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95 天使が囁いた夜
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ロイドと部屋に戻りソファに腰掛ける。
後に続くようにスタスタとジェレミーが着替えを終えて戻ってきた。
「ロイくん、着替えありがと…」
「あのままじゃ流石に風邪引くだろ~!ジ ェレくんホットココア飲む?」
「あっ!飲む…!」
「はいはい、待っててな~」
スタスタとロイドはケトルのお湯を沸かしに行った。
リビングで2人になる…
ジェレミーはまだ先程までの気持ちを引きずっているような表情をしていた。
「ジェレミー」
「なにっ…」
曇ったような表情でこちらを見ることもなく返事をする。
「寒かったね、ごめんね」
「僕…あれんが死んじゃったらどうしようって本気で思っちゃったよ」
若干声が震えているので流石に可哀想になってきた。
「死なないよ、ジェレミーとずっと一緒にいるんだから…」
「約束だよ?僕を置いてかないで…」
「大丈夫。俺がいなくなったら悲しい?」
「悲しいよ…とっても悲しい…僕もずっと一緒にいたい」
「あははっ、ロイドの家じゃなかったら押し倒してた」
「もう…僕本当に心配だったのに!!」
からかった時の反応が楽しい。
俺が笑っているとジェレミーも少し笑ってくれた。
そうしているうちにロイドが戻る。
「うわあ!人の家でイチャイチャしやがって!!」
「いいじゃん、どうせ公認だよね?」
「レンレンお前、非リアのオレを差し置いてゆるさないかんな…」
恨めしい目をしている割には何かと空気を読んでくれだり色々手伝ってくれたりと、いい友達を持ったと思う…
「欠片も可愛くないお前よりオレはジェレくんに話しかけるからいいもんね~だ!」
「わっ僕?!」
「そうだよ僕ちゃん、ねぇ普段レンレンとどんなエッチしてんの~?」
「な、な、なぁっ!?ロイくんっなんてこと聞くのっ!?」
「え~めっちゃ知りたい」
「ロイくんまで僕をいじめるのっ?!」
「いじめてないじゃんかよ~!まぁ既にレンレンから全部聞いてるんだけどねぇ??」
「うぇぇぇっ!?なんでぇ!!ロイくんのばかぁ!!アレンのばかぁ!!」
「あはははっ!!可愛いなやっぱり」
「も~!!!」
怒っているのに全然迫力がないどころか寧ろ可愛いとすら思ってしまう。
例えるなら、子猫が頑張って前脚を伸ばしながらシャーシャーと威嚇するような感じだろうか…
その後はゲーム対戦や食卓を一緒に囲んだりと楽しかった。
こうしているうちに時間はあっという間に過ぎていく…
「もうこんな時間か…」
「お?レンレン帰る感じ??」
「長居しちゃったからね…遅くまで申し訳ない」
「全然オッケー、また遊びにおいでな~!」
「ありがとう」
帰り支度を済ませて俺とジェレミーはロイドの家を後にした。
車に乗り込み助手席にジェレミーを座らせる。
「さて帰ろっか」
「うん!」
何気ない会話、でも最初の頃からは想像できない程に楽しそうにニコニコしながらの帰宅だ。
そうこうしているうちに家に着いたので車を降りてジェレミーの手を引いて家の中へ入った。
「あれん…」
「なに?」
「えへへ、手を繋いでくれて嬉しいなって…」
可愛いことを言ってくれる。
ソファに2人で腰掛けジェレミーの頭をふわふわと撫でた。
「んふふ、あれん…くすぐったいよ」
「嫌じゃないならいいじゃん」
幸せな空気がそこには流れている。
キャッキャと笑いながらやめてと言っているのに逃げる事はしない…
最初の頃なら今のような反応はしなかったと思うと余計に嬉しくなった。
「あれん、ボーっとしてどうしたの?」
「ふふ、幸せだなと思って」
「僕も!!」
そう言うと俺に身を委ねるようにして寄りかかってきた。
色々込み上げてくるものがある。
「ねぇジェレミー」
「なあに?」
「俺の事心配して泣かせちゃったけど…そこまで思ってくれて凄く嬉しかった」
「もう泣いた事掘り返さないでよ…恥ずかしいってば!」
「あはは、ごめんね」
俺はそのままジェレミーを抱き寄せた。
「あれん…ふわふわっていい匂いがする…」
うっとりしたような声で言うと、そのまま俺の背中に手をまわしてきた。
「ジェレミー…」
「あったかい、僕しあわせ…」
「ふふ、俺も」
このまま溶けてしまいそうなほど暖かくて甘い時間…
ずっとこうしたまま死にたいとさえ思ってしまう。
「ねぇねぇアレン…あのね」
「なに??」
「えっと……」
何やら言おうか言わないか迷っているように目を泳がせている。
「なんでも話して?」
「あっ…あのね…」
ジェレミーはそのまま意を決したように深呼吸をして俺の方を見た。
「えっと僕……あれんとえっちしたい…」
「ジェレミー本当に…?」
俺から誘ううちに受け入れてくれるようにはなったものの、ジェレミーからねだって来たのは初めてだった。
「だ、だめかな…」
「いいよ、嬉しい…シャワー行こっか」
「うん…!!」
キラキラしたような瞳をしている…
「あっ、それとね…僕に使ったあの注射はなんのお薬…?」
「知りたい?使ってあげようか?俺から逃げらんなくなっても良いならね」
「んふふ、僕ずっとあれんと一緒に居たいよ」
そう言うと幸せそうに擦り寄って微笑み、ジェレミーからぎゅっと抱き締めてくれた。
懐いて甘えるジェレミーも可愛い。
「あれん、あのね…」
「なに?」
「えっと…ちゅーしてもいい…?」
「いいよ、ほら」
心がくすぐったいような幸せな気持ち。
笑みが自然と込み上げてくる…
ジェレミーはゆっくりと距離を詰め、俺にゆっくり身体を預けてきた。
自分からする事に対して不慣れなせいでどこかぎこちなさが残る。
直前で俺の目を見て一瞬迷いを見せたもののゆっくりとキスをしてくれた。
ちゅっ…
んっ…
若干手が震えて舌使いもぎこちない。
唾液でべとべとになりながらも積極的に迎えてうっとりしたような目をしていた。
懐かれると更に可愛く思えてしまう。
俺はそのままジェレミーを両手でぎゅっと抱きしめた。
「僕あれんみたいに上手にできなかった…ごめんね…」
「そういう所が可愛い…ジェレミー好きだよ」
「僕も好き…」
腕の中で甘えられると理性がダメになりそうだ…
乱れ始める静かな呼吸にさそわれるように今度は俺から舌を絡めた。
嫌がらずに幸せそうな顔をしている…
「ジェレミー可愛い…もう我慢できないよ、先にシャワー浴びてくるね」
「まって…」
「どうしたの?」
「一緒に入りたい…だめかな…」
「そう?いいよ、こっちおいで」
ニコニコとついてくるジェレミー。
可愛すぎて滅茶苦茶に食い殺してしまいたくなる程甘い空気が流れた。
後に続くようにスタスタとジェレミーが着替えを終えて戻ってきた。
「ロイくん、着替えありがと…」
「あのままじゃ流石に風邪引くだろ~!ジ ェレくんホットココア飲む?」
「あっ!飲む…!」
「はいはい、待っててな~」
スタスタとロイドはケトルのお湯を沸かしに行った。
リビングで2人になる…
ジェレミーはまだ先程までの気持ちを引きずっているような表情をしていた。
「ジェレミー」
「なにっ…」
曇ったような表情でこちらを見ることもなく返事をする。
「寒かったね、ごめんね」
「僕…あれんが死んじゃったらどうしようって本気で思っちゃったよ」
若干声が震えているので流石に可哀想になってきた。
「死なないよ、ジェレミーとずっと一緒にいるんだから…」
「約束だよ?僕を置いてかないで…」
「大丈夫。俺がいなくなったら悲しい?」
「悲しいよ…とっても悲しい…僕もずっと一緒にいたい」
「あははっ、ロイドの家じゃなかったら押し倒してた」
「もう…僕本当に心配だったのに!!」
からかった時の反応が楽しい。
俺が笑っているとジェレミーも少し笑ってくれた。
そうしているうちにロイドが戻る。
「うわあ!人の家でイチャイチャしやがって!!」
「いいじゃん、どうせ公認だよね?」
「レンレンお前、非リアのオレを差し置いてゆるさないかんな…」
恨めしい目をしている割には何かと空気を読んでくれだり色々手伝ってくれたりと、いい友達を持ったと思う…
「欠片も可愛くないお前よりオレはジェレくんに話しかけるからいいもんね~だ!」
「わっ僕?!」
「そうだよ僕ちゃん、ねぇ普段レンレンとどんなエッチしてんの~?」
「な、な、なぁっ!?ロイくんっなんてこと聞くのっ!?」
「え~めっちゃ知りたい」
「ロイくんまで僕をいじめるのっ?!」
「いじめてないじゃんかよ~!まぁ既にレンレンから全部聞いてるんだけどねぇ??」
「うぇぇぇっ!?なんでぇ!!ロイくんのばかぁ!!アレンのばかぁ!!」
「あはははっ!!可愛いなやっぱり」
「も~!!!」
怒っているのに全然迫力がないどころか寧ろ可愛いとすら思ってしまう。
例えるなら、子猫が頑張って前脚を伸ばしながらシャーシャーと威嚇するような感じだろうか…
その後はゲーム対戦や食卓を一緒に囲んだりと楽しかった。
こうしているうちに時間はあっという間に過ぎていく…
「もうこんな時間か…」
「お?レンレン帰る感じ??」
「長居しちゃったからね…遅くまで申し訳ない」
「全然オッケー、また遊びにおいでな~!」
「ありがとう」
帰り支度を済ませて俺とジェレミーはロイドの家を後にした。
車に乗り込み助手席にジェレミーを座らせる。
「さて帰ろっか」
「うん!」
何気ない会話、でも最初の頃からは想像できない程に楽しそうにニコニコしながらの帰宅だ。
そうこうしているうちに家に着いたので車を降りてジェレミーの手を引いて家の中へ入った。
「あれん…」
「なに?」
「えへへ、手を繋いでくれて嬉しいなって…」
可愛いことを言ってくれる。
ソファに2人で腰掛けジェレミーの頭をふわふわと撫でた。
「んふふ、あれん…くすぐったいよ」
「嫌じゃないならいいじゃん」
幸せな空気がそこには流れている。
キャッキャと笑いながらやめてと言っているのに逃げる事はしない…
最初の頃なら今のような反応はしなかったと思うと余計に嬉しくなった。
「あれん、ボーっとしてどうしたの?」
「ふふ、幸せだなと思って」
「僕も!!」
そう言うと俺に身を委ねるようにして寄りかかってきた。
色々込み上げてくるものがある。
「ねぇジェレミー」
「なあに?」
「俺の事心配して泣かせちゃったけど…そこまで思ってくれて凄く嬉しかった」
「もう泣いた事掘り返さないでよ…恥ずかしいってば!」
「あはは、ごめんね」
俺はそのままジェレミーを抱き寄せた。
「あれん…ふわふわっていい匂いがする…」
うっとりしたような声で言うと、そのまま俺の背中に手をまわしてきた。
「ジェレミー…」
「あったかい、僕しあわせ…」
「ふふ、俺も」
このまま溶けてしまいそうなほど暖かくて甘い時間…
ずっとこうしたまま死にたいとさえ思ってしまう。
「ねぇねぇアレン…あのね」
「なに??」
「えっと……」
何やら言おうか言わないか迷っているように目を泳がせている。
「なんでも話して?」
「あっ…あのね…」
ジェレミーはそのまま意を決したように深呼吸をして俺の方を見た。
「えっと僕……あれんとえっちしたい…」
「ジェレミー本当に…?」
俺から誘ううちに受け入れてくれるようにはなったものの、ジェレミーからねだって来たのは初めてだった。
「だ、だめかな…」
「いいよ、嬉しい…シャワー行こっか」
「うん…!!」
キラキラしたような瞳をしている…
「あっ、それとね…僕に使ったあの注射はなんのお薬…?」
「知りたい?使ってあげようか?俺から逃げらんなくなっても良いならね」
「んふふ、僕ずっとあれんと一緒に居たいよ」
そう言うと幸せそうに擦り寄って微笑み、ジェレミーからぎゅっと抱き締めてくれた。
懐いて甘えるジェレミーも可愛い。
「あれん、あのね…」
「なに?」
「えっと…ちゅーしてもいい…?」
「いいよ、ほら」
心がくすぐったいような幸せな気持ち。
笑みが自然と込み上げてくる…
ジェレミーはゆっくりと距離を詰め、俺にゆっくり身体を預けてきた。
自分からする事に対して不慣れなせいでどこかぎこちなさが残る。
直前で俺の目を見て一瞬迷いを見せたもののゆっくりとキスをしてくれた。
ちゅっ…
んっ…
若干手が震えて舌使いもぎこちない。
唾液でべとべとになりながらも積極的に迎えてうっとりしたような目をしていた。
懐かれると更に可愛く思えてしまう。
俺はそのままジェレミーを両手でぎゅっと抱きしめた。
「僕あれんみたいに上手にできなかった…ごめんね…」
「そういう所が可愛い…ジェレミー好きだよ」
「僕も好き…」
腕の中で甘えられると理性がダメになりそうだ…
乱れ始める静かな呼吸にさそわれるように今度は俺から舌を絡めた。
嫌がらずに幸せそうな顔をしている…
「ジェレミー可愛い…もう我慢できないよ、先にシャワー浴びてくるね」
「まって…」
「どうしたの?」
「一緒に入りたい…だめかな…」
「そう?いいよ、こっちおいで」
ニコニコとついてくるジェレミー。
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