28 / 32
7章 彼女に謳う天上の青
魔の中に飲みこまれて
しおりを挟む
「おのれぇっ」
ミュルダールは、血走った目で剣を振り回し始めた。見えない敵を、打ち払うように。
そしてふと気づいたように、足下の伊織に向けて剣が振り下ろされる。
伊織は目を閉じた。せめて自分が死ぬ瞬間は見たくない。
そう思ったのに、火花が散りそうな金属音が響き、伊織に剣は突き刺さらなかった。
重たい瞼を開くと、肩で息をするアルヴィンがいた。
アルヴィンは伊織を背後に庇って、ミュルダールを押し返し、その間に襲いかかってきた最後の兵士を切り倒す。
「やめろミュルダール! 全てお前の仕業だと、モルドグレスは全部吐いた!」
モルドグレス……確か、誘拐の首謀者だと言われていた国だ。ミュルダールがモルドグレスに罪をなすりつけたのではなかったの?
驚きのあまり、少しだけ伊織の意識がはっきりする。だけどミュルダールは剣をふるい続けた。
「なぁにが、モルドグレスだっ」
「城にも連絡をとった。ここは既に包囲されつつある。もうよせ!」
ミュルダールの攻撃はやまない。アルヴィンの背の向こうに見えた彼は、目を虚空に向け、口は笑みの形に開いたままだ。
……狂ってるのか?
それでもアルヴィンは説得しようとしていた。
「お前の目的は何だ!? さらなる権力か。それともエンブリア・イメル上納の優先権か?」
ミュルダールは何がおかしいのか、笑い出す。
なおも言いつのろうとしたアルヴィンだったが、再び魔方陣から湧き出した黒い影が細く伸びて彼の足を捕らえた。アルヴィンはその場に縫いとめられたように動けなくなる。
「くそっ」
アルヴィンは剣を持ち直し、一気に攻勢をかけた。
振り下ろされる刃を強く弾き返し、ミュルダールが体勢を崩したところで突き出す。
アルヴィンの剣は、まっすぐにミュルダールの腹に刺さった。
終わった、と伊織は思った。アルヴィンでさえそうだったのだろう。
アルヴィンが、思い切って剣を引き抜こうとした。
その時伊織の首筋に悪寒が走る。
「アル……っ!」
悪い予感に押されて、彼を制止しようとした。けれど剣が引き抜かれる前に、仰向けに倒れていくミュルダールの腹から黒い霧が噴き出した。
目の前が真っ暗になる。
「イオリ!」
自分の名を呼ぶ声。そして庇うように覆いかぶさる誰か。
だめ、逃げてアルヴィン。
また腐臭がする。これはただの煙じゃない。霧じゃない。魔法でもない。
この黒い空気そのものが、きっと魔なのだ。
理解したけれどもう遅い。アルヴィンに声を届けようにも何かが口から侵入してきそうで、必死に閉じていることしかできなかった。
気づくと、あたりは薄暗がりの中だった。
暗いのに物を見分けられる程度にはなぜか目が利く。
魔に飲み込まれてしまったんだろうか。そう思った伊織の目の端に、暗闇に抗うような光が見えた。
暖かな空気が頬を撫でる。けれど、光が触れている肩は冷たいままだ。
「血が、止まらない……」
震えるアルヴィンの声。
その言葉で伊織は理解する。自分の傷のことだ。そしてアルヴィンは魔法を使おうとしたけれど、効果がなかったのだろう。
「アル……」
伊織は伝えたかった。この暗さは魔に飲み込まれたからだ。魔には魔法が効かない。だからここでは使えない。だから諦めてほしかった。
「イオリ、気がついたか? まだ平気そうか?」
顔を覗き込んでくれたおかげで、アルヴィンの表情がはっきりと見える。
なんて顔をしてるんだろう。いつも言い合いばかりしてたアルヴィンが、どうしてそんな、泣きそうな……。
ぼんやりと見つめ返すだけの伊織を見て、アルヴィンが舌打ちをする。そしてまた彼の手に光が宿る。
「殿下……魔に、とらわれてる、間は無理です」
小さな声が制止してくれた。
アルヴィンはわかっていたのだろう。でも誰かに言われるまで、信じたくなかったのだ。アルヴィンは手の中に握り込んで光を打ち消し、勢いよく背後を向いた。
「お前は黙ってろ! フレイ」
アルヴィンの視線の先に、フレイがいるのだ。彼はまだ生きているようだ。よかった。
「いいえ。せめて殿下だけでも。早く、ここから出て下さい。魔の領域に居続ければ、健康な者だって精神を……」
「うるさい! けが人のお前やイオリを置いて行けるか!」
そうか。魔法が使えないのなら、フレイの怪我も治せない。
血まみれのフレイは、とても立っては歩けないだろう。だからアルヴィンは動けないのだ。どちらかを選んだら、一人はこのまま死んでしまう。でもこのままだとアルヴィンが危険だった。
「お早く、殿下。魔が広がっている。近隣の人間を、避難させないと」
アルヴィンがフレイのいる方向から顔をそらした。眉間の皺が、彼の苦悩の深さを感じさせた。
「私なら、まだ持ちます」
フレイの一言が、アルヴィンの中で何かを決意させた。アルヴィンはこちらをじっと見つめてくる。
視線が絡み合うとは、こういう事だろうかと伊織は思った。
言葉よりも温もりよりも強く、彼が何を選ぼうとしているか感じられた。
身体に力が入らない自分は、たった一言すら言えない。
――だめだよアルヴィン。
もう長くなさそうな自分よりも、フレイを優先させてほしかった。そう言いたくても、声もでない。代わりにまぶたが熱をもって、涙がこぼれ出た。
アルヴィンがうつむき、その肩が時折細かく震える。まるでむせび泣いているみたいだ。
伊織も、もっと泣きたくなる。
捕まって悠樹の足手まといになってはいけないから、この世界に召還されたはずだった。よしんば捕まっても、自分だけがどうにかすれば済むと思っていた。
なのに今できるのは、アルヴィンを苦しませることだけだ。
何も出来ない。
何の力もない。
絶望感と共に意識が遠のいていく。
目を閉じて思ったのは、母のことだった。母は最後の時に、何を思ってフレイを助けたのだろう。でも娘の自分は誰かを庇うことすらできなくて。
ただ祈ることしかできない。誰か彼を助けてほしいと。
――大地はあなたを慈しむ。
母がよく口ずさんでいた歌を、不意に思い出す。
何の歌かと聞くと、故郷の祈りの歌だという。自分の大切な人を守って欲しい時、子供のための子守歌にもするから、物心つく頃には自然に覚えていたらしい。
口馴染みがよくて、つい歌っちゃうのよね。そう言って笑う母の顔がやけに鮮明に思い出された。
――風はあなたと笑うだろう。
――炎は眠りを守り、
「……時は、全てを見下ろす……上天の青の世界」
ほとんど声など出なかった。だけどやけに、自分の声が耳についた。
「イオリ?」
アルヴィンの声が掻き消える。
脳裏に浮かぶ地面にしみこんでいく大量の血。これは自分の血。
赤い血と一緒に意識まで地面に吸い込まれていく。そこは暗くて、重苦しい空気に満ちていて、どこか異質な気配に満ちていた。
魔だ。
彼らは大地まで飲み込み、少しずつ変質させていく。
自分も変わっていくのだろうかと伊織は思った。なによりアルヴィンは、フレイはどうなるのだろう。
想像して、伊織は泣きたいような気持ちで願う。
助けたい。せめて二人だけは。
伊織はどうにかできないかともがいた。すると地に溶けた手の先が、まだ侵食されていない土に触れる。
そこから息吹を吹き込まれるように、イメージが広がった。
大地を抜け出し、地表に視界が移る。そして暗い影のような光に覆われた城が見えた。
あれは、たぶん自分たちが今いる場所。
逃げようとしてる人がいる。泣きながら炭色のガラスのように固そうな壁を叩く。
でも影の檻からは出られず、広がっていく魔の領域と共に移動するのがせいぜいだ。そのうちに絶望して倒れていく。
その間にも魔の領域は城の中の木を草を飲み込む。その瞬間に力なく草は萎れ、樹もしなびて倒れていく。
影に覆われたような城の周りに、人が見える。兵士みたいだが、彼らもなすすべがなく、じわじわと範囲を広げる魔から離れることしかできない。
なんとかしなければと思った。けれど、魔を滅ぼせるのは悠樹しかいない。
その時、青い光が視界をよぎった。
瞬きした伊織は、再び地面に溶けたままの自分を再認識する。そして大地の中に、魔の暗さにも負けずに光る、青い星をいくつも見つけた。
天上の青。
この世界では、エンブリア・イメルと呼ばれる石。
青色の石に触れると風を感じた。この力を使えないだろうか。滅ぼせないのは知っている。止めるだけでいい。
今、この瞬間のまま。
ミュルダールは、血走った目で剣を振り回し始めた。見えない敵を、打ち払うように。
そしてふと気づいたように、足下の伊織に向けて剣が振り下ろされる。
伊織は目を閉じた。せめて自分が死ぬ瞬間は見たくない。
そう思ったのに、火花が散りそうな金属音が響き、伊織に剣は突き刺さらなかった。
重たい瞼を開くと、肩で息をするアルヴィンがいた。
アルヴィンは伊織を背後に庇って、ミュルダールを押し返し、その間に襲いかかってきた最後の兵士を切り倒す。
「やめろミュルダール! 全てお前の仕業だと、モルドグレスは全部吐いた!」
モルドグレス……確か、誘拐の首謀者だと言われていた国だ。ミュルダールがモルドグレスに罪をなすりつけたのではなかったの?
驚きのあまり、少しだけ伊織の意識がはっきりする。だけどミュルダールは剣をふるい続けた。
「なぁにが、モルドグレスだっ」
「城にも連絡をとった。ここは既に包囲されつつある。もうよせ!」
ミュルダールの攻撃はやまない。アルヴィンの背の向こうに見えた彼は、目を虚空に向け、口は笑みの形に開いたままだ。
……狂ってるのか?
それでもアルヴィンは説得しようとしていた。
「お前の目的は何だ!? さらなる権力か。それともエンブリア・イメル上納の優先権か?」
ミュルダールは何がおかしいのか、笑い出す。
なおも言いつのろうとしたアルヴィンだったが、再び魔方陣から湧き出した黒い影が細く伸びて彼の足を捕らえた。アルヴィンはその場に縫いとめられたように動けなくなる。
「くそっ」
アルヴィンは剣を持ち直し、一気に攻勢をかけた。
振り下ろされる刃を強く弾き返し、ミュルダールが体勢を崩したところで突き出す。
アルヴィンの剣は、まっすぐにミュルダールの腹に刺さった。
終わった、と伊織は思った。アルヴィンでさえそうだったのだろう。
アルヴィンが、思い切って剣を引き抜こうとした。
その時伊織の首筋に悪寒が走る。
「アル……っ!」
悪い予感に押されて、彼を制止しようとした。けれど剣が引き抜かれる前に、仰向けに倒れていくミュルダールの腹から黒い霧が噴き出した。
目の前が真っ暗になる。
「イオリ!」
自分の名を呼ぶ声。そして庇うように覆いかぶさる誰か。
だめ、逃げてアルヴィン。
また腐臭がする。これはただの煙じゃない。霧じゃない。魔法でもない。
この黒い空気そのものが、きっと魔なのだ。
理解したけれどもう遅い。アルヴィンに声を届けようにも何かが口から侵入してきそうで、必死に閉じていることしかできなかった。
気づくと、あたりは薄暗がりの中だった。
暗いのに物を見分けられる程度にはなぜか目が利く。
魔に飲み込まれてしまったんだろうか。そう思った伊織の目の端に、暗闇に抗うような光が見えた。
暖かな空気が頬を撫でる。けれど、光が触れている肩は冷たいままだ。
「血が、止まらない……」
震えるアルヴィンの声。
その言葉で伊織は理解する。自分の傷のことだ。そしてアルヴィンは魔法を使おうとしたけれど、効果がなかったのだろう。
「アル……」
伊織は伝えたかった。この暗さは魔に飲み込まれたからだ。魔には魔法が効かない。だからここでは使えない。だから諦めてほしかった。
「イオリ、気がついたか? まだ平気そうか?」
顔を覗き込んでくれたおかげで、アルヴィンの表情がはっきりと見える。
なんて顔をしてるんだろう。いつも言い合いばかりしてたアルヴィンが、どうしてそんな、泣きそうな……。
ぼんやりと見つめ返すだけの伊織を見て、アルヴィンが舌打ちをする。そしてまた彼の手に光が宿る。
「殿下……魔に、とらわれてる、間は無理です」
小さな声が制止してくれた。
アルヴィンはわかっていたのだろう。でも誰かに言われるまで、信じたくなかったのだ。アルヴィンは手の中に握り込んで光を打ち消し、勢いよく背後を向いた。
「お前は黙ってろ! フレイ」
アルヴィンの視線の先に、フレイがいるのだ。彼はまだ生きているようだ。よかった。
「いいえ。せめて殿下だけでも。早く、ここから出て下さい。魔の領域に居続ければ、健康な者だって精神を……」
「うるさい! けが人のお前やイオリを置いて行けるか!」
そうか。魔法が使えないのなら、フレイの怪我も治せない。
血まみれのフレイは、とても立っては歩けないだろう。だからアルヴィンは動けないのだ。どちらかを選んだら、一人はこのまま死んでしまう。でもこのままだとアルヴィンが危険だった。
「お早く、殿下。魔が広がっている。近隣の人間を、避難させないと」
アルヴィンがフレイのいる方向から顔をそらした。眉間の皺が、彼の苦悩の深さを感じさせた。
「私なら、まだ持ちます」
フレイの一言が、アルヴィンの中で何かを決意させた。アルヴィンはこちらをじっと見つめてくる。
視線が絡み合うとは、こういう事だろうかと伊織は思った。
言葉よりも温もりよりも強く、彼が何を選ぼうとしているか感じられた。
身体に力が入らない自分は、たった一言すら言えない。
――だめだよアルヴィン。
もう長くなさそうな自分よりも、フレイを優先させてほしかった。そう言いたくても、声もでない。代わりにまぶたが熱をもって、涙がこぼれ出た。
アルヴィンがうつむき、その肩が時折細かく震える。まるでむせび泣いているみたいだ。
伊織も、もっと泣きたくなる。
捕まって悠樹の足手まといになってはいけないから、この世界に召還されたはずだった。よしんば捕まっても、自分だけがどうにかすれば済むと思っていた。
なのに今できるのは、アルヴィンを苦しませることだけだ。
何も出来ない。
何の力もない。
絶望感と共に意識が遠のいていく。
目を閉じて思ったのは、母のことだった。母は最後の時に、何を思ってフレイを助けたのだろう。でも娘の自分は誰かを庇うことすらできなくて。
ただ祈ることしかできない。誰か彼を助けてほしいと。
――大地はあなたを慈しむ。
母がよく口ずさんでいた歌を、不意に思い出す。
何の歌かと聞くと、故郷の祈りの歌だという。自分の大切な人を守って欲しい時、子供のための子守歌にもするから、物心つく頃には自然に覚えていたらしい。
口馴染みがよくて、つい歌っちゃうのよね。そう言って笑う母の顔がやけに鮮明に思い出された。
――風はあなたと笑うだろう。
――炎は眠りを守り、
「……時は、全てを見下ろす……上天の青の世界」
ほとんど声など出なかった。だけどやけに、自分の声が耳についた。
「イオリ?」
アルヴィンの声が掻き消える。
脳裏に浮かぶ地面にしみこんでいく大量の血。これは自分の血。
赤い血と一緒に意識まで地面に吸い込まれていく。そこは暗くて、重苦しい空気に満ちていて、どこか異質な気配に満ちていた。
魔だ。
彼らは大地まで飲み込み、少しずつ変質させていく。
自分も変わっていくのだろうかと伊織は思った。なによりアルヴィンは、フレイはどうなるのだろう。
想像して、伊織は泣きたいような気持ちで願う。
助けたい。せめて二人だけは。
伊織はどうにかできないかともがいた。すると地に溶けた手の先が、まだ侵食されていない土に触れる。
そこから息吹を吹き込まれるように、イメージが広がった。
大地を抜け出し、地表に視界が移る。そして暗い影のような光に覆われた城が見えた。
あれは、たぶん自分たちが今いる場所。
逃げようとしてる人がいる。泣きながら炭色のガラスのように固そうな壁を叩く。
でも影の檻からは出られず、広がっていく魔の領域と共に移動するのがせいぜいだ。そのうちに絶望して倒れていく。
その間にも魔の領域は城の中の木を草を飲み込む。その瞬間に力なく草は萎れ、樹もしなびて倒れていく。
影に覆われたような城の周りに、人が見える。兵士みたいだが、彼らもなすすべがなく、じわじわと範囲を広げる魔から離れることしかできない。
なんとかしなければと思った。けれど、魔を滅ぼせるのは悠樹しかいない。
その時、青い光が視界をよぎった。
瞬きした伊織は、再び地面に溶けたままの自分を再認識する。そして大地の中に、魔の暗さにも負けずに光る、青い星をいくつも見つけた。
天上の青。
この世界では、エンブリア・イメルと呼ばれる石。
青色の石に触れると風を感じた。この力を使えないだろうか。滅ぼせないのは知っている。止めるだけでいい。
今、この瞬間のまま。
0
お気に入りに追加
693
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる