ガシャンという大きな音が酒場のざわめきを切り裂き、周囲の視線が一瞬でその方向に集中する。
「うわ!な、なんだ?」
振り向くと、テーブルがひっくり返り、食器が床に散乱している。その中で、一人の男が他の男に激しく突き飛ばされ、勢いよく床に倒れ込んでいた。彼の周りには、驚きと困惑の表情を浮かべた客たちが集まり、状況を見守っている。
「ジーク!てめぇは今日でパーティ追放だ!」
怒声が響き渡り、その男の言葉は酒場の空気を一瞬で凍りつかせた。
あの恐ろしい出来事から、クウェールの街は静寂を取り戻しつつあった。かつては混沌に包まれていたこの場所も、今では日常の喧騒が徐々に戻りつつある。早朝、日の光が街の石畳を優しく照らし、空気は清々しい香りを運んでくる。市場では、元気な声が飛び交い、商人たちが新鮮な野菜や果物を並べる姿が見られる。しかし、近隣の村々では、まだその影響が色濃く残っていた。瓦礫と化した家屋が並び、時折、悲痛な声が耳に入ってくる。
人々は復旧作業に追われ、焦燥と希望が交錯する複雑な感情を抱えながら、一歩一歩前へ進んでいた。魔物の脅威がほとんど消え去ったのは、俺が果敢に討伐を行ったおかげだと、街の人々から感謝の言葉が寄せられる。だが、心の奥底では、これが真の平和だとは言い難いことを自覚していた。魔物の消失は、たしかに安堵をもたらしたが、同時に人々の心には不安が根付いていた。次なる脅威が訪れるのではないかという、予感が消え去らないのだ。
緊急招集されていた冒険者たちは、各々のギルドへと帰還していった。彼らの背中には、名誉と責任の重みが色濃く刻まれていた。だが、そんな中でただ一人、この街に残った者がいた。
◇
俺はとある人物と、ギルドの酒場で昼食をとっていた。酒場は、周囲の喧騒を和らげるような柔らかな光に包まれ、木製のテーブルや椅子が温もりを与えている。壁には冒険者たちの戦績を称える飾りが掲げられ、賑やかな会話と笑い声が交錯する中、俺の目の前には絶品のカツサンドが運ばれてきた。そのサンドイッチは、サクサクとした衣に包まれた肉が、ふんわりとしたパンの間に挟まれている。肉の香ばしい匂いが漂い、心をくすぐる。
「いただきやす」
その中身は何の肉か正確には分からないが、一口かじると、まるで天国の味わいが口の中に広がった。カツの表面は絶妙なサクサク感を保ち、噛むたびにジューシーな肉汁が溢れ出す。肉の旨みとともに、微かにスパイスの香りが鼻腔を刺激し、まさに至福のひとときだ。
「う、うめぇ………!」
思わず声が漏れた。口の中でサクサクと弾ける音と共に、肉の旨味が溢れ、幸せが身体中を駆け巡る。俺の向かいに座る少年は、ニヤリと不気味な笑みを浮かべながら、俺の食べる様子を観察していた。
「ブルータスのカツ肉サンドです♪ クウェールのご飯はどれも美味しいですね~♪」
彼の声は、まるでこの瞬間を一層引き立てるかのようだ。この少年は、クウェールの緊急招集で呼ばれた冒険者の1人、サヤ・ゲインだ。彼の言葉に、俺の食欲はさらに刺激される。もう一口、いや、もっと食べたい。パンの柔らかさと、肉の旨味が織りなす絶妙なハーモニーが、俺の舌を踊らせる。
「つか、なんで俺がお前と組まなきゃいけないんだよ」
カツサンドを頬張りながら、俺は不満を口にした。サヤは突然、俺とパーティを組んでほしいと申し出てきたのだ。俺の心の中では、サンドイッチの余韻が続いていたが、目の前の現実に引き戻される。
「な~んでダメなんですか~♪」
そのしつこさに、俺は思わず眉をひそめる。
「だーかーら、俺と関わったらろくなこと起きないんだって!俺はもうソロでいいって決めたの!やんなきゃいけないこともあるし」
「えー!そんな~。あっ、じゃあパーティ組んでくれないと、ハサミで髪の毛切っちゃいますよ♪ 坊主にします~♪」
サヤがハサミを取り出し、俺に刃を向けた。
「やめんか!」
その時、ラプラスが俺たちの席を横切った。普通なら挨拶を交わすところだが、彼女はまるで俺のことなど知らないかのように素通りした。それも無理はない。彼女は俺に関するすべての記憶を失っていたのだ。理由は分からない。これが蘇ることへの代償なのだろうか。まあ俺への記憶を忘れるぐらい、安いもんだ。俺は少しだけ寂しさを抱えつつも、彼女が復活してくれたことに安堵している。今はそれで十分なんだ。
次に復活させなければならないのは、クオラ、セシル、そしてラプラスが謝っていた少女、シラーの三人だ。この三人を復活させることが、俺の償いになる。
彼女たちを復活させるには、あと300万ポイントが必要だ。俺は案外簡単に集められると安易に考えていた。しかし、ここで大きな問題が発生していることに気づいた。
【ステータス・オープン】
俺は自分のステータスを確認する。頭上に浮かぶ体力ゲージには、「アカシミライ:Lv.813」と記されていた。そう、何故か俺のレベルが大幅に下がっていたのだ。その事実は、目の前の美味しいカツサンドとは全く関係のない現実を突きつけてきた。
力を使いすぎたのか。原因は定かではないが、もしかすると俺のスキルは、代償として成長するのではなく、衰退していくのかもしれない。そうであれば、ポイントを集めるのは思った以上に厳しい作業になるだろう。なんせ魔物を討伐する度弱体化していくってことなんだから。
しかし、妥協するつもりは全くない。
「ごちそうさん!じゃ、俺、行きますわ」
俺はゆっくりと立ち上がった。心地よい満腹感が胸に広がり、カツサンドの余韻が体全体を包み込むような感覚に浸る。
「あっ、待ってくだいよ~♪」
サヤも立ち上がり、俺を追いかけてきた。
俺の冒険はLv.999から始まった。俺の旅が終わるのは、Lv.0になるその時だ。今のLv.は813。俺の異世界攻略譚は、まだ始まったばかりだ。
◇
突然、背後から鋭い音が響き渡った。ガシャンという大きな音が酒場のざわめきを切り裂き、周囲の視線が一瞬でその方向に集中する。
「うわ!な、なんだ?」
振り向くと、テーブルがひっくり返り、食器が床に散乱している。その中で、一人の男が他の男に激しく突き飛ばされ、勢いよく床に倒れ込んでいた。彼の周りには、驚きと困惑の表情を浮かべた客たちが集まり、状況を見守っている。
「ジーク!てめぇは今日でパーティ追放だ!」
怒声が響き渡り、その男の言葉は酒場の空気を一瞬で凍りつかせた。
33
お気に入りに追加
392
あなたにおすすめの小説
魔力吸収体質が厄介すぎて追放されたけど、創造スキルに進化したので、もふもふライフを送ることにしました
うみ
ファンタジー
魔力吸収能力を持つリヒトは、魔力が枯渇して「魔法が使えなくなる」という理由で街はずれでひっそりと暮らしていた。
そんな折、どす黒い魔力である魔素溢れる魔境が拡大してきていたため、領主から魔境へ向かえと追い出されてしまう。
魔境の入り口に差し掛かった時、全ての魔素が主人公に向けて流れ込み、魔力吸収能力がオーバーフローし覚醒する。
その結果、リヒトは有り余る魔力を使って妄想を形にする力「創造スキル」を手に入れたのだった。
魔素の無くなった魔境は元の大自然に戻り、街に戻れない彼はここでノンビリ生きていく決意をする。
手に入れた力で高さ333メートルもある建物を作りご満悦の彼の元へ、邪神と名乗る白猫にのった小動物や、獣人の少女が訪れ、更には豊富な食糧を嗅ぎつけたゴブリンの大軍が迫って来て……。
いつしかリヒトは魔物たちから魔王と呼ばるようになる。それに伴い、333メートルの建物は魔王城として畏怖されるようになっていく。
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
異世界転移は分解で作成チート
キセル
ファンタジー
黒金 陽太は高校の帰り道の途中で通り魔に刺され死んでしまう。だが、神様に手違いで死んだことを伝えられ、元の世界に帰れない代わりに異世界に転生することになった。
そこで、スキルを使って分解して作成(創造?)チートになってなんやかんやする物語。
※処女作です。作者は初心者です。ガラスよりも、豆腐よりも、濡れたティッシュよりも、凄い弱いメンタルです。下手でも微笑ましく見ていてください。あと、いいねとかコメントとかください(′・ω・`)。
1~2週間に2~3回くらいの投稿ペースで上げていますが、一応、不定期更新としておきます。
よろしければお気に入り登録お願いします。
あ、小説用のTwitter垢作りました。
@W_Cherry_RAITOというやつです。よろしければフォローお願いします。
………それと、表紙を書いてくれる人を募集しています。
ノベルバ、小説家になろうに続き、こちらにも投稿し始めました!
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる