33 / 43
第一部 ガーランド転生騒動
ちょっとした危機の後で
しおりを挟む
ごめんなさい、ごめんなさいと、私は笹原さんに謝られ続けていた。
「昔の兄は、間違っても嫌がる女性に無理を言うような人ではなかったのに。そうだと思って、沙桐さんのことは大丈夫だと過信してしまった私がいけないんです。せっかく私のために骨を折って下さったのに」
場所は駅近くの公園。
駅の沿線にある、おそらくは騒音を抑えるためなのだろう緑地に設けられた公園は、線路側は安全のために高い塀と柵が作られている。
防音のために植えられた木もだいぶん大きく育ち、遊んでいた子供たちもいなくなったその場は、薄暗く人目にもつきにくい。
けれどまったく誰も通りがからないわけがないと思う私は、とにかくこの『何があった?』と興味をひかれそうな平身低頭ぶりを、なんとかやめてもらおうと焦った。
なにせベンチに座っているのは私だけだ。
実はまだ足に力が入りにくくて立っているのは辛かったのだが、けれどこの状況は実に落ち着かない。
「大丈夫よ笹原さん! てか、そもそも協力するとか言って、実は私も私怨まじりでやってたことでもあるし」
「私怨……何か、されたんですか?」
まさか他にも被害を! と泣きそうに潤んだ目を見開いた笹原さんに、私はわたわたと手を振る。
「子供の喧嘩みたいなものなのよ。なんで邪魔するんだ―ってキースが腹いせに私のジュース盗ったから、つい食べ物の恨みで……」
食べ物の恨みは深くて強いんです。
そう主張すると、笹原さんもさすがにそれは理解したみたいだ。うんとうなずいてくれる。それを見て続けた。
「だけど私、頭突きしてやったからすっきりしたし大丈夫。ちょっと頭のてっぺんが痛いけど、やり返した勲章みたいなもんだから。キースも顎真っ赤になってたし、オディール王女がそれ見たら笑うんじゃないかなー」
そう言って笑えば、笹原さんも頬を緩めてくれた。
「確かに、好きで結婚したいと思っていたはずの王女殿下に笑われることが、一番あの人にはショックが強いかもしれませんね」
「元婚約者に笑われたら、しばらく立ち直れないでしょうね。それにしてもアンドリュー、ホントに有り難う。上手くオディール王女に問題投げてくれて助かったわ」
流れでアンドリューに話を移せば、彼は困ったように微笑む。
「本当はこちらの警察に介入させてもいいかとまで思ったんだ。もし笹原さんが現実的な罰を彼に望むなら、今からでも協力するけれど。いいのかい?」
「留学生が警察のお世話になったら、国交問題に発展しちゃうじゃない? 原因になった私まで何日にも渡って事情聴取されたり、名誉を傷つけられたとかって逆恨みされるのも嫌だし」
自分で言っておきながら、思わずぞっとする。
恨まれて、キースに付け回されたりしたらと思うと不安が湧き上がるのだ。
「それより一生監視できる人から首に鈴つけられるわけだし、オディール王女にも恩を売ることもできたし、面倒なことになるより安全だと思うよ」
「オディール殿下に恩、ですか?」
きょとんとする笹原さんに、そういえば言ってなかったと思って教えてあげた。きっと彼女は喜ぶと思ったので。
「オディール王女、国で女性の地位を高めるために活動する予定なんだって」
「へえ」
アンドリューが思わずといったように呟く。
「フェリシアが思い詰めたのも、ひいては女の子が男性に頼るしか生活の術がないこともあるんじゃないかとおもったらしいの。何より女王に即位しても大臣達の意見が優先される状況は好ましくない、って父親の王様も思ったみたいで。そのとっかかりに、自分のすることに賛同してくれる男性を外国からお婿に来てもらうつもりなんだって。だから……キースとの婚約は、立ち消えになって良かったって言ってたよ」
「オディール殿下が……」
聞いた笹原さんは、自分の事を恨むでもなく、改革のきっかけとしたオディールの話に、少しほっとした表情になった。
「そんなオディール王女のことだもん。今回の件でがっちりとキースに貸しをつくれるから、改革のために利用できる口実ができたと思ってくれるんじゃないかな。女性の地位向上のためにキースが渋い表情でこき使われると思えば、溜飲も下がるってもんでしょ?」
私の話に、ようやく笹原さんもうなずいてくれる。
「じゃ、めでたく笹原さんの問題も解決ってことで、今日はもう遅いし解散にしようか」
とは言ったものの、私は立ち上がれないのだ。
どう誤魔化そうかと口から出まかせを言おうとしたところで、エドが私の鞄を持ち上げようとしてくる。
「師匠、鞄をお持ちします」
エドがそう言ったので、彼のしようとしたことはわかっている。けれどさっと近づいたそのことに、思わず肩を縮めそうになった。
「や、しなくていいから」
思わずエドの手から、鞄を引き離す。それと同時に、気付かれないように手のひら一つ分ほどベンチの上を移動した。
エドはいつにない私の行動に、戸惑ったように眉をひそめた。
「師匠、何か私に落ち度がありましたら……」
「ないないないって。違うの、私の鞄なんか持つより、キースが気を変えたりしたら困るから、笹原さんのこと送ってあげてくれない?」
怯えたことを知られたくなくて、思わず嘘をつく。
だって、エドはキースみたいに力にものをいわせたりした事がない。仲良くなかった頃でさえ、一定の距離というのを置いていた。
そんなエドが、怖がられていると知ったらどうだろう。特に師匠と言って慕ってきている今の彼ならば、とても傷つくはず。私はエドに悲しんでほしいわけじゃないのだ。
だから遠ざけようとした。
笹原さんを口実にするなら、特に不自然な理由ではないだろう。
けれどエドも何かを感じたようだ。
「師匠、まさかお助けするのが遅れたことで、呆れられたのでは……。騎士としてしょせんこの程度の力しかなかったのか、と」
「それはさすがにない」
騎士なんてやってる異世界人が、こちらの世界の人間からするとあり得ない身体能力を持ってるのはわかっているが、比べられるほど詳しくない。なのにどうやって『この程度か』なんて悪役じみた判定を下せるというのか。
「そもそもエドには笹原さんを護衛するように言いつけてたでしょ。そっちを完遂するのが重要だったんだから、別に何とも思ってないわよ?」
心の底から否定すると、さすがのエドもそれは納得できたようだ。
「安心いたしました」
エドの返事に、ほっとして私は座りなおす。しかしそこでアンドリューが続けて言った。
「じゃ、エドは沙桐さんの言う通りにしてて。今車を呼んだから、駅前についてると思う。乗って笹原さんを自宅まで送り届けたら、戻ってきて。僕はここにいるから」
私はぎょっとしてアンドリューをふり仰ぐ。一人でとりあえず落ち着こうと思ったのに、なんでアンドリューまで留まるのか。
数歩離れた場所にいたアンドリューは、エドに話しながらすぐ傍に歩み寄ってくる。
「お話ですか?」
「沙桐さんと今後のことについて相談があるんだ。だからゆっくりでいいよ、エド」
「承知仕りました」
エドは一礼し、笹原さんを連れて駅の方へ歩いていく。
笹原さんは「また明日!」と言い、私は笑顔を作って手を振った。
そうして二人の姿が、公園を囲む木の向こうに消えた後、不意にアンドリューが手を差し出してきた。
予想していなかったせいで、飛びあがりそうになる。実際には体がびくりと上下しただけだったが。
でも、アンドリューにはそれで十分だったようだ。
「昔の兄は、間違っても嫌がる女性に無理を言うような人ではなかったのに。そうだと思って、沙桐さんのことは大丈夫だと過信してしまった私がいけないんです。せっかく私のために骨を折って下さったのに」
場所は駅近くの公園。
駅の沿線にある、おそらくは騒音を抑えるためなのだろう緑地に設けられた公園は、線路側は安全のために高い塀と柵が作られている。
防音のために植えられた木もだいぶん大きく育ち、遊んでいた子供たちもいなくなったその場は、薄暗く人目にもつきにくい。
けれどまったく誰も通りがからないわけがないと思う私は、とにかくこの『何があった?』と興味をひかれそうな平身低頭ぶりを、なんとかやめてもらおうと焦った。
なにせベンチに座っているのは私だけだ。
実はまだ足に力が入りにくくて立っているのは辛かったのだが、けれどこの状況は実に落ち着かない。
「大丈夫よ笹原さん! てか、そもそも協力するとか言って、実は私も私怨まじりでやってたことでもあるし」
「私怨……何か、されたんですか?」
まさか他にも被害を! と泣きそうに潤んだ目を見開いた笹原さんに、私はわたわたと手を振る。
「子供の喧嘩みたいなものなのよ。なんで邪魔するんだ―ってキースが腹いせに私のジュース盗ったから、つい食べ物の恨みで……」
食べ物の恨みは深くて強いんです。
そう主張すると、笹原さんもさすがにそれは理解したみたいだ。うんとうなずいてくれる。それを見て続けた。
「だけど私、頭突きしてやったからすっきりしたし大丈夫。ちょっと頭のてっぺんが痛いけど、やり返した勲章みたいなもんだから。キースも顎真っ赤になってたし、オディール王女がそれ見たら笑うんじゃないかなー」
そう言って笑えば、笹原さんも頬を緩めてくれた。
「確かに、好きで結婚したいと思っていたはずの王女殿下に笑われることが、一番あの人にはショックが強いかもしれませんね」
「元婚約者に笑われたら、しばらく立ち直れないでしょうね。それにしてもアンドリュー、ホントに有り難う。上手くオディール王女に問題投げてくれて助かったわ」
流れでアンドリューに話を移せば、彼は困ったように微笑む。
「本当はこちらの警察に介入させてもいいかとまで思ったんだ。もし笹原さんが現実的な罰を彼に望むなら、今からでも協力するけれど。いいのかい?」
「留学生が警察のお世話になったら、国交問題に発展しちゃうじゃない? 原因になった私まで何日にも渡って事情聴取されたり、名誉を傷つけられたとかって逆恨みされるのも嫌だし」
自分で言っておきながら、思わずぞっとする。
恨まれて、キースに付け回されたりしたらと思うと不安が湧き上がるのだ。
「それより一生監視できる人から首に鈴つけられるわけだし、オディール王女にも恩を売ることもできたし、面倒なことになるより安全だと思うよ」
「オディール殿下に恩、ですか?」
きょとんとする笹原さんに、そういえば言ってなかったと思って教えてあげた。きっと彼女は喜ぶと思ったので。
「オディール王女、国で女性の地位を高めるために活動する予定なんだって」
「へえ」
アンドリューが思わずといったように呟く。
「フェリシアが思い詰めたのも、ひいては女の子が男性に頼るしか生活の術がないこともあるんじゃないかとおもったらしいの。何より女王に即位しても大臣達の意見が優先される状況は好ましくない、って父親の王様も思ったみたいで。そのとっかかりに、自分のすることに賛同してくれる男性を外国からお婿に来てもらうつもりなんだって。だから……キースとの婚約は、立ち消えになって良かったって言ってたよ」
「オディール殿下が……」
聞いた笹原さんは、自分の事を恨むでもなく、改革のきっかけとしたオディールの話に、少しほっとした表情になった。
「そんなオディール王女のことだもん。今回の件でがっちりとキースに貸しをつくれるから、改革のために利用できる口実ができたと思ってくれるんじゃないかな。女性の地位向上のためにキースが渋い表情でこき使われると思えば、溜飲も下がるってもんでしょ?」
私の話に、ようやく笹原さんもうなずいてくれる。
「じゃ、めでたく笹原さんの問題も解決ってことで、今日はもう遅いし解散にしようか」
とは言ったものの、私は立ち上がれないのだ。
どう誤魔化そうかと口から出まかせを言おうとしたところで、エドが私の鞄を持ち上げようとしてくる。
「師匠、鞄をお持ちします」
エドがそう言ったので、彼のしようとしたことはわかっている。けれどさっと近づいたそのことに、思わず肩を縮めそうになった。
「や、しなくていいから」
思わずエドの手から、鞄を引き離す。それと同時に、気付かれないように手のひら一つ分ほどベンチの上を移動した。
エドはいつにない私の行動に、戸惑ったように眉をひそめた。
「師匠、何か私に落ち度がありましたら……」
「ないないないって。違うの、私の鞄なんか持つより、キースが気を変えたりしたら困るから、笹原さんのこと送ってあげてくれない?」
怯えたことを知られたくなくて、思わず嘘をつく。
だって、エドはキースみたいに力にものをいわせたりした事がない。仲良くなかった頃でさえ、一定の距離というのを置いていた。
そんなエドが、怖がられていると知ったらどうだろう。特に師匠と言って慕ってきている今の彼ならば、とても傷つくはず。私はエドに悲しんでほしいわけじゃないのだ。
だから遠ざけようとした。
笹原さんを口実にするなら、特に不自然な理由ではないだろう。
けれどエドも何かを感じたようだ。
「師匠、まさかお助けするのが遅れたことで、呆れられたのでは……。騎士としてしょせんこの程度の力しかなかったのか、と」
「それはさすがにない」
騎士なんてやってる異世界人が、こちらの世界の人間からするとあり得ない身体能力を持ってるのはわかっているが、比べられるほど詳しくない。なのにどうやって『この程度か』なんて悪役じみた判定を下せるというのか。
「そもそもエドには笹原さんを護衛するように言いつけてたでしょ。そっちを完遂するのが重要だったんだから、別に何とも思ってないわよ?」
心の底から否定すると、さすがのエドもそれは納得できたようだ。
「安心いたしました」
エドの返事に、ほっとして私は座りなおす。しかしそこでアンドリューが続けて言った。
「じゃ、エドは沙桐さんの言う通りにしてて。今車を呼んだから、駅前についてると思う。乗って笹原さんを自宅まで送り届けたら、戻ってきて。僕はここにいるから」
私はぎょっとしてアンドリューをふり仰ぐ。一人でとりあえず落ち着こうと思ったのに、なんでアンドリューまで留まるのか。
数歩離れた場所にいたアンドリューは、エドに話しながらすぐ傍に歩み寄ってくる。
「お話ですか?」
「沙桐さんと今後のことについて相談があるんだ。だからゆっくりでいいよ、エド」
「承知仕りました」
エドは一礼し、笹原さんを連れて駅の方へ歩いていく。
笹原さんは「また明日!」と言い、私は笑顔を作って手を振った。
そうして二人の姿が、公園を囲む木の向こうに消えた後、不意にアンドリューが手を差し出してきた。
予想していなかったせいで、飛びあがりそうになる。実際には体がびくりと上下しただけだったが。
でも、アンドリューにはそれで十分だったようだ。
0
お気に入りに追加
290
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
欠損奴隷を治して高値で売りつけよう!破滅フラグしかない悪役奴隷商人は、死にたくないので回復魔法を修行します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
主人公が転生したのは、ゲームに出てくる噛ませ犬の悪役奴隷商人だった!このままだと破滅フラグしかないから、奴隷に反乱されて八つ裂きにされてしまう!
そうだ!子供の今から回復魔法を練習して極めておけば、自分がやられたとき自分で治せるのでは?しかも奴隷にも媚びを売れるから一石二鳥だね!
なんか自分が助かるために奴隷治してるだけで感謝されるんだけどなんで!?
欠損奴隷を安く買って高値で売りつけてたらむしろ感謝されるんだけどどういうことなんだろうか!?
え!?主人公は光の勇者!?あ、俺が先に治癒魔法で回復しておきました!いや、スマン。
※この作品は現実の奴隷制を肯定する意図はありません
なろう日間週間月間1位
カクヨムブクマ14000
カクヨム週間3位
他サイトにも掲載
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる